JPS622830Y2 - - Google Patents

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JPS622830Y2
JPS622830Y2 JP15935180U JP15935180U JPS622830Y2 JP S622830 Y2 JPS622830 Y2 JP S622830Y2 JP 15935180 U JP15935180 U JP 15935180U JP 15935180 U JP15935180 U JP 15935180U JP S622830 Y2 JPS622830 Y2 JP S622830Y2
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  • Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、受信機アンテナ入力回路装置、特に
バー・アンテナに巻かれた同調コイルと同調コン
デンサとの共振回路に比較的低入力抵抗をもつベ
ース接地形トランジスタのRF増幅器を負荷とし
て接続し、上記共振回路による低域周波数共振時
と高域周波数共振時とのバンド幅の変化を減少せ
しめるようにした受信機アンテナ入力回路装置に
関するものである。
従来のアンテナ入力回路では第1図図示の如
く、高透磁性体からなる棒状のフエライト・コア
に巻かれた同調コイル2とバリコン4とで共振回
路を形成させ、当該同調コイル2の近傍に巻かれ
た2次側コイル3にはRF増幅用のエミツタ接地
形トランジスタ7がその負荷として接続されてい
る。エミツタ接地形トランジスタ7の入力インピ
ーダンスは周知の如く比較的高く数KΩに達し、
上記同調コイル2の直流抵抗分に比べ可成り大き
い値を有する。そして当該同調コイル2と上記2
次側コイル3との結合度が大きいため、2次側コ
イル3の負荷であるエミツタ接地形トランジスタ
7は等価的に上記同調コイル2と並列に接続され
ている形と考えられる。
なお、符号5はトリマ・コンデンサ、6は結合
コンデンサ、8はコレクタ負荷抵抗を表わしてい
る。
ところで共振回路において周波数を変えた場
合、流れる電流に関して次の式が成立する。
Q=qr/△ ……(1) ただし q=√(0 12−1 rは共振周波数 通常q=1となるようにI0/I1=√2(3dB) と選ぶから、式(1)は Q=r/△ ……(2) 従がつて共振回路における3dB帯域幅(バンド
幅)△は一般的に共振周波数rが同じ場合Q
の値に逆比例し、Qの値が一定の場合共振周波数
rに比例する。即ち △=r/Q ……(3) またバー・アンテナのQ突について、従来バ
ー・アンテナの負荷が小さく負荷が接続されてい
ない状態とみることができ、無負荷時のQは一般
的に共振周波数rに逆比例するから、その比例
定数をkとおくと Q=k/r ……(4) 従がつて式(3),(4)から となり、3dB帯域幅△は概略共振周波数rの
2乗に比例することが理解される。それ故例えば
中波放送周波数530〜1600KHzにおける共振周波
530=530KHzの3dB帯域幅と1600=1600KHz
の3db帯域幅との比を理論上から計算してみる
と、上記の中波放送周波数の間で共振周波数が16
00/530=3.018倍変化するのに対し、 3dB帯域幅Δの変化比 =Δ1600/Δ530=(1600/530)
=(3.018)2=9.11(倍) となり、約9倍程度変化する。
また、当該3db帯域幅を実測した第5図図示の
符号Aの結果からも、共振周波数530KHzのとき
3dB帯域幅Δ530=4.7(KHz)、共振周波数
1600KHzのとき3dB帯域幅Δ1600=37(KHz)よ
り、 3dB帯域幅Δの変化比 =Δ1600/Δ530=37/4.7=7.87(
倍) となることが実証される。
これら理論上からも、また実測上からも判る如
く、中波放送の電波受信において共振周波数が
530KHzから1600KHzの約3倍の変化に対し、3dB
帯域幅Δの変化比は約7〜9倍程度となり、非
常に大きな値となつている。
共振周波数の変化に対する3dB帯域幅の変化が
上記説明の如く非常に大きいことから次のような
欠点が生じる。低い共振周波数、例えば530KHz
の場合に忠実度を確保するため3dB帯域幅を広く
とると高い共振周波数、例えば1600KHzの場合上
記説明の如く、1600KHzにおける3dB帯域幅は約
7〜9倍の帯域幅を持つことになり広くなりす
ぎ、これによりアンテナ共振回路の選択度が小さ
くなり混信に対して弱くなる。反対に共振周波数
の高い方例えば1600KHzの選択度を高くしかつ当
該3dB帯域幅を所望値に選んだとすると、共振周
波数の低い方例えば530KHzの3dB帯域幅は約1/7
