JPS6229221Y2 - - Google Patents
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- JPS6229221Y2 JPS6229221Y2 JP1982023861U JP2386182U JPS6229221Y2 JP S6229221 Y2 JPS6229221 Y2 JP S6229221Y2 JP 1982023861 U JP1982023861 U JP 1982023861U JP 2386182 U JP2386182 U JP 2386182U JP S6229221 Y2 JPS6229221 Y2 JP S6229221Y2
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C48/00—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
- B29C48/25—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C48/30—Extrusion nozzles or dies
- B29C48/32—Extrusion nozzles or dies with annular openings, e.g. for forming tubular articles
- B29C48/335—Multiple annular extrusion nozzles in coaxial arrangement, e.g. for making multi-layered tubular articles
- B29C48/337—Multiple annular extrusion nozzles in coaxial arrangement, e.g. for making multi-layered tubular articles the components merging at a common location
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C48/00—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
- B29C48/03—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor characterised by the shape of the extruded material at extrusion
- B29C48/06—Rod-shaped
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Processes Specially Adapted For Manufacturing Cables (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
この考案は熱可塑性プラスチツク、ゴムなどの
熱可塑性材料を管状に押し出して成形する2層押
出成形機に関するものである。 従来、導体の上に熱可塑性プラスチツクなどの
溶融材料(溶融樹脂など)を円筒状に押し出して
絶縁被覆を施す押出成形機においては、構造上、
溶融材料を円筒状に押し出す場合に、円管断面の
内外周が同心円とならず2層の肉厚が不均一とな
るいわゆる偏肉現象が生じ易い。この原因につい
て第1図によつて説明する。 すなわち第1図は絶縁電線用の2層押出成形機
の従来例を示すもので、クロスヘツド1に押出機
のスクリユウ2,3から溶融材料4,5を供給し
て、ニツプル6,7、ダイホルダ8の間にそれぞ
れ形成された環状の流路9,10に沿つてダイ1
1に送り出し、ニツプル6から矢印イの方向に引
き出される被押出被覆線条体(以下導体と略す)
12に2層の被覆を施すようにしたものである。
そして、導体12に施される2層の被覆の厚さ
は、調整ボルト13,13でダイ11を操作する
ことによつて調整するものである。前述した偏肉
現象は、導体12に対してダイ11の中心軸線が
ずれることによつても生ずるが、その他に流路
9,10の長さの相違〔たとえば矢印ロ,ハのよ
うに溶融材料4の流れる距離が異なる〕、溶融材
料が受ける抵抗あるいは流体圧力の相違などによ
つて、ニツプル6,7先端付近に圧力差が生ずる
ことによつても起り得る。 偏肉現象に対処するために従来から行われてい
る方法は、押出成形された円筒状の熱可塑性材料
の横断面をときどき調べて調整ボルト13によつ
てダイ11を微調整するものであつた。 しかしながらこの方法は、絶縁電線を作業者が
