JPS62276Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS62276Y2 JPS62276Y2 JP1979035844U JP3584479U JPS62276Y2 JP S62276 Y2 JPS62276 Y2 JP S62276Y2 JP 1979035844 U JP1979035844 U JP 1979035844U JP 3584479 U JP3584479 U JP 3584479U JP S62276 Y2 JPS62276 Y2 JP S62276Y2
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- Expired
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- 239000013078 crystal Substances 0.000 claims description 16
- 230000001902 propagating effect Effects 0.000 claims description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- WSMQKESQZFQMFW-UHFFFAOYSA-N 5-methyl-pyrazole-3-carboxylic acid Chemical compound CC1=CC(C(O)=O)=NN1 WSMQKESQZFQMFW-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000002411 adverse Effects 0.000 description 1
- 230000000994 depressogenic effect Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)
Description
本考案は表面波の伝播媒体としてタンタル酸リ
チウムLiTaO3単結晶板を用いた表面波フイルタ
に関する。 テレビ受像機の映像中間周波(以下VIFと略
す)フイルタは通常5〜8個のLC同調回路から
構成されている。このVIFフイルタとして無調整
化、ソリツドステート化を実現する表面波フイル
タが開発され上記LC同調回路に置換されつつあ
る。 第1図はその表面波フイルタを示し同図に於い
て、1は表面波を伝播せしめるLiTaO3単結晶
板、2は電気信号が印加されると表面波を励振す
る送信電極、3は表面波を受信して電気信号に復
元する受信電極で、該送・受信電極2,3はイン
ターデジタル電極から成りLiTaO3単結晶板1上
に互いに対向する如く配置されている。 斯る構成に依る表面波フイルタに於いて、送信
電極2から励振されるのは表面波だけではなく、
該表面波の伝播方向と垂直方向、即ちLiTaO3単
結晶板1の厚み方向へ伝播するバルク波も僅かで
はあるが発生する。このバルク波はLiTaO3単結
晶板1の厚みに依り決る周波数で共振するバルク
波共振器を構成する。このバルク波に依る共振が
表面波フイルタの通過帯域内で起ると第2図の矢
印で示す如く周波数特性にリツプルとなつて現わ
れてくる。このリツプルはテレビ受像機の映像に
於いて解像度の低下を招く原因となる。 本考案表面波フイルタは斯る点に鑑みフイルタ
通過帯域内でのバルク波共振を防止するもので、
以下に詳述する。 第3図はネツトワークアナライザを用いた表面
波の反射特性を示す曲線図で、曲線の落ち込んだ
箇所に於いて上記バルク波共振が発生している。
このバルク波共振は周期的に強弱が現われてい
る。第1表と第2表とに強い共振点の周波数f1と
奇数で割つた値と、弱い共振点の周波数f2と偶数
で割つた値とを示しそれ等の関係を調べた。
チウムLiTaO3単結晶板を用いた表面波フイルタ
に関する。 テレビ受像機の映像中間周波(以下VIFと略
す)フイルタは通常5〜8個のLC同調回路から
構成されている。このVIFフイルタとして無調整
化、ソリツドステート化を実現する表面波フイル
タが開発され上記LC同調回路に置換されつつあ
る。 第1図はその表面波フイルタを示し同図に於い
て、1は表面波を伝播せしめるLiTaO3単結晶
板、2は電気信号が印加されると表面波を励振す
る送信電極、3は表面波を受信して電気信号に復
元する受信電極で、該送・受信電極2,3はイン
ターデジタル電極から成りLiTaO3単結晶板1上
に互いに対向する如く配置されている。 斯る構成に依る表面波フイルタに於いて、送信
電極2から励振されるのは表面波だけではなく、
該表面波の伝播方向と垂直方向、即ちLiTaO3単
結晶板1の厚み方向へ伝播するバルク波も僅かで
はあるが発生する。このバルク波はLiTaO3単結
晶板1の厚みに依り決る周波数で共振するバルク
波共振器を構成する。このバルク波に依る共振が
表面波フイルタの通過帯域内で起ると第2図の矢
印で示す如く周波数特性にリツプルとなつて現わ
れてくる。このリツプルはテレビ受像機の映像に
於いて解像度の低下を招く原因となる。 本考案表面波フイルタは斯る点に鑑みフイルタ
通過帯域内でのバルク波共振を防止するもので、
以下に詳述する。 第3図はネツトワークアナライザを用いた表面
波の反射特性を示す曲線図で、曲線の落ち込んだ
箇所に於いて上記バルク波共振が発生している。
このバルク波共振は周期的に強弱が現われてい
る。第1表と第2表とに強い共振点の周波数f1と
奇数で割つた値と、弱い共振点の周波数f2と偶数
で割つた値とを示しそれ等の関係を調べた。
【表】
【表】
即ち、第1表及び第2表からLiTaO3単結晶板
