JPS62257414A - 超高分子量ポリエチレンの高配向成形物およびその製造法 - Google Patents

超高分子量ポリエチレンの高配向成形物およびその製造法

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JPS62257414A
JPS62257414A JP9935886A JP9935886A JPS62257414A JP S62257414 A JPS62257414 A JP S62257414A JP 9935886 A JP9935886 A JP 9935886A JP 9935886 A JP9935886 A JP 9935886A JP S62257414 A JPS62257414 A JP S62257414A
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stretched
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JP9935886A
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Kazuo Yagi
和雄 八木
Kiyohiro Naganuma
長沼 清浩
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は超高分子量ポリエチレンの高配向成形物および
その製造法に関する。さらに詳しくは超高分子量ポリエ
チレンの高濃度紡糸溶液を調製し、該溶液をノズルから
押出してドラフトをかけながら押出物を引取りそして該
押出物中の超高分量ポリエチレンを結晶化させる工程を
包含する溶液成形法による超高分子量ポリエチレンの高
配向物の製造法およびそのようKして製造される高配向
成形物に関する。
〔従来の技術〕
超高分子量ポリエチレンは汎用のポリエチレンに比べ耐
衝撃性、耐摩耗性、耐薬品性、引張強度等に優れており
、エンジニアリングプラスチックとしてその用途が拡が
υつつある。しかしながら汎用のポリエチレンに比較し
て溶融粘度が極めて高く流動性が悪いため、押出成形や
射出成形によって成形することは非常に雅しい。その殆
どは圧縮成形によつが成形されており、一部ロツド等が
極めて低速で押出成形されているのが現状である。
一方、特公昭37−9765号公報には、高密度ポリエ
チレンのモノフィラメントを高倍率で延伸する方法とし
て、ポリエチレンの融点より高い高沸点の添加剤をポリ
エチレンのMfljtに対し20〜150%の範囲内で
共存せしめ、得られた高濃度分散体から@1次繊維状物
を形成させ、次いでこの紡出糸中にその5〜25%相当
量の添加剤を残存せしめたまま元の長さの3〜15倍に
熱延伸する方法が提案されている。しかしながら、同公
報には、高密度ポリエチレンとしてMFRが0.7〜5
.09 / 10 minの汎用の高密度ポリエチレン
が開示されているにすぎない。延伸倍率は3.4〜11
.6倍であり、得られた延伸系の引張強度は3.5〜1
3.6g/dεである。
又、該公報には紡糸時のドラフトの効果についても記載
されているが、ドラフト即ち紡糸速度が増すにつれて最
高延伸率が低下し、それに伴って引張強度も低下すると
いう債果が示されている。
このことから、MFRが0.7〜5.0E/ l 0m
1n程度の重合度のポリエチレンではドラフトの増加は
引張強度に寄与しないということが分かる。
他方、米国特許第4,422,993号および第4゜4
30.383号明細書には、汎用のポリエチレンに比べ
て分子量が大きい分子量が400. OO0以上の線状
ポリエチレンの溶液を紡糸して、モジュラスが少なくと
も200PaKなるような温度で延伸する方法が提案さ
れている。
この方法によれば、汎用の高密度ポリエチレン延伸糸に
比べて更に高強度・高弾性率のモノフィラメントを製造
することができる。同特許には、高分子量ポリエチレン
溶液の濃度は1〜50重量%に及ぶと記載されている。
しかしながら、同特許に開示された実際の例では最大濃
度のものでも8重量%であり、それ以上の濃度の溶液は
開示されていない。実際、このような超高分子塩のポリ
エチレンの均一な高濃度溶液を調製するのは非常に困難
であり、重合体と溶媒を一緒にして単に加熱するような
通常の方法では調製できず、特別な方法を採用する必要
がある(特開昭59−232123号公報参照)。
また、上記の如く、比較的低濃度溶液から得られる未延
、沖物(乾燥ゲル繊維)はラメラ状の多孔94d造であ
る(Kalb及びPenn ings 、 Pa Iy
mer13ulletin、vol、l 、878−8
0(1979)、Polymer、2584−90(1
980)qらびKSmookらPolymer gul
let in、vol、 2 。
775−83(1980)参照)とされている。
特公昭44−26409号には、線状または枝分れ状で