監視しながら行う必要があるとともに、被覆が不
透明であると、製造された絶縁電線の断面を検査
して再調整する作業を何度も繰り返す必要があ
り、2層の被覆の厚さを均一にするために、ダイ
ホルダ8およびダイ11の微妙な調整が必要であ
り、かつ材料の損失が多くなるという問題があ
る。 この考案は前記問題を解決しようとするもの
で、内外層用ニツプルホルダの表面に特殊形状の
溝を形成して、溶融材料の円周方向の圧力差を均
一にして偏肉現象の発生を押え、従来のニツプル
ホルダあるいはダイスに見られたような調整作業
を不要とし得る2層押出成形機の提供を目的とす
るものである。 以下、この考案を図面に示す一実施例に基づい
て説明する。 この一実施例においては、クロスヘツド1の内
部に、導体12の走行方向に沿つて貫通した取付
孔14が形成され、この取付孔14に先端にニツ
プル6,7が一体に設けられた内層用ニツプルホ
ルダ15ならびに外層用ニツプルホルダ16が、
取付孔14に対して同軸線上に緊密に挿入され
る。また、クロスヘツド1には押出機のスクリユ
2,3がそれぞれ180度離れた位置に設けられ、
これら押出機のスクリユウ2,3からクロスヘツ
ド1に形成された連通孔17を介して、内外層用
ニツプルホルダ15,16の外周に溶融材料4,
5が供給されるようになつている。内外層用ニツ
プルホルダ15,16の基端部にはフランジ1
8,19が設けられており、それぞれ固定ボルト
20によつてクロスヘツド1に固定されている。 また、外層用ニツプルホルダ16には内層用ニ
ツプルホルダ15と緊密に嵌合させるために、ク
ロスヘツド1の取付孔14と同軸線を有する嵌合
孔21が形成され、この嵌合孔21は供給孔22
によつて連通孔17、押出機2の出口にそれぞれ
連通せしめられている。さらに、内層用ニツプル
ホルダ15の中心には導体12を走行させるため
の導体挿通孔23が形成されている。そして、内
外層用ニツプルホルダ15,16それぞれの外周
面には、その外側の嵌合孔21ならびに取付孔1
4との間に、溶融材料4,5の流路を形成するた
めに特殊形状の溝が形成されている。この各溝は
内外層用ニツプルホルダ15,16に類似形状の
ものが対称的に180度ずれた状態で形成されるも
ので、以下同一番号を付して説明する。 この内外層用ニツプルホルダ15,16の外周
面に設けられる各溝は、第4図〜第10図に示さ
れる通りである。すなわち連通孔17または供給
孔22に連通して溶融材料を後方すなわち導体1
2の進行方向と反対の方向に導く第一の溝24
と、この第一の溝24から送られた溶融材料を2
分割して周方向に各々90度離れた位置まで導く分
流溝25,25と、この分流溝25から送られた
溶融材料を前方(ニツプルの先端方向)に導く第
二の溝26,26と、この第二の溝26から送ら
れた溶融材料をさらに2分岐する第三の溝27,
27,…と、この第三の溝27から送られた溶融
材料をさらに前方に送り出し前方に向つて徐々に
浅くかつ周方向に幅が広げられて形成された扇形
溝28と、この扇形溝28ならびにニツプルの表
面の間を連結しかつ扇形溝28より一部深く形成
された環状溝29とから構成されている。 そして、前記第一、第二、第三の溝24,2
6,27の間では次のような関係が与えられる。
すなわち、一本の第一の溝24の断面積に対し
て、二本の第二の溝26の断面積の和およびさら
に二分岐する第三の溝27の断面積の和が等しい
かあるいは徐々に小さくなるように例えば次表で
示すように設定される。
熱可塑性材料を管状に押し出して成形する2層押
出成形機に関するものである。 従来、導体の上に熱可塑性プラスチツクなどの
溶融材料(溶融樹脂など)を円筒状に押し出して
絶縁被覆を施す押出成形機においては、構造上、
溶融材料を円筒状に押し出す場合に、円管断面の
内外周が同心円とならず2層の肉厚が不均一とな
るいわゆる偏肉現象が生じ易い。この原因につい
て第1図によつて説明する。 すなわち第1図は絶縁電線用の2層押出成形機
の従来例を示すもので、クロスヘツド1に押出機
のスクリユウ2,3から溶融材料4,5を供給し
て、ニツプル6,7、ダイホルダ8の間にそれぞ
れ形成された環状の流路9,10に沿つてダイ1
1に送り出し、ニツプル6から矢印イの方向に引
き出される被押出被覆線条体(以下導体と略す)
12に2層の被覆を施すようにしたものである。
そして、導体12に施される2層の被覆の厚さ
は、調整ボルト13,13でダイ11を操作する
ことによつて調整するものである。前述した偏肉
現象は、導体12に対してダイ11の中心軸線が
ずれることによつても生ずるが、その他に流路
9,10の長さの相違〔たとえば矢印ロ,ハのよ
