JPS6227722Y2 - - Google Patents
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- JPS6227722Y2 JPS6227722Y2 JP1982088717U JP8871782U JPS6227722Y2 JP S6227722 Y2 JPS6227722 Y2 JP S6227722Y2 JP 1982088717 U JP1982088717 U JP 1982088717U JP 8871782 U JP8871782 U JP 8871782U JP S6227722 Y2 JPS6227722 Y2 JP S6227722Y2
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- synthetic resin
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Landscapes
- Fluid-Damping Devices (AREA)
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Description
本考案は、とくに自動車のマクフアーソンスト
ラツト型およびダブルウイツシユボーン型サスペ
ンシヨンに使用される複筒形シヨツクアブソーバ
ーのピストンロツドを摺動案内するロツドガイド
軸受体に関するものである。 従来より、この個所の軸受としては鋼性の裏金
と該裏金表面に施された焼結金属多孔質層と該多
孔質層に含浸被着された合成樹脂層とからなり、
該合成樹脂層を内側に巻いて円筒状に形成された
複層軸受が鉄系焼結体からなるハウジング内に圧
入嵌合されて使用されている。 この複層軸受は摺動面を形成する合成樹脂層が
鋼製の裏金に補強されているため比較的高荷重に
耐えられるという長所を有する反面、この複層軸
受はその製造上、円筒状に巻く工程を有すること
から、その内外径寸法にバラツキを生じ寸法精度
よく製造することが難しいという欠点がある。 加えて、これをハウジングに圧入嵌合した場
合、ハウジングの穴径寸法のバラツキとが重なつ
てハウジング内に圧入嵌合された複層軸受の内径
寸法に一層のバラツキを生じ、該軸受に摺動案内
されるピストンロツドの円滑な摺動を妨げるとい
う問題点を惹起することになる。 また、複層軸受を焼結金属製ハウジング内に単
に圧入嵌合する方法では、該軸受がハウジングか
らしばしば抜け出すという問題も起る。 上述した欠点を解決するべく本出願人は先に実
願昭56−155496号において、複層軸受を該軸受の
外周面ならびに端面を覆つて一体に成形された合
成樹脂ハウジングで固定したロツドガイド軸受体
を提案した。 これを図面に示せばつぎのとおりである。 図において、1は複筒形シヨツクアブソーバー
Sの外筒であり、該外筒1はその下端部が車輪に
連結されている。 2はこの内筒であり、該内筒2内には油が充填
されており、その下端部で流量調整弁(図示せ
ず)を介して外筒1と通じている。 3は該内筒2内に配されたピストンロツドであ
り、該ピストンロツド3の先端には流量調整弁が
設けられたピストン(図示せず)が固定されてお
り、その他端は該内筒2より突出して車体に連結
されている。 4は前記外筒1の上端部に装着されたロツドガ
イド軸受体である。該ロツドガイド軸受体4はピ
ストンロツド3を摺動案内する複層軸受5と該複
層軸受5の外周面およびその端面部を覆つて一体
に形成された剛性を有する合成樹脂ハウジング6
とから構成されている。 以上の従来技術においては、複層軸受5の外周
面およびその端面部を覆つて射出成形される合成
樹脂の成形圧力は一定に保つことができることか
ら、複層軸受5の内径寸法だけを管理することに
より寸法精度のよい軸受内周面をもつたロツドガ
イド軸受体を得ることができ、前述した焼結金属
