JPS6227883B2 - - Google Patents
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- JPS6227883B2 JPS6227883B2 JP54143361A JP14336179A JPS6227883B2 JP S6227883 B2 JPS6227883 B2 JP S6227883B2 JP 54143361 A JP54143361 A JP 54143361A JP 14336179 A JP14336179 A JP 14336179A JP S6227883 B2 JPS6227883 B2 JP S6227883B2
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B37/00—Control devices or methods specially adapted for metal-rolling mills or the work produced thereby
- B21B37/28—Control of flatness or profile during rolling of strip, sheets or plates
- B21B37/42—Control of flatness or profile during rolling of strip, sheets or plates using a combination of roll bending and axial shifting of the rolls
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Control Of Metal Rolling (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は軸方向に移動可能なロールを備えた圧
延機における形状制御方法に関する。
延機における形状制御方法に関する。
近年、圧延製品の厚み精度に対する要求は益々
厳しくなつている。これに対し、被圧延材の長手
方向の厚み精度は自動板厚制御の発達により、か
なりのところまで進歩しているが、板幅方向の厚
み精度については有効な制御手段がない状態であ
る。勿論、被圧延材の板幅方向の厚み形状(フラ
ツトネス)を制御する手段として、4段圧延機に
おける作業ロールベンデイング法が開発され、か
なりの効果を発揮しているが、従来のロールベン
デイング法では圧延材の形状を制御するいわゆる
修正能力に限界があり、特に被圧延材の板幅が大
きく変化する場合には能力不足で、十分な効果を
発揮しえないのが実情であつた。
厳しくなつている。これに対し、被圧延材の長手
方向の厚み精度は自動板厚制御の発達により、か
なりのところまで進歩しているが、板幅方向の厚
み精度については有効な制御手段がない状態であ
る。勿論、被圧延材の板幅方向の厚み形状(フラ
ツトネス)を制御する手段として、4段圧延機に
おける作業ロールベンデイング法が開発され、か
なりの効果を発揮しているが、従来のロールベン
デイング法では圧延材の形状を制御するいわゆる
修正能力に限界があり、特に被圧延材の板幅が大
きく変化する場合には能力不足で、十分な効果を
発揮しえないのが実情であつた。
そこで、本出願人は、第1図に示すような作業
ロール2,3と補強ロール6,7との間に中間ロ
ール4,5を配置し、この中間ロール4,5を圧
延材1の板幅に応じてロール軸方向に移動調節す
ることによつて、ロールベンダー8,9の修正範
囲を拡大せしめうる圧延機を提案した(特公昭50
―19510号)。
ロール2,3と補強ロール6,7との間に中間ロ
ール4,5を配置し、この中間ロール4,5を圧
延材1の板幅に応じてロール軸方向に移動調節す
ることによつて、ロールベンダー8,9の修正範
囲を拡大せしめうる圧延機を提案した(特公昭50
―19510号)。
一方、被圧延材の形状制御方法に関しては、従
来より上記のロールベンダー力のみを制御する方
式が行われていた。しかるに、かかる従来方式で
はいわゆる中伸びとか端伸びといつた単純な形状
しか修正することができず、このため複合伸び等
複雑な形状も修正しうる形状制御法の開発が望ま
れていた。
来より上記のロールベンダー力のみを制御する方
式が行われていた。しかるに、かかる従来方式で