うに溶融材料4の流れる距離が異なる〕、溶融材
料が受ける抵抗あるいは流体圧力の相違などによ
つて、ニツプル6,7先端付近に圧力差が生ずる
ことによつても起り得る。 偏肉現象に対処するために従来から行われてい
る方法は、押出成形された円筒状の熱可塑性材料
の横断面をときどき調べて調整ボルト13によつ
てダイ11を微調整するものであつた。 しかしながらこの方法は、絶縁電線を作業者が
監視しながら行う必要があるとともに、被覆が不
透明であると、製造された絶縁電線の断面を検査
して再調整する作業を何度も繰り返す必要があ
り、2層の被覆の厚さを均一にするために、ダイ
ホルダ8およびダイ11の微妙な調整が必要であ
り、かつ材料の損失が多くなるという問題があ
る。 この考案は前記問題を解決しようとするもの
で、内外層用ニツプルホルダの表面に特殊形状の
溝を形成して、溶融材料の円周方向の圧力差を均
一にして偏肉現象の発生を押え、従来のニツプル
ホルダあるいはダイスに見られたような調整作業
を不要とし得る2層押出成形機の提供を目的とす
るものである。 以下、この考案を図面に示す一実施例に基づい
て説明する。 この一実施例においては、クロスヘツド1の内
部に、導体12の走行方向に沿つて貫通した取付
孔14が形成され、この取付孔14に先端にニツ
プル6,7が一体に設けられた内層用ニツプルホ
ルダ15ならびに外層用ニツプルホルダ16が、
取付孔14に対して同軸線上に緊密に挿入され
る。また、クロスヘツド1には押出機のスクリユ
2,3がそれぞれ180度離れた位置に設けられ、
これら押出機のスクリユウ2,3からクロスヘツ
ド1に形成された連通孔17を介して、内外層用
ニツプルホルダ15,16の外周に溶融材料4,
5が供給されるようになつている。内外層用ニツ
プルホルダ15,16の基端部にはフランジ1
8,19が設けられており、それぞれ固定ボルト
20によつてクロスヘツド1に固定されている。 また、外層用ニツプルホルダ16には内層用ニ
ツプルホルダ15と緊密に嵌合させるために、ク
ロスヘツド1の取付孔14と同軸線を有する嵌合
孔21が形成され、この嵌合孔21は供給孔22
によつて連通孔17、押出機2の出口にそれぞれ
連通せしめられている。さらに、内層用ニツプル
ホルダ15の中心には導体12を走行させるため
の導体挿通孔23が形成されている。そして、内
外層用ニツプルホルダ15,16それぞれの外周
面には、その外側の嵌合孔21ならびに取付孔1
4との間に、溶融材料4,5の流路を形成するた
めに特殊形状の溝が形成されている。この各溝は
内外層用ニツプルホルダ15,16に類似形状の
ものが対称的に180度ずれた状態で形成されるも
ので、以下同一番号を付して説明する。 この内外層用ニツプルホルダ15,16の外周
面に設けられる各溝は、第4図〜第10図に示さ
れる通りである。すなわち連通孔17または供給
孔22に連通して溶融材料を後方すなわち導体1
2の進行方向と反対の方向に導く第一の溝24
と、この第一の溝24から送られた溶融材料を2
分割して周方向に各々90度離れた位置まで導く分
流溝25,25と、この分流溝25から送られた
溶融材料を前方(ニツプルの先端方向)に導く第
二の溝26,26と、この第二の溝26から送ら
れた溶融材料をさらに2分岐する第三の溝27,
27,…と、この第三の溝27から送られた溶融
材料をさらに前方に送り出し前方に向つて徐々に
浅くかつ周方向に幅が広げられて形成された扇形
溝28と、この扇形溝28ならびにニツプルの表
面の間を連結しかつ扇形溝28より一部深く形成
された環状溝29とから構成されている。 そして、前記第一、第二、第三の溝24,2
6,27の間では次のような関係が与えられる。
すなわち、一本の第一の溝24の断面積に対し
て、二本の第二の溝26の断面積の和およびさら
に二分岐する第三の溝27の断面積の和が等しい
かあるいは徐々に小さくなるように例えば次表で
示すように設定される。
【表】
一方、ニツプル6,7の先端に同心的に対向す
るダイホルダ8のダイ支持孔30にはフロントナ
ツト31によつてダイ11が取付孔14などに同
軸線上に固定されるようになつている。なお、符
号32はダイホルダ8をクロスヘツド1に取りつ
けるボルトである。 このように構成された2層押出成形機におい
て、両押出機のスクリユウ2,3からクロスヘツ
ド1内に両溶融材料4,5を送りこむと、内層用
溶融材料4は連通孔17、供給孔22を介して、
また外層用溶融材料5は連通孔17を介して、各
溝と取付孔14または嵌合孔21との間に形成さ
れている流路にそれぞれ供給される。第一の溝2
4に送りこまれた溶融材料は後方に送り出された
後、分流溝25によつて二分流に分けられて互に
