JPS62263499A - 復水貯蔵タンク装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は沸騰水型原子力発電所の原子炉−次系および原
子炉補助系等に接続される復水貯蔵タンク装置に関する
。

（従来の技術） 沸騰水型原子力発電所に設置されている復水貯蔵タンク
は、原子炉−次系の余剰水、および液体廃棄物処理系の
処理済水を受入れて貯溜し、この貯水を必要に応じて原
子炉−次系の各機器の封水および補給水、あるいは放射
性液体を取扱う機器・配管等の封水、補給水、洗浄水と
して供給するとともに、高圧炉心スプレィ系あるいは原
子炉隔離時冷却系の作動時には、これらの水源として使
用している。

このように、従来の復水貯蔵タンクは、流入された貯水
をそのまＮ外部へ供給していた。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、復水貯蔵タンク内には相当量のクラッド
が集積しているのが通例であり、高圧炉心スプレィ系あ
るいは原子炉隔離時冷却系の作動時には、これらのクラ
ッドが混入した水が原子炉圧力容器内に注入され、収納
されている炉内構造物を損傷するおそれがあった。

本発明は、上記したクラッドの集積を排除し流出を抑制
することができる復水貯蔵タンク装置を提供することを
目的とする。

（発明の構成〕 （間麗点を解決するための手段） 本発明においては、復水貯蔵タンクに、流入水を蓄積す
る第１の槽と、送出水を貯蔵する第２の槽と、第１の槽
から取水し第２の槽に投入する濾過手段とを設けて目的
を達成している。

（作用） 流入水は第１槽にのみ注入され、第１槽の蓄積水中に含
まれるクラッドは、取水されて浄化手段を通過する間に
低減されて第２槽に投入され、二の第２槽の貯蔵水が送
出されて使用されるので、クラッド含有量の少い水を供
給することができる。

（実施例） 以下本発明の一実施例を図面を参照して説明する。

第１図は本実施例の系統構成を表し、第１図において、
タンク１の内部には底面から立上る仕切壁２がタンク１
の天井部に近い一部を除いて設けられタンク１を第１槽
３と第２槽４に区画している。仕切壁ネは、第２図にタ
ンク１を含む要部の概略を示す横断面図として表される
ように、円形断面のタンク１の１部を箱状に仕切ってい
る。第１槽３の上部には、液体廃棄物処理系（図示省略
）より導かれた処理済水配管５の末端部、および原子炉
−次系の余剰水配管６の末端部がそれぞれ導入され開口
している。

第１槽３の底部からは配管７が導出されてポンプ８に接
続され、ポンプ８の吐出側は、止め弁９を介して濾過器
ｌＯに接続されている。濾過器１Ｇの出口には、止め弁
１１．注入弁１２が順に介挿された配管１３が接続され
ていて、この配管１３はタンク１に導入された後、その
末端部゛が第２槽４の上部に開口している。直列接続さ
れた止め弁９．濾過器１０、止め弁１１に対しては、バ
イパス弁１４を介挿したバイパス配管１５が設けられて
いる。また配管１３上の止め弁１１と注入弁１２の間か
ら分岐させて配管１６が設けられ、入口弁１７が介挿さ
れた後、第１槽３の底部に近く設置されたスパージャ１
８に接続されでいる。

第２槽４の底部近くから、貯水送出用の配管１９が導出
されている。また仕切壁２には、逆止弁２０を介在させ
た連通管ｚ１が設けられ、第１槽３から第２槽４方向に
のみ通水することができるようになっている。

次に上記構成の作用を説明する。

タンク１においては、処理済水配管５および余剰水配管
６を通じて、第１槽３に処理済水および余剰水が流入し
蓄積される。

バイパス弁１４および入口弁１７を閉じ、止め弁９゜１
１および注入弁１２を開いてポンプ８を運転すれば。

第１槽３に蓄積された水は、濾過器ｌＯを通過するとき
クラッドが捕集されて、第２槽４に移送され貯蔵される
。このま−注入弁１２を閉じ、入口弁１７を開けば、ス
パージャ１８から噴流が発生し、第１槽３の底部に集積
していたクラッドが水中に舞上り、第１槽３の蓄積水は
濾過器１０を経由して循環するので、流出した集積クラ
ッドは濾過器ｌＯにより捕集される。

上記した運転を、第１槽３と第２槽４の水面高さがはゾ
平衡するように反復実施することにより。

第２槽４の貯水量が確保され、需要に応じて配管１９を
通じ、所要箇所に給水することができる。なお急激に多
量の送水需要が生じたときは、第２槽４の水面が急低下
するので、その圧力水頭差により連通管２１を経由して
、第１槽３の蓄積水が直接第２槽４へ送水され、第２槽
４の貯水量を補足する。

止め弁９，１１を閉じ、バイパス弁１４を開けば。

濾過器１０には通水されず、濾過器１０の点検・交換を
実施することができる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、復水貯蔵タンクから流出するクラッド
が低減されるので、炉内構造物の健全性を維持できる復
水貯蔵タンク装置を提供することができる。また復水貯
蔵タンク内の放射化されたクラッドの蓄積量が軽減され
るので、保守点検時の作業員の放射線被曝量を低減する
ことができる復水貯蔵タンク装置を提供することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を表す系統構成図、第２図は
第１図の要部の概略を表す横断面図である。 ３・・・第１槽　　　　　４・・・第２槽１０・・・濾
過器　　　　　２０・・・逆止弁２１・・・連通管 代理人　弁理士　則　近　憲　佑 同　　三俣弘文 第　　１　　図 第　　２　図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）流入水を蓄積する第１の槽と、送出水を貯蔵する
   第２の槽と、上記第１の槽から取水し上記第２の槽に送
   入する濾過手段とを有する復水貯蔵タンク装置。
2. （２）第１の槽から上記第２の槽への方向にのみ通水可
   能な連通路を設けた特許請求の範囲第１項記載の復水貯
   蔵タンク装置。
3. （３）第１の槽は第２の槽内を仕切壁で仕切って形成し
   た特許請求の範囲第１項および第２項記載の復水貯蔵タ
   ンク装置。