あるが架橋していない重合物を非重合性化合物に2〜3
3重量%の濃度に溶かし、該溶液を紡糸口金から加熱さ
れていない空気中に下向きに押出してこの加熱されてい
ない空気によって該溶液を冷却してその温度を低下させ
、それによって該溶液から該重合物を分離させ、溶液を
蒸発させることなく繊維を作シ巻き上げる方法が提案さ
れている。
同公報の実施例21には、ポリエチレンAC−X(米国
アライド社の製品、分子量は100万と300万の開と
云われている)の3%ナフタレン溶液を調製し、紡糸す
る方法が開示されている。
しかしながら、この場合にも、上記2件の米国特許の場
合と同様に、超高分子量ポリエチレンの高濃反溶液を用
いた例は全く開示されていない。
上記の如く、超高分子量ポリエチレンの低濃度溶液を用
いる紡糸繞巖法では、溶液中におけるポリエチレン分子
鎖間の絡み点が少ないため、口金から押出された細線に
ドラフトをかけてもドラフトによる抗張力を十分に分子
に伝達することが出来ず、分子配向による密度の向上が
達成できず、ドラフト自体が1$、雄の高強度化に寄与
することができないことが分かった。
又、いずれ忙しても低濃度であるので、たとえドラフト
による高速巻き上げをしたとしても超高分子量ポリエチ
レンの繊維製造法としては溶液回収号が多く収率も低い
特開昭58−5228号公報には、前記2件の米国特許
に開示された方法の改良方法に相当する方法が提案され
ている。、その方法は、ポリエチレン等を第1の非揮発
性溶剤中に溶解させ紡糸した後、第1溶剤を第2の揮発
性溶剤で抽出置換し、その晴換の前文(吐後に延伸し、
そして第2溶剤を乾燥し除去する方法が提案されている
8しかしながら、同公報には、第1溶剤だおける重合物
の濃度は2〜15重tjぎ、好ましくは4〜10重景%
と記載されており、上記方法と同様にこの方法も比較的
低濃度の紡糸溶液を使用するものと云える。
しかも該公報には第゛l溶剤溶液を押出す際にはドラフ
トをかけることは最終繊維の諸性質に非常て有害である
と思われるので、2:1未満になる′ことが好ましく、
極力ドラフトすることは避けるようにと記載されている
そしてかかる方法で得られる多孔性の極めて少ないゲル
繊維(キセロゲル)が満たすべく構造上の東件として、
広角X線回折にて測定の結晶配向関数が0.2未満、好
ましくはO,1未鷹の未配向未延伸Jfi維であること
、広角X線回折ばて測定の結晶化指数が80%未満、好
ましくは75X央満であること、そして)λ維の径を嘩
切ろ球晶の大きさの部分偏着が0,25未満であること
が同公報に開示されている。
前述した上記いずれの方法も3高分子凌ポリエチレンの
溶液防糸について、上記のと9す、比較的低濃度の紡糸
溶液を提案しているだけであるが、その理由を考えるの
に、上記米国、特許第4422993号の発明者である
ボールスミスらがその対応、特開昭56−15408号
公報の審丘の段階で提出した意見啓において高い強度の
延伸糸を得るに(d、−役に重合体遠度が25重号%未
満、好ましくは10重社%未満の溶剤を含むゲル状フィ
ラメントを、実質的に溶剤を蒸発させずに紡糸溶液を冷
却するという特殊な条件で紡糸しなければならないと云
った趣旨のことを述べているのも一つの参考yなる。換
言すれば、ボールスミスらは溶剤の発散蒸発に、よる紡
糸溶液の高濃度化を妨げだイ氏濃度条件下での結晶化が
繊維の高強度化の必須条件であると述べているのである
三橋らによると(昭和59年度繊維高分子材料研究所研
究発表資料107〜113頁)15重゛なにで食味以下
の溶液の結晶化で得られるゲルフィルムはx*i小角教
乱のり察結束によると約100Aの受周期檀造ルとって
おり、乾燥ゲルフィルムには(子顕微鏡で覗′〆イした
fA束、明らかにラメラ構造に、清く有孔性構造が確認
されている。
又、15重量%濃度以上の溶液から得られた乾燥ゲルフ
ィルムには、同様な観察方法で200Å程度の長周期構
造と球晶状の緻密な構造が確認されている。
そしてポリエチレンの高濃度化とともに、ラメラ状構造
は結晶ラメラ間に相互の分子鎖(タイ分子)が入りこん
だ球晶へ移行すると結論している。
従って15重量%濃度以下の溶液からの結晶化で得られ
る絡み合った分子鎖(タイ分子)数の少ない乾燥ゲルフ
ィルムが良い延伸性を示し、この反面高濃度溶液から結
晶化で得られた乾燥ゲルフィルムはタイ分子数が多く延
伸過程で応力が急激に上昇することにより、到達延伸倍
率の低下と破壊を導き、この結果として性能が早く飽和
すると述べている。
以上の、ように、従来は高濃度溶液から高弾性、高強反
の繊維は得ることができないというのが定説であった。
ところで、その後超高分子楚ポリエチレンと溶剤とを特
定の温度下で湿潤処理を行うことてより、超高分子量ポ
リエチレンの濃厚溶液を製造する方法が提案されている
(特開昭59−232.123号公報参照)。しかしな
がら、そのような方法で調製した高濃度の超高分子量ポ
リエチレン溶液を、前記米国特許第4,422,993
