JPS62282022A - ピツチ繊維の処理方法および処理装置 - Google Patents

ピツチ繊維の処理方法および処理装置

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JPS62282022A
JPS62282022A JP61120390A JP12039086A JPS62282022A JP S62282022 A JPS62282022 A JP S62282022A JP 61120390 A JP61120390 A JP 61120390A JP 12039086 A JP12039086 A JP 12039086A JP S62282022 A JPS62282022 A JP S62282022A
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baskets
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Hiroaki Shono
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Nitto Boseki Co Ltd
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Nitto Boseki Co Ltd
Kawasaki Steel Corp
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01FCHEMICAL FEATURES IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OF CARBON FILAMENTS
    • D01F9/00Artificial filaments or the like of other substances; Manufacture thereof; Apparatus specially adapted for the manufacture of carbon filaments
    • D01F9/08Artificial filaments or the like of other substances; Manufacture thereof; Apparatus specially adapted for the manufacture of carbon filaments of inorganic material
    • D01F9/12Carbon filaments; Apparatus specially adapted for the manufacture thereof
    • D01F9/14Carbon filaments; Apparatus specially adapted for the manufacture thereof by decomposition of organic filaments

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Inorganic Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、発明の詳細な説明 産業上の利用分野 本発明は石炭系または石油系のピッチを加熱溶融し、加
圧押出しあるいは遠心力で紡糸して作ったピッチ繊維の
不融化および炭化焼成処理方法および処理装置に関する
従来の技術およびその問題点 ピッチ系炭素繊維を実用に供するには不融化処理を行な
ってから炭化焼成処理を行なわなければならない。ピッ
チの溶融紡糸によって得たままのピッチ1liW1はそ
の強度が極端に弱く、その扱いには非常に注意を要する
。したがって、それを不融化、炭化焼成するのは非常に
離しく、従来、種々の技術が提案されているが、満足で
きる結果は得られていない。
たとえば、特開昭55−90621M公報や特開昭59
−192723M公報に開示されている従来技術では、
連続走行しているコンベヤ上に紡糸したままのピッチ[
tを積載し、順次、不融化炉、焼成炉を通している。し
かしながら、これらの従来技術における焼成炉は開放型
であり、焼成用気体の導入量の制御が難しく、かつ、不
融化炉内の不融化用気体と焼成炉内の焼成用気体に圧力
差が生じ易い。その結果、ピッチ繊維に焼成むらが生じ
、均一な品質を維持することが不可能である。
別の従来技術が特公昭58−53085号公報や特開昭
59−150114号公報に開示されており、この技術
では、断面がU字形のトレイを使用し、このトレイの上
部にバーを渡し、これらのバーに紡糸したままのピッチ
繊維を掛は渡し、この1〜レイを不融化炉と炭化焼成炉
に順次投入する。
この場合、1〜レイ内部に処理用気体を強制的に送り込
むことが難しく、また、トレイの内部の導入気体の置換