〜1/9に縮少し、当該3dB帯域幅が狭くなりすぎ
るため音声周波数帯域幅が確保されなくなり、音
声の周波数特性の悪化、歪の増大、トラツキン
グ・エラーの増大等が生じやすくなる。従がつ
て、AM受信機の高忠実度化、高性能力への障害
となつている。
本考案は、上記の点を解決することを目的と
し、3dB帯域幅の変化をできる限り縮少せしめ得
るようにすることを目的としている。以下具体的
に説明する。
第2図は本考案の受信機アンテナ入力回路装置
の一実施構成例、第3図は本考案の共振回路構成
のQ′と従来の共振回路構成のQの変化比ΔQと
同調コイルの直流抵抗分rとの関係を説明するた
めの曲線図、第4図は本考案の共振回路構成と従
来の共振回路構成とにおける共振周波数530KHz
及び1600KHzの共振曲線の変化を説明する説明
図、第5図は本考案及び従来の受信機アンテナ入
力回路装置を用いてそれぞれ実験を行なつて得ら
れた実験結果に基づいて描いたAMアンテナ帯域
特性曲線、第6図は本考案の受信機アンテナ入力
回路装置と理論上等価である回路構成例をそれぞ
れ示している。
第2図において符号1,2,4ないし6,8は
第1図のものに対応し、9はベース接地形トラン
ジスタ、10は抵抗、11はコンデンサを表わし
ている。
同図の受信機入力アンテナ回路装置における共
振回路はバリコン4、バー・アンテナ1に巻かれ
た同調コイル2、結合コンデンサ6、ベース接地
形トランジスタ9のそれぞれの直列接続によつて
構成される。
上記ベース接地形トランジスタ9の入力インピ
ーダンスは周知の如く数10Ω程度であり、これが
上記共振回路の負荷となつている。
またLCr直列共振回路の共振周波数r(この
ときの角速度ωとする)での直列インピーダン
スZは Z=r+jω0L+1/jωC=r (〓jω0L+1/jωC=0) の直流抵抗分rで表わされる。そしてQの一般的
な定義によれば Q=ωL/r=2πrL/r ……(6) ∴r=2πLr/Q ……(7) 従がつて上記直列インピーダンスZ=rは共振
周波数rに比例し、Qに逆比例する。
ところでバー・アンテナ1の同調コイル2の無
負荷のQは一般に式(4)で表わすことができるた
め、式(7)に式(4)を代入して次の式を得る。
上式よりバー・アンテナ1の直列インピーダン
スは概略共振周波数の2乗に比例する。これを実
証付ける如くバー・アンテナ1の直列インピーダ
ンスの実測を行なつてみたところ、共振周波数が
530KHz、1600KHzのときそれぞれの直列インピ
ーダンスはZ530=3〜6Ω、Z1600=15〜40Ωが得
られ、式(8)の成立することが確認された。
そこでバー・アンテナ1の同調コイル2を含む
LCr直列共振回路に対してRF増幅用の増幅回路
を構成するベース接地形トランジスタ9を負荷と
して接続した場合、上記共振回路のQ′の値はベ
ース接地形トランジスタ9の入力インピーダンス
Rが上記同調コイル2の直流抵抗分rに加わるた
め Q′=2πrL/r+R ……(9) となり、第1図における共振回路のQと第2図に
おける共振回路のQ′と比ΔQは式(6),(9)から を得る。
第3図は式(10)を表わした曲線図で、同図から同
調コイル2の直列抵抗分rの増加につれてΔQは
増大することが判る。横軸を表わす同調コイル2
の直流抵抗分rは式(8)から共振周波数rにの2
乗に比例するから、共振周波数rが低いときΔ
Qは小さく、共振周波数rが高くなるとΔQは
大きくなる。
そして中波放送周波数の低い共振周波数530K
Hz、高い共振周波数1600Hzにおける上記変化比Δ
Q530,ΔQ1600を例えばベース接地形トランジス
タ9の入力インピーダンスRを36Ω、共振周波数
530KHz、1600KHzにおける同調コイル2の直流
抵抗分rを4Ω、36Ωにとつて式(10)を用いて計算
すると次の様になる。
ΔQ530=Q′530/Q530=4/4+36=1/
10 ΔQ1600=Q′1600/Q1600=36/36+
36=1/2 これに基づき共振周波数530KHz,1600KHzに
おける共振曲線を第1図図示の場合と第2図図示
の場合とを対比して描くと第4図が得られる。同
図から明らかな如く、共振周波数rの変化に伴
なう第2図における共振回路の3dB帯域幅Δ′
の変化分Δ′1600−Δ′530は第1図における共
振回路の3dB帯域幅Δの変化分Δ1600−Δ
530に較べ、小さくなつていることを了解され得
る。これを数式的に表現すると第2図の共振回路
における高い共振周波数及び低い共振周波数での
夫々の3dB帯域幅Δ′H,Δ′Lは(3),(9)から次
の様に表わすことができる。
AM受信機アンテナ入力回路装置のバー・アン
テナ1に巻かれた同調コイル2に対し直列共振回
路を形成する同調回路の負荷としてRF増幅用の
ベース接地形トランジスタ9を直列に接続した回
