JPS6226434Y2 - - Google Patents

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JPS6226434Y2
JPS6226434Y2 JP12688183U JP12688183U JPS6226434Y2 JP S6226434 Y2 JPS6226434 Y2 JP S6226434Y2 JP 12688183 U JP12688183 U JP 12688183U JP 12688183 U JP12688183 U JP 12688183U JP S6226434 Y2 JPS6226434 Y2 JP S6226434Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、紙粘着テープに関するものである。
一般に紙粘着テープは第1図に示した様な構成
から成つている。即ち、第1図は紙粘着テープ2
単位の断面構成図であり、図中は粘着テープ基
材である紙、は剥離層、は粘着剤層を示す。
従来、上記粘着テープでは、その剥離層にはシ
リコーンが最も多く使用されている。しかしなが
らシリコーンを用いているため下記の如き問題点
を有している。
1 シリコーンの過剰な剥離性のために、テープ
の重ね貼りが困難である。
2 テープ背面(シリコーン塗工面)には、その
撥じき易さのためにマジツクインキなどによる
筆記が難しい。
3 粘着テープを用いて封かんした段ボール箱な
どではテープ背面即ちシリコーン面のスリツプ
性のために積付けられた段ボール箱などの荷崩
れが起こり易く問題となる。
そこで本考案者等は、先に之等の問題点を解決
する方法として、剥離層にシリコーンに代えて低
密度ポリエチレンを用い、且つ、之にアクリル系
の粘着剤を限定組み合わせることを特公昭51−
20205号において提案した。
しかしながら、低密度ポリエチレンの剥離層と
アクリル系粘着剤から成る上記粘着テープでも、
以下の如き、更に改良を要する問題点がある。
即ち、上記テープでは、 一度貼つた後、粘着剤を相手(被着体)に残
さずきれいに剥がすこと、所謂再剥離性が不充
分である。即ち、きれいに剥がすことが難し
い。
また被着体がポリプロピレンやメチルペンテ
ンポリマーでは接着が不充分となつて了う。
なお、之等の問題点は、粘着剤がポリアクリル
酸エステルを主成分とするものであるためであ
る。ちなみに粘着剤が天然ゴム系の場合には、上
記),)の問題は起こらない。しかしなが
ら、天然ゴム系粘着剤を用いた場合には、剥離層
として低密度ポリエチレンは使用出来ない。何故
ならば、天然ゴム系粘着剤と低密度ポリエチレン
との組み合わせでは、優れた剥離性は出現せず、
テープとした場合テープの展開が容易に出来ず基
材の紙層での破壊が起こつて了うためである。従
つて、天然ゴム系粘着剤を使用する時には、剥離
剤としてシリコーンが用いられることとなり、先
の1)〜3)の問題が発生して了うのである。
そこで本考案者等は、先の1)〜3)および
),)の問題点を同時に解決すべく種々検討
した結果、剥離層に特定限定された高圧法ポリエ
チレンを用い、且つ粘着剤としてブタジエン、ス
チレンおよびアクリル酸エステルを主成分とする
共重合体から成る粘着剤とを特定組み合わせるこ
とにより上記の問題点を全て解消し得ることを見
い出した。
即ち、本考案は、紙の片面にJIS K6760による
密度が0.920g/cm3以下で且つJIS K6768による
ぬれ指数が32dyn/cm以下の高圧法ポリエチレン
から成る剥離層を設け、紙のもう一方の面にブタ
ジエン、スチレンおよびアクリル酸エステルを主
成分とする共重合体から成る粘着剤層を設け該剥
離層に対接せしめたテープ紙層の層割れ強さが
100g/15mm以上の粘着テープである。
以下に本考案を更に詳しく説明する。
第2図および第3図は、それぞれ本考案の代表
的な粘着テープの2単位の断面構成図である。図
中1は粘着テープ基材である紙、2は特定限定さ
れたポリエチレンから成る剥離層、3はブタジエ
ン、スチレンおよびアクリル酸エステルを主成分
とする共重合体から成る粘着剤層、4は接着増強
層を示し、特に粘着剤層と剥離層との関係を判り
易くするため2単位分を示した。
本考案における剥離層としては、密度0.920
g/cm3以下で且つぬれ指数が32dyn/cm以下の表
面ぬれ性を有する高圧法ポリエチレンを用いなけ
ればならない。密度が0.920g/cm3を超えたり、
ぬれ指数が32dyn/cmを超えたりする高圧法ポリ
エチレンでは優れた剥離性能は出現しない。密
度、表面ぬれ性共に上記限定を満たすものでなけ
ればならない。なお、ポリエチレンとしては高圧
法ポリエチレンが良い。リニア低密度ポリエチレ
ンなどは剥離性の点で不適である。また高圧法ポ
リエチレンのメルトフローレートは3〜40g/10
分が良い。なお、上記ポリエチレンには、上記限
定を満足する範囲で、酸化防止剤、紫外線防止
剤、顔料、スリツプ剤などが配合されても良い。
剥離層の厚みは、1μ以上、望ましくは10〜30
μが良い。なお、剥離層を設けるには、溶融押出
塗工法が適している。押出塗工温度は、Tダイ出
口樹脂温度で290℃以下が良い。
本考案における粘着剤としては、ブタジエン、
スチレンおよびアクリル酸エステルを主成分とす
る共重合体を用いなければならない。ブタジエン
単独でも、ブタジエンとスチレンから重合される
ものでも、ポリエチレンに対する剥離性の点で不
適である。ブタジエン、スチレンおよびアクリル
酸エステル、之等3成分を少なくとも含むもので
なければ、良好な剥離性、再剥離性、ポリプロピ
レンなどへの良好な接着性は得られない。
アクリル酸エステルとしては、メチル、エチ
ル、ブチル、ヘキシルおよび/または2−エチル
ヘキシルなどが代表的に使用される。また、粘着
剤は、上記3成分から成る主成分に対し25重量%
以内の他のモノマー、例えばメタクリル酸エステ
ル、アクリル酸、イタコン酸、アクリロニトリ
ル、酢酸ビニル、塩化ビニリデンなどの共重合可
能なモノマーを含んでもよい。なお、粘着剤には
