JPS6229519A - 肝性脳症患者用アミノ酸輸液 - Google Patents

肝性脳症患者用アミノ酸輸液

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JPS6229519A
JPS6229519A JP16879385A JP16879385A JPS6229519A JP S6229519 A JPS6229519 A JP S6229519A JP 16879385 A JP16879385 A JP 16879385A JP 16879385 A JP16879385 A JP 16879385A JP S6229519 A JPS6229519 A JP S6229519A
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threonine
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coma
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は肝性脳症、特に肝性昏睡発症の患者に投与する
のに適したアミノ酸輸液に関する。
〔従来の技術〕
一般に種々の病気に罹患している患者に栄養源としてい
わゆる必須アミノ酸に更に他のアミノ酸を那えたアミノ
酸輸液が投与されている。
かかる従来より使用されているアミノ酸輸液は一般に下
記組成を有している(単位はHf/dtである)。
L−イソロイシン      180〜845L−ロイ
シン        410〜1175L−リジン  
       496〜732L−フェニルアラニン 
  290〜−128OL−メチオニン      2
40〜540L−トレオニン      180〜59
6L−トリプトファン      60〜218L−バ
リン       200〜865L−アルギニン  
    223〜992L−ヒスチジン       
96〜444アミノ#r11       340〜1
825L−アラニン         0〜480L−
アスパラギン酸      0〜600L−シスチン 
        0〜 24L−グルタミン酸    
    0〜180L−プロリン          
0〜240L−セリン         O〜 240
L−チロジン         0〜 602715〜
11336 〔発明が解決しようとする問題点〕 肝性昏睡は肝不全に伴い発生する最も重篤な症状の一つ
である。
最近肝性脳症の治療として栄養代謝面から検討を加え、
栄養輸液により患者の病態を制御する治療がなされてい
る。即ち肝性脳症の発症した患者に対しては経口摂取を
断ち、経静脈的に計算されたアミノ酸を投与し、脳内の
アミノ酸のバランスを正常状態に床つことが病状改善に
有利と考えられている。
しかるに上述した如き組成を有する従来から使用されて
いるアミノ酸輸液を肝性脳症、特に肝性昏睡発症患者に
投与すると肝性昏睡は一部に重篤1ζなることが知られ
ている。このため上記従来の組成を有するアミノ酸輸液
は投与できなかった。
従って本発明は肝性脳症の患者、特に患性昏睡を発症し
た患者にも投与しつるアミノ酸輸液を提供することにあ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は上述した従来から使用されている組成のアミノ
酸輸液からトレオニンを除くか、その盪を減少させた肝
性脳症患者用アミノ酸輸液にある。
更に詳細には下記組成を有するアミノ酸輸液にある(単
位は’f/dlである〕。
L−イソロイシン     90ON1300L−ロイ
シン       1200〜1600L−リジン  
      160〜400T、−フェニルアラニン 
   3ON 100L−メチオニン       7
0〜200L−トレオニン         0〜 4
0L−トリプトファン      50〜 80L−バ
リン       800〜1200L−アルギニン 
     240〜670L−とスチレン      
140〜300アミノ酢酸          0〜 
70L−アラニン       400〜800L−ア
スパラギン酸      0〜800L−シスチン  
       0〜 30L−グルタミン酸     
   0〜500L−プロリン        llo
〜 5o。
L−セリン       100〜300L−チロジン
         0〜 Zo。
〔作用〕
本発明者等は上述した如〈従来から一般に使用されてい
るアミノ酸輸液が肝性脳症患者に使用できぬことから、
種々研究の結果、アミノ酸、輸液に含まれているトレオ
ニンが肝性脳症に重要な関係を有することを見出し本発
明を完成した。
試験例 1 本発明者等は臨床的に肝性脳症患者のアミノ酸分析を次
の如く行なった。
死後6時間以内Eこ剖検が可能であった肝性脳症(肝性
昏睡)例の検体(6体)と、その他の症例の検体(9体
〕より、右前頭葉の一部を採取し、シナブトソーム(s
ynaptoaome )を分離し、シナプトソームお
よび大脳皮質中に含まれるアミノ酸分析を行ない、下表
1に示す結果を得た。単位はμmol/9 ’A白質で
ある。
表  1 上記表1のデータから肝性昏睡の検体の大脳皮質および
シナプトソーム中には、対照群の大脳皮質およびシナプ
トソームに比し、トレオニンか有M、Ic増大している
ことが判った。
試験例 2 肝性脳症のモデル実験としてラットにガラクトースアミ
ンまたはアンモニアを注射し、肝不全モデルを作り、肝
不全の際の血中から血液脳関門を越え、全層へのトレオ
ニンの取り込み(BUI)がみられるか否かを検討した
+11ガラクトースアミン(Gal Nと略記する〕を
ラット(4匹)体重10(lについて1004’の割合
で毎日1回、3日間腹腔内に投与し、肝不全を発症せし
め、次に14G−トレオニンlμC1および”HOH5
μC1を混合したクレプスリンゲル液0.1 g/を0
.2秒以内で注入し、正確に注入後30秒経過したとき
断頭し、脳の0、15 fを採取秤量し、トレオニンの
BUIを測定した。その結果を下表2に示す。対照群(
4匹)としてガラクトースアミンを注−射しなかったラ
ットについても同様にトレオニンのBUIを測定した。
これも下表2に示す。
表  2 (2ラツトの肝7096を切除し、24時間経過後lO
%アンモニア水溶液をlJI//時間の割合で6時間持
続注入し、肝不全発症ラット群(4匹)と、上記アンモ
ニアの代りに乳酸リンゲル液を1 ml /時間の割合
で6時間持続注入した非肝不全発症ラット群(4匹〕を
用い、上記(1)と同様に処置してラットの全層90.