路構成とすることにより、式(11)で示される如く、
上記同調コイル2の直流抵抗分rに依存すること
なく3dB帯域幅Δが定まり、特に低い共振周波
数のそれはベース接地形トランジスタ9の入力イ
ンピーダンスRで決定される。
従がつて3dB帯域幅の周波数による変化は従来
の約2乗で変化したものに較べ本考案に係る受信
機アンテナ入力回路装置のバー・アンテナ1のQ
の変化は極めて小さくなる。第5図に本考案に係
る受信機アンテナ入力回路装置を用いて実験を行
なつたAMアンテナ帯域特性の実験結果が破線B
で示されている。なお実線Aのものは従来のAM
アンテナ帯域特性の実験結果を示している。
同図から判る如く、本考案に係る共振周波数
530KHzから1600KHzの3dB帯域幅Δの変化比は
19.8/8.3=2.4倍となり、従来のものの37/4.8=
7.9倍に較べ実験結果においても減少しているこ
とを示している。
第6図は本考案に係るアンテナ入力回路装置と
等価な回路構成を示す1例を示している。
同図において符号1ないし8は第1図のものに
対応し、12は抵抗を表わしている。抵抗12は
第2図におけるベース接地形トランジスタ9の入
力インピーダンスRと等しい程度の抵抗であつて
バー・アンテナ1の同調コイル2に直列に接続さ
れる。当該抵抗12を挿入することにより理論的
には第2図の本考案に係る受信機アンテナ入力回
路装置と等価に解される。。しかし、当該抵抗1
2がバー・アンテナ1の1次側に挿入されている
ため当該抵抗12から発生する熱雑音がエミツタ
接地形トランジスタ7によつて同調信号と同様一
率に増幅される。そのためS/Nの面で必らずし
も好ましくない。これに対して本考案の場合には
エミツタ接地形トランジスタ7の入力抵抗が利用
されており、仮に熱雑音が生じたとしても当該ト
ランジスタ7によつて増幅されるものは上記同調
信号のみであり、S/N比の向上を期待すること
ができる。
以上説明した如く、本考案によれば、例えば中
波放送電波の低域と高域とでの3dB帯域幅の比を
従来のものに較べ大幅に小さくすることが可能と
なり、そのため全帯域で高忠実度受信が可能な帯
域幅を確保しながら共振周波数が高い場合のアン
テナ入力回路の選択度の劣化を小さくすることが
できるようになる。そしてバー・アンテナの2次
側にコイルを必要としないため構成が簡単にな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の受信機のアンテナ入力回路装置
の回路構成例、第2図は本考案の受信機アンテナ
入力回路装置の一実施構成例、第3図は本考案の
共振回路構成Q′と従来の共振回路構成のQの変
化比ΔQと同調コイルの直流抵抗分rとの関係を
説明するための曲線図、第4図は本考案の共振回
路構成と従来の共振回路構成における共振周波数
530KHz及び1600KHzの共振曲線の変化を説明す
る説明図、第5図は本考案及び従来の受信機アン
テナ入力回路装置を用いてそれぞれ実験を行なつ
て得られた実験結果に基づいて描いたAMアンテ
ナ帯域特性曲線、第6図は本考案の受信機アンテ
ナ入力回路装置と実質上等価と考えられる回路構
成例をそれぞれ示している。 図中、1はバー・アンテナ、2は同調コイル、
3は2次側コイル、4はバリコン、5はトリマ・
コンデンサ、6は結合コンデンサ、7はエミツタ
接地形トランジスタ、8はコレクタ負荷抵抗、9
はベース接地形トランジスタ、10,12は抵
抗、11はコンデンサを表わしている。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. バー・アンテナと当該受信電波の中から同調回
    路で共振させ得られた所望周波数の電波を増幅す
    るRF増幅回路をそなえた受信機アンテナ入力回
    路装置において、上記バー・アンテナに巻かれた
    同調コイルに直列に同調コンデンサを設けて共振
    回路を構成すると共に、上記バー・アンテナに巻
    かれた同調コイルに対し直列に接続されたベース
    接地形RF増幅用トランジスタを上記共振回路の
    負荷として接続することにより、上記共振回路に
    よる低域周波数共振時と高域周波数共振時とのバ
    ンド幅の変化を減少せしめるようにしたことを特
    徴とする受信機アンテナ入力回路装置。
JP15935180U 1980-11-06 1980-11-06 Expired JPS622830Y2 (ja)

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JPS5782724U JPS5782724U (ja) 1982-05-21
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