1のバルク波基本共振周波数0は、1/n及
び2/nで求められた6.11(MHz)と考えられ
ると共に、バルク波共振の高調波は奇数次の方が
偶数次に比べ強く現われる事が判明した。この奇
数次の高調波は伝播媒体内を往復する際に全て同
位相となり互いに重畳し合うからで、偶数次のそ
れは逆位相となり互いに打ち消し合うからだと、
本考案者等は理由付している。 一般にバルク波の厚み方向の基本共振周波数
0は 0=Vb/λ ……(1) ただし、Vb:バルク波の厚み方向の伝播速度 λ:バルク波の共振波長 で表わせる。上記λはLiTaO3単結晶板1の厚み
をtとすると、λ=2tで求められる。即ち、(1)式
は 0=Vb/2t ……(2) と、書き換える事が出来る。 次に奇数次の高調波が現われる共振周波数n
は n=(2n+1)0=(2n+1)Vb/2t……(3
) ただし、n:0,1,2,…… で求められる。従つて、この共振周波数nをフ
イルタの通過帯域から除外するLiTaO3単結晶板
1の厚みtを決定すればよい。即ち、フイルタ通
過帯域の最低周波数をl,同最高周波数をh
とした場合、 l>n=(2n+1)Vb/2t h<n=(2n+3)Vb/2t となり、故に (2n+1)Vb/2l<t<(2n+3)Vb/
2h……(4) の条件式を得る。 上記(4)式を満すLiTaO3単結晶板1上に送・受
信電極2,3を設けた場合、上記奇数次の高調波
に依るフイルタ通過帯域内でのリツプルを避ける
事が出来る。 一方、偶数次の高周波に依る上記通過帯域内リ
ツプルは先の奇数次に比べると僅かではあるが発
生し周波数特性に悪影響を及ぼしている。本考案
者等はこの偶数次のリツプルをLiTaO3単結晶板
1のカツト面及び表面波の伝播方向を規定する事
に依つて抑圧出来る事を実験的に確認した。その
カツト面はオイラー角表示((λ,μ,θ)に於
いて、λが90度20分〜100度20分、μが90度5分
〜92度5分で表わされる。更に、表面波の伝播方
向を上記カツト面に於いて種々変化せしめて送・
受信電極2,3を対向配置せしめたところ、θが
102度〜122度の範囲に設定する事に依つて上記偶
数次のリツプルを抑える事が出来た。 第4図に具体的なカツト面及び伝播方向が決定
せしめられた表面波フイルタの反射特性が示され
ている。このカツト面及び伝播方向は上記オイラ
ー角表示で(95度20分、91度5分、112度)と規
定され、同図から明らかな如くバルク波共振は偶
数次の高調波では殆んど発生せず奇数次の高調波
のみとなる。然るに奇数次の高調波は上記した条
件式(4)を満足するLiTaO3単結晶板1を得れば、
奇数次の高調波のフイルタの通過帯域への進入を
阻止する事が出来、第5図に本考案表面波フイル
タをVIFフイルタとして適用した周波数特性の如
くその通過帯域内での全てのリツプルの発生を抑
圧する事が出来る。 本考案は以上の説明から明らかな如く、
LiTaO3単結晶板の厚みtを条件式 (2n+1)Vb/2l<t<(2n+3)Vb/
2h を満足せしめる事に依つて、フイルタ通過帯域内
での奇数次の高調波バルク波共振を回避する事が
出来ると共に、偶数次のそれを該LiTaO3単結晶
板のカツト面及び表面波の伝播方向をオイラー角
表示に於いて(90度20分〜100度20分、90度5分
〜92度5分、102度〜122度)内に規定する事に依
つて抑圧する事が来、周波数特性面でのリツプル
の発生を防ぎ優れた周波数特性の表面波フイルタ
を得る事が出来る。
1のバルク波基本共振周波数0は、1/n及
び2/nで求められた6.11(MHz)と考えられ
ると共に、バルク波共振の高調波は奇数次の方が
偶数次に比べ強く現われる事が判明した。この奇
数次の高調波は伝播媒体内を往復する際に全て同
位相となり互いに重畳し合うからで、偶数次のそ
れは逆位相となり互いに打ち消し合うからだと、
本考案者等は理由付している。 一般にバルク波の厚み方向の基本共振周波数
0は 0=Vb/λ ……(1) ただし、Vb:バルク波の厚み方向の伝播速度 λ:バルク波の共振波長 で表わせる。上記λはLiTaO3単結晶板1の厚み
をtとすると、λ=2tで求められる。即ち、(1)式
は 0=Vb/2t ……(2) と、書き換える事が出来る。 次に奇数次の高調波が現われる共振周波数n
は n=(2n+1)0=(2n+1)Vb/2t……(3
) ただし、n:0,1,2,…… で求められる。従つて、この共振周波数nをフ
イルタの通過帯域から除外するLiTaO3単結晶板
1の厚みtを決定すればよい。即ち、フイルタ通
過帯域の最低周波数をl,同最高周波数をh
とした場合、 l>n=(2n+1)Vb/2t h<n=(2n+3)Vb/2t となり、故に (2n+1)Vb/2l<t<(2n+3)Vb/
2h……(4) の条件式を得る。 上記(4)式を満すLiTaO3単結晶板1上に送・受
信電極2,3を設けた場合、上記奇数次の高調波
に依るフイルタ通過帯域内でのリツプルを避ける
事が出来る。 一方、偶数次の高周波に依る上記通過帯域内リ
ツプルは先の奇数次に比べると僅かではあるが発
生し周波数特性に悪影響を及ぼしている。本考案
者等はこの偶数次のリツプルをLiTaO3単結晶板
1のカツト面及び表面波の伝播方向を規定する事
に依つて抑圧出来る事を実験的に確認した。その
カツト面はオイラー角表示((λ,μ,θ)に於
いて、λが90度20分〜100度20分、μが90度5分
〜92度5分で表わされる。更に、表面波の伝播方
向を上記カツト面に於いて種々変化せしめて送・
受信電極2,3を対向配置せしめたところ、θが
102度〜122度の範囲に設定する事に依つて上記偶