を拡散作用だけに頼っている。したがって、ピッチ繊維
の不融化工程において、ピッチIl維罰に融着現象が起
こり易く、また、バーに接触しているピッチ繊維部分の
断面が自重によって偏平になってしまうという欠点があ
った。
さらに別の技術が特開昭59−15517号公報および
特開昭60−81320号公報に開示されており、この
従来技術では、紡糸したピッチ繊維を巻き取ったボビン
そのものを不融化炉と炭化焼成炉にそのまま投入する。
もちろん、このボビンはピッチ1liNの処理温度に耐
えかつピッチ繊維と化学的に相容性を持った材料で作っ
である。この従来技術では、ボビンに巻取られたピッチ
繊維が密であると、隣接するピッチ1lltフイラメン
トがW1看し易く、炭化焼成後に焼成むらが生じること
になる。そのために、ボビンへのピッチ繊維の巻取量を
少なくすると、今度は紡糸工程の運転率が低下してしま
う。
さらに別の従来技術が特開昭5’ 8−50019号公
報に開示されており、ここでは、紡糸したピッチ繊維を
通気孔を有する容器に高密度で充填し、この容器を不融
化炉、炭化焼成炉を順次通過させる。しかしながら、こ
の容器は上部が開放されており、容器を通過する気体の
流速が均一にならないためにピッチ繊維に焼成むらが生
じる。
即ち以上の従来技術においては、処理しようとしている
ピッチIINの集積体または充填体を通って処理用気体
が均一に流れないために、蓄熱による熱暴走、融着現象
あるいは焼成むらが生じるという問題点があることがわ
かる。
また特開昭60−151316号公報には、ピッチ繊維
を底部に通気孔を有する容器に高さの低い充填量にて収
納し、この容器を不融化炉および/または焼成炉内で二
段以上に重ねて不融化、又は炭化焼成する技術が開示さ
れている。しかしながらこの従来技術において通気孔の
ある底部としては金網などを使用しているので、処理用
気体の流速は中央部において速くなり周辺に行く程遅く
なり、処理用気体は容器の横断面に対して均一に流れる
ことはできず、蓄熱による熱暴走、融着現象あるいは焼
成むらを十分に低減することはできない。
またこの特開昭60−15’1316号公報のものにお
いては、処理用気体を二段以上に積み重ねた多段容器の
低部から導入し頂部から排出する構成であるため、処理
用気体は多段容器内を上方に移動するに従って反応熱に
より暖められて高温となる。そのため容器に収納される
ピッチ繊維の嵩高密度を0.3ないし1.0g/Cm3
位に高くした場合には、どのように処理用気体を流して
も、蓄熱が進み、発熱暴走して燃えてしまうか、または
融着してしまうかのどちらかであり、当然焼成むらを生
じ得られた炭素繊維の特性にばらつきをもたらしていた
。従ってピッチ繊維の嵩高密度はある程度以上には大き
く出来ず、ピッチ繊維の処理量に限界があった。
従って本発明の目的は、ピッチ繊維の嵩高密度が高くて
も、蓄熱による熱暴走、融着現象あるいは焼成むらが生
じることがなく、したがって均一な特性の炭素繊維を大
量に得ることの出来るピッチ繊維の不融化および炭化焼
成処理方法および処理装置を提供することである。
問題点を解決するための手段 この目的を達成すべく、本発明によれば、ピッチ繊維の
処理方法において、通気性の材料でできたバスケットに
その高さよりも低い高さにピッチ繊維を収納し、前記バ
スケットを複数個積み重ねて多段バスケットとし、前記
多段バスケットに処理用気体を導入し、それをバスケッ
トの底面に平行に各バスケット内を流れるようにしなが
ら、多段バスケット全体を必要温度に加熱することを特
徴とする処理方法が提供される。
また本発明によれば、ピッチ繊維の処理装置において、
通気性の材料でできた複数個のバスケットと、前記複数
個のバスケットを積み重ねて多段バスケットとしたもの
を収納する密封容器とを有し、前記密封容器は、処理用
気体の導入口および排出口をそれぞれ備えた相対する側
壁を有すると共に、導入口を備えた側壁と前記多段バス
ケットの相対する側面のそれに面するものとの間、およ
び排出口を備えた側壁と前記多段バスケットの相対する
側壁のそれに面するものとの間にそれぞれ各バスケット
に共通の導入通路および排出通路を形成するように構成
されていることを特徴とする処理装置が提供される。
実施例 図面を参照して本発明の好適実施例を説2明すると、第
1図および第2図において本発明のピッチ繊維の不融化
および炭化焼成処理装置10が示されており、処理装置
1oは通気性の材料、例えば適当なメツシュのステンレ
ス製金網、孔あきのアルミナ板などでできた複数個の横
断面長方形または正方形のバスケット12a−120を
有し、これらバスケットは図示の使用状態において上下
に積み重ねられて多段バ4ケット14の形にされている
。各バスケットの積み重ね係合部分には、積み重ねを容
易にしかつ安定性を増すために図示−ないはめ合い段部
を形成するのが好ましい。この多段バスケット14は密
