JPS6229403A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、乗心地性を損なわずに駆動性能、制動性能を
大幅に向上させた、アスペクト比（偏平比）の低い高性
能空気入りラジアルタイヤに関する。

〔従来技術〕

近年、高速道路網の完備等によりラジアルタイヤにおい
てはアスペクト比を低くして高性能化をはかる傾向があ
る。

しかし、アスペクト比を８０から７０へ、７０から６０
へ、６０から５０へ、５０から４５へと低くするにつれ
て操縦安定性（駆動性能、制動性能）は向上するが乗心
地性は悪化してしまう。

また、従来、アスペクト比の低いラジアルタイヤのビー
ド部の補強のために、繊維コード又はスチールコードか
らなる補強層を咳ビード邪にタイヤ全周に亘って配置し
ている。この場合の補強層のコード角度はカーカス層の
カーカスコードに対し３０°〜６０°程度である。しか
し、このように補強層を配置すると、ビード部の剛性が
上ることにより操縦安定性は向上するが乗心地性が著し
く損なわれてしまうという問題があった。

〔発明の目的〕

本発明は、補強層を所定のコード角度でビード部からサ
イドウオール部にかけて配置することにより、乗心地性
を損なわずに操縦安定性を大幅に向上させた、アスペク
ト比の低い高性能空気入りラジアルタイヤを提供するこ
とを目的とする。

〔発明の構成〕

このため、本発明は、ビードワイヤの上にビードフィラ
ーが配置され、カーカス層が該ビードワイヤの巡りにタ
イヤ内（則力１らタイヤ外（則に折り返されたビード部
を有するアスペクト比３０〜７０のタイヤにおいて、繊
維コード又はスチールコードからなる補強層をビード部
からサイドウオール部にかけてタイヤ全周に亘って配置
し、該補強層のコード角度を前記カーカス層のカーカス
コードに対しほぼ直角としたことを特徴とする空気入り
ラジアルタイヤを要旨とするものである。

以下、本発明の構成について詳しく説明する。

第１図は、本発明の空気入りラジアルタイヤの一例の半
断面説明図である。

第１図において、Ａはトレンド部を、Ｂはサイドウオー
ル部を、Ｃはビード部を表わす。この第１図で示される
タイヤのアスペクト比は、３０〜７０である。

第１図においては、左右一対のビード部Ｃ１Ｃ間には、
タイヤ周方向に対するコード角度が７０°〜９０°であ
るカーカス層４が配置されている。また、トレンド部Ａ
におけるカーカス層４上には、２層のベルト層５がトレ
ッド部Ａのほぼ全域に亘って環状に配置されている。ビ
ード部Ｃでは、ビードワイヤ１が環状に設けられており
、その上にビードフィラー２が配置されている。カーカ
ス層４は、ビードワイヤ１の廻りにタイヤ内側からタイ
ヤ外側に折り返されている。

カーカス層４は少なくとも１層配置されていればよく、
そのコードとしては、ナイロン、ポリエステル、芳香族
ポリアミド繊維等の化学繊維が一般に使用される。

ベルト層５を構成するコードとしては、通常タイヤ用と
して使用されるものを用いればよく、スチール、芳香族
ポリアミド繊維、レーヨン等のコードが好ましく、また
、ナイロン、ポリエステル等のコードが使用可能である
。

さらに、ビードフィラー２の外側には、ビード部Ｃから
サイドウオール部Ｂにかけて補強層３がタイヤ全周に亘
って配置されている。なお、補強層３の配置位置は、ビ
ードフィラー２の外側でなくともよく、例えば、ビード
フィラー２の内側やカーカス層４の折り返されていない
部分の内側等のいずれでもよい。

（１）補強層３は繊維コード又はスチールコードをコー
トゴム（被覆ゴム）中に埋め込んでなるものである。

繊維コードとしては、ナイロン、ポリエステル、芳香族
ポリアミド繊維等の化学繊維や炭素繊維などが使用され
る。なお、カーカスコードよりも伸びの少ないものを用
いることが好ましい。

