JPS6226278Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は車両用レバー装置の改良に関するもの
である。

例えば自動車においては、レバーの操作に応じ
てライテイング用及びターンシグナル用等のスイ
ツチをオンオフさせる構成が採用されている。こ
の場合、従来より、夜間等におけるレバーの位置
確認を容易に行なうために発光素子を利用してレ
バーの操作性を高めることが考えられており、こ
の種の装置としては例えば実公昭48−8365号公報
に記載されたものがある。即ち、上記公報に記載
された自動車用スイツチ操作ノブの照明装置にあ
つては、操作レバー先端のスイツチ操作ノブに軸
方向へ押圧操作されるように設けられたプツシユ
ノブを透明に形成すると共に、このプツシユノブ
内に発光ダイオードを配置し、以て発光ダイオー
ドの発光に応じてプツシユノブの位置を夜間等で
あつても確認できる構成になされている。

しかしながら、上記公報に記載された装置で
は、発光ダイオード及びこれに関連した部品をス
イツチ操作ノブ内に組付ける際に、その部品を比
較的狭いスペースしかないスイツチ操作ノブの軸
方向端面から組付けねばならず、その組立作業性
が悪くなるという未解決の問題点があつた。

本考案は上記事情に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、夜間等における操作部の位置確
認を容易に行ない得てレバーの操作性を向上させ
得ると共に、組立作業性の向上並びに意匠性の向
上等を図ることもできる車両用レバー装置を提供
するにある。

以下、本考案の第１実施例について第１図乃至
第４図を参照しながら説明する。

１は図示しないステアリングシヤフトが貫通す
る貫通孔２を有したプラスチツク製のスイツチベ
ースで、これの一側部からは同じくプラスチツク
製の長尺なターンレバー３が突設されている。こ
のターンレバー３は、ライテイング操作方向たる
第１図中矢印Ａ及び反矢印Ａ方向へ回動可能に設
けられていると共に、その矢印Ａ方向と略直交し
たターン操作方向にも回動可能に設けられてお
り、節度機構４によつてライテイング操作方向の
「ハイビーム」，「ロービーム」の各位置並びにタ
ーン操作方向の「左折」，「中立」，「右折」の各位
置に選択的に保持される。５はターンレバー３の
先端部に形成された操作部で、これの内部には、
第３図に示す如くその操作部５の運転者側の一側
面に開口した光通路としての孔６，７が並設され
ている。また、操作部５の裏側（運転者側と反対
側）には、ターンレバー３の長手方向に開口し且
つ上記孔６，７に対してその底部方向から連通す
る収納凹部８が形成されている。９は収納凹部８
内に配設された絶縁基板で、これには発光素子た
る発光ダイオード１０，１１及び抵抗１２が第４
図に示すようなプリント配線１３を介して設けら
れており、このとき、特に発光ダイオード１０，
１１を夫々前記孔６，７内に没入させている。ま
た、１４，１５はプラスチツク板で、これらは操
作部５における運転者側の一側面、特には孔６，
７の開口部にこれを覆うように設けられている。
そして、斯かるプラスチツク板１４，１５には、
第２図に示すような形象の透光性ある表示部１
６，１７が形成されており、これら表示部１６，
１７以外の部分は不透明に形成されている。尚、
１８，１９は夫々プラスチツク板１４，１５の裏
側に設けたレンズである。また、２０は収納凹部
の開口を閉鎖するように設けられた金属製のカバ
ーである。

上記構成において、発光ダイオード１０，１１
は夜間等にライテイングスイツチをオンさせたと
きに点灯されるようになつており、その点灯に応
じて出力された光は、孔６，７及びレンズ１８，
１９を介して表示部１６，１７まで到達する。

