JPS6227329B2 - - Google Patents

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JPS6227329B2
JPS6227329B2 JP54145876A JP14587679A JPS6227329B2 JP S6227329 B2 JPS6227329 B2 JP S6227329B2 JP 54145876 A JP54145876 A JP 54145876A JP 14587679 A JP14587679 A JP 14587679A JP S6227329 B2 JPS6227329 B2 JP S6227329B2
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JP
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voltage
circuit
output
resistor
transistor
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JP54145876A
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JPS5668721A (en
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Isamu Okuda
Hiroshi Horii
Isao Kasai
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP14587679A priority Critical patent/JPS5668721A/ja
Publication of JPS5668721A publication Critical patent/JPS5668721A/ja
Publication of JPS6227329B2 publication Critical patent/JPS6227329B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23NREGULATING OR CONTROLLING COMBUSTION
    • F23N5/00Systems for controlling combustion
    • F23N5/02Systems for controlling combustion using devices responsive to thermal changes or to thermal expansion of a medium
    • F23N5/10Systems for controlling combustion using devices responsive to thermal changes or to thermal expansion of a medium using thermocouples
    • F23N5/102Systems for controlling combustion using devices responsive to thermal changes or to thermal expansion of a medium using thermocouples using electronic means

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Regulation And Control Of Combustion (AREA)
  • Control Of Combustion (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はガス燃焼機器(ガス調理器具、湯沸
機、給湯暖房機、高周波加熱とガス加熱が可能な
調理装置など)におけるパイロツトバーナ等の燃
焼炎を検知する熱電対を用いた炎検知安全装置に
関するものであり、その目的とするところは燃焼
炎の着火及び失火を自動により短時間に検知で
き、またその検知出力が安定であると共に、装置
を構成する回路部品の故障に対して高いフエール
セーフ性を確保することにある。
従来、ガス燃焼機器において、種火等の燃焼炎
の検知と万一の燃焼炎の失火に対する安全装置と
して、熱電対の起電力を利用した安全弁方式や、