1fを採取秤量し、トレオニンのBUIを測定した。
その結果を下表3に示す。
表  3 (3)ラットのシナプトンームを分離し、種々のトレオ
ニン濃度のクレプスリンゲルHtfri<pH7,5)
中で15分培養したとき、シナプトソーム内へのトレオ
ニンの取り込みを検討した。
更にそのときアンモニア200μf / tglを存在
させたときの影響も同様に検討した。その結果を第1図
に示す。
上述した試験例1および2のデータから次のことが判る
+11大脳シナプトソーム内のトレオニンが肝性脳症の
発症に大きな役割を演じていること。
(21重症肝障害および肝不全例においては血中より血
液脳関門を戦え、脳内へのトレオニンの取り込みが増加
すること。
(J肝性脳症例におけるシナプトソーム内のトレオニン
の増加は脳内のトレオニンの増加に起因していること。
(41肝不全の際増加したアンモニアはシナプトソーム
内へのトレオニンの取り込みを促進すること。
上述したことから肝性脳症、特に肝性昏睡にとってトレ
オニンが重要な関係を灯することが判った。このためか
かる患者に投与するアミノ酸輸液中から、トレオニンを
除くこと、もしくはその症状に応じてその址を少なくす
ることが重要であり、通常40’f/dlまでは許容で
きるがトレオニンは全く含有しないのが好ましい。
〔実施例〕
以下に実施例をあげて本発明を説明する。
実施例 l 下記の組成比になるように各アミノ酸を注射用蒸留水に
溶解し、得られた溶液を水酸化ナトリクムでpH6,3
に調整し、更に安定化剤として亜硫酸水素ナトリクムを
100μI当り35qを添加し、メンブランフィルタ−
でろ過した後、窒素気流下で輸液用バイアル瓶に充填、
11000で30分間加熱減菌し、アミノ酸輸液(処方
−1)を得た。
アミノ酸組成(処方−1); */dl L−イソロイシン       1300L−ロイシン
          1200L−リジン塩酸塩   
     500L−フェニルアラニン       
30L−メチオニン          70L−トレ
オニン           0L−)リブドアアン 
        70し一バリン         1
200L−アルギニン塩酸塩      800L−ヒ
スチジン塩酸塩      300アミノ酢酸    
       7゜L−アラニン          
5OUL−アスパラギン酸       go。
L−シスチン           20L−グルタミ
ン酸        500L−プロリン      
     500L−セリン         300 L−チロジン          Zo。
治験例 1 本例は58才の女性で肝硬変によって昏睡変態に陥った
症例で末剤(処方−1)を1回200m1を1日3回、
1o日間投与した。
投与前は昏睡度■、脳波はθ波であり血中アンモニアは
150μI / dlであった。このとき、血中トレオ
ニン濃度は0.7μmo l /mlであった。
末剤を投与後5日目には、昏睡度■、脳波はθ波となり
、血中アンモニアは74μf / dlと改善し、この
ときの血中トレオニンは6.6μmo/ / slを示
していた。投与100日目は、昏睡間11脳波はθ波は
少なく血中アンモニアは108μno//g/減少して
いた。
治験例 2 本例は49才の肝硬変の女性で、肝性脳症により昏睡薔
ζ陥った後、直ちに末剤(処方−1)を1回200m1
を1日2回、9日間投与した。
投与前の状態は昏睡変態、意識レベル1ll−200、
脳波はα波Hσ波出であり、血中トレオニンは0、8μ
mol/dlであった。投与後5日目では昏睡度o、、
を識レベルl−1に改善した。このときの血中トレオニ
ンは0.55μmol/dlであった。
投与後9日、昏睡度0、意識レベルI−1となり、脳波
はα捜出θ波Hと改善した。
このとき、血中トレオニン濃度は0.51μl1llI
O1/Ilであった。
実施例 2 下記アミノ酸組成になるように各アミノ酸を秤り、実施
例1の場合と同様にアミノ酸輸液(処方−2)を製造し
た。
アミノ酸組成(処方−2): ダ/dl L−イソロイシン       1300L−ロイシン
          1600L−リジン塩m塩   
     560L−フェニルアラニン      1
00L−メチオニン         200TJ−ト
レオニン          40L−トリプトファン
         8゜L−バリン         
1200L−アルギニン塩酸塩     810乙−ヒ
スチジンff1iff塩400 アミノ酢酸             70L−アラニ
