JPS6228246B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、アームの自由端に設けられた旋回点
における掘削機シヨベルの枢着機構を対象とす
る。

掘削機シヨベルの公知の枢着機構の場合には、
アームがくさび状に形成され、アームの側のシヨ
ベルの底の輪郭が同じように形成されているの
で、ジヨベルの位置に応じて拡大または縮小する
くさび状の空間が形成される。装備品すなわちア
タツチメントによつて作業する際に、材料例えば
石の破片がアームとシヨベル底部の間の前記くさ
び状空間内に達すると、狭くなつた通路を通つて
落下しない石等が、シヨベル操作の際に押しつぶ
され、材料が溜まることになる。シヨベルを操作
する液圧シリンダが大きな力を加えるので、回転
軸受が非常に大きな負荷を受け、そしてシヨベル
とアームが損傷または破壊する危険がある。

本発明の課題は、掘削作業時に跳ね散る材料ま
たはシヨベルから落下する材料が、旋回点の範囲
においてシヨベル背部とシヨベル側のアーム上弦
との間に入らないように、従つて掘削機装備品が
大きな負荷を受けないように、掘削機ブームのア
ーム自由端の回りに旋回可能なシヨベルの枢着機
構を形成することである。更に、シヨベル背部の
上縁とアームの間に材料を挟まないようにすべき
である。

この課題は、本発明に従い、アームの自由端に
キヤツプが設けられ、このキヤツプが旋回点に枢
着されたシヨベルの背壁の側にあり、キヤツプの
外周壁が、旋回点を中心とする半径を有し、動く
ことができるようにする遊びだけが、アームの幅
に相当する幅を有する掻取板とキヤツプの間に存
在するように、掻取板が、アームの側のシヨベル
の背壁のところで、キヤツプと協働し、支持ブラ
ケツトの上縁に対して平行に取りつけられた掻取
板の仮想延長線が、アームの上弦上の個所で、キ
ヤツプの半径と交差していることよつて解決され
る。

図には本発明の一実施例が示されている。

図示されていない２部材からなる掘削機ジブの
アーム１０の自由端には、旋回点１１において、
シヨベル１２が旋回可能に枢着されている。この
シヨベル１２は液圧シリンダ１３によつて操作さ
れる。この液圧シリンダのピストンロツド１４
は、シヨベル１２に固定連結された支持ブラケツ
ト１６に、旋回点１５において取付けられてい
る。アーム１０の自由端は、半円状キヤツプ１７
で取囲まれている。このキヤツプ１７の半径１８
は、それが個所２０においてアーム１０の上弦１
０ａに突当るように、選択されている。そしてこ
の場合、支持ブラケツト１６の上縁に沿つて固定
配設された掻取板１９の仮想延長部がアーム１０
の上弦１０ａと交叉している。この掻取板１９
は、シヨベル１２の背部にしかも支持ブラケツト
１６の上縁に沿つて設けられていて、そしてアー
ム１０の巾を覆つている。そしてこの掻取板は、
旋回点１１の周りのシヨベル１２の旋回の際に荷
空けを保証するスリツトだけが存在するように、
アーム１０の方へ近接させて設けられている。シ
ヨベル１２が液圧シリンダ１３によつて旋回点１
１の周りを旋回するとき、掻取板１９は、アーム
１０とシヨベル１２の背部との間の中間室を全巾
にわたつて覆つている。従つて、作業の際に落下
する材料（石、鉱石等）は上記の中間室内には落
下しない。アーム１０の上弦１０ａは、シヨベル
１２の方に向いたその領域に、その長手中心線か
ら両側へ傾斜している斜面１０ｂを備えている。
それによつて、落下する材料が上弦１０ａ上を下
方へ案内される。

本発明は、図示された実施例に限定されるもの
ではない。キヤツプ１７の半円が上弦１０ａに突
当る点２０の上方または下方において、掻取板１
９の仮想延長部がアーム１０の上弦１０ａと交叉
するように構成することも可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、操作シリンダが吐出していて掘削機
シヨベルが上方へ傾斜している状態のシヨベルの
一部切欠き側面図、第２図は、下方へ傾斜してい
るシヨベルの、第１図と同様の側面図、第３図
は、第１図においてＡ−Ｂ線に沿つてアーム端部
を切断した図である。 図中符号、１０……アーム、１０ａ……上弦、
１１……旋回点、１２……シヨベル、１２ａ……
背壁、１６……支持ブラケツト、１７……キヤツ
プ、１８……半径、１９……掻取板、２０……
点、２１……遊び。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 装備品のアームの自由端に設けた旋回点にお
   ける掘削機シヨベルの枢着機構において、 アーム１０の自由端にキヤツプ１７が設けら
   れ、このキヤツプが旋回点１１に枢着されたシヨ
   ベル１２の背壁の側にあり、キヤツプの外周壁
   が、旋回点１１を中心とする半径１８を有し、 動くことができるようにする遊び２１だけが、
   アーム１０の幅に相当する幅を有する掻取板１９
   とキヤツプ１７の間に存在するように、掻取板１
   ９が、アーム１０の側のシヨベル１２の背壁のと
   ころで、キヤツプ１７と協働し、 支持ブラケツト１６の上縁に対して平行に取り
   つけられた掻取板１９の仮想延長線が、アーム１
   ０の上弦１０ａ上の個所２０で、キヤツプ１７の
   半径１８と交差していることを特徴とする掘削機
   シヨベルの枢着機構。 ２ アーム１０の上弦１０ａが、シヨベル１２の
   側のその範囲に、アーム１０の長手中心線から両
   側へ傾斜した斜面１０ｂを備えていることを特徴
   とする特許請求の範囲第１項記載の掘削機シヨベ
   ルの枢着機構。 ３ 掻取板１９の仮想延長線が、個所２０の上方
   または下方で、アーム１０の上弦１０ａと交差
   し、この個所で、半径１８のキヤツプ１７が上弦
   １０ａに突き当たつていることを特徴とする特許
   請求の範囲第１項記載の掘削機シヨベルの枢着機
   構。