製ハウジングに複層軸受を圧入する方法における
問題点は解決された。 しかしながら、シヨツクアブソーバーに作用す
る荷重に対して、複層軸受がその荷重の作用する
方向(第1図矢印方向)に合成樹脂ハウジングか
ら抜け出すという問題点は依然として解決されて
いない。 本考案は上述した構成、すなわち複層軸受およ
び該複層軸受の外周面に一体に成形された合成樹
脂からなるハウジングとからなるロツドガイド軸
受体において、複層軸受の合成樹脂ハウジングか
らの抜け出しを防止することを、その技術的課題
とするものである。 上述した技術的課題を解決するべく本考案の構
成、すなわち技術的手段はつぎのとおりである。 車輛用マクフアーソンストラツト型およびダブ
ルウイツシユボン型サスペンシヨンに使用される
複筒形シヨツクアブソーバーのピストンロツドを
摺動案内するロツドガイド軸受体において、金属
製の薄板からなる裏金と該裏金の表面に一体に形
成された焼結金属多孔質層と該多孔質層に含浸被
着された耐摩耗性を有する合成樹脂層とからな
り、該合成樹脂層を内側に巻いて円筒状に形成
し、かつ一方の端部に外方に拡がるフレアー部が
形成された複層軸受をもつて摺動案内部が構成さ
れ、該複層軸受の外周面、そのフレアー部および
その端面裏金部分を覆つて一体に形成された剛性
を有する合成樹脂部をもつてハウジングが一体に
形成されており、該ハウジングは、前記シヨツク
アブソーバーの内筒の端部内面に嵌合されかつ該
複層軸受のフレアー部を覆う小円筒部と該小円筒
部と段部をもつて拡径する環状鍔部と該鍔部と段
部をもつて縮径する円筒部と該鍔部に該鍔部をロ
ツド軸線方向に貫通し該鍔部と連続する円筒部外
面を削剥して円筒部端面に開口する切り欠き凹溝
を備えており、該ハウジングは該複層軸受のフレ
アー部を該シヨツクアブソーバーの液圧室側に位
置させて該シヨツクアブソーバーの内筒の端部に
装着されていることを特徴とする複筒形シヨツク
アブソーバーのロツドガイド軸受体である。 上述したロツドガイド軸受体を構成する複層軸
受としては、たとえば特公昭49−44597号に開示
されている金属裏金の表面に施された焼結金属多
孔質層に常温で液体か加温時液体となる潤滑油剤
を均一微細に分散含有したポリオキシメチレンや
ポリアミドなどの熱可塑性合成樹脂が含浸被着さ
れた複層軸受、特開昭52−111631号に開示されて
いる金属裏金の表面に施された焼結金属多孔質層
に四フツ化エチレン樹脂(PTFE)と四フツ化エ
チレン−六フツ化プロピレン共重合体(FEP)
との混合物とからなる樹脂組成物が含浸被着され
た複層軸受、さらには金属裏金の表面に施された
焼結金属多孔質層に四フツ化エチレン樹脂を主成
分とし、これが鉛、鉛酸化物などの充填材を含有
した組成物が含浸被着された複層軸受などが使用
されて好適である。 また、ハウジングを構成する材料としては、寸
法安定性に優れ、熱膨張係数が小さく、かつ剛性
を有する合成樹脂が使用される。 たとえば三菱瓦斯化学株式会社製の50%ガラス
繊維強化ナイロン樹脂(商品名RENY)は好適な
材料の一つである。 そして、複層軸受の外周面、そのフレアー部端
面およびその端面裏金部分を覆つて一体成形によ
り合成樹脂ハウジングを形成する方法はつぎのよ
うに行なわれる。 まず、一方の端部にフレアー部を有する円筒状
の複層軸受の内面にコア(心棒)を嵌挿して、こ
れを所定の形状を有する金型内に設置する。 このときコア外周面に嵌挿された複層軸受の突
き合わせ部(円筒状部およびフレアー部)は若干
の隙間をもつている。 そして、該コアに嵌挿された複層軸受の突き合
わせ部から90度以上離れた該軸受外周面側に金型
ゲートを設置し、該ノズルから合成樹脂を射出す
ることにより、射出された合成樹脂は複層軸受の
外周面を包囲しながら流れ込み、該軸受をコア側
に圧縮する。 この複層軸受の圧縮により該軸受く突き合わせ
部は当接し、該突き合わせ部への合成樹脂の流入