はいわゆる中伸びとか端伸びといつた単純な形状
しか修正することができず、このため複合伸び等
複雑な形状も修正しうる形状制御法の開発が望ま
れていた。
そこで、このような要望に鑑み、本出願人は、
形状ベクトルという概念を用い、複合伸びの修正
をも可能とした形状制御方式をすでに提案してい
る(特公昭50―38395号)。この方式は、圧延され
る板の左右が対称であるとの前提に立ち、2種の
傾向の異なる修正装置を用い、複合伸びをも修正
するものである。そこで、前述の如き圧延機で
は、ロールの軸方向移動装置とロールベンデイン
グ装置の2つの修正装置を用いれば、形状ベクト
ルの考え方を用いていかなる形状も修正可能であ
つた。
形状ベクトルという概念を用い、複合伸びの修正
をも可能とした形状制御方式をすでに提案してい
る(特公昭50―38395号)。この方式は、圧延され
る板の左右が対称であるとの前提に立ち、2種の
傾向の異なる修正装置を用い、複合伸びをも修正
するものである。そこで、前述の如き圧延機で
は、ロールの軸方向移動装置とロールベンデイン
グ装置の2つの修正装置を用いれば、形状ベクト
ルの考え方を用いていかなる形状も修正可能であ
つた。
しかしこの方法は、圧延される板材が左右対称
であるとの前提に立つた制御方法である。また言
い換えれば、形状の対称部分のみの制御法であ
り、非対称成分は考慮されていなかつた。ところ
が、板の形状が左右非対称になることは、決して
少ない訳でなく、むしろほとんどの場合が程度の
差こそあれ非対称であると言つても過言ではな
い。したがつて、従来の左右対称を前提とした方
法では完全に板幅全面にわたつて良好な形状には
修正できなかつた。
であるとの前提に立つた制御方法である。また言
い換えれば、形状の対称部分のみの制御法であ
り、非対称成分は考慮されていなかつた。ところ
が、板の形状が左右非対称になることは、決して
少ない訳でなく、むしろほとんどの場合が程度の
差こそあれ非対称であると言つても過言ではな
い。したがつて、従来の左右対称を前提とした方
法では完全に板幅全面にわたつて良好な形状には
修正できなかつた。
本発明はかかる従来技術の欠点をなくし、板幅
方向全体にわたつてフラツトな板を圧延しうるよ
うな圧延機における形状制御方法提供することを
目的とするものである。
方向全体にわたつてフラツトな板を圧延しうるよ
うな圧延機における形状制御方法提供することを
目的とするものである。
上記問題点を解決するために、本発明は、少く
とも一対の軸方向移動可能なロールを有する圧延
機の入側において、被圧延材の非対称要因を検出
し、該非対称要因により発生する非対称形状を予
測し、該予測された非対称形状から非対称パラメ
ータを2つ抽出し、左右圧下位置差、左右ベンデ
イング力差、上下移動可能ロール位置差を修正す
る3つの操作端のうち、前記パラメータを0とす
るに必要な修正量が最小となる2種の操作端の組
合せを前記3つの操作端から、選出し、選出され
た操作端により予測される非対称形状を修正する
ことを特徴とするものである。
とも一対の軸方向移動可能なロールを有する圧延
機の入側において、被圧延材の非対称要因を検出
し、該非対称要因により発生する非対称形状を予
測し、該予測された非対称形状から非対称パラメ
ータを2つ抽出し、左右圧下位置差、左右ベンデ
イング力差、上下移動可能ロール位置差を修正す
る3つの操作端のうち、前記パラメータを0とす
るに必要な修正量が最小となる2種の操作端の組
合せを前記3つの操作端から、選出し、選出され
た操作端により予測される非対称形状を修正する
ことを特徴とするものである。
以下、本発明を図面に示す実施例に従つてさら
に説明する。
に説明する。
まず、本発明の基礎となる形状ベクトルの概念
を板の片側について説明する。第2図において圧
延機スタンド出側のストリツプ幅方向に3点xe
(=O),xq,xeをとり、これらの各点における
定常状態のストリツプ出側厚をそれぞれhc,
hq,he、それらの定常状態からの変化分を△
hc,△hq,△heとし、さらに板厚変化率をαc
(=△hc/hc),αq(=△hq/hq),αe(=△
he/he)とする。このようにここでは形状の変
化を板厚の変化としてとらえたが、これは勿論伸
び率変化でも張力変化でもよい。そこでαc,α
q,αeを総称して形状変化率と呼ぶことにす
る。
を板の片側について説明する。第2図において圧
延機スタンド出側のストリツプ幅方向に3点xe