炎のイオンを検知するフレームロツド方式が用い
られていたが、安全弁方式の場合には、点火操作
時通常手動で押し回さなければならず、また着火
検知するまでの時間が長く(例えば5〜30秒)、
操作性の面で難点を有していた。またフレームロ
ツド方式は着火検知を自動的にしかも短時間で行
なえる利点を有しているが、検出しうる電流が極
めて小さく、回路構成は高インピーダンスとなり
このため、湿度に対する特性の安定性を欠くとい
う難点を有していた。
またこれらの難点を補なうための回路上の工夫
がなされては来たが、回路構成上用いる電子部品
の中に、少なくとも1〜2点は、その故障により
不安全側となる故障状態があり、安全装置として
十分な安全性が図れなかつた。
そこで本発明は上記従来例の欠点を解消するも
ので、所定の直流電圧を他の回路に供給する安定
化電源と、燃焼炎により加熱されて熱起電力を発
生する熱電対と、前記熱電対の熱起電力を増幅す
る増幅回路と、前記増幅回路の出力により駆動さ
れて、前記熱起電力の上昇及び下降の勾配出力
と、飽和安定出力の双方の出力信号を発する比例
微分回路と、前記比例微分回路の出力信号を設定
電圧と比較する電圧比較回路と、前記電圧比較回
路の出力によりリレー、電磁弁等の負荷を駆動す
る駆動回路とより成り、かつ前記比例微分回路
は、第1の抵抗とコンデンサのそれぞれの一端が
互いに接続され、それぞれの他端がトランジスタ
のベース及びコレクタに接続され、かつ前記トラ
ンジスタのコレクタとエミツタ間にダイオードが
逆並列に接続されてなる微分要素を具備すると共
に、前記安定化電源よりの直流電圧の一端と前記
増幅回路の出力端との間に少なくとも、前記微分
要素と第2の抵抗が直列に接続され、その接続点
より前記出力信号を発するように構成したもので
ある。
次に本発明に基づく炎検知安全装置を添付図面
に従つて詳細に説明する。
第1図は本発明に基づく炎検知安全装置の一実
施例を示す回路図である。
1は商用電源、2は電源スイツチ、3は電源ト
ランス、4は全波整流用のダイオードスタツク、
5は平滑用のコンデンサであり、以上により、低
圧の直流電源Vdcを発生させる。
6は抵抗、7はゼナーダイオード、8はリツプ
ル軽減用のコンデンサであり、ゼナーダイオード
7の両端に安定した直流電圧Vccを発生するもの
で、以下の回路の安定化電源Aとなる。9は燃焼
炎の着火、失火を検知するための熱電対である。
10〜20は、オペアンプ16を主体とした増
幅回路Bを構成する抵抗あるいはコンデンサであ
る。即ちこの増幅回路Bは熱電対9の熱起電力e
を所定の比較に増幅するものであり、抵抗11と
抵抗12の接続点の電圧Vgを基準として、オペ
アンプ16より出力電圧V01を発する。その増幅
度は抵抗17a,17b(ここでは各々の抵抗値
は等しい)の合成抵抗値を抵抗15の抵抗値の比
で与えられる。抵抗19,20はオペアンプ16
のオフセツト電圧を補正するためのものであり、
熱電対9の熱起電力eが零のとき、Vg≒V01でな
ければ抵抗19,20のいづれか一方が挿入され
て、Vg≒V01となるように調整される。コンデン
サ18及び21は、点火器によるノイズや、高周
波ノイズなどの影響を軽減するために設けられて
いる。次に22,25,27は抵抗、23はトラ
ンジスタ、24はコンデンサ、26,28,29
はダイオードであり、これらは、比例微分回路C
を構成しており、増幅回路Bの出力電圧V01に応
じて、抵抗25と27の接続点より、出力電圧V
Sを発する。
30,31,32,33,35は抵抗であり、
34はコンパレータであり、これは、電圧比較回
路Dを構成する。即ち比例微分回路Cの出力電圧
Sと、抵抗31及び32の接続点の設定電圧Vd
を比較して、その比較した状態に応じて、コンパ
レータ34より、ハイ又はローレベルの出力電圧
V02を発するものである。
抵抗35は、コンパレータ34の出力端より比
例微分回路Cの一端(抵抗22とトランジスタ2
3との接続点)に接続され、コンパレータ34の
動作に対して、正帰還信号を与えている。
36,37,41,42は抵抗、38はトラン
ジスタ、39はリレー(コイル)、40はサージ
吸収用のダイオード、43はコンデンサ、44は
リレー39の一つの接点(他の一接点は電磁弁を
オン・オフするために使用されるが、図では省略
している)であり、これらにより、駆動回路Eを
構成している。この駆動回路Eは電圧比較回路D
の出力電圧V02に応じて、リレー39をオン又は
オフして、パイロツト電磁弁(パイロツトガスの
