JPS6227422Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は主として電話番号早見器などに用いる
新規のインデツクス装置に関するものであつて、
図示せる実施例は皿形状を呈する台盤１の後辺縁
に逆皿形状を呈する蓋体２の基端辺を軸ピン３，
３により開閉自在に枢着し、この蓋体２に常時開
く方向に弾発力を附与するバネ４を掛装すると共
に台盤１の後辺にペーパーホルダー５を介して所
定枚数のカード６の後辺縁を重ねて綴じ込み、こ
れ等カード６の先辺縁に下方のカード６に行くに
従つて幅が階段状に狭くなる耳部７を設け、これ
等各耳部７に於ける階段状段差により露呈する個
所８に対応して後退時に鉤先９が同個所８の下に
潜入し前進時に脱出する所定数の引上部材１０を
配してこれ等各引上部材１０を上記の蓋体２の先
辺縁部の下面の横一列に前進・後退可能および遊
動不能に固定金具１１を以て取付け、また台盤１
の先辺縁部に横一列に並べて上記引上部材１０の
後退用キー部材１２を各引上部材１０ごとに独立
して対応する配列に支軸１３を介して設け、これ
等キー部材１２にくしの歯状の復帰用バネ１４を
装着すると共に当該台盤１に於てキー部材１２群
および引上部材１０の下側に、キー部材１２の押
下力により引上部材１０に於ける鉤先部９の軌跡
外に後退し同じく押下力解除と同時にバネ（図示
せず）より軌跡内に前進する傾斜カム１５を備え
た作動部材１６を支点１６′を中心として揺動す
る状態で配装し、更に引上部材１０に於ける鉤先
部９には蓋体２の閉止終期の動作力により上記の
傾斜カム１５を滑落して同引上部材１０を前進位
置に案内する当接面１７を設けると共にキー部材
１２群の下方に全部のキー部材１２を横切る両端
に〓状アーム１９（一方のみを図示する）を有す
る横杆２０を配して同〓状アーム１９の折曲個所
を上記の支軸１３の両端に回転自在に支承し、ま
た横杆２０の両端部と台盤１の底面との間に同横
杆２０の復元用トーシヨンバネ２０′を装備する
と共に台盤１の所定個所に掛止爪部材２１の基端
を揺動自在に固定軸２２により止着しこの掛止爪
部材２１の中間点と〓状アーム１９の先端とをピ
ン２３および長孔２４により連結し、更に上記の
固定金具１１の両端に掛止受突起２５（一方のみ
を図示する）を設け、蓋体２の閉止終期に当該閉
止の動作力により掛止受突起２５に掛止爪部材２
１の鉤部が自動的に係合しまたいずれかのキー部
材１２の押下力により同係合を解消するようにし
たものである。

即ち、上記の実施例に於て所望の一つのキー部
材を復元用バネ１４の作用力に抗して押下すると
この押下力によつて、当該所望のキー部材１２に
対応する引上部材１０および作動部材１６が後退
して同引上部材１０の鉤先部９が所望するカード
より一枚上のカードに於ける耳部７の露呈個所８
に潜入すると共に横杆２０が復元用トーシヨンバ
ネ２０′の作用力に抗して下降し〓状アーム１９
を介して掛止爪部材２１を掛止受突起２５より外
しこの外れと同時に蓋体２が上記の引上部材１０
の鉤先部９に所望のカードより一枚上のカードを
引つ掛けたままバネ４の作用力により開き方向に
擺動し仍つて所望するカードの上面を開頁し、ま
た蓋体２に閉止操作を加えると閉止動作の終期に
上記の後退した引上部材１０に於ける当接面１７
が傾斜カム１５を滑落して同引上部材１０を前進
位置（非潜入位置）に戻すと共に掛止受突起２５
が掛止爪部材２１に係合して蓋体２を閉止の状態
に維持するものである。

