JPS6226829B2 - - Google Patents
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- JPS6226829B2 JPS6226829B2 JP56195871A JP19587181A JPS6226829B2 JP S6226829 B2 JPS6226829 B2 JP S6226829B2 JP 56195871 A JP56195871 A JP 56195871A JP 19587181 A JP19587181 A JP 19587181A JP S6226829 B2 JPS6226829 B2 JP S6226829B2
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Landscapes
- Length-Measuring Devices Using Wave Or Particle Radiation (AREA)
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Description
本発明は合成樹脂被覆金属板の製造法に関し、
金属板1の表面にポリ塩化ビニルゾル樹脂を塗布
する工程とこの塗布した合成樹脂被膜2を乾燥焼
付けする工程との間にて塗布工程の直後に、合成
樹脂被膜2への放射線の照射によるコンプトン散
乱法を利用して合成樹脂被膜2の膜厚を測定し、
この測定した膜厚に応じてポリ塩化ビニルゾル樹
脂の塗布厚みを調節することを特徴とする合成樹
脂被覆金属板の製造法に係るものである。 鋼板など金属板の表面に合成樹脂を塗布して合
成樹脂被覆金属板を製造するにあたつて、金属板
表面の合成樹脂被膜の厚みを均一化する必要があ
る。そこでかかる膜厚の測定を行なう必要がある
が、測定法としては従来より重量法、電磁誘導
法、切掻き顕微鏡法などがある。 重量法は、合成樹脂被覆金属板よりの試験片の
打ち抜き、秤量、塗膜剥離、水洗、乾燥、秤量、
計算という複雑な操作が必要で測定に時間が掛
り、かつ破壊試験である欠点がある。電磁誘導法
は操作性はよいが基材である金属板の種類や厚さ
による影響や個人誤差が出やすく正確な測定を行
なうことができないと共に測定が非連続という欠
点がある。切掻き顕微鏡法は比較的精度高く測定
を行なうことができるが、破壊試験になると共に
測定に時間が掛かり、また連続的な測定も行なえ
ないという欠点がある。 また以上の測定法はすべて金属板に被覆した合
成樹脂被覆を乾燥焼付けしたのちに膜厚を測定す
るようにしたものであり、金属板に合成樹脂を塗
布してから測定を行なうまでに時間を経過してお
り、測定結果に基づいて合成樹脂塗布量をコント
ロールしても金属板にはすでに長い部分で合成樹
脂が塗布されており、塗布量を均一化するコント
ロールは事実上不可能である。すなわち、敏速に
塗布量をコントロールするには金属板への合成樹
脂の塗布直后に合成樹脂被膜の膜厚測定を行なう
必要がある。この点従来より回転塗膜計(例えば
エリクセン社のウエツト塗膜計)が未乾燥状態の
塗膜の測定に用いられており、この回転塗膜計の
利用により塗布直后の膜厚を測定することは可能
である。しかしながらこの回転塗膜計は回転方向
に深さの異なつた溝を持つ回転ゲージにより構成
され、こねを未乾燥の被膜上に転がして、樹脂が
付着した溝の深さで塗膜厚みを表わすようにした
ものであり、このものでは回転ゲージを未乾燥被
膜上に転がせるため、被膜にこの跡がついてこの
部分は製品にはできないものであつて一種の破壊
試験である。従つてこのものでは金属板の全長に
亘つて連続して使用することはできず、部分的に
しか使用できないことになつて、常に塗布量をコ
ントロールして塗布量の均一化を行なうことは不
可能である。 本発明は上記の点に鑑みてなされたものであつ
て、非破壊によりしかも合成樹脂の塗布直后に合
成樹脂被膜の膜厚を測定し、均一な塗布量で金属
板に合成樹脂被膜を形成することができる合成樹
脂被覆金属板の製造法を提供することを目的とす
るものである。 以下本発明を実施例により詳述する。第1図は
本発明に用いる装置の概略の全体を示すもので、
先ず溶融亜鉛めつき鋼板など金属板1をペイオフ
リール5より巻戻し、金属板1と合成樹脂被膜2
との密着性を向上せしめるために燐酸亜鉛系又は