通路を開閉するための電磁弁)をオン・オフする
ものである。
次に動作を第1図の回路図及び第2図の特性図
に基づいて説明する。
まず時刻t=t0において電源スイツチ2を投入
すると、ほぼ瞬時に、直流電圧Vcc、増幅回路B
の基準電圧Vg、電圧比較回路Dの設定電圧Vd及
びVX,Vyは第2図に示すごとく状態となる。ま
た電源スイツチ2投入と同時に点火器(図示せ
ず)を働かせてパイロツトバーナへの点火動作を
開始するが、着火するまでは、熱電対9の熱起電
力eは零であるから、オペアンプ16の出力電圧
V01は、第2図のように基準電圧Vgと同じ値を示
す。また比例微分回路Cにおいて、電源スイツチ
2を投入すると、トランジスタ23は抵抗25を
介してベース電流が供給されてオン状態となるの
で、コンデンサ24に充電電流が、直流電源Vcc
より、抵抗30,31,32、ダイオード29、
コンデンサ24、トランジスタ23、抵抗22、
オペアンプ16の出力端子の経路で流れて、第2
図に示すようにコンデンサ24が比較的急速に充
電される。この充電動作に応じて、出力電圧VS
は比較的急速に上昇し、時刻t1に電圧比較回路D
の電圧Vyより、ダイオード29の順方向電圧分
(通常約0.6V)だけ低い値に達すると、もはや上
昇せず、ほぼ一定の値となる。そして、この後は
トランジスタ23がオンの状態のままコンデンサ
24の両端の電圧が、抵抗27及びダイオード2
9よりの充電電流と抵抗25への放電電流がバラ
ンスした状態で推移し、出力電圧V01がほぼ一定
に維持される。なお、抵抵25及び27は抵抗2
2,30,31,32,33等と比較して、十分
大きな値となつており、コンデンサ24の抵抗2
5、トランジスタ23のベースへの放電時定数は
極めて大きな値(例えば数十秒)となつている。
また、ダイオード29がないと仮定した場合の抵
抗25と27の接続点の電位は電圧Vyより十分
低い値(少なくともダイオード29の順方向電圧
以上低い値)となつており、熱起電力eが零のと
きは、上述のように比例微分回路Cの出力電圧V
Sは、常に電圧Vyよりダイオード29を介して電
流が流れてほぼ一定に保持されるものである。
この後時刻t=t2において、パイロツトバーナ
が着火すると、これにより熱電対9の熱起電力e
は徐々に(例えばその時定数は15秒程度である
が)増加する。オペアンプ16は熱起電力eを所
定の増幅度(例えば200倍)で増幅し、その出力
電圧V01は、第2図に示すように時刻t2より増大
する。この出力電圧V01はこの後熱起電力eの増
大とともに上昇し、時刻t5においてほぼ平衡に達
するものである。
ところで時刻t2よりオペアンプ16の出力電圧
V01が増大すると、比例微分回路Cの出力電圧VS
は、トランジスタ23がオン状態を維持するもの
のコンデンサ24の抵抗25への放電が極めて小
さいため、出力電圧V01の上昇とほぼ同じ勾配で
増大し、時刻t=t3に、設定電圧Vdと等しくな
る。このとき、電圧比較回路Dは、それ以前出力
電圧V01が設定電圧Vdより低い状態で、コンパレ
ータ34の出力電圧V02がローレベルであつた
が、比例微分回路Cの出力電圧VSが設定電圧Vd
より大きくなると、コンパレータ34が反転し
て、その出力電圧V02がハイレベルとなる。コン
パレータ34がハイレベルとなると、抵抗35に
より、抵抗22とトランジスタ23の接続点の電
位が若干上昇し、これに応じて、比例微分回路C
の出力電圧VSも若干上昇して、コンパレータ3
4の反転動作を助長させる方向に働く。即ち、抵
抗22及び35はコンパレータ34の動作を安定
化させるための正帰還回路を構成し、コンパレー
タ34が反転するときのVSの値にヒステリシス
を設けることになる。
この時刻t2の後も、比例微分回路Cの出力電圧
Sは、ほぼオペアンプ16の出力電圧V01の上昇
と同じ勾配で上昇し、時刻t4に、VSが、電圧比
較回路Dの電圧VXよりダイオード28の順方向
電圧分だけ高くなると、その後は、ほぼ一定に保
持される。即ち、時刻t2よりt4の間は、コンデン
サ24の放電が極めてゆつくりであるため、VS
はV01の変化に応じて上昇するが、時刻t4にVS
Xよりダイオード28の順方向電圧分高くなろ
うとすると、その後、V01の上昇に応じて、コン
デンサ24がダイオード26,28抵抗31,3
2等の経路により比較的速く放電し、出力電圧
V01の上昇にかかわらず出力電圧VSはほぼ一定に
保持されるようになる。
以上のように、パイロツトバーナに着火する