(=O),xq,xeをとり、これらの各点における
定常状態のストリツプ出側厚をそれぞれhc,
hq,he、それらの定常状態からの変化分を△
hc,△hq,△heとし、さらに板厚変化率をαc
(=△hc/hc),αq(=△hq/hq),αe(=△
he/he)とする。このようにここでは形状の変
化を板厚の変化としてとらえたが、これは勿論伸
び率変化でも張力変化でもよい。そこでαc,α
q,αeを総称して形状変化率と呼ぶことにす
る。
そして、第3図のように板幅方向にこれらα
c,αq,αeをプロツトし、線分CQ,QEの傾
きCq,Ceを求める。
c,αq,αeをプロツトし、線分CQ,QEの傾
きCq,Ceを求める。
Cq=αe−αq/Xq …(1)
Ce=αq−αe/Xe−Xq …(2)
ここで、Ce,Cqを2成分とするベクトルC
(Ce,Cq)を考え、これを形状ベクトルと定義
する。
(Ce,Cq)を考え、これを形状ベクトルと定義
する。
第4図において、形状ベクトルCが第1象限に
あるときは端伸び変化を、第3象限にあるときは
中伸び変化を示し、第2および第4象限にあると
きは傾きCq,Ceの正負が逆になるため複合伸び
を示す。C=OのときはCq=Ce=0、すなわち
第3図においてαc=αq=αeとなり、ストリ
ツプ幅方向形状の均一なストリツプを得ることが
できる。したがつて形状ベクトルを0とするよう
な制御方法を考えればよい。いま、ある一つの修
正装置、例えば第1図の如き圧延機の中間ロール
移動装置の設定量をある単位量だけ変化させた
時、その時の板形状は第5図のCδの如く変化す
るとする。また同様に他の修正装置、例えばベン
デイング装置の設定値を単位量だけ変化させた時
はCFの如くなるとする。そこで出側形状が第5
図のCdの如くなつたとすると、形状を修正する
ということは、Cδ,CFに適当な係数を剰じ、
Cdを0とすればよい。したがつて、 αCδ+βCF+Cd=0 …(3) なる式が成り立てばよく、α,βを求めてCδに
相当する設定量をα,CFに相当する設定量をβ
だけ変化させればよい。(3)式のベクトルは2次元
であるから、α,βは2元連立方程式を解けば容
易に計算することができる。
あるときは端伸び変化を、第3象限にあるときは
中伸び変化を示し、第2および第4象限にあると
きは傾きCq,Ceの正負が逆になるため複合伸び
を示す。C=OのときはCq=Ce=0、すなわち
第3図においてαc=αq=αeとなり、ストリ
ツプ幅方向形状の均一なストリツプを得ることが
できる。したがつて形状ベクトルを0とするよう
な制御方法を考えればよい。いま、ある一つの修
正装置、例えば第1図の如き圧延機の中間ロール
移動装置の設定量をある単位量だけ変化させた
時、その時の板形状は第5図のCδの如く変化す
るとする。また同様に他の修正装置、例えばベン
デイング装置の設定値を単位量だけ変化させた時
はCFの如くなるとする。そこで出側形状が第5
図のCdの如くなつたとすると、形状を修正する
ということは、Cδ,CFに適当な係数を剰じ、
Cdを0とすればよい。したがつて、 αCδ+βCF+Cd=0 …(3) なる式が成り立てばよく、α,βを求めてCδに
相当する設定量をα,CFに相当する設定量をβ
だけ変化させればよい。(3)式のベクトルは2次元
であるから、α,βは2元連立方程式を解けば容
易に計算することができる。
ところで、前記従来方式(特公昭50―38395
号)では左右対称と考えて、左右形状を平均して
1つの形状ベクトルを求め、これを2種の修正装
置で制御するものであつた。しかし、これでは前
述の如く左右非対称となつた形状は完全には修正
しえない。
号)では左右対称と考えて、左右形状を平均して
1つの形状ベクトルを求め、これを2種の修正装
置で制御するものであつた。しかし、これでは前
述の如く左右非対称となつた形状は完全には修正
しえない。
そこで、本出願人は上記の欠点を解消するため
に、次のような方式を開発し、特許出願を行つて
いる。(特願昭54―18302号)。この方式は形状ベ
クトルを第6図の如くストリツプの左右に拡大
し、左右2つづつ計4つのパラメータにより表示
するものである。ところが、この方法では次に述
べるような大きな欠点があつた。すなわち、パラ
メータが4つであるから、修正量を求めるために
は4元連立方程式を解かねばならず、計算時間が
2元の方程式に比べきわめて大きくなり、迅速な
