JPS6227374Y2 - - Google Patents

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JPS6227374Y2
JPS6227374Y2 JP1981069169U JP6916981U JPS6227374Y2 JP S6227374 Y2 JPS6227374 Y2 JP S6227374Y2 JP 1981069169 U JP1981069169 U JP 1981069169U JP 6916981 U JP6916981 U JP 6916981U JP S6227374 Y2 JPS6227374 Y2 JP S6227374Y2
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JP
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layer
prepreg
resin
fiber
resin layer
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JPS57179939U (ja
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  • Fishing Rods (AREA)
  • Golf Clubs (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は管体成形用プリプレグ、詳しくは釣
竿或はゴルフクラブのシヤフトその他管体の成形
素材として用いるプリプレグに関する。
一般にこの種プリプレグは、ボロン及びカーボ
ン繊維などの高強度繊維を引揃えた繊維層に、エ
ポキシ及びポリエステルなどの熱硬化性樹脂を含
浸させ、該樹脂を半乾燥させて形成されている。
ところで前記ボロン繊維は、硬度及び機械的強
度その他特性に優れており、該ボロン繊維層から
成るプリプレグにより成形された管体は、当然に
前記優れた特性を発揮するのであるが、このボロ
ン繊維の比重は、カーボン繊維の比重に比較して
高く(約2・52)、カーボン繊維と同じ重量比で
合成樹脂を含浸させた場合、前記ボロン繊維に含
浸させた合成樹脂が表面に滲出するため、作業時
にベト付いて取扱いにくく、しかも前記ベト付き
により繊維層の繊維配列に変化をきたし、成形管
体の強度がバラ付き、特に周方向の弾性にバラ付
きを生じる問題が有つた。この場合、成形管体を
研削して前記強度のバラ付きを調整することが考
えられるが、ボロン繊維は硬度が非常に高く、研
削作業は実際上極めて困難である。
また前記カーボン繊維層から成るプリプレグ
は、軽量で機械的強度に優れた特性をもち、釣竿
などの成形に盛用されているが、このプリプレグ
にはエポキシ樹脂を用いる関係上、温度変化によ
り前記プリプレグの硬度が大きく変わり、管体の
成形にあたつて極めて不都合である。
そこで前記プリプレグには、温度による硬度変
化を少なくすべく、厚肉の離形紙を貼着させてい
るが、この離形紙は前記プリプレグに含浸された
エポキシ樹脂の溶剤及び水分などを吸収するた
め、プリプレグが寸法変化を起して、該プリプレ
グの蛇行(ねじれ)や割れなどを招き、管体の成
形時に不良品の発生率が高いなどの問題が有つ
た。
本考案は以上のごとき各種の問題に対処すべく
考案したもので、繊維層の繊維配列を乱したりす
ることなく、取扱いが行ない易く、しかも寸法変
化を招いたりすることがなく、強度に優れた管体
を確実に成形できるプリプレグを提供せんとする
ものである。
さらに詳しくは、ボロン繊維などの高比重を有
する高強度繊維を引揃えた繊維層に、プリキユア
状態のシート状樹脂層を重ね、かつ、この樹脂層
に、薄いスクリムシート層を重ねて、加圧により
一体化したことを特徴とするものである。
以下本考案のプリプレグを図面の実施例によつ
て説明する。
図中1は繊維層で、高比重を有する高強度繊
維、例えばボロン繊維(比重約2.5)、又はカーボ
ン繊維(比重1.74〜1.81)などを長さ方向に引揃
えて、シート状に形成する。
2はシート状をなす樹脂層で、エポキシ又はポ
リエステルなどの熱硬化性合成樹脂をプリキユア
所謂半乾燥させて形成する。この樹脂層2は、常
温(5〜30℃)ではシート形態を保持し、加圧加
熱時には温度上昇に伴ない粘度が下がつて、前記
繊維層1及び後述するスクリムシート層に合成樹
脂が浸透移行するように形成するのである。
3は薄いスクリムシート層で、該シート層3は
約0.01〜0.05mmの厚さに形成されるのであり、例
えば直径約5μのガラス繊維を200本束状とな
し、この繊維束を1cm当り縦56本、横49本の割合
で平織に編成して形成するのである。
そして前記繊維層1の一方の外表面に、前記プ
リキユア状態の樹脂層2を重ね、さらに該樹脂層
2の外表面に前記スクリムシート層3を重ねて、
加圧することにより一体化して、シート状の管体
成形用プリプレグを形成する。
前記スクリムシート層3は、プリプレグの取扱
い時に前記樹脂層2に直接手が触れてベト付いた