180度離れた位置まで導かれ、次いで第二の溝2
6によつて前方に平行に送り出された後、四つの
第三の溝27によつて互いに90度ずつ離れた四分
流に分けられて扇形溝28に送り出される。第一
の溝24から扇形溝28までの分流の距離が等し
く、また分岐された各々の溝同士の断面積も等し
く形成されているため、各分流の流量および圧力
はほぼ同一となる。 次いで、溶融材料は扇形溝28によつて周方向
に広げられる。この扇形溝28は先端側の深さが
浅く、かつ先端側の断面積が若干小さくなるよう
に設定されており、扇形溝28の出口において溶
融材料の圧力を高めて周方向へ流れ易くして、か
つ四つの分流を合流させて円筒状の流れに変え環
状溝29に送り出す。 環状溝29は扇形溝28より深く形成されてい
るから、溶融材料が一時滞留して圧力が低くな
り、再び環状溝29とニツプル6,7との境界に
おいて圧力が高められて周方向の圧力分布の均一
化が図られ、ニツプル6,7およびダイ11から
2層になつた溶融材料4,5が周方向に均一の厚
さでそれぞれ送り出され、導体12に被覆が施さ
れるのである。 また、外層用ニツプルホルダ16に形成された
供給孔22は、第4図に示すように、外層用ニツ
プルホルダ16の第一の溝24と180度離れた位
置にするとともに、第二の溝26、第三の溝27
と交差しないように配慮されているが、必らずし
もこの位置に限定するものではない。 また、第一、第二、第三の各溝24,26,2
7が、前述したように断面積の和が徐々に小さく
なる関係であると、樹脂流の圧力が少しずつ高め
られるため、円周方向の樹脂流の圧力がより均一
化して、偏肉が小さくなり、さらに、押出ダイ1
1出口付近での樹脂カスの発生が少なくなる。 次いで、主要部品の心出しについて説明する。
偏肉現象を少なくするためには、前述のようにニ
ツプル6,7およびダイ11を同軸線上に正確に
配置することが要求される。そこで、この一実施
例では、クロスヘツド1の取付孔14とダイホル
ダ8のダイ支持孔30とを同心とするとともに、
ニツプル6,7、内外層用ニツプルホルダ15,
16、ダイ11がそれぞれ同軸線を有する形状と
して解決しようとしている。これらの部品を同心
形状とする技術は格別に困難なものではなく、1/
100mm以下のずれに押えることも可能である。し
たがつて、同心加工した取付孔14、嵌合孔2
1、ダイ支持孔30に、外層用ニツプルホルダ1
6および内層用ニツプルホルダ15を挿入して、
フランジ18,19を固定ボルト20で固定する
とともに、ダイ11を挿入してフロントナツト3
1でしめつけるという簡単な作業で、ニツプル
6,7およびダイ11が同軸線上に正確に配置さ
れることになる。 なお、これまでの一実施例では、導体12上に
被覆を施す例について説明したが、他の線条体の
表面に押出被覆層を押出成形する場合、あるいは
3層以上の押出成形する際にも適用可能である。
また、ニツプルホルダ15,16の外径の大きさ
によつて第三の溝の数を四本以上とすることも可
能である。 以上説明したように、この考案は溶融材料の流
路をクロスヘツドに装着される内外層用ニツプル
ホルダそれぞれの表面に特殊形状の溝を形成し、
流路を複数に分けて各距離を同一にし、後方に導
く流路を形成するとともに流路の途中で環状溝な
どによつて流れに圧力変化を起こさせて周方向の
均一性を与えるようにしたものであるから、偏肉
現象の発生をきわめて少なくすることができると
ともに内外層用ニツプルホルダの長さを小さくし
得て小形化を図ることができる。また、溶融材料
の粘度、量または比率、導体太さ、被覆厚さなど
が変わつても流路内の溶融材料の周方向の圧力変
化が生じないから、厚さの正確な2層被覆を施す
ことが可能で、偏肉を修正する作業を省略するこ
とができ、かつ、製造開始時の材料損失を少なく
できるなどの効果がある。
るダイホルダ8のダイ支持孔30にはフロントナ
ツト31によつてダイ11が取付孔14などに同
軸線上に固定されるようになつている。なお、符
号32はダイホルダ8をクロスヘツド1に取りつ
けるボルトである。 このように構成された2層押出成形機におい
て、両押出機のスクリユウ2,3からクロスヘツ
ド1内に両溶融材料4,5を送りこむと、内層用
溶融材料4は連通孔17、供給孔22を介して、
また外層用溶融材料5は連通孔17を介して、各
溝と取付孔14または嵌合孔21との間に形成さ
れている流路にそれぞれ供給される。第一の溝2
4に送りこまれた溶融材料は後方に送り出された
後、分流溝25によつて二分流に分けられて互に
180度離れた位置まで導かれ、次いで第二の溝2
6によつて前方に平行に送り出された後、四つの
第三の溝27によつて互いに90度ずつ離れた四分