応答を要求される形状制御には実質上使用できな
かつた。さらに、この従来方式は圧延機の出側で
形状を検出しフイードバツク制御を行うもので、
圧延機と検出器間の時間遅れは防ぎようがなく、
高精度の形状制御には改良が望まれていた。
に、次のような方式を開発し、特許出願を行つて
いる。(特願昭54―18302号)。この方式は形状ベ
クトルを第6図の如くストリツプの左右に拡大
し、左右2つづつ計4つのパラメータにより表示
するものである。ところが、この方法では次に述
べるような大きな欠点があつた。すなわち、パラ
メータが4つであるから、修正量を求めるために
は4元連立方程式を解かねばならず、計算時間が
2元の方程式に比べきわめて大きくなり、迅速な
応答を要求される形状制御には実質上使用できな
かつた。さらに、この従来方式は圧延機の出側で
形状を検出しフイードバツク制御を行うもので、
圧延機と検出器間の時間遅れは防ぎようがなく、
高精度の形状制御には改良が望まれていた。
本発明は以上述べて来た従来方式の欠点をこと
ごとく解消するべくなされたもので、その基本と
するところは、形状のうちの非対称成分のみを抽
出し、独立して取扱う点にあり、さらに圧延機の
入側において非対称となる要因をとらえ、精度の
高い予測制御を行わせるものである。以下、さら
に詳細な説明を行う。
ごとく解消するべくなされたもので、その基本と
するところは、形状のうちの非対称成分のみを抽
出し、独立して取扱う点にあり、さらに圧延機の
入側において非対称となる要因をとらえ、精度の
高い予測制御を行わせるものである。以下、さら
に詳細な説明を行う。
そこで、第6図より非対称成分を抽出する方法
として、次のような2つのパラメータを考える。
として、次のような2つのパラメータを考える。
dq=αqR−αqL/2Xq …(4)
de=αeR−αeL/2Xe …(5)
dq,deは第6図に示す破線の傾きを表わしてい
る。そこでdq,deを2成分とするベクトルD
(de,dq)を考え、これを非対称ベクトルと称す
る。以下の考え方は前述の形状ベクトルCの場合
と全く同様である。
る。そこでdq,deを2成分とするベクトルD
(de,dq)を考え、これを非対称ベクトルと称す
る。以下の考え方は前述の形状ベクトルCの場合
と全く同様である。
次に、非対称形状を修正する修正装置に当たる
ものとしては、圧下の左右での違い△S、左右ベ
ンデイング力の違い△F、および上下の中間ロー
ル位置の違い△δ等がある。
ものとしては、圧下の左右での違い△S、左右ベ
ンデイング力の違い△F、および上下の中間ロー
ル位置の違い△δ等がある。
第7図に△Sのみ、第8図に△Fのみ、第9図
に△δのみをそれぞれ変えていつた場合の形状を
示す。第10図は、第7図、第8図、第9図の非
対称形状変化を(4),(5)式により非対称ベクトル表
示で示したもので、DS,DF,Dδはそれぞれ△
S,△F,△δによるベクトルであり、第5図の
Cδ,CFに相当するものである。これらは2次
元のベクトルであり、修正装置は2つあればよ
い。そこで、DS,DF,Dδのうちどれを修正装
置とするかは、例えば特許第822324号に開示され
ているように、ベクトルの絶対値が大きく、かつ
傾きの最も離れているものを選ぶ。第10図の場
合は明らかにDS,DFとなるが、これは基準とな
る圧延条件によつて当然変つてくるべきものであ
る。また、一般に中間ロールを圧延中に移動させ
るには大きな力が必要となるため、当初より△S
と△Fに限定することも勿論可能である。
に△δのみをそれぞれ変えていつた場合の形状を
示す。第10図は、第7図、第8図、第9図の非
対称形状変化を(4),(5)式により非対称ベクトル表
示で示したもので、DS,DF,Dδはそれぞれ△
S,△F,△δによるベクトルであり、第5図の
Cδ,CFに相当するものである。これらは2次
元のベクトルであり、修正装置は2つあればよ
い。そこで、DS,DF,Dδのうちどれを修正装
置とするかは、例えば特許第822324号に開示され
ているように、ベクトルの絶対値が大きく、かつ
傾きの最も離れているものを選ぶ。第10図の場
合は明らかにDS,DFとなるが、これは基準とな
る圧延条件によつて当然変つてくるべきものであ
る。また、一般に中間ロールを圧延中に移動させ
るには大きな力が必要となるため、当初より△S
と△Fに限定することも勿論可能である。
