JPS62289981A - ヘツド支持ア−ム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ヘッド支持アームに係り、特に、ヘッド振動
が少なく、振動特性のばらつき減少に好適なヘッド支持
アームに関するものである。

〔従来の技術〕

情報記憶装置として広く普及している磁気ディスク装置
では、記録媒体すなわち記録ディスクへの情報の書き込
み、記録ディスクからの情報の読み出しは磁気ヘッドを
介して行われる。

磁気ヘッドを構成するヘッド支持アームに保持されたヘ
ッドスライダは、記録ディスクに適切な荷重で押圧され
ておシ、記録ディスクが回転するとヘッドスライダは空
気軸受の作用によって記録ディスクから微小間隔を保っ
て浮上する。

上記ヘッドスライダ、ヘッド支持アームを主たる構成要
素とするヘッド支持機構においては、記録ディスク上の
所定のトラックからの正確な情報の読み書きのために、
高い位置決め精度が要求されている。

このヘッド支持機構には、ガイドアームを介して伝達さ
れる外部振動、記録ディスクの高速回転によって発生す
る風、記録ディスク自身の振動等が外力として加わシ、
それらがヘッド位置決めを阻害する要因になっている。

換言すれば、上のように振動的に悪い状況下にあっても
、ヘッド支持機構は、それに耐えるべき構造でなければ
ならない。そうすることによって、はじめて高い位置決
め精度を持つヘッド支持機構を得ることができるように
なる。

このような要求に応えるために１例えば、特公昭５８−
２２８２７号公報、特開昭５９−１９３５８１号公報記
載のようなヘッド支持機構が用いられている。

当該各公報に記載されているヘッド支持機構を第７図を
参照して説明する。

第７図は、従来のヘッド支持機構を示す図で、（ａ）は
平面図、Φ）は側面図である。

第７図において、１はヘッド支持アーム、２はヘッドス
ライダ、３はジンバル、４は７ランジ、５はスペーサ、
６はリード線を示す。

ヘッド支持アーム１は、磁気ヘッドのヘッドスライダ２
を保持する先端部に向かつて先細シ形状をしておシ、７
ランジ４を設けた、主として剛体的な役目をする部分で
ある剛性ビーム部１ａと、ヘッドスライダ２に荷重を加
える作用をする弾性部１ｂとからなっている。ヘッドス
ライダ２はジンバル３に結合されておシ、さらにジンバ
ル３はヘッド支持アーム１に取付けられている。そして
、ヘッド支持アーム１は、スペーサ５を介してガイドア
ームに固定される。

〔発明が解決しようとする問題点〕

第７図に示すヘッド支持機構には、前述のようＫさまざ
まな外力が作用し、ヘッドスライダ２が振動するために
ヘッド位置決め精度が低下する。

特に、このヘッド支持機構の固有の振動モードは、ヘッ
ドスライダ２の振動の大小を左右する大このようなヘッ
ド支持機構と振動モードとの関係を解析した例として、
例えば、太田啓ほかによる「スイングアーム方式磁気デ
ィスク装置機構系の低損勧化」９日本機械学会講演論文
集Ａ３３Ｏ−１４記載のものがある。

しかし、第７図に示すヘッド支持アーム１の弾性部１ｂ
の形状は、特公昭５８−２２８２７号公報、特開昭５９
−１９３５８１号公報記載のように、スペーサ５からヘ
ッドスライダ２に向かって単純に折り曲げた形状か、あ
るいは直線的に伸びた形状であると、振動モードを十分
に制御することができず、したがって振動も許容水準に
減少しない。

このようなヘッド支持機構は、前述のように、記録ディ
スクの高速回転によって発生する風、ガイドアームのシ
ーク動作、記録ディスク振動等の外力を受け、その結果
、ヘッドスライダ２は、バウンディング（上下動）、ピ
ッチング（前後の揺動）、ローリング（横方向の揺動）
運動を生じ、さらには後述する第１図に示すように記録
ディスク７の所定トラック９からヘッドスライダ２が外
れる。いわゆるオフトラック振動も励起される。

