JPS62273580A - 磁性トナ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 （産業上の利用分野） 本発明は電子写真、静電記録、静電印刷等における磁性
トナー、特に高抵抗磁性トナーに関する。

（従来の技術） 従来、感光体あるいは静電記録体に形成した静電潜像を
一成分現像剤を用いて、現像する、いわゆる−成分現像
法が知られている。

この−成分現像法はキャリアを用いることなく結着樹脂
中に磁性粉を含有した磁性トナーを用いて現像する方法
であり、特に磁気ブラシ現像法で現像する方法が代表的
である。

この磁気ブラシ現像法はトナーの磁性を利用し、磁気ロ
ール等にトナーの磁気プランを形成してトナーを纜送し
、光導電性感光体上の静電潜像をトナーのブラシにより
現像してトナー像を得るものである。

一成分現像法として種々の方法が提案されているが、こ
れらは （１）　　比較的低抵抗の磁性トナーを用′Ｊ）る方法
（２）比較的高高抵抗の磁性トナーを用いる方法に大別
される。

前者は静電潜像の電荷に応じて、低抵抗磁性トナーに反
対極性の電荷を誘起させ、静電力と磁気力との拮抗によ
り現像するものである。この方法は高効率の現像が行な
える反面、トナー像の静電転写時にトナーの飛散を生じ
、又転写効率も悪い。

これを改善するためには転写用紙を高抵抗化した特殊な
用紙を用いなければならないという欠点を有する。

後者は高抵抗磁性トナーを摩１察帯電、誘電分極あるい
は電極による電荷注入等によりトナーに潜像と反対極性
の電荷を与えて現像するものである。

この方法はトナー像の転写に際し、特殊な転写用紙を用
いる必要はなく、高効率で良好な転写を行なうことがで
きるものであるが、トナーが高抵抗であるために、トナ
ー粒子の静電凝集が起こりやすく、さらに現像トナー像
はエツジ効果が強く、又非画像部の地汚れ、現像ムラ等
を起こしやすく現像性が劣るという欠点がある。

高抵抗磁性トナーの帯電及び現像の機構に関してはトナ
ー粒子の表面構造及びトナー粒子の粉体流動性が現像時
のトナーの電気的性質に大きく影響し、現像性を支配す
ることが知られている。

（発明が解決しようとする問題点） そのため従来よりトナーの表面構造粉体流動性を制御し
て前述の高抵抗磁性トナーの欠点を解消すべく検討がな
されてきた。

たとえば、トナー自身を球形化処理したり、滑剤をトナ
ー表面に付着あるいは固着させたり、さらにトナーの粒
度分布を特定の範囲に限定すること等が提案されている
。しかしながら、球形化処理な滑剤を固着させる際、高
温の熱風を用いるために、トナー粒子同志が付着しやす
いこと、トナー粒子の表面のみの変質が起りやすいこと
、さらに表面処理時間が長いこと、付着して大粒径化し
たトナー粒子の除去、等の工程が必要となるという欠点
がある。

磁性トナーの歴史は古く、特公昭３７−１４７９９号に
既に基本的なアイデアが見られるが、転写型電子写真等
に応用する場合には未だに現像性と転写性を十分両立さ
せる事ができず、問題の解決が要求されている。

本発明はこのような欠点を解消した磁性トナーを提供す
ることを目的とする。

すなわち本発明は、現像性、転写性共に著しく良好な現
像剤を提供する事を目的とするものである。

本発明の他の目的は、あらゆる光導電性材料に対して良
好な現像性、転写性を示す現像剤を提供する事である。

本発明の更に他の目的は、反復現像に対して常に安定し
た現像性、転写性を示す現像剤を提供する事である。

本発明の更に他の目的は、環境に対して安定な現像剤を
提供する事である。

本発明の更に他の目的は、プロセススピードの高、低に
かかわらず安定な現像剤を提供する事である。

本発明の更に池の目的は、流動性、搬送性の良好な現像
剤を提供する事である。

本発明の他の目的は、耐ブロッキング性、耐衝撃及び耐
摩耗性の良好な現像剤を提供する事ができる。

本発明の更に他の目的は製造安定性の良好な現像剤を提
供する事である。

本発明の更に他の目的はクリーニング性の良好な現像剤
を提供する事である。

（問題点を解決するための手段） 本発明の目的は、トナー表面に有機ジルコニウム化合物
を含有する層を有する事を特徴とする磁性トナーにより
達成する事ができる。

この有機ジルコニウム化合物としては、例えば以下のも
のがあげられる。ただし、これらに限定されるものでは
ない。

１、ジルコニウム錯体 ａ、　ジルコニウムキレート化合物 ジルコニウムテトラキスアセチルアセトネート、ジルコ
ニウムジブトキシビスアセチルアセトネート、ジルコニ
ウムトリプトキシアセチルアセトネート、ジルコニウム
テトラキスエチルアセトアセテート、ジルコニウムブト
キシトリスエチルアセトアセテート、ジルコニウムジブ
トキシビスエチルアセトアセテート、ジルコニウムトリ
プトキシモノエチルアセトアセテート、ジルコニウムテ
トラキスエチルラクテート、ジルコニウムジブトキシビ
スエチルラクテート、ビスアセチルアセトネートビスエ
チルアセトアセテートジルコニウム、モノアセチルアセ
トネートトリスエチルアセトアセテートジルコニウム、
ビスアセチルアセトネートビスエチルラクテートジルコ
ニウム。