次に、修正すべき非対称形状Ddの求め方につ
いて説明する。通常のフイードバツク制御であれ
ば、圧延機出側に設置された形状検出器により、
容易に求めることができるが、制御の時間遅れが
避けられないという欠点があつた。予測制御では
この欠点を解消するためには、圧延機入側で板形
状が非対称となる要因を検出し、検出された非対
称要因の値から、出側において発生するであろう
非対称形状を予測する必要がある。上記の非対称
要因として影響の大きいものには、板の中心から
のずれ△C(蛇行)、板厚の左右における差△
H、材料の左右での温度差△tもしくは硬度差
(変形抵抗差)等が挙げられる。これらの形状は
実験により求めることが可能で、例として第11
図に板がずれた場合、第12図に板厚が左右で違
う場合の形状変化を示し、さらに第13図は、材
料平均温度Tが1000℃の時、材料の左右で温度が
△T℃だけ違う場合における圧延後の板厚分布を
示したものである。
いて説明する。通常のフイードバツク制御であれ
ば、圧延機出側に設置された形状検出器により、
容易に求めることができるが、制御の時間遅れが
避けられないという欠点があつた。予測制御では
この欠点を解消するためには、圧延機入側で板形
状が非対称となる要因を検出し、検出された非対
称要因の値から、出側において発生するであろう
非対称形状を予測する必要がある。上記の非対称
要因として影響の大きいものには、板の中心から
のずれ△C(蛇行)、板厚の左右における差△
H、材料の左右での温度差△tもしくは硬度差
(変形抵抗差)等が挙げられる。これらの形状は
実験により求めることが可能で、例として第11
図に板がずれた場合、第12図に板厚が左右で違
う場合の形状変化を示し、さらに第13図は、材
料平均温度Tが1000℃の時、材料の左右で温度が
△T℃だけ違う場合における圧延後の板厚分布を
示したものである。
そこで、これらの実験から、予想される非対称
ベクトルDpの成分dep,dqpを求める数式を作成
する。
ベクトルDpの成分dep,dqpを求める数式を作成
する。
dep=fe(△C,△H,△t,P,B) …(6)
dqe=fq(△C,△H,△t,P,B) …(7)
ここで、Pは圧延荷重、Bは板幅である。
上記(6),(7)式の具体例は、例えば
dep=(α1・P+α2・B)・△C
+(β1・P+β2B)・△H+(γ1・P+γ2・B)・△t …(6)′
deq=(α3・P+α4・B)・△C
+(β3・P+β4B)・△H+(γ3・P+γ4・B)・△t …(7)′
のように表わされる。
ここで、α1〜α4,B1〜B4,γ1〜γ4は
定数である。
定数である。
以上説明した事柄から本発明の基本をまとめる
と、まず入側において非対称要因となる板のず
れ、板厚差、温度差等を検出し、(6),(7)式より予
想される非対称形状ベクトルDpを求め、あらか
じめ選出された修正装置(ここでは一例として圧
下によるDsとベンダーによるDFを使用)によ
り、次式 aDS+bDF+Dp=→O …(8) を解いて修正量a,bを求め、検出した地点と圧
延機までの時間遅れを考慮して出力するというも
のである。これらは以下に説明する実施例によつ
てさらに明確になるであろう。
と、まず入側において非対称要因となる板のず
れ、板厚差、温度差等を検出し、(6),(7)式より予
想される非対称形状ベクトルDpを求め、あらか
じめ選出された修正装置(ここでは一例として圧
下によるDsとベンダーによるDFを使用)によ
り、次式 aDS+bDF+Dp=→O …(8) を解いて修正量a,bを求め、検出した地点と圧
延機までの時間遅れを考慮して出力するというも
のである。これらは以下に説明する実施例によつ
てさらに明確になるであろう。
第14図は本発明の一実施例を示す。圧延材1
が作業ロール2,3により圧延されている。圧延
機入側において、板端に接しているローラ14,
15の位置より演算器16で板のずれ量△Cが求
められ、また板の両端部に設置された板厚計1
7,18により演算器19で差を求め、板厚差△
Hが、同様に温度計20,21、および演算器2
2で温度差△tがそれぞれ求まる。計算機23で
は、これら△C,△H,△t、および設定盤24
からその時の板幅B、荷重P等を入力し、(6),(7)
式より予想される非対称ベクトルDPを計算す
る。一方、他の計算機25により、やはりその時
のB,P等から第7図、第8図、第9図の関係を