と、熱電対9の熱起電力eが発生し、増幅回路B
により増幅された信号が比例微分回路Cで熱起電
力eの上昇の勾配出力に変換されて、その出力電
圧VSの変化をコンパレータ34により検知し、
これにより、トランジスタ38をオンさせて、リ
レー39をオンさせる。リレー39の図示されな
いもう1つの接点を用いて、パイロツトバーナへ
のガスを電磁弁等を保持してパイロツトバーナを
燃焼させ続けると共に、点火器への通電を停止す
ることが出来る。
次に時刻t=t6において、何らかの異常により
パイロツトバーナが失火したとすると、熱電対9
の熱起電力eは減少しはじめ、これによりオペア
ンプ16の出力電圧V01はそれに応じて第2図の
ように低下する。オペアンプ16の出力電圧V01
が低下すると、コンデンサ24の両端の電圧がほ
ぼ一定で、かつトランジスタ23がオン状態であ
るため、比例微分回路Cの出力電圧VSはそれに
伴つて、ほぼ同じ勾配で下降する。そして時刻t7
にVSがVdより低くなると、コンパレータ34が
反転してその出力電圧V02がローレベルとなる。
このため正帰還用の抵抗35の働きにより、出力
電圧VSが瞬時若干低下して、コンパレータ34
の反転動作を助長させた後、再び出力電圧VS
オペアンプ16の出力電圧V01の減少に応じて減
少する。そして、出力電圧VSが、電圧Vyよりダ
イオード29の順電圧降下分だけ低くなつた後
は、V01の低下にかかわらず、コンデンサ24に
ダイオード29を介して充電電流が流れて、VS
はほぼ一定の状態に保持される。オペアンプ16
の出力電圧V01は熱電対9の熱起電力eの減少に
応じて、その後も低下し、再び基準電圧Vgとほ
ぼ等しくなる。
この動作において、時刻t7においてコンパレー
タ34の出力電圧V02がローレベルとなると、ト
ランジスタ38はオフするため、リレー39がオ
フし、この結果パイロツトバーナへのガス通路は
しや断されて、ガス回路は完全に閉止の状態とな
る。
結局パイロツトバーナが失火すると、熱電対9
の熱起電力eが減少し、増幅回路Bよりの信号が
比例微分回路Cで熱起電力eの下降の勾配出力に
変換され、その出力電圧VSの変化をコンパレー
タ34によつて検知して、トランジスタ38をオ
フさせるものである。
以上がパイロツトバーナにおける着火及び失火
検知動作であるが、ダイオード29の働きは電源
スイツチ2の投入時、コンデンサ24に比較的急
速に充電電源を流すと共に熱電対9の熱起電力e
が零のとき、比例微分回路Cの出力電圧VSを電
圧比較回路Dの設定電圧Vdより比較的小さな差
電圧(これを第2図のようにΔV1と示す)だけ
小さな値に保持することによりパイロツトバーナ
の着火時、わずかな熱起電力eの上昇で着火検知
できるようになすものである。またダイオード2
8の働きは、熱電対9の熱起電力eが所定の値以
上のとき、その熱起電力eの大きさにかかわら
ず、比例微分回路Cの出力電圧VSを設定電圧Vd
より比較的小さな差電圧(これをΔV2と示す)
だけ高い値に保持することにより、パイロツトバ
ーナの失火時、わずかな熱起電力eの下降で失火
検知できるようになすものである。
ここで、この比例微分回路Cにおいて、コンデ
ンサ24がなく、またダイオード28,29の制
限効果がない場合は、比例微分回路Cの出力は第
2図にVS′で示すごとくなり、VS′が設定電圧
Vdに達する時間は着火検知動作時・失火検知動
作時とも長くなつてしまう。またコンデンサ24
のみがない場合は、出力VS′は前述の実施例の説
明と同様に、ダイオード28及び29の作用によ
り制限されるが、着火検知、失火検知の時間はダ
イオード28,29のない場合と同様である。即
ちコンデンサ24は着火検知、失火検知を極めて
早く行なうことに効果を発揮していることが分
る。ただしこのコンデンサ24がなくても、検知
時間は長くなるものの検知作用は確実に行なわれ
るから、コンデンサ24の容量抜け等の故障に際
して、最終安全は保証しうるように構成されてい
るものである。またオペアンプ16のオフセツト
補正用の抵抗19がオープン故障時、熱起電力e
が零のときは、出力電圧VSは設定電圧Vdより低
い値となるようにして安全性を図つている。
なお、第2図におけるパイロツトバーナへの着
火が比例微分回路Cの出力電圧VSが安定した後
行なわれたが、電源スイツチ2を投入し、それと
同時に点火器によつてすぐパイロツトバーナに点
火されて着火した場合は、オペアンプ16の出力
電圧V01の上昇と、ダイオード29よりのコンデ