従つて、夜間等においては表示部１６，１７が
明るく光るようになるため、操作部５の位置の確
認が容易になると共に、ステアリングシヤフト回
りの意匠性が向上する。また、上記表示部１６，
１７は運転者側に面して設けられているから、そ
の視認性が向上するようになる。さらに、絶縁基
板９、発光ダイオード１０，１１等の部品は、操
作部５に設けられた収納凹部８内にそのターンレ
バー３の側面方向から組付けられるものである
が、この収納凹部８はターンレバー３の長手方向
に開口させれば良いものであつてその開口面積を
大きくできるから、上記部品の組付けが従来のよ
うに面倒になることがなく、以て組立作業性が向
上するようになる。しかも、上記収納凹部８は操
作部５の裏側に開口しているから、意匠性が低下
する虞がないものである。

第５図及び第６図は本考案の第２実施例を示す
ものであり、以下これについて前記第１実施例と
異なる部分のみ述べる。２１はスイツチベース１
から突設された長尺なターンレバーで、その先端
部が操作部２２をなす。２３はターンレバー２１
の裏側にその長手方向に開口するように形成され
た収納凹部、２４はこの収納凹部２３内の前記操
作部２２寄りの部位に配設された絶縁基板で、こ
の絶縁基板２４の表裏には発光素子たる発光ダイ
オード２５及び抵抗２６を配設している。２７は
操作部２２内に設けた光通路としての光案内部材
で、これはアクリル樹脂等で形成され、その一端
が発光ダイオード２５に対向されていると共に、
他端が操作部２２の運転者側の一側面に位置され
ており、この他端側に前記第２図と同様形象の表
示部２８，２９が形成されている。また、３０は
収納凹部２３に発光ダイオード２５、抵抗２６等
を覆うように設けられたカバーである。尚、３１
は発光ダイオード２５に給電するためのリード線
である。

斯かる構成の第２実施例においても、発光ダイ
オード２５が点灯されると、その点灯に応じた光
が光案内部材２７を介して表示部２８，２９まで
到達し、以てこれら表示部２８，２９が明るく光
るようになるものであり、前記第１実施例と同様
の効果を奏するものである。

また、上記第２実施例と同一部分には同一符号
を付してその説明を省略した第７図及び第８図の
第３実施例のように、発光素子としての豆電球３
２を前記発光ダイオード２５に変えて設ける構成
としても良い。尚、第７図及び第８図中、３３は
豆電球３２の保持機能を有した基板３３ａを一体
に有したカバーである。

尚、本考案は上記した各実施例に限定されるも
のではなく、例えばターンレバーに限らずワイパ
操作用レバーに適用しても良い等、その要旨を逸
脱しない範囲で種々変形して実施できる。

本考案によれば以上説明したように、夜間等に
おける操作部の位置確認を容易に行ない得てレバ
ーの操作性を向上させ得ると共に、組立作業性の
向上並びに意匠性の向上等を図ることもできる車
両用レバー装置を提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本考案の第１実施例を示す
もので、第１図は全体の縦断面図、第２図は操作
部の平面図、第３図及び第４図は夫々操作部の拡
大縦断面図及びカバー除去状態での拡大下面図で
ある。また、第５図及び第６図は夫々本考案の第
２実施例を示す部分縦断面図及び要部の分解斜視
図、第７図及び第８図は夫々本考案の第３実施例
を示す第５図及び第６図相当図である。 図中、３，２１はターンレバー、５，２２は操
作部、６，７は孔（光通路）、８，２３は収納凹
部、９，２４は絶縁基板、１０，１１，２５は発
光ダイオード（発光素子）、１６，１７，２８，
２９は表示部、２７は光案内部材（光通路）、２
０，３０，３３はカバー、３３ａは基板、３２は
豆電球（発光素子）を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 先端部に操作部を有した長尺状レバーと、前記
   操作部の運転者側の一側面に設けられた透光性あ
   る表示部と、前記操作部に前記表示部の反対側に
   位置して設けられた収納凹部と、この収納凹部内
   に配置された基板と、この基板に設けられた発光
   素子と、この発光素子が出力する光を前記表示部
   まで到達させる光通路と、前記収納凹部を覆うよ
   うに設けられたカバーとを具備して成る車両用レ
   バー装置。