JPS62292780A - ジベンゾチエピン誘導体の製造法 - Google Patents

ジベンゾチエピン誘導体の製造法

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JPS62292780A
JPS62292780A JP61134682A JP13468286A JPS62292780A JP S62292780 A JPS62292780 A JP S62292780A JP 61134682 A JP61134682 A JP 61134682A JP 13468286 A JP13468286 A JP 13468286A JP S62292780 A JPS62292780 A JP S62292780A
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武田 裕光
Naoya Morifuji
直哉 森藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、医薬として有用なジベンゾチェピン誘導体を
製造するための製造法に関する。
[発明の背景] 次式: %式% で表わされる2−(10,11−ジヒドロ−1o−オキ
ソジベンゾ[b、f]チェピン−2−イル)プロピオン
酸(本明細書では単にジベンゾチェピン誘導体という)
は、優れた抗炎症作用ならびにtt4 Ji作用を有し
、安全性の高い抗炎症剤として有用な化合物であること
か知られている[特開昭55−53282号公報]。
ジベンゾチェピン誘導体の製造法としては、L記特開昭
55−53282号公報には、(α−シアノエチル)−
6−フェニルチオフェニル酢酸を閉環させてジベンゾチ
ェピンプロピオンアミト誘導体としたのち、これを加水
分解する方法が開示されている。
ジベンゾチェピン誘導体の製造法としては、ニトリル基
の付いたフェニル酢酸エステルを加水分解してジカルボ
ン酸誘導体としたのち、これを縮合剤の存在下にて閉環
させる製造法も既に知られている(特開昭57−106
678号公報)。
なお、上記のジカルボン酸誘導体は、ヒドロキシアセタ
ール化合物を経由する方法によっても得られることか知
られている(特開昭58−113168号公報)。
[発明の目的] 本発明は、これまてに知られているジベンゾチェピン誘
導体の製造法とは異った製造法を提供することを目的と
する。
本発明は特に、ジベンゾチェピン誘導体を容易に、かつ
高い収率て得ることのできる製造法を提供することを目
的とする。
[発明の構成] 本発明は、式(I): CH2COOR1 (式中、Rl 、l!−R2は互いに同一でも、異って
いてもよく、低級アルキル基を表わし、Xはハロゲン原
子を示す) で表わされるハロケタール化合物をハロゲン化櫂鉛の存
在fに転位させて、 式(II): CH2C0OR” (式中、RI 、 R2は前記と同じ)で表わされるジ
カルボン酸エステルを得た後、これを加水分解して、 式(m): CH2COOH で表わされるジカルボン醜を得て、次いでこれを縮合剤
の存在下にて閉環させることを特徴とする、2−(10
,11−ジヒドo−1o−オキソジベンゾ[b、f]チ
ェピン−2−イル)プロピオン酸の製造法にある。
なお、上記のジカルボン酸エステル(n)を先に、縮合
剤の存在下にて閉環させることにより、式(ffa) 
: 表わされる化合物を得て、次いてこれを加水分解する方
法によっても」二記の2− (10,11−ジヒドロ−
10−オキソジベンゾ[b、f]チェピン−2−イル)
プロピオン酸を得ることかてきる。
なお、各式において R1およびR2は、通常は炭素数
1〜6のアルキル基であるか、特にメチル基もしくはエ
チル基であることか好ましい。
次に本発明について詳しく説明する。
本発明のジベンゾチェピン誘導体の製造法の出発物質で
ある、上記式(I)のハロケタール化合物は、たとえば
、まず、 CH2Co2Rl (式中、R1は前述と同じであり、Xはハロゲン原子を
示す)の式で表される公知のへロケトン化合物に。