ンサ24への充電動作が並行して行なわれること
になる。この場合、オペアンプ16の出力電圧
V01が上昇するものの、コンデンサ24への充電
は多少時間を要するから、前述の着火検知動作時
の着火検知時間Ton=t3−t2よりも若干長くな
る。しかしながら、この場合は電源スイツチ2を
投入後、着火検知するまでの時間が最も短かいも
のとなる。
ところで以上に説明において、比例微分回路C
の出力電圧VSの着火検知前及び着火検知後の値
と、電圧比較回路Dの設定電圧Vdとの差電圧Δ
V1及びΔV2を、熱起電力eが極めて急激変化す
ると仮定した場合の熱記電力eの変化分に換算す
ると、この第1図の実施例では、増幅回路Bの増
幅度が200倍でΔV1≒0.8Vより熱起動の変化は約
4mV、ΔV1≒1.2Vより約6mVに相当するよ
うに選定されている。ここでΔV1は、熱起電力
eが零のとき、点火器によるノイズや高周波ノイ
ズあるいは直流電圧Vccのリツプル成分による影
響で、出力電圧VSが変動した時、コンパレータ
34の設定電圧Vdを越えないような値に選ばれ
ている。またΔV2が比較的大きな値に選ばれる
理由を述べると、パイロツトバーナにおける燃焼
炎が、供給ガス圧の変動や、メインバーナの燃
焼・停止などにより若干不安定になることがあ
り、このため熱起電力eの飽和値が急激な変化で
はないが数mV変動する場合がある。このような
熱起電力eの変動が生じた時は、比例微分回路C
の出力電圧VSの変化(下降の勾配出力の発生)
に対して、コンパレータ34が反転しないように
すると共に、失火時の出力電圧VSの下降に対し
てはすみやかに検知しうるような値を選んでいる
ものである。
次に、トランジスタ38を主体とする駆動回路
Eについて説明する。
まず電源スイツチ1を投入した時、このときは
コンパレータ34の出力電圧V02はローレベルと
なつているから、トランジスタ38はオフ状態で
あり、リレー39は通電されない。そこで、コン
デンサ43は抵抗41,42を介して充電電流が
流れる。その後コンパレータ34が着火検知の状
態となるまでは、その出力電圧V02がローレベル
であるから、トランジスタ38がオフのため、コ
ンデンサ43は直流電圧Vdcに達するまで充電さ
れてその状態を保持している。そして、第2図で
示す時刻t3において、コンパレータ34が着火検
知し、トランジスタ38がオンすると、リレー3
9はコンデンサ43よりの放電電流が比較的短時
間流れ、これによりリレー39が感動して、その
接点44がオンする。この接点44がオンすると
リレー39へは、接点44及びダイオード45、
抵抗42を介して電流が流れてその後保持され
る。
また時刻t7でコンパレータ34が失火検知する
と、その出力電圧V02がローレベルとなりトラン
ジスタ38がオフとなり、これによりリレー39
へは電流が流れなくなり、接点44がオフとな
る。
即ち、この駆動回路Eはまずコンデンサ43に
充電させて、その放電電流によりリレー39を感
動させ、その後、自己の接点44によりその状態
を保持するものである。抵抗42はこの自己保持
状態におけるリレー39のコイルへの印加電圧を
抑え、コイルの温度上昇を低減させる働きをなし
ている。
ところで、この駆動回路Eにおいて、抵抗41
はコンデンサ43が充電されていない状態でトラ
ンジスタ38がオンしたとき、リレー39に通電
されるものの感動せず、その接点44がオフのま
まとなるような比較的大きな値に選ばれている。
これは、回路の部品故障に対する安全性、即ち部
品が故障したとき、回路の動作が安全側となるフ
エールセーフを達成するための手段である。
またダイオード45は図に示すF点より例え
ば、メインバーナの制御用電磁弁を駆動するリレ
ー回路や制御回路等に電力を供給するために設け
られているものである。なお、正常動作時、電源
スイツチ2の投入後最も早く着火検知するのは、
電源スイツチ2の投入後すぐパイロツトバーナが
着火した場合であるが、この間の時間は駆動回路
Eにおけるコンデンサ43の充電がほぼ完了する
までの時間と比して長くなるように選んで、リレ
ー39がコンデンサ43の放電電流によつて確実
に感動されるように構成されている。
次にこの構成におけるフエールセーフ性につい
て説明する。この構成は次の2つの要点より成
る。
(1) 増幅回路Bや電圧比較回路D等の構成部品が
故障した時は、電源スイツチ2を投入した瞬時
に、トランジスタ38がオン状態又はオフ状態
となり、このいづれの状態であつても、リレー