号明細書に開示された方法で単に紡糸しオも、結局、高
強度・高弾性を有する延伸物は得られ難いことが分かっ
た。
さらに、米国特許第 4,545,950号明細書には
、超高分子量ポリエチレンを示差熱分析法(DSC)に
より求めた融点が40’〜120  ℃であるパラフィ
ンワックスと180〜280℃ノ温押出物を固化し、そ
して少くとも3倍の延伸比で延伸する方法が開示されて
いる。
上記方法では、紡糸グイから押出された押出物は延伸さ
れる前に固化されるため、該押出物中の超高分子量ポリ
エチレンのみならずパラフィンワックスもその際に固化
することになる。
〔発明が解決し2ようとする問題点〕 本発明の目的は、超高分子量ポリエチレンの濃厚溶液か
ら高弾性率、高引張強度を有する超高分子量ポリエチレ
ンの延伸成形物を製造する方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、従来ドラフトの付与は望ましくな
いと云われていたにもかかわらず、超高分子量ポリエチ
レンの濃厚溶液をダイから押出し積極的にドラフトを付
して引取る工程を含む超高分子量ポリエチレン延伸成形
物の製造法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、高弾性率、高引張強度を有
する超高分子量ポリエチレンの延伸成形物を与えるに好
適な特に良好なりリープ特性を備えた予備延伸配向成形
物(未延伸配向成形物)およびそれを製造する方法を提
供することにある。
本発明のさらに他の目的および利点は以下の説明から明
らかとなろう。
〔問題点を解決するだめの手段及び作用〕本発明によれ
ば、本発明の上記目的及び利点は、(1)  デカリン
中135℃における極限粘度が少くとも5dl/gであ
る超高分子量ポリエチレン15〜80重量部及び上記超
高分子量ポリエチレンを溶解しうる溶剤85〜20重量
部とからなる超高分子量ポリエチレンの高濃度成形用溶
液を、この成形用溶液が溶液状態を維持する温度で紡糸
ダイのノズルより押出し、 (2)押出された押出物を少くとも3倍のドラフト比で
引取り、そして該引取り中にあるいは該引取り後に該押
出物を冷却し該押出物中の超高分子量ポリエチレンを結
晶化させて予備延伸配向成形物を形成し、そして (3)該予備延伸配向成形物を少くとも3倍の延伸比で
延伸する、 ことを特徴とする超高分子量ポリエチレンの延伸成形物
の製造法によって、基本的に達成される。
本発明の方法に用いる超高分子量ポリエチレン(A)と
は、デカリン溶媒135℃における極限粘度〔η〕が5
 dt/g以上、好ましくはフないし30dt/gの範
囲のものである。〔η〕が5dl/、S2未満のものは
、延伸ちるいは延伸前にドラフト比を大きくとっても引
張強度に優れた延伸糸を与えない。又〔η〕の上限はと
くン′C限定はされないが、30dt/gを越えるもの
は高濃度下での溶融粘度が極めて高く、押出時にメルト
フラクチャー等が発生し溶融紡糸性に劣る傾向にある。
かかる超高分子量ポリエチレンとは、エチレンあるいは
エチレンと少f(例えば10モル%以下)の他のα−オ
レフィン、例文ばプロピレン、l−ブテン、4−メチル
−1−ペンテン、■−ヘキセン等とを所謂チーグラー重
合により、重合すること(でより得られるポリエチレン
の中で、遥かに分子量が高いNcjOものである。
本発明の方法に用いる溶剤(B)とは、前記超高分子量
ポリエチレン(A)をfd騨しC与る溶剤であり、好ま
しくは前記ポリエチレン(A)の融点以上、更に好まし
くは融点+20℃以上の沸点を有し且つ室温以下に融点
を有する溶剤である。
使用する溶剤が室温以下の融点を持つ利点ンま、室温以
下に冷却されても固化するのを避けることができ、後述
する延伸工程あるいは洗滌工程において十分に除去され
得る。そのため、溶剤の残存量を少なくできるから、引
張強度あるいはりIJ−プ特性の優れた延伸成形物を得
ることができる。
かかる溶剤(B)としては、具体的には、n−ノナン、
n−デカン、n−ウンデカン、n−ドデカン、n−テト
ラデカン、n−オクタデカンあるいは流動パラフィン、
灯油等の脂肪族炭化水素系溶媒;キシレン、テトラリン
、ブチルベンゼン、p−シメン、シクロヘキシルベンゼ
ン、ジエチルベンゼン、ペンチルベンゼン、ドデシルベ
ンゼン、ビシクロヘキシル、デカリン、メチルナフタリ
ン、エチルナフタリン等の芳香族炭化水素系溶媒あるい
はその水素化誘導体:1,1,2.2−テトラクロロエ
タン、ペンタクロロエタン、ヘキサクロロエタン、1,
2.3−)ジクロロプロパン、ジクロロベンゼン、1 
、214−ト+)クロロベンゼン、ブロモベンゼン等の
ハロゲン化大化水素溶媒;パラフィン系プロセスオイル
、ナフテン系プロセスオイル、芳香族系ブロセイオイル
等の欽油が挙げられる。
本発明の方法は先づ、第1の工程(でおいて、前記超高
分子量ポリエチレン(A)15ないし80重量部と前記
溶剤(B)20fxいし85重量部とから調製した超高