用い、修正装置ベクトルDF,Dδ,DSを計算す
る。なお、これらの計算に使用する圧延荷重P
は、設定盤24からの値を用いたが、勿論ロード
セルにより実際に測定された値を用いてもよい。
が作業ロール2,3により圧延されている。圧延
機入側において、板端に接しているローラ14,
15の位置より演算器16で板のずれ量△Cが求
められ、また板の両端部に設置された板厚計1
7,18により演算器19で差を求め、板厚差△
Hが、同様に温度計20,21、および演算器2
2で温度差△tがそれぞれ求まる。計算機23で
は、これら△C,△H,△t、および設定盤24
からその時の板幅B、荷重P等を入力し、(6),(7)
式より予想される非対称ベクトルDPを計算す
る。一方、他の計算機25により、やはりその時
のB,P等から第7図、第8図、第9図の関係を
用い、修正装置ベクトルDF,Dδ,DSを計算す
る。なお、これらの計算に使用する圧延荷重P
は、設定盤24からの値を用いたが、勿論ロード
セルにより実際に測定された値を用いてもよい。
次に、計算機26では、DF,DS,Dδのうち
から、絶対値が大きくかつ傾きの最も異なる2つ
の修正装置を選び、(8)式よりその2つに対する修
正量a,bを計算して出力する。この時修正装置
として選出されなかつた装置については0を出力
する。次に、検出器と圧延機間の距離lによる時
間遅れを考慮するために、ローラ27に連結され
た速度計28により板の速度Vを検出し、遅らす
べき時間τを演算器29で τ=l/V …(9) により求め、遅延回路30に送る。遅延回路30
では計算機26より出力された修正量をτだけ遅
らせて、圧下、ベンダー、中間ロール位置の各指
令装置31,32,33へ出力する。これら指令
装置へは圧下、ベンデイング力、中間ロール位置
の左右平均値S,F,δがやはり出力されてい
る。S,F,δは形状の対称成分に対する最適値
であるから、例えば出側に設置された形状検出器
34の検出値から、計算機35により公知の方法
(例えば前記特許第822324号)で決定することが
できる。また、圧下に対しては、設定盤24より
AGC出力として決定される。
から、絶対値が大きくかつ傾きの最も異なる2つ
の修正装置を選び、(8)式よりその2つに対する修
正量a,bを計算して出力する。この時修正装置
として選出されなかつた装置については0を出力
する。次に、検出器と圧延機間の距離lによる時
間遅れを考慮するために、ローラ27に連結され
た速度計28により板の速度Vを検出し、遅らす
べき時間τを演算器29で τ=l/V …(9) により求め、遅延回路30に送る。遅延回路30
では計算機26より出力された修正量をτだけ遅
らせて、圧下、ベンダー、中間ロール位置の各指
令装置31,32,33へ出力する。これら指令
装置へは圧下、ベンデイング力、中間ロール位置
の左右平均値S,F,δがやはり出力されてい
る。S,F,δは形状の対称成分に対する最適値
であるから、例えば出側に設置された形状検出器
34の検出値から、計算機35により公知の方法
(例えば前記特許第822324号)で決定することが
できる。また、圧下に対しては、設定盤24より
AGC出力として決定される。
そこでいま、圧下差△Sの修正量がa、ベンデ
イング力差△Fがbとすると、操作側、駆動側の
指令値は、 SW=S+a/2 …(10) SD=S+a/2 …(11) SW=F+b/2 …(12) DD=F+b/2 …(13) となる。ここで添字Wは操作側、Dは駆動側を示
す。したがつて、指令装置31,32,33では
(10)〜(13)式の関係を用いて操作側、駆動側の設
定値を計算し、圧下装置12,13,中間ロール
移動装置10,11、ベンデイング装置8,9へ
それぞれ出力する。
イング力差△Fがbとすると、操作側、駆動側の
指令値は、 SW=S+a/2 …(10) SD=S+a/2 …(11) SW=F+b/2 …(12) DD=F+b/2 …(13) となる。ここで添字Wは操作側、Dは駆動側を示
す。したがつて、指令装置31,32,33では
(10)〜(13)式の関係を用いて操作側、駆動側の設
定値を計算し、圧下装置12,13,中間ロール
移動装置10,11、ベンデイング装置8,9へ
それぞれ出力する。
以上が本発明の典型的な一例であるが、この他
にも種々の変形が考えられる。すなわち、冷間圧
延の場合は入側の温度差はないと考えられるか
ら、入側で温度差を検出する代りに、熱間圧延時