39を感動させないようにする。即ち運転開始
時に回路故障をチエツクする起動チエツク方式
を採る。
(2) 上記の起動チエツク方式にかかわらず、不安
全側となる場合、例えば、熱起電力eが零であ
るが、電源スイツチ2投入後、所定時間後トラ
ンジスタ38をオンさせるような場合は、その
故障した対象部品について重畳設計(一方が故
障しても他方が正常であれば安全となる構成)
を採用し、上記の起動チエツクを可能とする。
まず起動チエツク方式の基本動作を説明する
と、電源スイツチ2を投入したとき、パイロツト
バーナが着火していないのにかかわらずトランジ
スタ38がオン状態となる故障モードや、トラン
ジスタ38がオン状態の故障時、電源スイツチ2
を投入すると、トランジスタ38がオンであるた
め、コンデンサ43が充電されないうちに、リレ
ー39が抵抗41,42を介して通電される。こ
のためリレー39は感動せず、その接点44がオ
ンせず、この後電源スイツチ2が投入されつづけ
ている限り、接点44はオンしない。
次に畳重設計について述べる。増幅回路Bにお
いてコンデンサ18はノイズによる誤動作防止の
働きをなすが、このコンデンサ18がある場合、
抵抗17a及び17bの開放(オープン故障)に
より、出力電圧V01が熱起電力eが零でも除々に
上昇する場合が発生し、不安全側になり得る。そ
こで本来1個で構成できるこの増幅度を決める抵
抗を2個並列に接続して、少なくとも1個のオー
プン故障に対しては、特性変化はあつても動作上
安全側となる。抵抗17a,17bはこのために
2本用いて畳重設計されているものであり、これ
により起動チエツクが万全となる。また比例微分
回路Cにおいて、いま仮に、トランジスタ23、
ダイオード26がなく、抵抗25とコンデンサ2
4を並列接続し、それを抵抗22及び抵抗27に
直列に接続した構成であるとすれば、抵抗25の
オープン故障にかかわらず電源スイツチ2の投入
時、コンデンサ24の電荷が零であるため、前述
とほぼ同一の充電動作を行ない、このため起動チ
エツクでその故障を判断することが出来ない。そ
こで図に示すようにトランジスタ23、ダイオー
ド26を用いて、抵抗25がオープン故障時は、
トランジスタ23がオフでコンデンサ24が充電
出来ないようにし、起動チエツクを可能となして
いるものである。ここでこの抵抗23とトランジ
スタ25は互いに畳重設計の働きをしている。
以上により、第1図に示す構成において、全て
の部品の故障に対して、フエールセーフが満され
ている。特に起動チエツクにより、大部分の故障
を判別しうると共に、その他一部の部分に対して
は十分な畳重設計をなしており、極めて高度の安
全性を図つているものである。
以上本発明に基づく炎検知安全装置について実
施例により詳細に述べたが、実施例の他、 (イ) オペアンプ16のオフセツト電圧の調整は、
正相入力端子側でも構成できるし、また調整用
端子付のものであれば、それを使用すれば良
い。
(ロ) ノイズ対策用のコンデンサ18は、オペアン
プ16の2つの入力端子間に設けることも可能
であり、また場合によつては省略しうる。また
省略する場合もしくはその容量が小さい場合に
あつては、抵抗17a,17b、は畳重設計が
必要でないことがある。
(ハ) 説明中述べなかつたが、ゼナーダイオード7
がオープン故障の際、電源回路の容量等にもよ
るが一時、誤動作を起す場合があり得る。連続
した不安全動作ではないが、より安全のために
このゼナーダイオード7も畳重設計することが
考えられる。
(ニ) 比例微分回路Cにおいて、ダイオード29に
より出力電圧VSを制限するが、使用対象に応
じて、抵抗32と抵抗33の接続点の電圧Vy
を選定しうるもので、場合によつては、設定電
圧Vdより直接ダイオード29を接続すること
も可能である。
(ホ) 電圧比較回路Dにおいて、抵抗35により正
帰還信号を設けているが、抵抗とダイオードを
用いて、駆動回路Eの一部(例えばトランジス
タ38のコレクタ)より設定電圧Vd側に正帰
還させることも可能であり、また他のトランジ
スタ、コンパレータ等を用いて正帰還信号を与
える構成が可能である。
(ヘ) 実施例における起動チエツクはリレー39、
抵抗41、コンデンサ43を主体に構成されて
いるが、運転開始時、部品故障によりトランジ
スタ38が瞬時オンする動作を利用して、他の
構成で起動チエツクすることが可能であろう。
以上のように、本発明に基づく炎検知安全装置
は、ガス燃焼機器におけるパイロツトバーナ等の