分子ポリエチレンの高濃度溶液を、この成形用溶液が溶
液状態を維持するに十分な温度で成形ダイのノズルより
押出すことにより実施される。
溶剤(B)の量が20重量部未満では溶解が困難である
と同時に溶液の溶融粘度が高く溶融押出しが著しく困難
であり、また押出された未延伸物の肌荒れが激しく延伸
切れを明し易い。一方、溶剤(B)の量が85重量部を
越えると、分子量の絡み点が少なく成形ラインに十分々
抗張力を維持することができず、この結果その後の延伸
工程ンζおいてどのような延伸倍藁を採っても高弾性率
、高引張強度の延伸成形物を得ることはできない。また
、そのように低濃度の溶液は粘度も低下し曳糸性に劣り
しかも多キの溶剤(B)の回収を必要とするので作業も
繁雑となる。
本発明で用いられる高濃度成形用溶液は超高分子量ポリ
エチレン(A)を好ましくは15〜75重量部、特に好
まl〜〈は15〜70重量部で含有し、それに呼応して
溶剤(B)を好ましくは85〜25重量部、特に好まし
くは85〜30重量部で含有する。
上記高濃度の成形用溶液は、単に超高分子量ポリエチレ
ン(A)と溶剤(B)とを混合して超高分子量ポリエチ
レン(A)の融点以上に加熱しても得られない。かかる
高濃度で且つ均一な溶液は、前記を混合しながら加熱し
、超高分子量ポリエチレン(A)と溶剤(B)の混合系
の低温湿潤処理温度以上ないし超高分子量ポリエチレン
(A)の融点未満の温度で、超高分子量ポリエチレン(
A)を溶剤(B)で一旦湿潤させた後、更に加熱攪拌す
ることにより得られる。かかる方法により得られた超高
分子量ポリエチレンの濃厚な均一溶液は、同特開昭59
 232123号公報に記載されている如く、一旦溶i
夜を冷却して結晶化させても、再度均一な溶液にする場
合には直ちに超高分子量ポリエチレン(A)と溶剤(B
)との混合系を加熱するだけでよいという利点に加えて
、汎用のポリエチレン溶液と比べて、超高分子量ポリエ
チレンの濃厚溶液は粘度が極端に低くないので、溶液の
楡送が通常のスクリュー押出機等でも充分行い得るとい
う利点もある。
従って、かかる濃厚溶液を用いる本発明の第1工穆では
、該溶液をスクリュー押出機等に供給してダイより押出
すことだより未延伸物を得ることができる。超高分子量
ポリエチレン溶液をダイより押出す際の温度は超高分子
量ポリエチレン(A)と溶剤(B)とを含む上記濃厚溶
液が溶液状態を維持し且つ溶剤(B)の沸点未満の温度
であればとくに限定はされない。好ましくは溶剤(B)
の種類にもよるが、140℃ないし250℃の範囲内で
あり、さらに好ましくは150℃ないし220℃の範囲
内である。溶液状態を維持し得ない温度では、次の工程
(2)でドラフトを付しても肌荒れ、メルトフラクチャ
ーなどが起シ、均一な予備延伸配向物を得ることができ
ない。尚、250℃以上では超高分子量ポリエチレンの
分子劣化を招く場合がある。
本発明の第2工程は、第1工程で成形ダイのノズルから
押出された押出物を少くとも3倍のドラフト比で引取る
工程である。
本発明におけるドラフトとは、ダイより押出された超高
分子量ポリエチレンの濃厚溶液の溶液状態における延伸
を意味する。換言すれば濃厚溶液の引き落しのことであ
る。すなわち、濃厚溶液のダイ・オリフィス内での押出
速度■。と冷却固化した予備延伸配向物の巻き取り速度
Vとの比はドラフト比として次式で定義される。
ドラフト比=v/v。
かかるドラフト比は濃厚溶液の濃度、温度及び超高分子
量ポリエチレンの分子量等によるが通常は3以上、好ま
しくは6以上、さらに好ましくは6〜200倍である。
ドラフト比が3未満では十分に均一で高配向の予備延伸
配向物、換言すれば次の延伸工程により高弾性率・高引
張強度の延伸成形物を与えることのできる予備延伸配向
物を製造することができない。
又、ドラフト比の上限はとくに限定されないが混合物の
濃度、操作条件によって、上限は自ずと制限される。
本発明における上記工程(2)では、該引取り中にある
いは該引取り後に、該押出物を冷却することも実施され
る。冷却は空冷、水冷のいずれの方法でも良い。引取り
中に冷却も合せて実施する場合に、水冷を利用するので
あれば、ダイと水面との距離すなわち、エアーギャップ
があまりに近いとドラフトがかからないまま超高分子量
ポリエチレン(A)が結晶化するので、通常は20cI
r1以上のエアーギャップをとるのが望ましい。また引
取りを一旦行ったのち、次いで冷却する場合には、引取
シ後あまり長時間経過する前に冷却を実施するのが望ま
しい。冷却温度は超高分子量ポリエチレン(A)が結晶
化する温度以下であればとくに限定はされないが、通常
Oないし80℃の範囲の温度が望ましい。
かくして、上記工程(11および(2)を実施すること
によって、下記(A)、(B)および(C):(A) 
 デカリン中135℃における極限粘度が少くとも5d
l/gである超高分子量ポリエチレンからなり、 (B)  X線回折により求めだ配向度が少くとも0.