の温度差を記憶しておき、それを変型抵抗差に変
換して用いることもできる。またこの時板厚差に
関しても同様に、熱間圧延機出側における測定値
を記憶し用いることもできよう。
にも種々の変形が考えられる。すなわち、冷間圧
延の場合は入側の温度差はないと考えられるか
ら、入側で温度差を検出する代りに、熱間圧延時
の温度差を記憶しておき、それを変型抵抗差に変
換して用いることもできる。またこの時板厚差に
関しても同様に、熱間圧延機出側における測定値
を記憶し用いることもできよう。
以上説明したように、本発明によれば、形状が
非対称となる要因を圧延機の入側でとらえ、非対
称成分に基づいて形状制御を行うので、スイード
バツク制御の如き時間遅れによる形状不良は存在
せず、きわめて高精度でかつ修正値計算が容易な
ことにより、迅速な形状制御が可能となる。
非対称となる要因を圧延機の入側でとらえ、非対
称成分に基づいて形状制御を行うので、スイード
バツク制御の如き時間遅れによる形状不良は存在
せず、きわめて高精度でかつ修正値計算が容易な
ことにより、迅速な形状制御が可能となる。
また、本発明は先に示した実施例のみに限定さ
れるものではなく、例えば非対称要因についても
板のずれ、板厚差、温度差等の他に、硬度差とか
潤滑状態の差、板の表面状態(アラサ、光沢等)
の差等についても問題となる場合があり、これら
を検出して制御する場合も本発明に含まれること
は明らかである。
れるものではなく、例えば非対称要因についても
板のずれ、板厚差、温度差等の他に、硬度差とか
潤滑状態の差、板の表面状態(アラサ、光沢等)
の差等についても問題となる場合があり、これら
を検出して制御する場合も本発明に含まれること
は明らかである。
第1図は本発明が適用される軸方向移動可能な
ロールを有する圧延機を示す図、第2図は板幅方
向の板厚変化を示す図、第3図は板幅方向の形状
変化率を示す図、第4図は第3図の形状変化を形
状ベクトル化し、形状ベクトルの概念を説明する
図、第5図は形状ベクトルを用いた形状修正方法
を説明する図、第6図は左右非対称形状の一例を
示す図、第7図は左右の圧下を違えた場合の非対
称形状を示す図、第8図は同じくベンデイング力
を左右違えた場合の図、第9図は同じく中間ロー
ル位置を上下でずらした時の図、第10図は第7
図から第9図までの非対称形状を非対称ベクトル
で表わした図、第11図は板が中心からずれた場
合の非対称形状を示す図、第12図は左右で入側
の板厚が異つた場合の形状を示す図、第13図は
左右で温度差が生じた場合の非対称形状を示す
図、第14図は本発明の一実施例を示す説明図で
ある。 1…被圧延材、2,3…作業ロール、4,5…
中間ロール、8,9…ベンダー、10,11…ロ
ール移動装置、12,13…圧下装置、14,1
5…材料位置検出ローラ、16…演算器、17,
18…板厚計、19…演算器、22…演算器、2
3…計算器、24…設定盤、25,26…計算
器、29…演算器、31…圧下指令装置、34…
形状検出器、35…計算機。
ロールを有する圧延機を示す図、第2図は板幅方
向の板厚変化を示す図、第3図は板幅方向の形状
変化率を示す図、第4図は第3図の形状変化を形
状ベクトル化し、形状ベクトルの概念を説明する
図、第5図は形状ベクトルを用いた形状修正方法
を説明する図、第6図は左右非対称形状の一例を
示す図、第7図は左右の圧下を違えた場合の非対
称形状を示す図、第8図は同じくベンデイング力
を左右違えた場合の図、第9図は同じく中間ロー
ル位置を上下でずらした時の図、第10図は第7
図から第9図までの非対称形状を非対称ベクトル
で表わした図、第11図は板が中心からずれた場
合の非対称形状を示す図、第12図は左右で入側
の板厚が異つた場合の形状を示す図、第13図は
左右で温度差が生じた場合の非対称形状を示す
図、第14図は本発明の一実施例を示す説明図で
ある。 1…被圧延材、2,3…作業ロール、4,5…
中間ロール、8,9…ベンダー、10,11…ロ
ール移動装置、12,13…圧下装置、14,1
5…材料位置検出ローラ、16…演算器、17,
18…板厚計、19…演算器、22…演算器、2
3…計算器、24…設定盤、25,26…計算
器、29…演算器、31…圧下指令装置、34…
形状検出器、35…計算機。
Claims (1)
- 1 少くとも一対の軸方向移動可能なロールを有
する圧延機の入側において、被圧延材の非対称要