クロメート系の化成処理を化成処理槽6に金属板
1を通すことにより行ない、次で水洗、乾燥機7
に通して水洗乾燥する。次に接着剤用ロールコー
ター8に金属板1を通して乾燥重量で5〜7g/
m2の塗布量にて接着剤を金属板1に塗布し、焼付
炉9にて板温180〜250℃、30〜120秒の条件で接
着剤を焼付け、冷極機10で冷却する。この次に
金属板1の両面にポリ塩化ビニルゾル樹脂3を乾
燥重量で100〜400g/m2の塗布量にて塗布する。
ポリ塩化ビニルゾル樹脂3の塗布はロールコータ
ー11,11を用いて行なう。 ロールコーター11は第2図に示すように、ポ
リ塩化ビニルゾル樹脂3を充満する樹脂受け皿1
2内に下部が浸漬されるピツクアツプロール13
と、所定の指定された間隙を介してピツクアツプ
ロール13と対向配置されるミリターリングロー
ル14と、ピツクアツプロール13の上部に接し
て回転駆動されるアプリケーターロール15とか
ら構成されるものである。すなわち、ピツクアツ
プロール13によつて樹脂受け皿12中の合成樹
脂3が掻き上げられ、ミリターリングロール14
でピツクアツプロール13に付着するポリ塩化ビ
ニルゾル樹脂3の量を所定量に調整し、このポリ
塩化ビニルゾル樹脂3をさらにアプリケーターロ
ール15に転写して、バツクアツプロール16と
アプリケーターロール15との間を通過する金属
板1にポリ塩化ビニルゾル樹脂3をアプリケータ
ーロール15により塗布するのである。ここで、
金属板1へのポリ塩化ビニルゾル樹脂3の塗布量
の精度を出すために、各ロールの直径は研磨終了
後1/100mmの精度で測定してライン速度に合わ
せた各ロールの回転速度の修正を行ない、また各
ロールの回転速度を、アプリケーターロール15
はライン速度の150〜170%、ピツクアツプロール
13はライン速度の180〜200%、ミリターリング
ロール14はライン速度の5〜8%に設定し、さ
らにこれらロールの駆動には高精度の油圧モータ
を用いるのがよい。またロールの材質はポリ塩化
ビニルゾル樹脂3の塗布性の点よりしてポリウレ
タンがよく、ロール硬度は目標デユロー60とし
58〜62の間で仕上げるようにするのがよい。
しかしながら上記のように種々設定しても、金属
板1へのポリ塩化ビニルゾル樹脂3の塗布量の変
動要因はロールコーター11の機構上種々ある。
すなわち、ピツクアツプロール13とミリターリ
ングロール14との間の間隙寸法のばらつきや、
各ロール間の接触圧力の変動などが挙げられる。 そこで本発明にあつては、ロールコーター11
の直後に膜厚測定機4を設け、金属板1に塗布さ
れた合成樹脂被膜2の膜厚を測定する。この膜厚
測定機4は放射線をポリ塩化ビニルゾル樹脂3の
被膜に照射すると合成樹脂被膜2によつて散乱さ
れるコンプトン散乱度を測定する装置を具備して
形成されるものであり、放射線の照射によつて散
乱される放射線の合成樹脂被膜2内の物質に応じ
た波長のものの強度を測定することにより、合成
樹脂被膜2の膜厚を測定するようにしたものであ
る。従つてこのものでは合成樹脂被膜2に何ら傷
を付けることなく、非破壊検査で膜厚の測定が行
なえ、しかもこのように非破壊であるため連続し
て膜厚の測定が行なえることになる。尚、金属メ
ツキの膜厚測定に用いられる螢光x線吸収法を応
用して合成樹脂被膜2の膜厚を測定することも考
えられるが、この方法では金属板1に通常メツキ
される亜鉛や鉛の影響が合成樹脂被膜2の膜厚測
定値に大きく生じ、メツキ厚のばらつきによつて
合成樹脂被膜2の膜厚測定値が大きく変動するこ
とになり、さらには合成樹脂被膜2中の顔料に含
まれる金属元素の影響も測定値に影響を受けるこ
とになり、正確に膜厚測定を行なうことができな
い。そこで本発明にあつてはポリ塩化ビニルゾル
樹脂は電子数の少ない元素例えばC、H、Cl等
よりなることに着目し、金属元素の影響を受けな
いコンプトン散乱法を利用して合成樹脂被膜2の
膜厚測定を行なうようにしたものである。 このように膜厚測定機4で常時金属板1に塗布
される合成樹脂被膜2の膜厚を測定するが、膜厚
の測定値に変動があつたときは、膜厚測定機4に
より信号をロールコーター11にフイードバツク
して、ポリ塩化ビニルゾル樹脂3の塗布量のコン
トロールと行なう。すなわち、例えばアプリケー
ターロール15とバツクアツプロール16、アプ