はなく寸法精度のよい軸受内周面をもつたロツド
ガイド軸受体が形成される。 つぎに上述した構成からなる本考案のロツドガ
イド軸受体の作用、効果はつぎのとおりである。 本考案ロツドガイド軸受体は、ピストンロツド
の摺動案内部を構成する複層軸受の一方の端部に
形成された外方に拡がるフレアーをシヨツクアブ
ソーバーの液圧室側に位置させて該シヨツクアブ
ソーバーの外筒上端部に装着される。 そして、シヨツクアブソーバーに荷重が作用し
た場合、該荷重はロツドガイド軸受体の合成樹脂
ハウジングから複層軸受を離脱させる引き抜き力
として作用する。 この引き抜き力に対する抵抗力は従来技術にお
いては複層軸受と該複層軸受の裏金部分と覆つて
ラツト型およびダブルウイツシユボーン型サスペ
ンシヨンに使用される複筒形シヨツクアブソーバ
ーのピストンロツドを摺動案内するロツドガイド
軸受体に関するものである。 従来より、この個所の軸受としては鋼性の裏金
と該裏金表面に施された焼結金属多孔質層と該多
孔質層に含浸被着された合成樹脂層とからなり、
該合成樹脂層を内側に巻いて円筒状に形成された
複層軸受が鉄系焼結体からなるハウジング内に圧
入嵌合されて使用されている。 この複層軸受は摺動面を形成する合成樹脂層が
鋼製の裏金に補強されているため比較的高荷重に
耐えられるという長所を有する反面、この複層軸
受はその製造上、円筒状に巻く工程を有すること
から、その内外径寸法にバラツキを生じ寸法精度
よく製造することが難しいという欠点がある。 加えて、これをハウジングに圧入嵌合した場
合、ハウジングの穴径寸法のバラツキとが重なつ
てハウジング内に圧入嵌合された複層軸受の内径
寸法に一層のバラツキを生じ、該軸受に摺動案内
されるピストンロツドの円滑な摺動を妨げるとい
う問題点を惹起することになる。 また、複層軸受を焼結金属製ハウジング内に単
に圧入嵌合する方法では、該軸受がハウジングか
らしばしば抜け出すという問題も起る。 上述した欠点を解決するべく本出願人は先に実
願昭56−155496号において、複層軸受を該軸受の
外周面ならびに端面を覆つて一体に成形された合
成樹脂ハウジングで固定したロツドガイド軸受体
を提案した。 これを図面に示せばつぎのとおりである。 図において、1は複筒形シヨツクアブソーバー
Sの外筒であり、該外筒1はその下端部が車輪に
連結されている。 2はこの内筒であり、該内筒2内には油が充填
されており、その下端部で流量調整弁(図示せ
ず)を介して外筒1と通じている。 3は該内筒2内に配されたピストンロツドであ
り、該ピストンロツド3の先端には流量調整弁が
設けられたピストン(図示せず)が固定されてお
り、その他端は該内筒2より突出して車体に連結
されている。 4は前記外筒1の上端部に装着されたロツドガ
イド軸受体である。該ロツドガイド軸受体4はピ
ストンロツド3を摺動案内する複層軸受5と該複
層軸受5の外周面およびその端面部を覆つて一体
に形成された剛性を有する合成樹脂ハウジング6
とから構成されている。 以上の従来技術においては、複層軸受5の外周
面およびその端面部を覆つて射出成形される合成
樹脂の成形圧力は一定に保つことができることか
ら、複層軸受5の内径寸法だけを管理することに
より寸法精度のよい軸受内周面をもつたロツドガ
イド軸受体を得ることができ、前述した焼結金属
製ハウジングに複層軸受を圧入する方法における
問題点は解決された。 しかしながら、シヨツクアブソーバーに作用す
る荷重に対して、複層軸受がその荷重の作用する
方向(第1図矢印方向)に合成樹脂ハウジングか
ら抜け出すという問題点は依然として解決されて
いない。 本考案は上述した構成、すなわち複層軸受およ
び該複層軸受の外周面に一体に成形された合成樹
脂からなるハウジングとからなるロツドガイド軸
受体において、複層軸受の合成樹脂ハウジングか
らの抜け出しを防止することを、その技術的課題