因を検出し、該非対称要因により発生する非対称
形状を予測し、該予測された非対称形状から非対
称パラメータを2つ抽出し、左右圧下位置差、左
右ベンデイング力差、上下移動可能ロール位置差
を修正する3つの操作端のうち、前記パラメータ
を0とするに必要な修正量が最小となる2種の操
作端の組合せを前記3つの操作端から、選出し、
選出された操作端により予測される非対称形状を
修正することを特徴とした形状制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14336179A JPS5668518A (en) | 1979-11-07 | 1979-11-07 | Method and apparatus of controlling shape in rolling mill |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14336179A JPS5668518A (en) | 1979-11-07 | 1979-11-07 | Method and apparatus of controlling shape in rolling mill |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5668518A JPS5668518A (en) | 1981-06-09 |
JPS6227883B2 true JPS6227883B2 (ja) | 1987-06-17 |
Family
ID=15336990
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14336179A Granted JPS5668518A (en) | 1979-11-07 | 1979-11-07 | Method and apparatus of controlling shape in rolling mill |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5668518A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60158901A (ja) * | 1984-01-31 | 1985-08-20 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 圧延方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5055565A (ja) * | 1973-09-14 | 1975-05-15 | ||
JPS51132156A (en) * | 1975-05-14 | 1976-11-17 | Hitachi Ltd | Method and device for controlling shape in rolling mill |
JPS5342165A (en) * | 1976-09-29 | 1978-04-17 | Hitachi Ltd | Form controlling and device in rolling mill |
-
1979
- 1979-11-07 JP JP14336179A patent/JPS5668518A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5055565A (ja) * | 1973-09-14 | 1975-05-15 | ||
JPS51132156A (en) * | 1975-05-14 | 1976-11-17 | Hitachi Ltd | Method and device for controlling shape in rolling mill |
JPS5342165A (en) * | 1976-09-29 | 1978-04-17 | Hitachi Ltd | Form controlling and device in rolling mill |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5668518A (en) | 1981-06-09 |
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