数次のリツプルを抑える事が出来た。 第4図に具体的なカツト面及び伝播方向が決定
せしめられた表面波フイルタの反射特性が示され
ている。このカツト面及び伝播方向は上記オイラ
ー角表示で(95度20分、91度5分、112度)と規
定され、同図から明らかな如くバルク波共振は偶
数次の高調波では殆んど発生せず奇数次の高調波
のみとなる。然るに奇数次の高調波は上記した条
件式(4)を満足するLiTaO3単結晶板1を得れば、
奇数次の高調波のフイルタの通過帯域への進入を
阻止する事が出来、第5図に本考案表面波フイル
タをVIFフイルタとして適用した周波数特性の如
くその通過帯域内での全てのリツプルの発生を抑
圧する事が出来る。 本考案は以上の説明から明らかな如く、
LiTaO3単結晶板の厚みtを条件式 (2n+1)Vb/2l<t<(2n+3)Vb/
2h を満足せしめる事に依つて、フイルタ通過帯域内
での奇数次の高調波バルク波共振を回避する事が
出来ると共に、偶数次のそれを該LiTaO3単結晶
板のカツト面及び表面波の伝播方向をオイラー角
表示に於いて(90度20分〜100度20分、90度5分
〜92度5分、102度〜122度)内に規定する事に依
つて抑圧する事が来、周波数特性面でのリツプル
の発生を防ぎ優れた周波数特性の表面波フイルタ
を得る事が出来る。
第1図は基本的な表面波フイルタの斜視図、第
2図はバルク波共振の影響を受けた表面波フイル
タの周波数特性図、第3図及び第4図は高調波の
バルク波共振を説明する為の反射特性図、第5図
は本考案表面波フイルタをVIFフイルタに適用し
た場合の周波数特性図で、 1はLiTaO3単結晶板、2は送信電極、3は受
信電極、を夫々示す。
2図はバルク波共振の影響を受けた表面波フイル
タの周波数特性図、第3図及び第4図は高調波の
バルク波共振を説明する為の反射特性図、第5図
は本考案表面波フイルタをVIFフイルタに適用し
た場合の周波数特性図で、 1はLiTaO3単結晶板、2は送信電極、3は受
信電極、を夫々示す。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 厚みtが次式 (2n+1)Vb/2fl<t<(2n+3)Vb/
2fh ただし n:0,1,2,… fl:フイルタ通過帯域の最低周波数 fh:フイルタ通過帯域の最高周波数 Vb:LiTaO3単結晶板の厚み方向に伝播するバ
ルク波の伝播速度 を満足すると共に、オイラー角表示(λ,μ,
θ)のλが90度20分〜100度20分,μが90度5
分〜92度5分で表わされるカツト面を有する
LiTaO3単結晶板に表面波を送信・受信する
送・受信電極を設けて成る表面波フイルタ。 2 上記表面波の伝播方向をオイラー角表示
(λ,μ,θ)でθが102度〜122度とした事を
特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載
の表面波フイルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1979035844U JPS62276Y2 (ja) | 1979-03-19 | 1979-03-19 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1979035844U JPS62276Y2 (ja) | 1979-03-19 | 1979-03-19 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55135525U JPS55135525U (ja) | 1980-09-26 |
JPS62276Y2 true JPS62276Y2 (ja) | 1987-01-07 |
Family
ID=28895885
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1979035844U Expired JPS62276Y2 (ja) | 1979-03-19 | 1979-03-19 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62276Y2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52114246A (en) * | 1976-03-22 | 1977-09-24 | Toshiba Corp | Elastic surface wave device |
JPS5362964A (en) * | 1976-11-09 | 1978-06-05 | Toshiba Corp | Elastic surface wave apparatus |
-
1979
- 1979-03-19 JP JP1979035844U patent/JPS62276Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52114246A (en) * | 1976-03-22 | 1977-09-24 | Toshiba Corp | Elastic surface wave device |
JPS5362964A (en) * | 1976-11-09 | 1978-06-05 | Toshiba Corp | Elastic surface wave apparatus |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55135525U (ja) | 1980-09-26 |
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