とするものである。 上述した技術的課題を解決するべく本考案の構
成、すなわち技術的手段はつぎのとおりである。 車輛用マクフアーソンストラツト型およびダブ
ルウイツシユボン型サスペンシヨンに使用される
複筒形シヨツクアブソーバーのピストンロツドを
摺動案内するロツドガイド軸受体において、金属
製の薄板からなる裏金と該裏金の表面に一体に形
成された焼結金属多孔質層と該多孔質層に含浸被
着された耐摩耗性を有する合成樹脂層とからな
り、該合成樹脂層を内側に巻いて円筒状に形成
し、かつ一方の端部に外方に拡がるフレアー部が
形成された複層軸受をもつて摺動案内部が構成さ
れ、該複層軸受の外周面、そのフレアー部および
その端面裏金部分を覆つて一体に形成された剛性
を有する合成樹脂部をもつてハウジングが一体に
形成されており、該ハウジングは、前記シヨツク
アブソーバーの内筒の端部内面に嵌合されかつ該
複層軸受のフレアー部を覆う小円筒部と該小円筒
部と段部をもつて拡径する環状鍔部と該鍔部と段
部をもつて縮径する円筒部と該鍔部に該鍔部をロ
ツド軸線方向に貫通し該鍔部と連続する円筒部外
面を削剥して円筒部端面に開口する切り欠き凹溝
を備えており、該ハウジングは該複層軸受のフレ
アー部を該シヨツクアブソーバーの液圧室側に位
置させて該シヨツクアブソーバーの内筒の端部に
装着されていることを特徴とする複筒形シヨツク
アブソーバーのロツドガイド軸受体である。 上述したロツドガイド軸受体を構成する複層軸
受としては、たとえば特公昭49−44597号に開示
されている金属裏金の表面に施された焼結金属多
孔質層に常温で液体か加温時液体となる潤滑油剤
を均一微細に分散含有したポリオキシメチレンや
ポリアミドなどの熱可塑性合成樹脂が含浸被着さ
れた複層軸受、特開昭52−111631号に開示されて
いる金属裏金の表面に施された焼結金属多孔質層
に四フツ化エチレン樹脂(PTFE)と四フツ化エ
チレン−六フツ化プロピレン共重合体(FEP)
との混合物とからなる樹脂組成物が含浸被着され
た複層軸受、さらには金属裏金の表面に施された
焼結金属多孔質層に四フツ化エチレン樹脂を主成
分とし、これが鉛、鉛酸化物などの充填材を含有
した組成物が含浸被着された複層軸受などが使用
されて好適である。 また、ハウジングを構成する材料としては、寸
法安定性に優れ、熱膨張係数が小さく、かつ剛性
を有する合成樹脂が使用される。 たとえば三菱瓦斯化学株式会社製の50%ガラス
繊維強化ナイロン樹脂(商品名RENY)は好適な
材料の一つである。 そして、複層軸受の外周面、そのフレアー部端
面およびその端面裏金部分を覆つて一体成形によ
り合成樹脂ハウジングを形成する方法はつぎのよ
うに行なわれる。 まず、一方の端部にフレアー部を有する円筒状
の複層軸受の内面にコア(心棒)を嵌挿して、こ
れを所定の形状を有する金型内に設置する。 このときコア外周面に嵌挿された複層軸受の突
き合わせ部(円筒状部およびフレアー部)は若干
の隙間をもつている。 そして、該コアに嵌挿された複層軸受の突き合
わせ部から90度以上離れた該軸受外周面側に金型
ゲートを設置し、該ノズルから合成樹脂を射出す
ることにより、射出された合成樹脂は複層軸受の
外周面を包囲しながら流れ込み、該軸受をコア側
に圧縮する。 この複層軸受の圧縮により該軸受く突き合わせ
部は当接し、該突き合わせ部への合成樹脂の流入
はなく寸法精度のよい軸受内周面をもつたロツド
ガイド軸受体が形成される。 つぎに上述した構成からなる本考案のロツドガ
イド軸受体の作用、効果はつぎのとおりである。 本考案ロツドガイド軸受体は、ピストンロツド
の摺動案内部を構成する複層軸受の一方の端部に
形成された外方に拡がるフレアーをシヨツクアブ
ソーバーの液圧室側に位置させて該シヨツクアブ
ソーバーの外筒上端部に装着される。 そして、シヨツクアブソーバーに荷重が作用し
た場合、該荷重はロツドガイド軸受体の合成樹脂