20H (式中 R2は前述と回しである)の式て表される無縁
アルコールと、 H−C(OR2)s (式中、R2は前述と同じである)の式で示されるオル
トギ酸エステルと反応させる方法により得ることがてき
る。
上記のハロケトン化合物からハロケタール化合物への反
応(ケタール化反応)は、メタルスルホン酸、p−トル
エンスルホン酸、WiL酸などの酸触媒の存在下、上記
ハロケトン化合物に、上記アルコールと上記オルトギ酸
エステルとを加え、0℃〜還流温度てl/2〜48時間
加熱または加熱還流することにより行なわれる。また、
反応に関与しない有機溶媒(例えばベンゼン、トルエン
、ジクロルエタン、トリクロルエタン)を用いても良い
未発IJIの製造法の第一工程の反応であるハロケター
ル化合物(I)をハロゲン化亜鉛の存在ドに転位させて
ジカルボン酸ニスデル(II)とする反応(転位反応)
は、トルエン、メタノール、オルトギ酸メチル、ジクロ
ルエタン、トリクロルエタンなどの、反応に関′Pしな
い有機溶媒の中で、ハロケタール(1)を、ハロゲン化
県鉛の存在ドにて、室温〜還流温度にて30分〜24時
間反応させることにより行なわれる。
用いるハロゲン化亜鉛としては、臭化堕胎か91ましく
、これを直接反応溶媒中に導入してもよいか、反応系内
で作ってもよい。
なお、前記のハロケトン化合物からジカルボン酸ニスう
一ル(II)へのケタール1程および転位]]程は、回
−反応本内て、中間生成物(ハロヶタール化合物(■)
)を中薄することなく、同一の希釈剤もしくは溶媒の存
在下にて行なうことかできる。
ジカルボン酸エステル(II)からジカルボン酸(II
I)への加水分解反応は常法により行なうことかてきる
。すなわち、たとえばジカルボン酸エステル(II)を
アルカリ水溶液中にて加熱する方法などが利用される。
ジカルボン酸(III)を縮合剤の存在下にて閉環させ
てジベンゾチェピン誘導体(IV)とする反応について
は、前記の特開昭57−106678号公報に詳しい記
載かある。
すなわち、縮合剤として硫酸、ポリリン酸、ポリリン酸
エステルなどのような公知の縮合剤を、ジカルボン酸(
m)に対して1〜30重量倍存在させて、ジカルボンI
%Nm)を室温から150℃の範囲の温度にてlO分間
〜5時間程度加熱する方法か一般的に利用される0反応
終了後は、反応液を木あるいは氷水に加えるか、あるい
は逆に木あるいは水氷を反応液に加えるような方法によ
り生成物を析出させ、これを有機溶媒を用いて抽出した
のち、溶媒を留去する方法などか利用される。このよう
にして取り出された生成物を、心安により再結晶などの
精製操作により精製することもてきる。
ジカルボン酸エステル(II)を閉環させ、ジベンゾチ
ェピン誘導体(■a)とする反応は、ジカルボン#(■
)を閉環させる反応と同様にして行うことかてきる。
ジベンゾチェピン誘導体(IT a )の加水分解反応
は常法により行うことかてきる。すなわち、弱アルカリ
性水溶液液中、あるいは酸性水溶液液中て加熱する方法
か利用できる。
以上のような未発IJIの製造法を利用することにより
、容易に、かつ高い収率て2− (10,l l−ジヒ
ドロ−1O−オキソジベンゾ[b、f]チェピン−2−
イル)プロピオン酸を得ることがてきる。
次に実施例をあげ、本発明をさらに詳しく説明するか、
もとより本発明はこれにより何ら制限されるものてはな
い。
[実施例1] (1)メチル 5−(2−ブロモ−1,1−ジメトキシ
プロピル)−2−フェニルチオフェニルアセテートの製
造 メチル 5−(2−ブロモプロピオニル)−2−フェニ
ルチオフェニルアセテート15.72g、オルトギ酸メ
チル12.7g、メタルスルホン酸0.38gおよびメ
タノール(40m文)の混合物を24時間還流した後、
減圧Fにてe縮した。残留物にエーテル(100m文)
を加え、飽和炭酸米麦ナトリウム水溶液(20m文)、
木(20m文)、および飽和食塩水(20m文)て洗浄
したのち、無水6&酸ナトリウムで乾燥した。
次いて、溶媒を留去することにより無色の油状物を71