このオフトラック振動は、ヘッド位置決め精度に直接関
係し、オフトラック振動を小さく抑えることがヘッド支
持機構の性能向上のために不可欠である。

本発明は、前述の従来技術の問題点を解決するためにな
されたもので、ヘッド支持機構におけるヘッド振動の低
減、および振動特性のばらつきの減少を可能にし、ヘッ
ド位置決め精度を向上しうるヘッド支持アームを提供す
ることを、その目的としている。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本発明に係るヘッド支持ア
ームの構成は、ガイドアームに片持梁状に固定され、固
定側に弾性部を有し、先端側に磁気ヘッドスライダを保
持する剛性ビームを有するヘッド支持アームにおいて、
前記固定側の弾性部を、複数の各固有振動数が互いに分
離されるように設定された円弧形状に形成し念ものであ
る。

〔作用〕

上記の技術的手段は、ヘッド支持アームの弾性部を円弧
形状に形成することで、特定の固有振動キ′−ドの振動
数を変えることができるという、新たに発見した挙動に
基づいて開発したものである。

その作動原理を第２図および第３図を参照して説明する
。

ここに第２図は、一般的なヘッド振動の振動数応答を示
す線図、第３図は、固有振動数と振動レベルとの関係を
示す線図である。

前述のオフトラック振動の周波数特性の一例が第２図に
示されている。第２図の横軸は振動数（Ｈｚ）、縦軸は
ヘッドスライダのオフトラック振動の大きさ、すなわち
振動レベル（ｄＢ）を示している。

複数の固有振動数’ｌｅ　　’ｍｅ　　ｆｌでは振動レ
ベルが大きく、卓越成分として認められる。ここで各固
有振動数における固有モードは、ヘッド支持アームが曲
げられた夛、ねじられたシするモードである。

第３図は、例えば、その固有振動数ｆ２が変わ一：、 づたときに振動レベルがどのように変化するかを示した
ものである。図は固有振動数ｆ、が固有振動１！ｌ　ｆ
　ｔに近づくほど固有振動数ｆ１における振動レベルが
犬きくなることを表わしている。第３図（ａ）は、複数
の固有振動数’１＋　　ｆｅｅ　　ｆｌｋが卓越成分と
して認められる状態、第３図（ｂ）は、固有振動数ｆ！
が固有振動数ｆｌに少し近づいてΔｆ。

く」ｆ、となった状態、第３図（ｃ）は、固有振動数ｆ
！がさらに固有振動数ｆｌに近づいてΔｆ、（Δｆｂと
なった状態を示している。

図から明らかなように、異なったモードが重なりあうと
振動レベルは非常に大きくなる。また一方、見方を変え
れば、固有振動数ｆ、とｆｌとが近づいていると、ｆｌ
が多少ばらついてもｆｌの振動レベルを大きく変化させ
ることになる。すなわち、ｆｌａｆｌであると、ヘッド
振動レベルは大きくばらつくことになる。

なお、固有振動数ｆ！がｆｌに近い場合も同様の挙動を
生じる。

、くのような挙動に鑑みて、ヘッド支持アーム固Ｌ　　
： 歪ｉの弾性部を、複数の各固有振動数が互いに分離され
卓越成分となるよう設定した特定の円弧形状に形成する
ことによって、ヘッド支持系が持ついくつかの固有振動
モードが重な９合って大きな振動を生じるようなことが
なくなる。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を第１図および、第４図ないし
第６図を参照して説明する。

第１図は、本発明の一実施例に係るヘッド支持機構およ
びその周辺を示す斜視図、第４図は、そのヘッド支持機
構の正面図、第５図は、第４図の８部の拡大図、第６図
は、本発明の円弧状ばねの適正形状範囲を示した説明図
でめる。