リケーターロール15とピツクアツプロール13
との間にロードセルを設置し、これらロールの接
触圧力を検知して膜厚測定機4よりのフイードバ
ツクに応答せしめ、油圧シリンダーを作動せしめ
て各ロールの接触圧力の調整を行なうようにした
り、または各ロール間にマグネスケールを入れて
ロール接触点をゼロとしその間隙又は押し込み深
さを決定する機構を利用して、膜厚測定機4より
のフイードバツクに応答せしめ、油圧シリンダー
の作動で各ロールの接触圧力の調整を行なうよう
にしたりして、膜厚の測定値の変動に応じて金属
板へのポリ塩化ビニルゾル樹脂3の塗布量を調節
することができるのである。このように金属板1
にポリ塩化ビニルゾル樹脂3を塗布した直后に合
成樹脂被膜2の厚みを連続して測定し、これに応
じてロールコーター11を調整することによつ
て、ポリ塩化ビニルゾル樹脂の塗布量を一定化す
ることができるものである。 このように金属板1にポリ塩化ビニルゾル樹脂
3を塗布したのちにこれを焼付炉17に導入し、
金属板1の板温120〜250℃で合成樹脂被膜2の焼
付けをし、さらに金属調刻ロール18で合成樹脂
被膜2にエンボスを付ける。次にこれを冷却機1
9で冷却してレベラー20にて形状矯正し、この
ようにして得られた合成樹脂被覆金属板をコイル
21に巻取るものである。尚、要すれば合成樹脂
被覆金属板をコイル21に巻取る直前に乾燥合成
樹脂被膜2の膜厚を測定する測定機を設置するよ
うにしてもよい。22は金属板を接続するための
ジヨイナーである。 次に、膜厚測定機4によつて測定した合成樹脂
被膜2の膜厚測定の精度を、ポリ塩化ビニルゾル
樹脂3の着色色相別に次表に示す。これは合成樹
脂被膜2の膜厚200μに対する測定値のばらつき
範囲を示したものである。
金属板1の表面にポリ塩化ビニルゾル樹脂を塗布
する工程とこの塗布した合成樹脂被膜2を乾燥焼
付けする工程との間にて塗布工程の直後に、合成
樹脂被膜2への放射線の照射によるコンプトン散
乱法を利用して合成樹脂被膜2の膜厚を測定し、
この測定した膜厚に応じてポリ塩化ビニルゾル樹
脂の塗布厚みを調節することを特徴とする合成樹
脂被覆金属板の製造法に係るものである。 鋼板など金属板の表面に合成樹脂を塗布して合
成樹脂被覆金属板を製造するにあたつて、金属板
表面の合成樹脂被膜の厚みを均一化する必要があ
る。そこでかかる膜厚の測定を行なう必要がある
が、測定法としては従来より重量法、電磁誘導
法、切掻き顕微鏡法などがある。 重量法は、合成樹脂被覆金属板よりの試験片の
打ち抜き、秤量、塗膜剥離、水洗、乾燥、秤量、
計算という複雑な操作が必要で測定に時間が掛
り、かつ破壊試験である欠点がある。電磁誘導法
は操作性はよいが基材である金属板の種類や厚さ
による影響や個人誤差が出やすく正確な測定を行
なうことができないと共に測定が非連続という欠
点がある。切掻き顕微鏡法は比較的精度高く測定
を行なうことができるが、破壊試験になると共に
測定に時間が掛かり、また連続的な測定も行なえ
ないという欠点がある。 また以上の測定法はすべて金属板に被覆した合
成樹脂被覆を乾燥焼付けしたのちに膜厚を測定す
るようにしたものであり、金属板に合成樹脂を塗
布してから測定を行なうまでに時間を経過してお
り、測定結果に基づいて合成樹脂塗布量をコント
ロールしても金属板にはすでに長い部分で合成樹
脂が塗布されており、塗布量を均一化するコント
ロールは事実上不可能である。すなわち、敏速に
塗布量をコントロールするには金属板への合成樹
脂の塗布直后に合成樹脂被膜の膜厚測定を行なう
必要がある。この点従来より回転塗膜計(例えば
エリクセン社のウエツト塗膜計)が未乾燥状態の
塗膜の測定に用いられており、この回転塗膜計の
利用により塗布直后の膜厚を測定することは可能
である。しかしながらこの回転塗膜計は回転方向
に深さの異なつた溝を持つ回転ゲージにより構成
され、こねを未乾燥の被膜上に転がして、樹脂が
付着した溝の深さで塗膜厚みを表わすようにした
ものであり、このものでは回転ゲージを未乾燥被
膜上に転がせるため、被膜にこの跡がついてこの
部分は製品にはできないものであつて一種の破壊
試験である。従つてこのものでは金属板の全長に
亘つて連続して使用することはできず、部分的に
しか使用できないことになつて、常に塗布量をコ