)だ。この油状物を精製してメチル 5−(2−フロモ
ー1.1−ジメトキシプロピル)−2−フェニルチオフ
ェニルアセテート(純度90%)を無色油状物として1
6.85g得た。
NMR(CDCI  コ ) δ : 1 、 52  (3H,d、  J=8Hz)3、 
21  (3H,s) 3、 35  (3H,s) 3、 61  (3H,s) 3、 87  <21−1.  s) 4、 45  (IH,Q、  J=8Hz)7、 1
〜7. 5  (8H,m) (2)メチル 5−(l−メトキシカルボニルエチル)
−2−フェニルチオフェニルアセテートの製造 1−記(1)て得られたメチル 5−(2−フロモー1
.1−ジメトキシプロピル)−2−フェニルチオフェニ
ルアセテート[ハロケタール化合物]に、トルエン(3
8m文)と臭化唾鉛0゜86gとを加え、1時間加8還
流した。冷却後。
エーテル(100m文)を加え、水(30m l )お
よび飽和食塩水(30mM)て洗浄したのち、無水硫酸
ナトリウムて乾燥した。次いで、溶媒を留去したのち、
減圧蒸留することにより、標題の化合物(ジカルボン酸
エステル)を、44色油状物として10.61g得た(
収+77%、沸点:212 〜215  ℃/  2 
 m  m  Hg  )  。
NMR(CDC交、)δ: 1.49 (3H,d、J=7Hz) 3.61 (3H,s) 3.67 (3H,s) 3.82 (2H,s) 3.5〜3.9 (IH,m) 7.0〜7.4 (8H,m) (3)5− (1−カルボキシエチル)−2−フェニル
チオフェニル耐゛酸の製造 1−記(2)て得られたメチル 5− (1−メトキシ
カルボニルエチル)−2−フェニルチオフェニルアセテ
ート[ジカルボン酸ニスデル]17゜2gに2N水酸化
ナトリウム水溶液(125mM)を加え、攪拌下にて4
時間加熱QKした。これを冷却した後、反応混合物を1
0%II&酸てPH1に調整し、次いで塩化メチレン(
150muX2)で抽出した。有機層を飽和食塩水(8
0m文)て洗浄したのち、無水硫酸ナトリウムて乾燥し
た。次に、乾燥物を減圧下にてCm乾固することにより
、7g、?ji色の粗結晶を1’Jた。この粗結晶を1
.2−ジクロロエタン(30mM)から11結晶して5
〜(l−カルボキシエチル)−2−フェニルチオフェニ
ル酢酸14.0gを微黄色結晶として得た(収率89%
)。融点、145〜146℃。
(4)2− (10,l 1−ジヒドロ−10−オキソ
ジベンゾ[b、f]チェピン−2−イル)プロピオン酸
のS1造 上記(3)で得られた5−(l−カルボキシエチル)−
2−フェニルチオフェニル酸M(15−8g、0.05
モル)をポリリン酸(63g)の塩化メチレン(63m
文)溶液に加え、内温40°Cて3.5時間攪拌した。
反応液に氷水を加えたのち、耐酸エチルて抽出した。抽
出物を飽和食1!1木て洗浄後、無水硫酸ナトリウムて
乾炊した。次いて乾燥物から溶媒を40’C以下て減I
F留去したのち、残留物を塩化メチレン・ヘキサンで2
回再結晶して2−(10,11−ジヒドロ−1〇−オキ
ソジベンゾ[b、flチェピン−2−イル)プロごオン
酸のWL黄色結晶10.9gを得た(収率73%)。
[実施例2] (1)メチル 2−(10,11−ジヒドロ−10−オ
キソジベンゾ[b、f]チェピン−2−イル)プロピオ
ネートの製造 実施例1の(2)て11?られたメチル 5−(1−メ
トキシカルボニルエチル)−2−フェニルチオフェニル
アセデート[ジカルボン酸エステル]085gとポリリ
ンIg5.31;どの混合物を60〜80°Cに加温し
て約6時間攪拌を行なった。そののち冷却し、次いて水
氷を加えて過剰のポリリン酸を分解した後、酢酸エチル
を加えて、抽出操作を行なった。有機層を取り出し、飽
和食Jム木、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩
水を用い順次洗浄を行なったのち、無水硫酸ナトリウム
て乾燥した。次いで、乾燥物から溶媒を減圧留去1ナー
/n七Nr;AxtJl、ご−rJJ〜i、4に−Jk