りすることなく、その取扱性を良好ならしめるこ
とと、取扱い時に前記樹脂層2が変形したりする
のを防止し、該樹脂層2を保形することにより前
記繊維層1の繊維配列が乱れたりするのを防止す
ることを目的として設けるのである。また前記繊
維層1として高い硬度のボロン繊維を用いて、管
体を成形するような場合、前記スクリムシート層
3を研削して、管体の強度バラ付きを調整可能と
なすのである。
前記スクリムシート層3には、予じめ合成樹脂
を0〜30%程度に含浸させることが可能であり、
斯くすることによりプリプレグを加圧加熱して管
体を成形するとき、樹脂層2の樹脂をシート層3
側に速やかに浸透移行できるのである。また前記
スクリムシート層3により樹脂層2を外気と遮断
し、該樹脂層2の外気による性状変化、特に樹脂
層2としてエポキシ樹脂を使用するとき、その外
気温度による硬度変化を防止できるのであるが、
前記のごとくスクリムシート層3に合成樹脂を含
浸させるときには、前記樹脂層2の外気との遮断
を一層効果的に行ない、該樹脂層2の外気による
性状変化を確実に防止できるのである。
前記繊維層1は、樹脂の移行を速やかに行なう
べく適宜処理が行なわれ、前記プリプレグの加圧
加熱時に樹脂層2の樹脂が速やかに移行するた
め、該繊維層1には予じめ樹脂を含浸させる必要
がない。
以上の実施例には、繊維層1の一方の外表面に
樹脂層2とスクリムシート層3とを積層させてプ
リプレグを形成したが、本考案では前記繊維層1
の両外表面に樹脂層2とスクリムシート層3とを
多層構造に積層させることも可能である。
以上説明したごとく本考案では、繊維層にプリ
キユア状態の樹脂層を重ね、さらにこの樹脂層の
外表面にスクリムシート層を重ねて、加圧一体化
することによりプリプレグを形成したのであり、
従つてこのプリプレグによれば表面がベト付いた
りすることがなく、取扱いが行ない易く、また取
扱い時に繊維層の繊維配列が乱れたりすることも
なく、強度のバラ付きがない良好な管体を成形で
きるのであり、しかもプリプレグの寸法変化、及
び特に樹脂層の性状変化を招くのを防止でき、不
良品の発生率が少なく、良好な管体を確実に成形
できるに至つたのである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案にかかるプリプレグの断面図であ
る。 1……繊維層、2……樹脂層、3……スクリム
シート層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ボロン繊維などの高比重を有する高強度繊維を
    引揃えた繊維層に、プリキユア状態のシート状樹
    脂層を重ね、かつ、この樹脂層に、薄いスクリム
    シート層を重ねて、加圧により一体化したことを
    特徴とする管体成形用プリプレグ。
JP1981069169U 1981-05-12 1981-05-12 Expired JPS6227374Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1981069169U JPS6227374Y2 (ja) 1981-05-12 1981-05-12

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1981069169U JPS6227374Y2 (ja) 1981-05-12 1981-05-12

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57179939U JPS57179939U (ja) 1982-11-15
JPS6227374Y2 true JPS6227374Y2 (ja) 1987-07-14

Family

ID=29865053

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1981069169U Expired JPS6227374Y2 (ja) 1981-05-12 1981-05-12

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JP (1) JPS6227374Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5294368A (en) * 1976-02-04 1977-08-08 Shimano Industrial Co Composite preepreg

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5294368A (en) * 1976-02-04 1977-08-08 Shimano Industrial Co Composite preepreg

Also Published As

Publication number Publication date
JPS57179939U (ja) 1982-11-15

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