ハウジングから複層軸受を離脱させる引き抜き力
として作用する。 この引き抜き力に対する抵抗力は従来技術にお
いては複層軸受と該複層軸受の裏金部分と覆つて
【表】
表中、試料Aは複層軸受と焼結金属ハウジング
との組合わせ、試料Bは複層軸受と合成樹脂ハウ
ジングとの一体成形品(第2図のもの)、試料C
はフレアー部をもつた複層軸受と合成樹脂ハウジ
ングとの一体成形品(本考案のもの)である。 以上の実験結果から、本考案のものは、荷重
(引き抜き力)に対する抵抗力が高く、ハウジン
グからの複層軸受の抜け出しは防止される。 以下、本考案の一実施例を図面により説明す
る。 第3図乃至第6図は本考案の一実施例であるロ
ツドガイド軸受体を示すものであり、この実施例
はその要部に関する構成を除き第1図乃至第2図
に示すロツドガイド軸受体と同様の構成を有す
る。従つて、第3図乃至第6図に示す構成に対応
する部分には第1図乃至第2図に於ける符号と同
様の符号を付し、その詳細な説明は省略する。 図において、ロツドガイド軸受体4を構成する
複層軸受5は、鋼などの薄板からなる裏金51と
該裏金51の表面に一体に形成された焼結金属多
孔質層52と該多孔質金属層52に含浸被着され
た耐摩耗性を有する合成樹脂層53(第6図に示
す。)とからなり、該合成樹脂層53を内側に巻
いて円筒状に形成され、かつ一方の端部に外方に
拡がるフレアー部54が形成されたものである。 55は円筒状に巻いて複層軸受5を形成したさ
いに該複層軸受5に形成される突き合わせ部であ
る。 該複層軸受5の外周面、そのフレアー部54お
よびその端面裏金部分を覆つて一体に成形される
剛性を有する合成樹脂ハウジング6は、シヨツク
アブソーバーSの内筒2の端部内面に嵌合され、
かつ複層軸受5のフレアー部54を覆う小円筒部
61と該小円筒部61と段部62をもつて拡径す
る環状鍔部63と該鍔部63と段部64をもつて
縮径する円筒部65とからなる。 67は該環状鍔部63に相対向して形成された
切り欠き凹溝であり、該凹溝67は鍔部63をロ
ツド軸線方向に貫通し該鍔部と連続する円筒部6
5外面を削剥して円筒部端面に開口している。 該凹溝67はシヨツクアブソーバーSの作動時
に内筒2内のピストンが上昇する際、ピストンロ
ツド3と複層軸受5間の隙間から流出した油が内
筒と外筒1の空間部へ流入するように設けられた
連通口の役割を果すものである。 なお、連通口はこの切り欠き凹溝67のかわり
に環状鍔部63に該鍔部を貫通する連通孔を形成
することにより同様の効果が得られる。 このように形成されたロツドガイド軸受体4は
その複層軸受5の内周面にピストンロツド3を嵌
挿し、合成樹脂ハウジング6の小円筒部61をも
つてシヨツクアブソーバーSの内筒2の上端部内
面に嵌合される。 このとき、複層軸受5のフレアー部54はシヨ
ツクアブソーバーSの液圧室R側に位置せしめら
れる。 そして、該ハウジング6の円筒部65外周面に
キヤツプ7が嵌着され、該ハウジングの環状鍔部
63外周面ならびにキヤツプ7の外周面を覆つて
外筒1が嵌挿され、該外筒1の端部をカシメて該
ロツドガイド軸受体4は外筒1の上端部に装着さ
れる。 8は該キヤツプ7内に配されたゴム弾性体等か
らなる軸封部材、9は該軸封部材8を押圧するバ
ネ弾性体である。
との組合わせ、試料Bは複層軸受と合成樹脂ハウ
ジングとの一体成形品(第2図のもの)、試料C
はフレアー部をもつた複層軸受と合成樹脂ハウジ
ングとの一体成形品(本考案のもの)である。 以上の実験結果から、本考案のものは、荷重
(引き抜き力)に対する抵抗力が高く、ハウジン
グからの複層軸受の抜け出しは防止される。 以下、本考案の一実施例を図面により説明す
る。 第3図乃至第6図は本考案の一実施例であるロ
ツドガイド軸受体を示すものであり、この実施例
はその要部に関する構成を除き第1図乃至第2図
に示すロツドガイド軸受体と同様の構成を有す
る。従つて、第3図乃至第6図に示す構成に対応
