JPS62287699A

JPS62287699A - 導電性材料の電磁シ−ルド接続方法

Info

Publication number: JPS62287699A
Application number: JP13147186A
Authority: JP
Inventors: 長澤　長八郎; 神戸　徳蔵; 熊谷　八百三; 卜部　啓
Original assignee: Agency of Industrial Science and Technology
Current assignee: National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Priority date: 1986-06-06
Filing date: 1986-06-06
Publication date: 1987-12-14
Also published as: JPH0257718B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】３、発明の詳細な説明〔技術分野〕本発明は、導電性材料の電磁シールド接続方法に関する
ものである。

〔従来技術〕

近年、電子機器の小型化、精密化が進み、それらのパッ
ケージや筐体材料はプラスチックが殆どんであるため電
磁波を透過する。それらの対策として、導電性フィラー
や金属箔片等を含有したプラスチック材料の使用や、更
には導電性塗料等による方法がとられている。しかし、
パッケージや筐体間の接続には機械的な接合法が多くと
られており、そこからの電磁波の漏えいによる誤動作。

ノイズの発生が大きな問題となっているが、それらの改
善策については未だ適切な方法が開発されていない。

〔目　　的〕

本発明は従来技術に見られる前記問題を解決することを
目的とする。

〔構　　成〕

本発明によれば、導電性材料接続部を接着剤により接着
固定化するに際し、該接続部に導電性繊維シートを介在
させ、該シートを接着剤と一体に導電性材料に接着固定
化させることを特徴とする導電性材料の電磁シールド接
続方法が提供される。

本発明で用いる導電性繊維シートは、導電性繊維を主成
分として含むものを意味し、従来公知の方法に従って製
造することができ１例えば、繊維シートに対して、導電
性金属を被覆することによって得ることができる。この
場合、繊維シートとしては、従来公知のもの１例えば、
植物繊維シート、無機繊維シート、更には、アクリル繊
維や、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維
等の化学繊維のポーラスな繊維シートが用いられ。

織布状、不織布状、紙状等の形状のものが包含される。

また、導電性金属としては、ニッケル、銅、コバルト、
鉄、銀等の各種の金属及びそれらの金属の合金が挙げら
れろ。導電性繊維シート中の導電性金属含量は１通常、
３０〜７０重量％である。繊維状シートに対する導電性
金属の被覆は、繊維シートの穴を閉塞しない方法であれ
ば任意であり、例えば、無電解めっき法、電解めっき法
等が挙げられる。また、導電繊維を主成分として用いて
抄紙した紙状シートも有利に用いられる。

導電性繊維シートは、接着剤との親和性や導電性材料接
続部への接着性を改良するために、界面活性剤やカップ
リング剤等の表面処理を用いて表面処理を施すことがで
きる。また、金属の防錆や肪酸化のために防錆剤や酸化
防止剤による表面処理を施すこともできる。

本発明により導電性材料を接続する場合、その導電性材
料の接続部は、突合せてもよいし、重ね合せてもよい。

そして、導電性繊維シートをその接続部に介在させ、接
着剤によりこの繊維シートを導電性材料と一体に接着固
定化させる。第１図及び第２図に、その接続方式の説明
断面図を示す。

第１図は、導電性材料１，２を間隙Ｓを置いて突合せ、
その突合せ部に導電性繊維シート３を重ね、その−上か
ら接着剤を塗付して接着固定化したものの例”を示す、
この接続法では、接続部に間隙Ｓが設けであるので、導
電性材料はその間隙Ｓを中心にし〜て屈曲させることが
できる。また、この接続法では、接続箇所に強度が要求
される場合は、必要枚数を樹脂で含浸し、積層して用い
ることができる。

第２図は、一方の導電性材料の接続端に導電性繊維シー
ト３を重ねると共に、その繊維シートの上から接着剤を
塗付し、さらにその上に他方の導電性材料の接続端を重
ね、接続部全体を圧着した例を示す。この場合、導電性
繊維シート中の金属含量はできるだけ多くするのが望ま
しく、例えば、６０重量２以上にするのが好ましい。ま
た、この第２図に示す接続法では、導電性繊維シートに
接着剤溶液を含浸、乾燥したものを介して導電性材料を
重ね、熱圧着することもできる。