封容器16に収容され、この密封容器16は容器本体1
8と蓋板20とからなっている。蓋板20は容器本体1
8の頂縁に設けられた外向きのフランジ22にボルト・
ナツト手段24により取り付けられており、これにより
蓋板20は容器本体18に対して着脱自在にされている
。容器本体18は4つの側壁18a、18b、18c、
18りを有するやはり横断面長方形をしており、一方の
相対する側壁18a、18bにはそれぞれその高さ方向
および幅方向の中央部分に処理用気体の導入9を提供す
る導入管26および排出口を提供する排出管?8が取り
付けられている。、ま、たそれら側壁18a、18bの
幅方向長さは多段バスケット14のそれらに面する相対
する側面14a、14bの幅方向長さとほぼ同じにされ
、他方の、相対する側壁18c、18d、の幅方向長さ
は、多段バスケット14のそれらに面する相対する側面
14c、14dの幅方向長さよ。
りもある程度大きく−され、その結果多段15スケツト
14は、側Q 1,8 C,18,dに対してはほとん
ど隙間の、ない状態で怪、納される1が、側壁18a。
18bにたいしては、多段バスケット14のそれ、らに
面する側面14a、14bと−の間にそれぞれ各バスケ
ットに共通の導入通路、30および排出通路32が形成
杢れるようになっている。    、導入通路30およ
び排出通路32内に鵠、好、ましくは、多段バスケット
14の、対応、する側面14a、14bに隣接してそれ
らの全面にわたって延在する整流板34.36が配向さ
れている。これら整流板34.36は多孔板で構成する
ことが出来、それぞれその通気孔の大きさは整流板の中
央付近で小さく周辺で大きくなるように位置によって異
なっている。なお通気孔の大きさの変化は段階的に行っ
てもよいし、連続的に行ってもよい。
これらのパラメータはその時に処理するピッチ繊維の嵩
高密度、寸法、性質等に合わせて選定すればよい。
密封容器16および整流板34.36はバスケットと同
様、ステンレス、アルミナなどの適当な金属で作ること
が出来る。
以上の構成の処理装置1oで処理を行うには、まずバス
ケット1l2b−12の各々に、高嵩高密度、例えば0
.3ないし1.o9/cm3位の嵩高密度のピッチ繊維
をバスケットの高さよりも低い例えば1/2から1/3
の高さ、好ましくは15M以下の高さに収納し、それら
を空のバスケット12aを一番下に積み重ねて多段バス
ケット14を構成する。ついで多段バスケットを密封容
器16の2つの整流板34.36の間に設置し盆板20
をかぶせて、ボルト・ナツト手段24で固定する。つい
で導入管26より処理用気体を密封容器16内に導入し
ながら、密封容器全体を必要温度に加熱する。密封容器
16内に導入さ机た処理用気体は導入通路30内を流れ
、そこから各バスケット内をバスケットの底面に平行に
流れ、排出通路32内に流入し、そこから排出管28を
へて排出される。この時処理用気体は各バスケットに分
流して流れ、かつ各バスケット内においてピッチ繊維の
上面から直接その中に浸入し、下面及び側面からはバス
ケットの側壁および底壁の細孔を通ってピッチ繊維内に
浸入し、これらピッチ繊維に十分接触して、不融化ある
いは炭化焼成のための一様な反応が得られる。また各バ
スケット内においてピッチ繊維の上側にtま空間が形成
されておりかつその空間は処理用気体で通気されている
ので、適度な放熱作用があり、ピッチ11i維内の蓄熱
を防止している。従って、嵩高密度の高いピッチ繊維で
あっても、蓄熱による熱暴走、融着現象あるいは焼成む
らを生じることはほとんどない。
さらに図示実施例の場合、整流板34.36を設けてい
るので、導入通路30内の処理用気体は多段バスケット
14の側面14aに対して均一に分流され、各バスケッ
ト内を均一に流れるようになる。従って各バスケット内
のピッチ繊維に接触する処理用気体の流量も均一になり
、これらピッチ繊維は常にほぼ同じ温度に保たれる。従
って高嵩高密度のピッチ繊維であってもj二り効果的に
一様に処理される。
なお整流板34.36を用いずに、その代わりに各バス
ケットの通気性材料の細孔の大きさに変化を持たせるこ
とにより、各バスケット自身に整流作用をさせることも
出来る。即ち、バスケット側壁の細孔の大きさを、導入
管26に近い部分では小さくし、遠い部分では大きくす
る。ただしこの場合、バスケットを積み重ねる順番が決
められてしまうので、積み重ね作業に注意を要する。ま
たバスゲット側壁のピッチ繊維の存在していない高い位
置の部分では、通気性を良くするために、ピッチ!!雑
の存在する低位部分よりも細孔の大きさを大きくするこ
とも出来る。
前記処理装@10の密閉容器16に不融化、炭化焼成の
ための異なった処理用気体を選択的に導入するための好
ましい気体供給装置40が第3図に示されている。第2
図において、密閉容器16は、その排出管28を排出管
路42に接続され、導入管26を供給管路44を通して
3方向弁46に接続されている。この3方向弁46はモ