8であシ、そして (C)  配向度が約0.97のその延伸物が80℃の
雰囲気温度において、荷重負荷時から1000秒後にお
いて2%以下の伸びしか示さないクリープ特性を示す、
ここで該負荷荷重は、23℃における100%/min
の歪速度での破断荷重の20%に相当する荷重である、
ことを特徴とする本発明の超高分子量ポリエチレンの予
備延伸配向成形物が形成される。
上記予備延伸配向成形物は、本発明方法の上記(2)の
工程に3いて、超高分子量ポリエチレンの濃厚溶液に所
定のドラフトをかけることによって初めて製造すること
ができ、そして少なくとも3倍、好ましくは5ないし2
0倍に延伸することにより高弾性、高引張強度の超高分
子量ポリエチレン延伸成形物を与えることができる。
本発明の予備延伸配向成形物はX線回折により求めた配
向度が好ましくは少くとも0.85を示す。
本発明におけるX線回折法による配向度の測定は、半価
幅H°による方法で行うことができ次式で定義すること
ができる。
この方法は呉柘告、久保輝一部:工業化学雑誌、39巻
、929頁(1939)に詳しく記述されているが、赤
道線上最強のパラトロープ面のデバイ環に沿っての強度
分布曲線の半画幅を用いるもので実用上広く行われてい
る方法である。
また、本発明の上記予備延伸配向成形物には、通常電子
顕微鏡写真において、ラメラ状の有孔性構造を実質的に
観察できない。ラメラ状の有孔性構造は、電子顕微鏡下
3000倍程度0拡大倍率で、その有無を容易に確認す
ることができる。
本発明の上記予備延伸配向物は、前述した従来技術にお
けるゲル繊維、キセロゲルに製造上相当する中間体であ
るが、これらのゲル繊維やキセロゲルと下記の点の少く
とも1つで相違していると信じられる。
(11ドラフトを適用せずに結晶化した押出物は200
大以上の長周期構造を持っていることがX線小角散乱観
察で確認できること、 (2)  ドラフトを適用せずに結晶化した押出物には
ラメラ状の有孔性構造が確認できること。
(3)本発明の予備延伸配向物の超高分子量ポリエチレ
ンの密度(dドラフトを適用せずに結晶化した押出物の
超高分子量ポリエチレンの密度に比較してO,OO5p
 /an3以上、好ましくは01O11/crIL3以
上高い密度を有すること、(4)X線小角散乱視察で得
られる本発明の予備延伸配向物の長周期の散乱強度はド
ラフトを適用せずに結晶化した押出物の散乱強度に比較
して著しく小さいこと。
勿論本発明の予備延伸配向物は前述のそセロゲルとは異
なり高度に配向しており、又、前述のゲル礒、雄とも異
なり、上記のとおり電子顕微鏡による観察で、ラメラ状
の有孔性構造を見ることができない。
また、本発明の予備延伸配向物は、上記製造法から明ら
かなとおり、示差熱分析法で求めた融点が40’〜12
0℃であるパラフィンワックスを実質的に含有しない。
また、それによって、上記の如く優れたクリープ特性を
示す。
本発明の延伸成形物を製造する方法では、上記予備延伸
配向成形物を、次いで第3工程において、少くとも3倍
の延伸比で延伸する。延伸倍率が3倍未満では超高分子
量ポリエチレン(A)の配向結晶化の程度が小さく高弾
性、高引張強度の延伸糸が得られない。また延伸成形物
に延伸むらが随伴するため、外観を損うことが多い。
延伸時の温度は通常60℃ないし超高分子量ポリエチレ
ン予備配向成形物の融点+30℃未満の範囲内、好まし
くは90′Cないし超高分子量ポリエチレン予備配向成
形物の融点+20℃の範囲内である。60℃未満の温度
では高倍率の延伸が達成されない場合があり、一方超高
分子量ポリエチレン予備配向成形物の融点+30℃を越
えると予備配向成形物が軟化し、延伸はされるものの、
高弾性率、高引張強度の延伸成形物が得られない虞れが
ある。
上記延伸時の熱媒は空気、水蒸気、溶媒のいずれを用い
ても高弾性率、高引張強度の延伸物が得られる。
また、延伸は1段延伸でも2段以上の多段延伸でもよい
また、延伸の際の最終延伸速度はとくに限定はされない
が、生産性から3 m / m i n以上、好ましく
は10m/min以上がよい。
本発明の方法により型造される超高分子量ポリエチレン
の延伸成形物は、従来の超高分子量ポリエチレンの稀薄
溶液から紡糸される延伸成形物と比べてほぼ同等の弾性
率、引張強度等を示し、一方配向窒シておいては浸れて
分り、0.94以上、好ましくは0.95以上を達成す
ることができ、この結果耐候性、熱老化性により優れて
いる。
また本発明の予備延伸配向成形物を用いれば、引張弾性
率と引張強度が共に大きくかつクリープ特性の優れた延
伸配向物を得ることができる。このような延伸配向物の
引張弾性率は、好ましくは20GPa、さらに好ましく
は30GPaであり、引張強度は、好ましくはi、oc
pa以上、さらに好ましくは1.5GPa以上のもので
ある。
かかる本発明の延伸成形物は、フィラメント状、テープ
状、フィルム状等の種々の形状のものを包含し、高弾性
率、高引張強度、耐候性およびポリエチレン本来の特性
を活かし、マルチフィラメント、モノフィラメント、テ
ープ等として、各沖浮子綱、養殖用ローブ、もやい綱、
錨綱等の漁業用ローブ;ホーサー、タグローブ、作業用
Q=84tローブ、ヨツト用ローブ、係船用ローブ等の