”rJ1人J二?I+fffw利用して再結晶し、メチ
ル 2−(10,11−ジヒドロ−IO−オキソジベン
ゾ[b 、 f] チェピン−2−イル)プロピオネー
ト0.4g(収率:89%、融点:81.O〜82.0
℃)をNMR(CDC文1、δ): 1.44 (3H,d 、J=8Hz 、  CH3)
3.60 (3H,s、−Co□CH,)3.66 (
IH,q、J=8Hz、うCH)6.96〜7.60 
(5H,m、芳香族)7.96〜8.20 (IH,m
、芳香族)(2)2− (10,11−ジヒドロ−10
−オキソジベンゾ[b 、 f]チェピン−2−イル)
プロピオン酸の製造 上記(1)で得られたメチル 2−(10゜11−ジヒ
ドロ−10−オキソジベンゾ[b。
f]チェピン−2−イル)プロピオネート0.36g、
メタノール4 m l、炭酸水素ナトリウム0.32g
の水溶液3,7m文溶液を攪拌下に約6時間加熱還流し
た。還流終了後に冷却したのち、これを8%炭酸水素ナ
トリウム水溶液20m文と塩化メチレン10m文ととも
に振とうし、次いて水層を分取した。この水層をe11
!酸て酸性となし、酢酸エチルを用いて抽出した。酢酸
エチル層を飽和食塩水て振とう洗浄した後、無水硫酸ナ
トリウムて乾燥した。乾燥物から酢酸エチルを減圧留去
し、残渣的0.34g?:得た。これを塩化メチレン・
ヘキサンて再結晶して2−(10゜11−ジヒドロ−1
0−オキソジベンゾ[b。
f]チェピン−2−イル)プロピオン酸0.31g(収
率:90%)を11iだ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、式( I ): ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R^1とR^2は互いに同一でも、異っていて
    もよく、低級アルキル基を表わし、Xはハロゲン原子を
    示す) で表わされるハロケタール化合物をハロゲン化亜鉛の存
    在下に転位させて、 式(II): ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (式中、R^1、R^2は前記と同じ) で表わされるジカルボン酸エステルを得た後、これを加
    水分解して、 式(III): ▲数式、化学式、表等があります▼(III) で表わされるジカルボン酸を得て、次いでこれを縮合剤
    の存在下にて閉環させることを特徴とする、 式(IV): ▲数式、化学式、表等があります▼(IV) で表わされるジベンゾチエピン誘導体の製造法。 2、R^1およびR^2が、メチル基もしくはエチル基
    であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のジ
    ベンゾチエピン誘導体の製造法。 3、式( I ): ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R^1とR^2は互いに同一でも、異っていて
    もよく、低級アルキル基を表わし、Xはハロゲン原子を
    示す) で表わされるハロケタール化合物をハロゲン化亜鉛の存
    在下に転位させて、 式(II): ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (式中、R^1、R^2は前記と同じ) で表わされるジカルボン酸エステルを得た後、これを縮
    合剤の存在下にて閉環させることにより、 式(IVa): ▲数式、化学式、表等があります▼(IVa) で表わされる化合物を得て、次いでこれを加水分解する
    ことを特徴とする、 式(IV): ▲数式、化学式、表等があります▼(IV) で表わされるジベンゾチエピン誘導体の製造法。 4、R^1およびR^2が、メチル基もしくはエチル基
    であることを特徴とする特許請求の範囲第3項記載のジ
    ベンゾチエピン誘導体の製造法。
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