ントロールして塗布量の均一化を行なうことは不
可能である。 本発明は上記の点に鑑みてなされたものであつ
て、非破壊によりしかも合成樹脂の塗布直后に合
成樹脂被膜の膜厚を測定し、均一な塗布量で金属
板に合成樹脂被膜を形成することができる合成樹
脂被覆金属板の製造法を提供することを目的とす
るものである。 以下本発明を実施例により詳述する。第1図は
本発明に用いる装置の概略の全体を示すもので、
先ず溶融亜鉛めつき鋼板など金属板1をペイオフ
リール5より巻戻し、金属板1と合成樹脂被膜2
との密着性を向上せしめるために燐酸亜鉛系又は
クロメート系の化成処理を化成処理槽6に金属板
1を通すことにより行ない、次で水洗、乾燥機7
に通して水洗乾燥する。次に接着剤用ロールコー
ター8に金属板1を通して乾燥重量で5〜7g/
m2の塗布量にて接着剤を金属板1に塗布し、焼付
炉9にて板温180〜250℃、30〜120秒の条件で接
着剤を焼付け、冷極機10で冷却する。この次に
金属板1の両面にポリ塩化ビニルゾル樹脂3を乾
燥重量で100〜400g/m2の塗布量にて塗布する。
ポリ塩化ビニルゾル樹脂3の塗布はロールコータ
ー11,11を用いて行なう。 ロールコーター11は第2図に示すように、ポ
リ塩化ビニルゾル樹脂3を充満する樹脂受け皿1
2内に下部が浸漬されるピツクアツプロール13
と、所定の指定された間隙を介してピツクアツプ
ロール13と対向配置されるミリターリングロー
ル14と、ピツクアツプロール13の上部に接し
て回転駆動されるアプリケーターロール15とか
ら構成されるものである。すなわち、ピツクアツ
プロール13によつて樹脂受け皿12中の合成樹
脂3が掻き上げられ、ミリターリングロール14
でピツクアツプロール13に付着するポリ塩化ビ
ニルゾル樹脂3の量を所定量に調整し、このポリ
塩化ビニルゾル樹脂3をさらにアプリケーターロ
ール15に転写して、バツクアツプロール16と
アプリケーターロール15との間を通過する金属
板1にポリ塩化ビニルゾル樹脂3をアプリケータ
ーロール15により塗布するのである。ここで、
金属板1へのポリ塩化ビニルゾル樹脂3の塗布量
の精度を出すために、各ロールの直径は研磨終了
後1/100mmの精度で測定してライン速度に合わ
せた各ロールの回転速度の修正を行ない、また各
ロールの回転速度を、アプリケーターロール15
はライン速度の150〜170%、ピツクアツプロール
13はライン速度の180〜200%、ミリターリング
ロール14はライン速度の5〜8%に設定し、さ
らにこれらロールの駆動には高精度の油圧モータ
を用いるのがよい。またロールの材質はポリ塩化
ビニルゾル樹脂3の塗布性の点よりしてポリウレ
タンがよく、ロール硬度は目標デユロー60とし
58〜62の間で仕上げるようにするのがよい。
しかしながら上記のように種々設定しても、金属
板1へのポリ塩化ビニルゾル樹脂3の塗布量の変
動要因はロールコーター11の機構上種々ある。
すなわち、ピツクアツプロール13とミリターリ
ングロール14との間の間隙寸法のばらつきや、
各ロール間の接触圧力の変動などが挙げられる。 そこで本発明にあつては、ロールコーター11
の直後に膜厚測定機4を設け、金属板1に塗布さ
れた合成樹脂被膜2の膜厚を測定する。この膜厚
測定機4は放射線をポリ塩化ビニルゾル樹脂3の
被膜に照射すると合成樹脂被膜2によつて散乱さ
れるコンプトン散乱度を測定する装置を具備して
形成されるものであり、放射線の照射によつて散
乱される放射線の合成樹脂被膜2内の物質に応じ
た波長のものの強度を測定することにより、合成
樹脂被膜2の膜厚を測定するようにしたものであ
る。従つてこのものでは合成樹脂被膜2に何ら傷
を付けることなく、非破壊検査で膜厚の測定が行
なえ、しかもこのように非破壊であるため連続し
て膜厚の測定が行なえることになる。尚、金属メ
ツキの膜厚測定に用いられる螢光x線吸収法を応
用して合成樹脂被膜2の膜厚を測定することも考
えられるが、この方法では金属板1に通常メツキ
される亜鉛や鉛の影響が合成樹脂被膜2の膜厚測
定値に大きく生じ、メツキ厚のばらつきによつて
合成樹脂被膜2の膜厚測定値が大きく変動するこ
とになり、さらには合成樹脂被膜2中の顔料に含
まれる金属元素の影響も測定値に影響を受けるこ
とになり、正確に膜厚測定を行なうことができな