必要に応じて、増粘剤、粘着付与剤、可塑剤、軟
化剤、充填剤、老化防止剤、安定剤、架橋剤など
を添加してもよい。
粘着剤の厚みは10μ以上、望ましくは20〜50μ
が良い。
次に本考案におけるテープ基材である紙として
は、クラフト紙、クラフトクルパツク紙、上質
紙、樹脂含浸紙が使用出来る。なお、紙としては
層割れ強さの大きいものが使用され、テープとな
つた形での紙層での層割れ強さは100g/15mm以
上でなければならない。100g/15mm未満だと、
テープを展開した時に、紙の層間で破れが起こつ
て了う。
また、紙の厚みは30μ以上、望ましくは50〜
200μが良い。紙には、剥離層との接着を向上さ
せる目的で、予め接着増強剤を設けてもよい。接
着増強剤としては低密度ポリエチレン、エチレン
系共重合体、ポリエチレンイミン、アルキルチタ
ネート、イソシアネートなどがある。
次に実施例を挙げて更に説明する。
実施例 1 クラフトクルパツク紙(坪量73g/m2)1の片
面に、予め低密度ポリエチレンから成る厚さ15μ
の接着増強層4を(溶融押出塗工、Tダイ出口樹
脂温度330℃にて)設け、該接着増強層に高圧法
ポリエチレンから成る剥離層2を(押出塗工、T
ダイ出口樹脂温度285℃にて)積層した。剥離層
の表面ぬれ性は31dyn/cm、密度は0.918g/cm3
あつた。次いで1の他方の面に、ブタジエン46重
量部、スチレン35重量部、アクリル酸ブチル15重
量部、アクリル酸4重量部から重合した共重合体
から成る粘着剤層3を45μ設け、粘着テープを作
成した。なお、テープ紙層での層割れ強さは140
g/15mmであつた。
このテープを10〜50m/minの速度で展開した
処、基材紙の層割れ破壊もなく、良好な剥離性を
示した。また、重ね貼り性、背面マジツクインキ
筆記性、背面ノンスリツプ性、再剥離性、ポリプ
ロピレンなどへの接着性何れも良好であつた。
比較例 1 粘着剤のみ天然ゴム系とし、他の条件は実施例
1に準じて粘着テープを作成したが、このテープ
を10〜50m/minの速度で展開した処、紙の層割
れが起こつて了つた。
比較例 2 剥離層の表面ぬれ性のみを34dyn/cmとし(押
出塗工時のTダイ出口樹脂温度を330℃とし
た。)、他は実施例1に準じて粘着テープを作成し
たが、このテープを同上を速度で展開した処、紙
の層割れが起こつて了つた。
本考案に関する測定方法を次に説明する。
1 密度:JIS K6760の方法に準じた。
2 ぬれ指数:JIS K6768の方法に準じた。
3 層割れ強さ:テープ試料をJIS P8111に準じ
て20℃、65%RHの条件下で4時間以上調
湿した。
調湿した試料を縦約25cm、横15mmに切断
し、試料の横方向に剃刀を当てて紙層の約
半分まで切れ目を入れた。そしてそこから
縦方向に層割れを起こさせた。層割れさせ
て発生した二つの端を90゜の角度で300
mm/minの引張速度で層割れを起こさせ、
その時の荷重平均値を層割れ強さとし、
g/15mmの単位で表示した。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の一般的な紙粘着テープ2単位の
断面構成図を示す。第2図、第3図は本考案の代
表的な粘着テープ2単位の断面構成図を示す。 図中……粘着テープ基材である紙、……剥
離層、……粘着剤層、1……粘着テープ基材で
ある紙、2……密度0.920g/cm3以下、ぬれ指数
32dyn/cm以下の高圧法ポリエチレンから成る剥
離層、3……ブタジエン、スチレンおよびアクリ
ル酸エステルを主成分とする共重合体から成る粘
着剤層、4……接着増強層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 紙の片面にJIS K6760による密度が0.920g/
    cm3以下で且つJIS K6768によるぬれ指数が
    32dyn/cm以下の高圧法ポリエチレンから成る剥
    離層が設けられており、紙の他方の面にブタジエ
    ン、スチレンおよびアクリル酸エステルを主成分
    とする共重合体から成る粘着剤層が設けられ該剥
    離層に対接せしめられていて、且つそのテープ紙
    層の層割れ強さが100g/15mm以上である粘着テ
    ープ。
JP12688183U 1983-08-18 1983-08-18 粘着テ−プ Granted JPS6037044U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12688183U JPS6037044U (ja) 1983-08-18 1983-08-18 粘着テ−プ

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12688183U JPS6037044U (ja) 1983-08-18 1983-08-18 粘着テ−プ

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Publication Number Publication Date
JPS6037044U JPS6037044U (ja) 1985-03-14
JPS6226434Y2 true JPS6226434Y2 (ja) 1987-07-07

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ID=30288358

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JP12688183U Granted JPS6037044U (ja) 1983-08-18 1983-08-18 粘着テ−プ

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JPS6037044U (ja) 1985-03-14

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