船舶用ローブ;農作業用ローブ、作業用標識ローブ、ト
ラック用荷掛綱、シート縁網、水上スキー用ローブ、テ
ン)R用ローブ等の陸上用ローブ;電気器具用紐、自動
車、オートバイ等のブレーキ、空調、トランク開閉用コ
ード;釣糸;パラシュート;海底石油掘削リグ固定ロー
プ及び同ローブペンダントローブ:カーテン、ブライン
ド等のインテリア用紐等あるい(riそれらフィラメン
ト等を織成して安全ベルト、帆布、スポーツ用ネット、
漁網、農業用ネット等の従来の延伸糸の分野に加えて、
軽量性の要求されるラケット、ゴルフクラブ、ゲートボ
ール用スティック、スキー、ストック、弓等のスポーツ
用品;釣竿、ヨツトのハル、サーフィンボード、ボート
等のレジャー用品;コンクリート等の建築材料等の複合
材用強化繊維材料、メツセンジャーローブ、テン7ヨン
メンバーなどの用途に好適である。
本発明に用いる超高分子量ポリエチレン(A)には、f
t熱安定剤、耐候安定剤、顔料、染料、無機充填剤通常
ポリオレフィンに添加することが出来る添加剤を本発明
の目的を損なわない範囲で添加しておいてもよい。
以上のとおり、不発明方法によれば、超高分子量ポリエ
チレン溶液からの紡糸方法においては、従来極めて低衾
度の溶液からしか得られなかった高弾性率、高引張強度
の延伸成形物を、濃厚溶液から容易に得ることができる
。そのため、本発明方法では、低濃度溶液を用いる方法
のように成形の際に大量の溶剤を回収処理する必要がな
く、成形速度も大きくすることのできる利点がある。
また、従来の低濃度ゲル横維は多数本どりした場合、繊
維は糸の送りガイド又はボビンで一緒になって粘着する
ことがあったが、本発明の繊維は高配向性であるためそ
のような欠点はない。さらに、本発明方法では、成形ノ
ズルから押出された押出物をドラフトをかけて引取す、
上記の如き優れた性質の繊維を製造しているが、このこ
とは前記のように従来ドラフトの付与は、最終繊維の諸
性質に非常に有害であるとされていたことを考慮すれば
驚くべきことである。
最後に、不発明方法は、高濃度溶液から出発するため脱
溶剤、延伸操作後の形状保持率に簀れ、大断面の延伸成
形物、例えば大口径のフィラメント、テープ、フィルム
の製造に好適である。
次に実施例を挙げて、本発明を具体的に説明するが、本
発明の要旨を越えない限り、それらの実傷例に何ら制約
されるものではない。
実楢例1 〈高濃度溶液の調製方法〉 極限粘度〔η〕が17dt/gの詔高分子−臂ポリエチ
レンの粉末20.9とデカリン92ゴをコンデンサーを
装着したセパラブルフラスコに投入後、攪拌下に系の温
度を110℃まで加温し、該温度に保って超高分子管ポ
リエチレン粉末の湿潤化を行った。系内の状態を観察し
続けたところ、110℃で約6分間経過した時点で粥状
の粘稠な懸濁液に変化し、湿潤化が終了した。次いで系
の温度を180tl:に加熱して攪拌を読けたとこる約
5分で透明な溶液となり、超高分子1ポリエチレン溶液
が得られた。この溶液を一昼夜、180℃で放置し脱気
を行いこれを紡糸用G液としだ。超高分子1ポリエチレ
ンの溶液8度(89に)は以下のようKLで決定した。
超高分子量ポリエチレン溶液の一部を取り出し室温に放
冷し重量<w=r、g>を」11定した。次いでデカン
テーションによりデカリンを除き、乾燥し、その後、乾
燥固型物の重1(Wp、g)を測定し次式より算出した
この様にして測定された先述の溶液中の詔高分子着ポリ
エチレン濃度は20重号%であった。
く紡糸〉 前1己の方法で調製した超高分子量ポリエチレン溶液を
次の条件下で紡糸し、予備ζ伸配向物を得た。2朋φの
ダイを装着したプランジャー型押出→より180℃の温
度で0.785 CI−/minの割合で市亮分子号ポ
リエチレン溶液を押出しだ。押出さh7+iq高分子量
ポリエチレンストランド・、佳約50c!nのエアーギ
ャップ下で室温下にて引き取り次いで水槽内に導ひいて
完全に結晶化させた。この時、ドラフト比は引き取り速
度を変えることlこよって第1表に示すように調整され
た。引き取られた予備延伸配向物を1g当り100OC
Cのヘキサン中に浸漬して室温下に一昼夜放;としてデ
カリンの除去を行った。次いで、このデカリンを除去し
た予備延伸配向物を室温にて一晩、減圧下で乾燥を行つ
走。この乾燥予備延伸配向糸について密度、X線回折に
よる配向度の測定および′6子顕微鏡による観察を行っ
た。結果を第1表に示しだ。
第1表の結果より、RunA3〜8ではドラフトの効果
てより配向度は著しく高く、ドラフト操作のみで従来の
ポリエチレン延伸物に匹敵する配向度に到達しているこ
とが分かる。また密度もドラフトの効果により、従来の
ポリエチレン延伸物を凌駕する値に達していることが分
かる。
Run42と1(unJE5のル子顕ta t−2写真
(3000倍)をそれぞれ図11図2に示す。図1(は
明らかにラメラ構造に某づ〈凹凸が@察され、有孔性構
造が示されているが、図2にはこれらが認められず緻密
な構造である。
〈延f申〉 前記の方法で超高分子号ポリエチレン溶液から紡糸され
た予備蚤呻配向糸を次の条件で延伸し配向延伸糸を得た
。王台のゴテットロールを用いて、n−デカンを熱媒と