〔効　　果〕

本発明の接続方法は、導電性プラスチック材料からなる
シートや板体、金属シートや板体の電磁シールド接続方
法として利用される他、導電性パッケージや筐体間の電
磁シールド接続方法として応用される１本発明による時
には、その接続部は、導電性繊維シートが重ね合されて
接着剤により一体に導電性材料に固着されていることか
ら、接続部は導電性を有し、電磁波の漏えいの問題を生
じない。しかも、この接続部では、繊維シートが補強材
として作用することから、その接続部の強度は大きい。

〔実施例〕

次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。

実施例厚さ約０　、０２ｍｍのアルカリ処理したポリエステル
合成紙にパラジウムを触媒として常法により無電解ニッ
ケルめっきを行い、金属量約６０重量％のニッケル被覆
化学繊維シートを得た。

次に第１図に示すように、厚さ０　、０５ｍｍの２枚の
銅箔を４ｍｍの間隙を置いて突合せ、その突合せ部に前
記で得たニッケル被覆化学繊維シートを重ね、その繊維
状シートの上から市販のエポキシ接着剤を塗付し、その
銅箔の突合せ部を、繊維状シートと共に固着した。

次に、このようにして得た銅箔の接続体（試料■）につ
いて、その接続部分の体積固有抵抗値を測定したところ
、　３．９６Ｘ１０″″４Ω・ｃｍであった。また、　
ＡＳＴＭ　ＥＳ７−８３により近接界における電界シー
ルド測定治具（エレクトロメトリック社製、ＮＦＣ−１
０００）を用いて周波数特性を測定した。その結果を表
−１に示す。また、比較のために、銅箔単体試料（１）
及び間隙部をニッケル被覆しない繊維状シートを用いて
接続した試料（ＩＩ）についての結果も表−１に示す。

なお表−１に示した数値はデシベル（ｄＢ）を示す。

表−１に示した結果から、本発明による試料（Ｉｎ）は
、周波数６００〜８００ＭＨｚを除いて、金属鋼箔単体
試料（Ｉ）とほとんど同等の良好な電磁シールド性を示
し、また、金属被覆しない繊維シートを用いて接続した
試料（ＩＩ）と比べると、周波数３００ＭＨｚを界にし
て電磁シールド性の効果が歴然として表われ、本発明の
接続法はすぐれた電磁シールド性を示すことがわかる。

実施例２接着強さを測定するために、実施例１で示した導電性繊
維シートを、第２図に示すようにして。

導電性材料の接続端に重ね、市販のエポキシ樹脂接着剤
を用いて、常温硬化法及び加熱硬化法により接着した。

次に、得られた接続体の引張りせん断接着強さをＪＩＳ
　Ｋ　６８５０に準拠して測定した。この場合、導電性
材料としては、サンドブラスト表面処理したステンレス
鋼板と、硝酸表面処理した銅板の２種を用いた。また、
導電性繊維シートを導電性材料に載置する場合、その繊
維シートの繊維方向が長手方向（矢印方向）に対して、
平行方向と垂直方向の２種の方向になるようにした。そ
の測定結果を表−２に示す。また、接続部の体積固有抵
抗値は７．２５　Ｘ　１０−’Ω・Ｃ１１であった。

なお、表−２で示した数値は、引張りせん断接着強さく
ｋｇ／　ａａ　）を示す、また、試料（Ｉ）は、繊維シ
ートの繊維方向が長手方向に対して垂直方向及び試料（
ＩＩ）は繊維シートの繊維方向が平行方向であることを
意味する。

表−２この実施例２で得られた測定結果によると、接続部の導
電性は市販の導電性接着剤とほぼ同じオーダを示すが、
接着強度的には、その２〜３倍の値を示すことが判明し
た。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の導電性材料の接続方式例を示す説明
断面図で、接続端を間隙を置いて突合せ、導電性繊維シ
ートを介在させて接着固定化した例を示す。第２図は、
接続端を導電性繊維シートを介在させて重ね、接着固定
化した例を示す。１．２・・・導電性材料、３・・・導電性繊維シート。Ｓ・・・間隙部。特許出願人　工業技術院長　　　等々力　　達指定代理
人　工業技術院製品科学研究所長高橋教司第　　２　　図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）導電性材料接続部を接着剤により接着固定化する
に際し、該接続部に導電性繊維シートを介在させ、接着
剤により該シートを導電性材料と一体に接着固定化させ
ることを特徴とする導電性材料の電磁シールド接続方法
。