ン          800L−アスパラギン酸  
     5OUL−シスチン           
30L−グルタミン酸        180L−プロ
リン            500L−セリン   
       aOOL−チロジン         
 io。
総!    9070 治験例 3 肝硬変、肝癌の56オの男性が肝性脳症で昏睡に陥った
後、直ちに末剤(処方−2)の200m1を1日2回、
12日間投与した。
投与前昏睡度■、血中アンモニア175μI / dl
であり、そのときのトレオニンは0.7μmol/ml
であった。末剤を投与後2日には、昏睡度!、血中アン
モニア168μI/dlとなり、トレオニン1度は0.
67 tt mol/mlであった。
投与122日目は、昏睡度0、血中アンモニアは87μ
I / dlと改善した。このときトレオニンは0.6
μmol/mlであツタ。
実施例 3 下記アミン酸組成になるように各アミン酸を秤り、実施
例1.夾施例2の場合と同様1こアミノ酸輸液(処方−
3〕を製造した。
アミノ酸組成(処方−3): ダ/dl L−イソロイシン        900L−ロイシン
          1200L−リジン塩酸塩   
     226L−フェニルアラニン       
30゛L−メチオニン          70L−ト
レオニン           OT、−)リプドアア
ン         50L−バリン        
  800L−フルギニン塩酸塩      290L
−ヒスチジン         189アミノ酢酸  
          OL−アラニン        
   400L−アスパラギン酸         O
L−シスチン            OL−グルタミ
ン酸           OL−プロリン     
       110L−セリン          
100L−チロジン            0治験例
 4 肝硬変の60才の男性、肝性脳症で昏睡変態の状態のと
き末剤(処方−3)200rxlを1日3回、8日間投
与した。
投与前の昏睡度I、血中アンモニア121μf/dl。
血中トレオニン濃・度0.75μIQ//zlであった
が、投与4日目には昏睡度Oとなった。血中トレオニン
濃度は0.59 pmol / g/であった。
〔発明の効果〕
上述した゛実施例および治験例からも明らかな如く、本
発明により、トレオニンを除去するか、少なくしたアミ
ノ酸輸液によれば、肝性脳症、特に肝性昏睡を発症した
患者の治療2よび栄養輸液としてすぐれている。
【図面の簡単な説明】
@1図はシナプトソーム内へのトレオニンの取込瀘とそ
の濃度との関係を示すグラフである。 穣眸爪昭人  士五Φ羞什堂株を会社 ロー第1図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、アミノ酸輸液からトレオニンを除くか、その量を減
    少させた肝性脳症患者用アミノ酸輸液。 2、mg/dlの単位で下記組成 L−イソロイシン    900〜1300L−ロイシ
    ン     1200〜1600L−リジン     
      160〜 400L−フェニルアラニン   30
    〜 100L−メチオニン      70〜 200
    L−トレオニン       0〜  40L−トリプ
    トファン    50〜  80L−バリン     
      800〜1200L−アルギニン     240
    〜 670L−ヒスチジン     140〜 300
    アミノ酢酸         0〜  70L−アラニ
    ン      400〜 800L−アスパラギン酸 
        0〜 800L−シスチン        0
    〜  30L−グルタミン酸      0〜 500
    L−プロリン      110〜 500L−セリン
           100〜 300L−チロジン    
        0〜 100           ____
    _____           4200〜8990
    を有する特許請求の範囲第1項記載のアミノ酸輸液。
JP16879385A 1985-07-31 1985-07-31 肝性脳症患者用アミノ酸輸液 Granted JPS6229519A (ja)

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Cited By (3)

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