い。そこで本発明にあつてはポリ塩化ビニルゾル
樹脂は電子数の少ない元素例えばC、H、Cl等
よりなることに着目し、金属元素の影響を受けな
いコンプトン散乱法を利用して合成樹脂被膜2の
膜厚測定を行なうようにしたものである。 このように膜厚測定機4で常時金属板1に塗布
される合成樹脂被膜2の膜厚を測定するが、膜厚
の測定値に変動があつたときは、膜厚測定機4に
より信号をロールコーター11にフイードバツク
して、ポリ塩化ビニルゾル樹脂3の塗布量のコン
トロールと行なう。すなわち、例えばアプリケー
ターロール15とバツクアツプロール16、アプ
リケーターロール15とピツクアツプロール13
との間にロードセルを設置し、これらロールの接
触圧力を検知して膜厚測定機4よりのフイードバ
ツクに応答せしめ、油圧シリンダーを作動せしめ
て各ロールの接触圧力の調整を行なうようにした
り、または各ロール間にマグネスケールを入れて
ロール接触点をゼロとしその間隙又は押し込み深
さを決定する機構を利用して、膜厚測定機4より
のフイードバツクに応答せしめ、油圧シリンダー
の作動で各ロールの接触圧力の調整を行なうよう
にしたりして、膜厚の測定値の変動に応じて金属
板へのポリ塩化ビニルゾル樹脂3の塗布量を調節
することができるのである。このように金属板1
にポリ塩化ビニルゾル樹脂3を塗布した直后に合
成樹脂被膜2の厚みを連続して測定し、これに応
じてロールコーター11を調整することによつ
て、ポリ塩化ビニルゾル樹脂の塗布量を一定化す
ることができるものである。 このように金属板1にポリ塩化ビニルゾル樹脂
3を塗布したのちにこれを焼付炉17に導入し、
金属板1の板温120〜250℃で合成樹脂被膜2の焼
付けをし、さらに金属調刻ロール18で合成樹脂
被膜2にエンボスを付ける。次にこれを冷却機1
9で冷却してレベラー20にて形状矯正し、この
ようにして得られた合成樹脂被覆金属板をコイル
21に巻取るものである。尚、要すれば合成樹脂
被覆金属板をコイル21に巻取る直前に乾燥合成
樹脂被膜2の膜厚を測定する測定機を設置するよ
うにしてもよい。22は金属板を接続するための
ジヨイナーである。 次に、膜厚測定機4によつて測定した合成樹脂
被膜2の膜厚測定の精度を、ポリ塩化ビニルゾル
樹脂3の着色色相別に次表に示す。これは合成樹
脂被膜2の膜厚200μに対する測定値のばらつき
範囲を示したものである。
【表】
上表より測定値はすべて許容範囲の±2.5%以
内にあり、高い精度で膜厚測定を行なうことがで
きることが確認される。これは金属板1に施した
メツキ金属やポリ塩化ビニルゾル樹脂3の顔料中
の金属元素の影響を受け難いために精度が高いも
のであり、螢光X線吸収法で測定する場合には同
一色相内で最低±6.6%の誤差が生じるのに対し
てはるかに小さいばらつきで測定を行なえるもの
である。 上述のように本発明によれば、ポリ塩化ビニル
ゾル樹脂の合成樹脂被膜に放射線を照射すること
によつて塩化ビニル樹脂中の炭素原子等から散乱
される二次放射線を測定し、このコンプトン散乱
法を利用した測定の結果を演算することによつ
て、金属板にポリ塩化ビニルゾル樹脂を塗布した
直后に連続して合成樹脂被膜の膜厚を非破壊で測
定することができ、この測定結果より直ちにロー
ルコーターのコントロールを行なつて均一な塗布
量で金属板に合成樹脂被膜を形成することが可能
となり、合成樹脂被覆金属板の品質向上とコスト
低減を達成することができるのである。
内にあり、高い精度で膜厚測定を行なうことがで
きることが確認される。これは金属板1に施した
メツキ金属やポリ塩化ビニルゾル樹脂3の顔料中
の金属元素の影響を受け難いために精度が高いも
のであり、螢光X線吸収法で測定する場合には同
一色相内で最低±6.6%の誤差が生じるのに対し
てはるかに小さいばらつきで測定を行なえるもの
である。 上述のように本発明によれば、ポリ塩化ビニル
ゾル樹脂の合成樹脂被膜に放射線を照射すること
によつて塩化ビニル樹脂中の炭素原子等から散乱
される二次放射線を測定し、このコンプトン散乱
法を利用した測定の結果を演算することによつ
て、金属板にポリ塩化ビニルゾル樹脂を塗布した
直后に連続して合成樹脂被膜の膜厚を非破壊で測
定することができ、この測定結果より直ちにロー
ルコーターのコントロールを行なつて均一な塗布
量で金属板に合成樹脂被膜を形成することが可能