する部分には第1図乃至第2図に於ける符号と同
様の符号を付し、その詳細な説明は省略する。 図において、ロツドガイド軸受体4を構成する
複層軸受5は、鋼などの薄板からなる裏金51と
該裏金51の表面に一体に形成された焼結金属多
孔質層52と該多孔質金属層52に含浸被着され
た耐摩耗性を有する合成樹脂層53(第6図に示
す。)とからなり、該合成樹脂層53を内側に巻
いて円筒状に形成され、かつ一方の端部に外方に
拡がるフレアー部54が形成されたものである。 55は円筒状に巻いて複層軸受5を形成したさ
いに該複層軸受5に形成される突き合わせ部であ
る。 該複層軸受5の外周面、そのフレアー部54お
よびその端面裏金部分を覆つて一体に成形される
剛性を有する合成樹脂ハウジング6は、シヨツク
アブソーバーSの内筒2の端部内面に嵌合され、
かつ複層軸受5のフレアー部54を覆う小円筒部
61と該小円筒部61と段部62をもつて拡径す
る環状鍔部63と該鍔部63と段部64をもつて
縮径する円筒部65とからなる。 67は該環状鍔部63に相対向して形成された
切り欠き凹溝であり、該凹溝67は鍔部63をロ
ツド軸線方向に貫通し該鍔部と連続する円筒部6
5外面を削剥して円筒部端面に開口している。 該凹溝67はシヨツクアブソーバーSの作動時
に内筒2内のピストンが上昇する際、ピストンロ
ツド3と複層軸受5間の隙間から流出した油が内
筒と外筒1の空間部へ流入するように設けられた
連通口の役割を果すものである。 なお、連通口はこの切り欠き凹溝67のかわり
に環状鍔部63に該鍔部を貫通する連通孔を形成
することにより同様の効果が得られる。 このように形成されたロツドガイド軸受体4は
その複層軸受5の内周面にピストンロツド3を嵌
挿し、合成樹脂ハウジング6の小円筒部61をも
つてシヨツクアブソーバーSの内筒2の上端部内
面に嵌合される。 このとき、複層軸受5のフレアー部54はシヨ
ツクアブソーバーSの液圧室R側に位置せしめら
れる。 そして、該ハウジング6の円筒部65外周面に
キヤツプ7が嵌着され、該ハウジングの環状鍔部
63外周面ならびにキヤツプ7の外周面を覆つて
外筒1が嵌挿され、該外筒1の端部をカシメて該
ロツドガイド軸受体4は外筒1の上端部に装着さ
れる。 8は該キヤツプ7内に配されたゴム弾性体等か
らなる軸封部材、9は該軸封部材8を押圧するバ
ネ弾性体である。
第1図は従来のロツドガイド軸受体の使用態様
を示す縦断面図、第2図は従来のロツドガイド軸
受体を示す縦断面図、第3図は本考案のロツドガ
イド軸受体の使用態様を示す縦断面図、第4図は
本考案ロツドガイド軸受体を示す縦断面図、第5
図は第4図X−X線横断面図、第6図は複層軸受
の構成材料を示す断面図である。 S:シヨツクアブソーバー、1:外筒、2:内
筒、3:ピストンロツド、4:ロツドガイド軸受
体、5:複層軸受、54:フレアー部、6:合成
樹脂ハウジング。
を示す縦断面図、第2図は従来のロツドガイド軸
受体を示す縦断面図、第3図は本考案のロツドガ
イド軸受体の使用態様を示す縦断面図、第4図は
本考案ロツドガイド軸受体を示す縦断面図、第5
図は第4図X−X線横断面図、第6図は複層軸受
の構成材料を示す断面図である。 S:シヨツクアブソーバー、1:外筒、2:内
筒、3:ピストンロツド、4:ロツドガイド軸受
体、5:複層軸受、54:フレアー部、6:合成
樹脂ハウジング。
Claims (1)
- 車輛用マクフアーソンストラツト型およびダブ
ルウイツシユボーン型サスペンシヨンに使用され
る複筒形シヨツクアブソーバーSのピストンロツ
ド3を摺動案内するロツドガイド軸受体におい
て、金属製の薄板からなる裏金51と該裏金51
の表面に一体に形成された焼結金属多孔質層52
と該多孔質層に含浸被着された耐摩耗性を有する
合成樹脂層53とからなり、該合成樹脂層53を
内側に巻いて円筒状に形成し、かつ一方の端部に