第１．４図の図中、第７図と同一符号のものは従来技術
と同等部分を示している。

第１図に示すヘッド支持機構では、片持梁状のヘッド支
持アーム１の一端にはスペーサ５が結合されておシ、こ
のスペーサ５がガイドアーム８にねじ止めされる。ヘッ
ド支持アーム１には、図面で上方向に凸な円弧形状の弾
性部（以下円弧状ばね部という）１０がスペーサ側すな
わち固定側に形成されてお９．それよりヘッド側の部分
に、フランジ４を形成し九剛性ビーム部１ａがある。そ
してその先端にはジンバル（第７図参照）を介してヘッ
ドスライダ２が保持されている。

従来のヘッド支持機構では、さきに述べたように記録デ
ィスク７の高速回転によって発生する風、ガイドアーム
８の矢印に示すシーク動作、記録ディスク７の矢印に示
すディスク振動などの外力を受け、記録ディスク７の所
定トラック９からヘラトスライダ２が外れる、いわゆる
オフトラック振動が励起される。

そこで、本実施例では、第１図および第４図に示すよう
に、ヘッド支持アーム１の弾性部を円弧状ばね部１０に
形成している。その円弧状ばね部１０（８部）の拡大図
を第５図に示す。

第５図において、ヘッド支持アーム１は、長さＬの範囲
でスペーサ５に取付けた下面からり、の高さのなめらか
な凸円弧が形成されておシ、そこからヘッド側に向って
は、なめらかな曲線あるいは直線が延びている。この部
分の形を特定する尺度として、スペーサ５から４部離れ
た位置における前記ｈ１と反対方向の高さく撓み）をり
、とする。

この高さｈＩｓ　　ｈ！をそれぞれ横軸と縦軸にとって
１本実施例による円弧状ばね部の適正形状範囲を第６図
に示す。

第６図に破線で示す範囲（０＜ｈ１≦０．０３ｍ。

０くｈ１≦０．２５ｉａｍ）が適正な効果をもたらす範
囲である。

破線で示す範囲内の任意の点Ｐでは、点Ｐを示す黒丸と
引出線で結んだ振動レベルの線図のように、複数の各固
有振動数が分離して卓越成分として認められ、それぞれ
の振動レベルは小さい。

破線で示す範囲外、例えば点ｏ　（ｂｔ　＝ＯＫりの場
合、あるいはｈｌがかなり大きい点Ｑの場合では、それ
ぞれに対応する振動レベルの線図のように、固有振動数
が重なって振動レベルが大きくなっている。

したがって、第６図の破線の範囲内にｈＩｓｈ、の数字
を特定して円弧状ばね部１０を形成すればよい。

本実施廻によれば、ヘッド支持アーム１の固定、′、・ 側に設け′各弾性部を特定された円弧状ばねに形成する
ことによって、ヘッド振動（オフトラック振動）を低減
し、振動特性のばらつきを減少させる効果がある。

〔発明の効果〕

以上述べたように、本発明によれば、ヘッド支持機構に
おけるヘッド振動の低減、および振動特性のばらつきの
減少を可能にし、ヘッド位置決め精度を向上しうるヘッ
ド支持アームを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例に係るヘッド支持機構およ
びその周辺を示す斜視図、第２図は、一般的なヘッド振
動の振動数応答を示す線図、第３図は、固有振動数と振
動レベルとの関係を示す線図、第４図は、第１図のヘッ
ド支持機構の正面図。 第５図は、第４図の８部の拡大図、第６図は、本発明の
円弧状ばねの適正形状範囲を示した説明図、第７図は、
従来のヘッド支持機構を示す図で、（ａ）は平面図、（
ｂ）は側面図である。 １・・・ヘッド支持アーム、ｌａ・・・剛性ビーム部、
２・・・ヘッドスライダ、８・・・ガイドアーム、１０
・・・円弧状ばね部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、ガイドアームに片持梁状に固定され、固定側に弾性
   部を有し、先端側に磁気ヘッドスライダを保持する剛性
   ビームを有するヘッド支持アームにおいて、前記固定側
   の弾性部を、複数の各固有振動数が互いに分離されるよ
   うに設定された円弧形状に形成したことを特徴とするヘ
   ッド支持アーム。