ｈ、　その他錯体 ジルコニウムトリフロロアセチルアセトン。

２、ジルコニウムエステル ジルコニウムｎ−ブチレート、ジルコニウムｎ−プロピ
レート。

これらの化合物は、単独でも２種以上の混合物としても
用いることができる。更に、接着性の改善、抵抗値の制
御、その他の理由から上記の有機金属化合物と他の有機
樹脂化合物との混合物として用いることもできる。

有機ジルコニウム化合物を含有する層の膜享は任意に設
定されるが、１０μｍ以下、特に１μｍ以下が好適であ
る。

この膜の形成はトナーを溶解せず、かつ有機金、属化合
物を溶かす溶媒中に、有機金属化合物を溶かした溶液中
に、トナーを分散させ、噴霧乾燥することにより行なわ
れる。さらに必要に応じて恒温室内にて乾燥しても良い
。噴霧乾燥する事により、トナー表面に薄膜が形成され
ているので、造粒する事はない。またさらに必要に応じ
て分級工程や、外添剤を表面に付着させる工程を設けて
も良い。

なお本発明の薄膜層は、磁性トナーに限られるものでは
なく、トナー表面の電気的、化学的、力学的な制御、保
護層として、非磁性トナーに用いても良い。

（作用及び発明の効果） 有機ジルコニウム化合物を含有する層はトナーの表面抵
抗を下げる事なく、トナーの帯電性、電荷注入性、電荷
交換性を現像、転写に有利にしていると思われる。さら
に、薄い膜を安定して形成するために経時変化がなく、
環境安定性があり、保存性も良い。また、！！！造する
際、高温での熱処理がないために、前述した製造上の問
題も解決される。

（実施例） 次に比較例及び実施例を挙げて本発明の詳細な説明する
。本発明はこれら例に限定されるものではない。

く比較例１〉 スチレン単量体６５重量部く以下単に部と略記する）、
メタクリル酸ブチル３５部より成る分子量、約５万の共
重合体５０部に、四三酸化鉄（戸田工業製　ＥＰＴ−１
０００）５０部、カーボンブラック（ブラックパールス
Ｌ）４部を添加し、７分間溶融混練し、冷却後粉砕して
平均粒度約１４μの磁性トナー粒子を得た。この磁性ト
ナー粒子を更に、風力分級機で分級し、５μ以下の微粒
子をほぼ除去し、ついでＸＥＲＯＸ　　３５００（登録
商標、富士ゼロックス（株）社製）の現像機を改良した
複写機で、現像、転写を行ったところ、転写効率は約８
０％、転写時のトナ一層数は観察されなかったが、現像
濃度が薄く、特にペタ黒部に若干の白ヌケが見られた。

〈実施例１〉 比較例１で得られた磁性トナーをジルコニウムテトラｎ
−ブチレート１重ＩＩ、イソプロピルアルコール１０重
量部からなる樹脂液中に分散させ、４０℃にて噴霧乾燥
する。この現像剤を比較例１と同様にして、現像、転写
を行なったところ、良好な画像を得る事ができた。磁気
ロールによるトナーの搬送性も極めて良好であり、トナ
ー粒子相互の帯電に起因すると考えられる搬送ムラも観
察されなかった。

〈実施例２〉 比較例１で得た磁性トナーをジルコニウムテトラキスア
セチルアセトネート１重量部、メチル（トリメトキシ）
シラン１重量部、イソプロピルアルコール３０　重量Ｂ
、ｎ−ブチルアルコール５重量部からなる樹脂液に分散
させ、４０℃にて噴霧乾燥する。この現像剤を比１校例
１と同様にして、現像、転写を行なったところ、良好な
画像を得る事ができた。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）磁性粉末と含有する磁性トナー表面に有機ジルコ
   ニウム化合物を含有する薄層を有することを特徴とする
   磁性トナー。
2. （２）前記有機ジルコニウム化合物が、ジルコニウム錯
   体及びジルコニウムエステルのうちの少なくとも１種か
   らなる特許請求の範囲第（１）項に記載の磁性トナー。