流に分けられて扇形溝28に送り出される。第一
の溝24から扇形溝28までの分流の距離が等し
く、また分岐された各々の溝同士の断面積も等し
く形成されているため、各分流の流量および圧力
はほぼ同一となる。 次いで、溶融材料は扇形溝28によつて周方向
に広げられる。この扇形溝28は先端側の深さが
浅く、かつ先端側の断面積が若干小さくなるよう
に設定されており、扇形溝28の出口において溶
融材料の圧力を高めて周方向へ流れ易くして、か
つ四つの分流を合流させて円筒状の流れに変え環
状溝29に送り出す。 環状溝29は扇形溝28より深く形成されてい
るから、溶融材料が一時滞留して圧力が低くな
り、再び環状溝29とニツプル6,7との境界に
おいて圧力が高められて周方向の圧力分布の均一
化が図られ、ニツプル6,7およびダイ11から
2層になつた溶融材料4,5が周方向に均一の厚
さでそれぞれ送り出され、導体12に被覆が施さ
れるのである。 また、外層用ニツプルホルダ16に形成された
供給孔22は、第4図に示すように、外層用ニツ
プルホルダ16の第一の溝24と180度離れた位
置にするとともに、第二の溝26、第三の溝27
と交差しないように配慮されているが、必らずし
もこの位置に限定するものではない。 また、第一、第二、第三の各溝24,26,2
7が、前述したように断面積の和が徐々に小さく
なる関係であると、樹脂流の圧力が少しずつ高め
られるため、円周方向の樹脂流の圧力がより均一
化して、偏肉が小さくなり、さらに、押出ダイ1
1出口付近での樹脂カスの発生が少なくなる。 次いで、主要部品の心出しについて説明する。
偏肉現象を少なくするためには、前述のようにニ
ツプル6,7およびダイ11を同軸線上に正確に
配置することが要求される。そこで、この一実施
例では、クロスヘツド1の取付孔14とダイホル
ダ8のダイ支持孔30とを同心とするとともに、
ニツプル6,7、内外層用ニツプルホルダ15,
16、ダイ11がそれぞれ同軸線を有する形状と
して解決しようとしている。これらの部品を同心
形状とする技術は格別に困難なものではなく、1/
100mm以下のずれに押えることも可能である。し
たがつて、同心加工した取付孔14、嵌合孔2
1、ダイ支持孔30に、外層用ニツプルホルダ1
6および内層用ニツプルホルダ15を挿入して、
フランジ18,19を固定ボルト20で固定する
とともに、ダイ11を挿入してフロントナツト3
1でしめつけるという簡単な作業で、ニツプル
6,7およびダイ11が同軸線上に正確に配置さ
れることになる。 なお、これまでの一実施例では、導体12上に
被覆を施す例について説明したが、他の線条体の
表面に押出被覆層を押出成形する場合、あるいは
3層以上の押出成形する際にも適用可能である。
また、ニツプルホルダ15,16の外径の大きさ
によつて第三の溝の数を四本以上とすることも可
能である。 以上説明したように、この考案は溶融材料の流
路をクロスヘツドに装着される内外層用ニツプル
ホルダそれぞれの表面に特殊形状の溝を形成し、
流路を複数に分けて各距離を同一にし、後方に導
く流路を形成するとともに流路の途中で環状溝な
どによつて流れに圧力変化を起こさせて周方向の
均一性を与えるようにしたものであるから、偏肉
現象の発生をきわめて少なくすることができると
ともに内外層用ニツプルホルダの長さを小さくし
得て小形化を図ることができる。また、溶融材料
の粘度、量または比率、導体太さ、被覆厚さなど
が変わつても流路内の溶融材料の周方向の圧力変
化が生じないから、厚さの正確な2層被覆を施す
ことが可能で、偏肉を修正する作業を省略するこ
とができ、かつ、製造開始時の材料損失を少なく
できるなどの効果がある。
第1図は絶縁電線用押出成形機の従来例を示す
縦断面図、第2図ないし第9図はこの考案の一実
施例を示すもので、第2図は半分を断面した側面
図、第3図は正面図、第4図は外層用のニツプル
ホルダの側面図、第5図は第4図の底面図、第6
図は第5図の−線に沿う矢視断面図、第7図
は第5図の−線に沿う矢視断面図、第8図は
内層用ニツプルホルダの側面図、第9図は第8図
の平面図、第10図はこの考案のニツプルホルダ
の溝の展開図である。 1……クロスヘツド、2,3……押出機のスク
リユウ、4,5……溶融材料、6,7……ニツプ
ル、8……ダイホルダ、11……ダイ、12……
被押出被覆線条体(導体)、14……取付孔、1
5……内層用ニツプルホルダ、16……外層用ニ
ツプルホルダ、17……連通孔、20……固定ボ
ルト、21……嵌合孔、22……供給孔、23…
…導体挿通孔、24……第一の溝、25……分流
溝、26……第二の溝、27……第三の溝、28
……扇形溝、29……環状溝、30……ダイ支持