従来のインデツクス装置は大部分が索引ツマミ
をケースの文字に合せた後、ケース上のボタンを
押してロツクを解除しこれによりカードを選択し
てケースを開くという二段階の操作が必要があ
り、 また、斯る点を改良すべくワンタツチ式インデ
ツクス装置が考案されているが次の様な欠点があ
つた。

カード選別のための突片が、本体を開く時に
紙を持ち上げるフツクとの位置関係において機
能上出来るだけフツクに近い位置になければな
らない。従つて、これに規制されてインデツク
スボタンの位置がフツク側に偏り、且つ構造上
押ボタンの間隔を狭くせねばならないし、二段
の配列になるため検索の際にどのインデツクス
ボタンを押すか瞬時に分り難いという操作性の
欠点がある。

カード選別の機構がスペースをとり本体の厚
さを決定する要因となり、小型化（薄型化）が
難しく机上においては場所をとり、且つ机中へ
収納しにくい。

然るに、これ等従来のインデツクス装置に比し
て本考案インデツクス装置は次の点に於て優れて
いるものである。

インデツクスボタン（キー部材）が一列に並
んでいるので検索の操作性がよい。

小型化（薄型化）が可能になり、机上のスペ
ースをとらず、インデツクスボタンはピアノタ
ツチで見た目のデザインもよく、また机中への
収納も容易である。

カード持ち上げ機構が、インデツクスボタン
１ケずつに対応しているので誤動作がなく機構
上検索が確実である。

【図面の簡単な説明】

図は本考案インデツクス装置の実施例を示すも
のであつて、第１図は全体の一部切截平面図、第
２図は第１図Ａ−Ａ線に沿う断面図、第３図は第
２図に於てキー部材を押下した状態を示す作動
図、第４図は第１図A′−A′線に沿う断面図、第
５図は第４図に於てキー部材を押下した状態を示
す作動図、第６図はキー部材復帰用バネを示す斜
視図、第７図はカードの全部を重ねズラした状態
で示す平面図である。 １……台盤、２……蓋体、３……軸ピン、４…
…バネ、５……ペーパーホルダー、６……カー
ド、７……耳部、８……露呈個所、９……鉤先
部、１０……引上部材、１１……固定金具、１２
……キー部材、１３……支軸、１４……バネ、１
５……傾斜カム、１６……作動部材、１７……当
接面、１９……〓状アーム、２０……横杆、２
０′……トーシヨンバネ、２１……掛止爪部材、
２２……固定軸、２３……ピン、２４……長孔、
２５……掛止受突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 台盤の後辺縁に蓋体の基端を開閉自在に枢着
   し、この蓋体に常時開く方向に弾発力を附与する
   バネを掛装すると共に当該台盤と蓋体の間に所定
   枚数のカードの後辺縁を重ねて綴じ込み、これ等
   各カードの先辺縁に下方のカードに行くに従つて
   幅が階段状に狭くなる耳部を設け、これ等各耳部
   に於ける階段状段差により露呈する個所に対応し
   て後退時に鉤先が同個所の下に潜入し前進時に脱
   出する所定数の引上部材を配してこれ等各引上部
   材を上記の蓋体の先辺縁部の下面に前進・後退可
   能および遊動不能に取付け、また台盤の先辺縁部
   に一列に並べて上記引上部材の後退用キー部材を
   各引上部材ごとに独立して対応する配列で設け、
   これ等キー部材に復帰用バネを装着すると共に当
   該台盤に於てキー部材群および引上部材の下側
   に、キー部材の押下力により引上部材に於ける鉤
   先部の軌跡外に後退し同じく押下力解除と同時に
   バネにより軌跡内に前進する傾斜カムを備えた作
   動部材を配装し、更に引上部材に於ける鉤先部に
   は蓋体の閉止終期の動作力により上記の傾斜カム
   を滑著して同引上部材を前進位置に案内する当接
   面を設けると共に台盤と蓋体とにいずれかのキー
   部材の押下により外れ蓋体の閉止終期の動作力に
   より係合する掛止部と受部とを備えて成るインデ
   ツクス装置。