した延伸槽にて二段延伸を行った。こつと縫填l延r申
槽内温度1ま110℃、第2延呻嗜内温度゛寸130℃
でちり、→の耳効長さはそれぞれ50−で、ちった。延
f申に際しては第1ゴデツトロールの回転速度をO,F
l m / m i n (!:してif、 3ゴデツ
トロールの回転速度を変更することにより表2に示すそ
れぞれ延伸比の異なる繊維を得た。又、第2ゴデツトロ
ールの回転速度は、安定延伸可能な範囲で適宜選択した
。但し、延伸比は第1ゴデツトロールと第3ゴデツトロ
ールとの回転比より計算して求めた。予備延伸配向物の
調製条件(ドラフト比)、各延伸比における引張弾性率
および引張強度を表2に1延呻比と弾性率の関係を図3
に、及び延伸比と引張強度との関係を図4に示した。尚
、弾性率および引張強塵はインストロン万能試験機11
23型(インストロン社製)を用いて室温(23℃)に
て測定した。この時、クランプ間の試料長は250uで
引張速度250yJ/ m i nとした。但し、弾性
率は、初期弾性率で接線の傾きを用いて計算し7た。計
算に必要なT凌維断面積は、その都度牛放維の密度f、
−蜜度勾配法てて測定し重脩とから計はで求めた。
表2、図3及び図4から、ドラフト比が3未満(RLI
IINO5,9〜14)では延伸比の増加とともに高弾
性率の延伸糸が得られるが、引張強度は延伸比の増加と
ともに飽和し、高引張強度の延伸糸が得らhないこと、
すなわち従来言われているように高紡糸溶液からでは高
引張強度の延伸糸が得られないことが確認された。しか
しながら、本発明の如くドラフト比を5.0.25.5
0と増す(C従って(Run Nos、 15〜31、
延伸叱の増加とともに弾性率が高くなるのは勿論のこと
、とくに引張強度が著しく高くなる、即ち改良されるこ
とが分かる。すなわち本発明の方法では高濃度の紡糸溶
液を用いても高弾性率、高引張強度の延伸糸を得ること
ができる。本発明方法は、その意味で従来の方法に比べ
極めて生産性が高い方法であると言える。
実施例2 実施例1の方法で最終的に濃度が30重量%となるよう
な超高分子量ポリエチレン(極限粘度〔η]: 8.2
0617g)紡糸用溶液を調製し、さらに紡糸延伸する
ことてより配向延伸糸を得た。
各ドラフト比、各延伸比での弾性率および引張強度を表
4に、延伸比と弾性率との関係を図5に、延伸比と引張
強度との関係を図6に示した。実施例1% Run N
os  I F)〜31と同様にドラフト効果により強
度が著しく改良されていることが分る。
表   3 比較例1 く溶液の調製、紡糸、延伸〉 実施例1と同様の方法で最終的に濃度が4重量%となる
様な超高分子量ポリエチレン(極限粘度〔η) : l
 7.O617g)紡糸用溶液を調製した。
該紡糸用溶液を実施例2の方法で紡糸し、次いで実施例
1の方法で延伸し配向延伸糸を得た。尚、ドラフトをか
けた予備延伸物は低濃度であるためか、その形状維持能
力に劣り1、水槽内で収縮が起り、その結果繊維径が周
期的に変動し均一とならなかった。各ドラフト比、各延
伸比での弾性率および引張強度を表4に、、延伸比と弾
性率との関係を図7に、延伸比と引張強度との関係を図
8に示しだ。
この様な低濃度ではドラフト効果によるさらなる性能向
上は望めなめ即ち弾性率、引張強度に及ぼすドラフトの
効果は全くないことが分る。
表  4 比較例2 実施例1と同様の方法で最終的に濃1’tが30重量%
となる様なポリエチレン(極限粘度゛〔η〕:2.5d
l/E’)紡糸用溶液を調表し、該紡糸用溶液にて紡糸
し次いで延伸を行い、配向延伸物を得た。各ドラフト比
、各延伸比での弾性率および引張強度を表5に、延伸比
と弾性率との関係を図9に、延伸比と引張強度との関係
を図10に示した。
このように低い検眼粘度のポリエチレンでは、ドラフト
による弾性率及び引張強度の改良効果は認められないこ
とが分かる。
表   5 実施例3 極限粘度〔η〕が7.42dt/gの超高分子量ポリエ
チレンを用いて実施例1と同様の方法で紡糸溶液を調製
したところ、超高分子量ポリエチレン濃度は54.5重
量%であった。この溶液より251φの押出機付紡糸機
にて予備延伸配向物を調製した。この時紡糸ノズルは2
uφ、成形温度は180℃であり、ドラフト比は58.
1であった。
上記予備配向物を次の条件で延伸した。回合のゴデツト
ロールを用いてn−デカンを熱媒とした延伸槽で二段、
引き続き、トリエチレングリコールを熱媒とした延伸槽
にて一段、計三段の延伸を行った。この時第−延伸槽内
温度は120℃、第二延伸槽内温度は130℃、そして
第三延伸槽内温度は137℃であり、槽の有効長さはそ
れぞれ50c!11であった。延伸に際しては第1ゴデ
ツトロールの回転速度を0.5m/min  として固
定し第四ゴデツトロールの回転速度を変更することによ
りそれぞれ延伸比の異なる繊維を辱た。又、第二、第三
ゴデツトロールの回転速度は安定延伸可能な範囲で適宜
選択した。そして延伸比は第一ゴデツトロールと第四ゴ
デツトロールとの回転比より計算して求めた。表6に各
延伸比における引張弾性率および引張強度を示した。
第  6 実施例4 前述の実施例にて調製した試料の中から代表的張弾性率
42.4GPa、引張強度2.48GPa、配向度0.