ータ駆動式′のものであり、モータによって不融化用気
体供給系統48と炭化焼成用気体供給系統50に密封容
器16の導入管26を供給管路44を介して選択的に接
続できるようになっている。
不融化用気体供給系統48は不融化用気体、Jことえば
、空気あるいは酸素の供給源52を有し、この供給源5
2は圧力調整弁54に接続されている。この圧力調整弁
54の出口側には保守、修理に便利なように通常間の閉
止弁56が設けられており、この閉止弁56の下流側に
は流量計58が設けられており、さらにその下流側には
圧力計60も設けられている。そして、その下流が前記
の3方向弁46に接続されている。
炭化焼成用気体供給系統50はこの不融化用気体供給系
統48とまったく同じ構造であり、それぞれ相当する部
分を同じ参照数字にアルファベット大文字のrAJを付
して示しである。ただし供給源52Aは処理用気体とし
て窒素を供給するようになっている。
以上の構成において、処理装置10は図示していない移
動可能な加熱炉内に置かれ、加熱炉を付勢してまず15
0℃まで温度を上げる。次いで、3方向弁46をモータ
駆動して不融化用気体供給系統48を密閉容器16の導
入管26に接続する。
こうして、不融化のための処理用気体たとえば、空気が
圧力調整弁54によってその圧力従ってその流量を調節
されながら密閉容器16内に流入され、予め定められた
昇温プログラムに従って約300℃〜400℃まで処理
容器1o内の温度を上げてピッチ繊維を加熱し、その表
面を硬化させて不融化する。
次に、3方向弁46を切変えて同様の手順で炭化焼成処
理用不活性気体、たとえば、窒素を炭化焼成用気体供給
系統50から密閉容器16に導入し、所定の昇温プログ
ラムに従って処理容器10内を800℃〜1500℃ま
で加熱して不融化済のピッチ繊維を炭化焼成処理する。
第2図に示すこの気体供給装置40に処理容器10を接
続して処理すれば、不融化処理から炭化焼成処理に移行
するに際して、処理容器を移動させることが不要であり
、異なる処理用気体の導入が用意かつ連続的に行なわれ
、ピッチ繊維処理作業の能率が向上する。
以下に本発明の詳細な説明する。
〈実験例1〉 等方性ピッチを溶融し、押出溶融紡糸して得たピッチ繊
維を第1図に示すようなバスケットに収納し、多段に積
み重ねて、それを第1図に示すような密閉容器16に収
容した。このとき用いたバスケットは10メツシユのス
テンレス金網製で、一辺400mの正方形、高さ25#
1IIIをもち、これらを7段積み重ね、上の6段のみ
にピッチ繊維を収納した。ピッチ繊維の堆積高さは81
IIIl11重量約5009で、嵩高密度は約0.4町
/cix”であった。整流板は中央付近に約5胴の孔が
おいており、上下の端部で径15#に拡大させた。整流
板、密閉容器共にステンレス製であった。また密閉容器
の寸法は巾480閉、長さ680M、高さ180閣であ
った。密閉容器全体を室温から150℃まで10℃/分
で昇温し、不融化用気体供給系統48から不融化用気体
として空気を流量計46の読みによる流速が1m/秒と
なるように圧力調整弁42で調整しで供給し、その後、
容器を320℃まで0.5℃/分の率で昇温させ、不融
化処理を終える。次いでこの容器を320℃に約10分
間維持しながら、炭化焼成用気体供給系統50から窒素
を容器に導入し、空気を追出して完全に窒素と置換した
。このとき流量計46Aの読みによる窒素の流速が0.
01m/秒となるように圧力調整弁42Aで調整し、次
いで、容器を10℃/分の率で320℃から1000℃
まで加熱し、30分間1000℃に容器を維持して炭化
焼成処理をしてから室温まで冷却した。こうして得たピ
ッチ繊維は、燃えることもなく融着もせず、均一に炭化
されており、その抗張力は90Kg/#l1lI2であ
り、弾性率は4.5jb 〈実験例2〉 メソフェース系ピッチを加圧押出紡糸して得た、固定I
′lIl滑剤の付着しているピッチ繊維を実験例1と同
様に第1図に示す密閉容器16に充填した。
このとき用いたバスケット、整流板、密閉容器の材質は
全てアルミナ製であった。バスケットは一辺200am
の正方形、高さ30 m 、厚さ10mで、10段重ね
とした。ピッチ繊維の堆積高さは15M約8009収納
し、嵩高密度は約0.89/C履3であった。またバス
ケットには直径5#1I11の孔を8MR間隔でありた
ものを用いた。整流板は中央が径10腺、端部で径30
mの孔をもっていた。
密閉容器の寸法は巾220M、高さ325#l#l、長
さ340#111であった。密閉容器を室温から10℃
7分で150℃に加熱したあと、空気を0.8m/秒で
密封容器内に導入した。次に、150℃から210℃ま
では2℃/分で昇渇し、210℃で20分保持した後2
10℃から250℃までは5℃/分、250℃から35
0℃までは10℃/分で昇温した。ここで導入気体を完
全に窒素と置換してから1300℃まで窒素を流速0.