燃焼炎を熱電対を用いて着火検知及び失火検知を
行なうものであり、 (イ) 燃焼炎の着火及び失火を短時間に検知して、
機器の操作性、安全性の向上を図り、また (ロ) 点火器よりのノイズや高周波ノイズ等に対し
ても安定に動作しえると共に、回路構成部品の
故障に際しては、運転開始に故障チエツクを行
なう起動チエツク方式を採用し、2〜3の部品
には重畳設計により、この起動チエツクを一層
確実なものとなして極めて高いフエールセーフ
性を有し、装置自体の信頼性の向上を図るなど
安全装置として極めて優れた効果を発揮しうる
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す炎検知安全装
置の回路図、第2図は第1図の動作説明図であ
る。 1……商用電源、2……運転スイツチ、9……
熱電対、16……オペアンプ、23……トランジ
スタ、24……コンデンサ、25……抵抗(第1
の抵抗)、26……ダイオード、27……抵抗
(第2の抵抗)、28,29……ダイオード、34
……コンパレータ、38……トランジスタ、39
……リレー(のコイル)、41……充電用抵抗、
43……コンデンサ、44……リレー39の接
点、A……定電圧電源、B……増幅回路、C……
比例微分回路、D……電圧比較回路、E……駆動
回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 所定の直流電圧を他の回路に供給する安定化
    電源と、燃焼炎により加熱されて熱起電力を発生
    する熱電対と、前記熱電対の熱起電力を増幅する
    増幅回路と、前記増幅回路の出力により駆動され
    て、前記熱起電力の上昇及び下降の勾配出力と、
    飽和安定出力の双方の出力信号を発する比例微分
    回路と、前記比例微分回路の出力信号を設定電圧
    と比較する電圧比較回路と、前記電圧比較回路の
    出力によりリレー、電磁弁等の負荷を駆動する駆
    動回路とより成り、かつ前記比例微分回路は、第
    1の抵抗とコンデンサのそれぞれの一端が互いに
    接続され、それぞれの他端がトランジスタのベー
    ス及びコレクタに接続され、かつ前記トランジス
    タのコレクタとエミツタ間にダイオードが逆並列
    に接続されてなる微分要素を具備すると共に、前
    記安定化電源よりの直流電圧の一端と前記増幅回
    路の出力端との間に少なくとも、前記微分要素と
    第2の抵抗が直列に接続され、その接続点より前
    記出力信号を発するように構成されたことを特徴
    とする炎検知安全装置。 2 電圧比較回路は、安定化電源より直流電圧に
    複数の抵抗を直列に接続し、その所定の接続点の
    電圧を設定電圧とすると共に、比例微分回路は、
    微分要素と第2の抵抗との接続点に2つのダイオ
    ードのそれぞれ極性の異なる一端が接続され、か
    つ前記2つのダイオードのそれぞれの他端が前記
    電圧比較回路の複数の抵抗の任意の接続点に接続
    され、前記微分要素と前記第2の抵抗との接続点
    の電位が前記設定電圧に対して所定の範囲内で制
    限されることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の炎検知安全装置。 3 電圧比較回路は、比例微分回路の出力信号又
    は設定電圧に正帰還信号を与える帰環抵抗を具備
    する特許請求の範囲第1項記載の炎検知安全装
    置。 4 駆動回路は、リレーへの給電用電源の両端に
    充電抵抗と、コンデンサを直列に接続し、前記コ
    ンデンサの両端に前記リレーのコイルと前記リレ
    ー駆動用のトランジスタを直列接続し、前記充電
    抵抗の両端に前記リレーの接点を接続すると共
    に、前記トランジスタを電圧比較回路の出力に応
    じてオンまたはオフする構成とした特許請求の範
    囲第1項記載の炎検知安全装置。
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JPS5122133A (ja) * 1974-08-19 1976-02-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd Nenshoanzensochi

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