となり、合成樹脂被覆金属板の品質向上とコスト
低減を達成することができるのである。
第1図は本発明の工程の全体を示す概略図、第
2図は同上におけるロールコーターの概略図であ
る。 1は金属板、2は合成樹脂被膜、3はポリ塩化
ビニルゾル樹脂、4は膜厚測定機である。
2図は同上におけるロールコーターの概略図であ
る。 1は金属板、2は合成樹脂被膜、3はポリ塩化
ビニルゾル樹脂、4は膜厚測定機である。
Claims (1)
- 1 金属板の表面にポリ塩化ビニルゾル樹脂を塗
布する工程とこの塗布した合成樹脂被膜を乾燥焼
付けする工程との間にて塗布工程の直後に、合成
樹脂被膜への放射線の照射によるコンプトン散乱
法を利用して合成樹脂被膜の膜厚を測定し、この
測定した膜厚に応じてポリ塩化ビニルゾル樹脂の
塗布厚みを調節することを特徴とする合成樹脂被
覆金属板の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19587181A JPS5898169A (ja) | 1981-12-04 | 1981-12-04 | 合成樹脂被覆金属板の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19587181A JPS5898169A (ja) | 1981-12-04 | 1981-12-04 | 合成樹脂被覆金属板の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5898169A JPS5898169A (ja) | 1983-06-10 |
JPS6226829B2 true JPS6226829B2 (ja) | 1987-06-11 |
Family
ID=16348369
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19587181A Granted JPS5898169A (ja) | 1981-12-04 | 1981-12-04 | 合成樹脂被覆金属板の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5898169A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3511764B2 (ja) * | 1995-11-20 | 2004-03-29 | 日産自動車株式会社 | 自動塗装機の制御装置 |
JP3478443B2 (ja) * | 1995-11-20 | 2003-12-15 | 日産自動車株式会社 | 自動塗装機の制御装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49141A (ja) * | 1972-04-21 | 1974-01-05 | ||
JPS56144776A (en) * | 1980-04-10 | 1981-11-11 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | Coating method of paint uniformly colored steel sheet producing line |
-
1981
- 1981-12-04 JP JP19587181A patent/JPS5898169A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49141A (ja) * | 1972-04-21 | 1974-01-05 | ||
JPS56144776A (en) * | 1980-04-10 | 1981-11-11 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | Coating method of paint uniformly colored steel sheet producing line |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5898169A (ja) | 1983-06-10 |
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