外方に拡がるフレアー部54が形成された複層軸
受5をもつて摺動案内部が構成され、該複層軸受
5の外周面、そのフレアー部54およびその端面
裏金部分を覆つて一体に形成された剛性を有する
合成樹脂部をもつてハウジング6が一体に形成さ
れており、該ハウジング6は、前記シヨツクアブ
ソーバーSの内筒2の端部内面に嵌合されかつ該
複層軸受5のフレアー部54を覆う小円筒部61
と該小円筒部61と段部62をもつて拡径する環
状鍔部63と該鍔部63と段部64をもつて縮径
する円筒部65と該鍔部63に該鍔部63をロツ
ド軸線方向に貫通し該鍔部と連続する円筒部65
外面を削剥して円筒部端面に開口する切り欠き凹
溝67,67を備えており、該ハウジング6は該
複層軸受5のフレアー部54を該シヨツクアブソ
ーバーSの液圧室側に位置させて該シヨツクアブ
ソーバーSの内筒2の端部に装着されていること
を特徴とする複筒形シヨツクアブソーバーのロツ
ドガイド軸受体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8871782U JPS58191444U (ja) | 1982-06-16 | 1982-06-16 | 複筒形シヨツクアブソ−バ−のロツドガイド軸受体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8871782U JPS58191444U (ja) | 1982-06-16 | 1982-06-16 | 複筒形シヨツクアブソ−バ−のロツドガイド軸受体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58191444U JPS58191444U (ja) | 1983-12-20 |
JPS6227722Y2 true JPS6227722Y2 (ja) | 1987-07-16 |
Family
ID=30097377
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8871782U Granted JPS58191444U (ja) | 1982-06-16 | 1982-06-16 | 複筒形シヨツクアブソ−バ−のロツドガイド軸受体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58191444U (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61149632A (ja) * | 1984-12-20 | 1986-07-08 | Taiho Kogyo Co Ltd | シヨツクアブソ−バ |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5445440A (en) * | 1977-09-19 | 1979-04-10 | Oiles Industry Co Ltd | Double layer bearing and method of producing same |
-
1982
- 1982-06-16 JP JP8871782U patent/JPS58191444U/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5445440A (en) * | 1977-09-19 | 1979-04-10 | Oiles Industry Co Ltd | Double layer bearing and method of producing same |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58191444U (ja) | 1983-12-20 |
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