005m/秒で導入し炭化焼成処理を行なった。130
0℃に達して10分保持したあと、10℃/分の速度で
降温しで室温まで冷却した。こうして得た炭素長繊維に
はまったく融着が見られず、抗張力が250Kg/m 
 弾性率は22ton/Irn2であった。
発明の効果 こうして、本発明によれば、通気性の材料でできたバス
ケットにその高さよりも低い高さにピッチ1fiI[を
充填し、そのようなバスケットを複数個積み重ねた多段
バスケットに処理用気体を導入し、処理容器体をバスケ
ットの底面に平行に各バスケット内を流れるようにした
ので、処理用気体が各バスケット毎に分流して流れるよ
うになり、かつその処理用気体が各バスケット内のピッ
チmtaの上面、下面および側面の全面から内部に侵入
するので均一な処理反応が得られ、さらにピッチ繊維の
上側には処理用気体が通気する空間が存在することによ
り放熱作用があり、従ってピッチ繊維の嵩高密度が高く
ても特定の部位に蓄熱が生じることが防止され、蓄熱に
よる熱暴走、融着現象あるいは焼成むらが生じることが
ほとんどなく、大量のピッチ繊維を均一に処理すること
が出来るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の好適実施例によるピッチ繊維の不融化
および炭化焼成処理装置の垂直断面図である。 第2図は第1図のII−II線に沿った処理装置の横断
面図である。 第3図は第1図に示す処理装置に処理用気体を供給する
のに用いて好適な気体供給装置の概略図である。 図面において、符号10・・・処理装置、12a−12
G・・・バスケット、14・・・多段バスケット、16
・・・密封容器、26・・・導入口、28・・・排出口
、30・・・導入通路、32・・・排出通路、34.3
6・・・整流板。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ピッチ繊維の処理方法において、通気性の材料で
    できたバスケットにその高さよりも低い高さにピッチ繊
    維を収納し、前記バスケットを複数個積み重ねて多段バ
    スケットとし、前記多段バスケットに処理用気体を導入
    し、それをバスケットの底面に平行に各バスケット内を
    流れるようにしながら、多段バスケット全体を必要温度
    に加熱することを特徴とする処理方法。
  2. (2)前記バスケットに収納されたピッチ繊維の高さは
    15mm以下とする特許請求の範囲第1項記載の処理方
    法。
  3. (3)各バスケット内を流れる処理用気体は、整流され
    ることにより流れが均一にされている特許請求の範囲第
    1項記載の処理方法。
  4. (4)ピッチ繊維の処理装置において、通気性の材料で
    できた複数個のバスケットと、前記複数個のバスケット
    を積み重ねて多段バスケットとしたものを収納する密封
    容器とを有し、前記密封容器は、処理用気体の導入口お
    よび排出口をそれぞれ備えた相対する側壁を有すると共
    に、導入口を備えた側壁と前記多段バスケットの相対す
    る側面のそれに面するものとの間、および排出口を備え
    た側壁と前記多段バスケットの相対する側壁のそれに面
    するものとの間にそれぞれ各バスケットに共通の導入通
    路および排出通路を形成するように構成されていること
    を特徴とする処理装置。
  5. (5)前記密封容器は、前記導入通路内および排出通路
    内にそれぞれ前記多段バスケットの相対する側面に隣接
    するよう配置された処理用気体の整流板を備えている特
    許請求の範囲第4項記載の処理装置。
  6. (6)前記導入口および排出口はそれぞれ前記密封容器
    の相対する側壁の中央部分に設けられ、前記整流板はそ
    れぞれ通気孔の大きさが整流板の中央付近で小さく周辺
    で大きくなるように位置によつて異なつている特許請求
    の範囲第5項記載の処理装置。
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JPS5860019A (ja) * 1981-10-05 1983-04-09 Mitsui Cokes Kogyo Kk 炭素繊維の製造方法
JPS58156026A (ja) * 1982-03-03 1983-09-16 Hirochiku:Kk 炭素繊維の製造方法
JPS60151316A (ja) * 1984-01-13 1985-08-09 Nippon Steel Corp ピツチから炭素繊維を製造する方法

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JPH0122368B2 (ja) 1989-04-26
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