98)についてクリープ特性を調べた。装置の概略を図
11に示した。試料1の両端は平行締めグリップ4(重
量5g)にて固定した。上端はグリップを介して固定し
、下端は同様にグリップを介して測定時荷重5と接続し
た。試料をガラス製二重管3の中に通した。試料の雰囲
気温度はガラス製二重管の入ロアと出口6とを通って循
環するシリコンオイルにて80℃に制御した。試料の伸
びは試料だ付けた上下二カ所の標線2(標線間距離約1
OCIIL)の位置をカセトメーターでガラス越しに観
察し、その相対位置からグリップの影響を除去すること
Kより求めた。
室温(23℃)における破断応力のRun&37の試料
においては22.6%荷重を又、Runム38の試料に
おいては20.2%荷重をかけての測定結果をそれぞれ
表7、表8に示した。この荷重は、試料ル位断面積あた
りの荷重に換算すると500MPaである。この測定結
果は、熱応力ひずみ測定装置(セイコー電子工業製5S
−10型)を用いて試料の長さ1Ov1で行った測定の
結果とほぼ一致[7だ。
表7 (Run ihx 37 ) 時間(秒)     呻び(%) 30             0、8860    
         1.32120        1
.56 300             1.66660  
           1.761200      
  1.78 表8 (Rur+&38) 40              fl、84120 
       1.00 480             1.241020 
       1.56
【図面の簡単な説明】
図1及び図2は予備延伸糸の電子顕微茨写真、図3、図
5、図7及び図9は延伸糸の延伸比と弾性率との関係、
及び図4、ズ6、図8及び図10、 けf坤糸の延伸比
と引張強度との関係を表わす。 第11図はクリープW性測定装はの慨略図である。 特許出頌へ 三井石油化学工業沫式会社−−−−−−−
ほか1名 515&弾度 (GPa) 」11iギ   (GPa ) 51弘強度 (GPa ) JW性牢 (GPo ) ブ1預強度 (GPa ) −〜          廻 5勺Q リ’11  季   (GPa)ダI頭鶏腐 
(GPa )

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(1)デカリン中135℃における極限粘度が少く
    とも5dl/gである超高分子量ポリエチレン15〜8
    0重量部及び上記超高分子量ポリエチレンを溶解しうる
    溶剤85〜20重量部とからなる超高分子量ポリエチレ
    ンの高濃厚成形用溶液を、この成形用溶液が溶液状態を
    維持する1度で成形ダイのノズルより押出し、 (2)押出された押出物を少くとも3倍のドラフト比で
    引取りそして該引取り中にあるいは該引取り後に、該押
    出物中の超高分子量ポリエチレンを結晶化させて予備延
    伸配向物を形成し、そして (3)該予備延伸配向物を少くとも3倍の延伸比で延伸
    する、 ことを特徴とする超高分子量ポリエチレンの延伸成形物
    の製造方法。 2、超高分子量ポリエチレンの極限粘度が7〜30d1
    /gである特許請求の範囲第1項に記載の方法。 3、超高分子量ポリエチレン15〜75重量部と上記溶
    剤85〜25重量部からcompriseされる濃厚紡
    糸溶液を用いる特許請求の範囲第1項に記載の方法。 4、上記溶剤が超高分子量ポリエチレンの融点よりも高
    い沸点を有し且つ40℃よりも低い融点を有する特許請
    求の範囲第1項に記載の方法。 5、溶液状態を維持する上記温度が140〜250℃の
    範囲の温度である特許請求の範囲第1項に記載の方法。 6、ドラフト比が少くとも6倍である特許請求の範囲第
    1項に記載の方法。 7、結晶化を引取り中に行なう特許請求の範囲第1項に
    記載の方法。 8、延伸比が5〜20倍である特許請求の範囲第1項に
    記載の方法。 9、(1)デカリン中135℃における極限粘度が少く
    とも5dl/gである超高分子量ポリエチレン15〜8
    0重量部及び上記超高分子量ポリエチレンを溶解しうる
    溶剤85〜20重量部とからcompriseされる超
    高分子量ポリエチレンの高濃度成形用溶液を、この成形
    用溶液が溶液状態を維持する温度で成形ダイのノズルよ
    り押出し、そして、 (2)押出された押出物を少くとも3倍のドラフト比で
    引取り、そして該引取り中にあるいは該引取り後に、該
    押出物中の超高分子量ポリエチレンを結晶化させて予備
    延伸配向物を形成する、 ことを特徴とする超高分子量ポリエチレンの予備延伸配
    向物の製造方法。 10、(A)デカリン中135℃における極限粘度が少
    くとも5dl/gである超高分子量ポリエチレンからな
    り、 (B)X線回折により求めた配向度が少くとも0.8で
    あり、そして (C)配向度が約0.97のその延伸物が80℃の雰囲
    気温度において荷重負荷時から1000秒後において2
    %以下の伸びしか示さないフリープ特性を示す、ここで
    該負荷荷重は、23℃における100%/minの歪速
    度での破断荷重の20%に相当する荷重である、 ことを特徴とする超高分子量ポリエチレンの予備延伸配
    向成形物。 11、示差熱分析法により求めた融点が40°〜120
    ℃であるパラフィンワックスを実質的に含有しない特許
    請求の範囲第3項に記載の予備延伸配向物。 12、電子顕微鏡写真において、ラメラ状の有孔性構造
    を実質的に観察できない特許請求の範囲第3項に記載の
    予備延伸配向成形物。
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