孔、31……フロントナツト、32……ボルト。
縦断面図、第2図ないし第9図はこの考案の一実
施例を示すもので、第2図は半分を断面した側面
図、第3図は正面図、第4図は外層用のニツプル
ホルダの側面図、第5図は第4図の底面図、第6
図は第5図の−線に沿う矢視断面図、第7図
は第5図の−線に沿う矢視断面図、第8図は
内層用ニツプルホルダの側面図、第9図は第8図
の平面図、第10図はこの考案のニツプルホルダ
の溝の展開図である。 1……クロスヘツド、2,3……押出機のスク
リユウ、4,5……溶融材料、6,7……ニツプ
ル、8……ダイホルダ、11……ダイ、12……
被押出被覆線条体(導体)、14……取付孔、1
5……内層用ニツプルホルダ、16……外層用ニ
ツプルホルダ、17……連通孔、20……固定ボ
ルト、21……嵌合孔、22……供給孔、23…
…導体挿通孔、24……第一の溝、25……分流
溝、26……第二の溝、27……第三の溝、28
……扇形溝、29……環状溝、30……ダイ支持
孔、31……フロントナツト、32……ボルト。
Claims (1)
- クロスヘツド1にダイ11と同軸線を有する取
付孔14を形成し、この取付孔に先端にニツプル
7,6をそれぞれ設けた外層用ニツプルホルダ1
6と、この外層用ニツプルホルダの嵌合孔21に
挿入される内層用ニツプルホルダ15とをそれぞ
れ取付孔と同軸線上に取りつけ、両ニツプルホル
ダの外周に溶融材料の流路を形成する各溝をそれ
ぞれ設けてなり、この各溝が被押出線条体12の
進行方向に対して逆方向に向う一本の第一の溝2
4と、この第一の溝に連通し、かつ前記進行方向
に向う二本の第二の溝26と、この第二の溝に連
通しかつ前記進行方向に向う複数本の第三の溝2
7,27…と、この第三の溝に連通し溶融材料を
前記進行方向に導き深さを徐々に浅くするととも
に周方向に広げた扇形溝28と、この扇形溝なら
びにニツプル表面の間を連結する環状溝29とか
ら構成されることを特徴とする2層押出成形機。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1982023861U JPS58128016U (ja) | 1982-02-22 | 1982-02-22 | 2層押出成形機 |
GB08229278A GB2109740B (en) | 1981-10-16 | 1982-10-13 | Extruder cross-head for extruding material around an elongated article |
BR8206009A BR8206009A (pt) | 1981-10-16 | 1982-10-14 | Aparelho de extrusao |
MY1986372A MY8600372A (en) | 1981-10-16 | 1986-12-31 | Extrusion apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1982023861U JPS58128016U (ja) | 1982-02-22 | 1982-02-22 | 2層押出成形機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58128016U JPS58128016U (ja) | 1983-08-30 |
JPS6229221Y2 true JPS6229221Y2 (ja) | 1987-07-27 |
Family
ID=30035876
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1982023861U Granted JPS58128016U (ja) | 1981-10-16 | 1982-02-22 | 2層押出成形機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58128016U (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59136231A (ja) * | 1983-01-26 | 1984-08-04 | Kobe Steel Ltd | 押出機のクロスヘッド装置 |
-
1982
- 1982-02-22 JP JP1982023861U patent/JPS58128016U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58128016U (ja) | 1983-08-30 |
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