コートゴムは、１００％モジュラスが３０〜７０ｋｇ／
　ｃｎ！であることが好ましい。コートゴムの１００％
モジュラスが３０ｋｇ／ｃｆｆ１未満であると補強層３
の弾性が低下し補強効果を発揮できず操縦安定性の低下
を招いてしまう。７０ｋｇ　／　ｃｉを越えると、コー
トゴムが固くなりすぎて生産性が悪化し、例えばコーテ
ィング時に発熱してスコーチ現象、いわゆる焼けを生じ
てしまうので好ましくないからである。

また、コードの打ち込み本数は、コートゴム中にコード
に直角方向に５ｃｍ当り２０〜６０本（平行）であるこ
とが好ましい。６０本を越えると各コード間へのコート
ゴムの侵入が阻害されて接着力の低下を招くので好まし
くなく、一方、２０本未満では補強効果が不十分となる
（タイヤＳ。

Ｈの２０〜６０％内）。

（２）補強層３のコード角度は、第２図に示すように、
カーカス層４のカーカスコードに対しほぼ直角（８０°
〜９０°）である。

第２図は、第１図に示されるタイヤの側面視説明図であ
る。第２図に示すように、補強層３のコード３ａとカー
カス層４のカーカスコード４ａとは、交差角θ＝はぼ直
角（８０°〜９０°）で交差している。換言すれば、補
強層３のコード３ａは、タイヤ周方向にほぼ平行である
。

このように交差することにより、カーカスコード個々を
強固に束縛するため、補強層３の補強効果が著しく発揮
され、操縦安定性の向上が可能となるのである。

つぎに、本発明タイヤ、比較タイヤＡ、比較タイヤＢに
つき、タイヤサイズ１８５　／６０　Ｒ１４、空気圧１
．７ｋｇ　／ｃｔ、走行速度４０〜１１００ｋ／時（２
０ｋｍ　／時ずつ加速）で実車試験を行った結果を下記
第１表に措数表示する。

なお、第１表中、乗心地性は、数値の小さい方が良い。

操縦性（駆動性、制動性、コーナリング特性）は、数値
の大きい方が良い。

（本頁以下余白） 第　　１　　表 上記第１表から、本発明タイヤが乗心地性、操縦性とも
に優れていることが判る。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明のタイヤは、ビード部からサ
イドウオール部にかけて所定のコード角度で補強層を配
置したため、縦剛性を変えることなく周剛性を上げるこ
とができるので、縦剛性の不変により乗心地性を損なう
ことがなく、また、周剛性の増加によりタイヤ周方向に
作用する駆動（制動）力（第２図におけるＰ参照）を高
めることができる。したがって、本発明によれば、乗心
地性を十分に確保しつつトラクション、ブレーキ性能を
向上させることができる。このため、本発明は、アスペ
クト比６０．５０．４５などのサイドハイドの低いタイ
ヤには、特に有効である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の空気入りラジアルタイヤの一例の半断
面説明図、第２図は第１図に示されるタイヤの側面視説
明図である。 １・・・ビードワイヤ、２・・・ビードフィラー、３・
・・補強層、３ａ・・・補強層のコード、４・・・カー
カス層、４ａ・・・カーカスコード、５・・・ベルトＮ
、Ａ・・・トレッド部、Ｂ・・・サイドウオール部、Ｃ
・・・ビード部。 第１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ビードワイヤの上にビードフィラーが配置され、カーカ
   ス層が該ビードワイヤの廻りにタイヤ内側からタイヤ外
   側に折り返されたビード部を有するアスペクト比３０〜
   ７０のタイヤにおいて、繊維コード又はスチールコード
   からなる補強層をビード部からサイドウォール部にかけ
   てタイヤ全周に亘って配置し、該補強層のコード角度を
   前記カーカス層のカーカスコードに対しほぼ直角とした
   ことを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。