JPS62253699A - 高密度粒状洗剤組成物 - Google Patents

高密度粒状洗剤組成物

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JPS62253699A
JPS62253699A JP8189286A JP8189286A JPS62253699A JP S62253699 A JPS62253699 A JP S62253699A JP 8189286 A JP8189286 A JP 8189286A JP 8189286 A JP8189286 A JP 8189286A JP S62253699 A JPS62253699 A JP S62253699A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は高密度粒状洗剤に関し、更に詳しくは、冷水中
においても分散溶解性に優れた高密度粒核洗剤組成物に
関する。
〔従来の技術〕
近年、省資源的観点や洗剤の輸送面、主婦の持ち運びや
置き場所などの便宜性から高密度の粉末洗剤への要望が
増加してきている。
高密度粉末洗剤としては、例えば、特開昭48−615
11号公報には界面活性剤30%以上を含有し、嵩密度
が065g/cm’以上でかつ粒子径が0.5mmから
5+1lIIIの範囲内にある造粒洗剤組成物が開示さ
れている。また、特開昭53−36508号公報には界
面活性剤30〜70%と各種洗剤ビルダー類を特定量乾
式配合した嵩密度が0.55g/cm3以上の洗剤が開
示されている。
さらに特開昭58−132093号公報には、緊密に混
合された陰イオン界面活性剤及び陰イオン重合体を含有
する粒状洗剤組成物が開示されている。これは、非石鹸
陰イオン界面活性剤に予め特定の水溶性陰イオン重合体
を緊密に混合した物を調製することにより、水溶性の中
性またはアルカリ性塩およびそれらの混合物を加えて製
造された噴霧乾燥粒状混合物に他の洗剤成分を配合して
得られた高密度(例えば0.67g/cm’)の粒状洗
剤においても、粒状物の溶解を遅延させるように作用す
る水と陰イオン界面活性剤との高粘稠rgumJ相の形
成を排除または遅延させ、粒状洗剤の分散・溶解性を改
良しようとするものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、この様な高密度の粉末洗剤は一般に満足すべき
分散・溶解性を有しておらず、前述の特開昭5El−1
32093号公報記載の例においても、多少の効果は認
められるものの、日本国において冬場一般的に用いられ
るような冷水中で、洗剤粒子集団が比較的大きな機械力
を受けないで一定時間以上放置される様な条件下では、
その分散・溶解性は未だ不十分であり、根本的な解決に
至っていない。
例えば、5℃といった冷水は、冬場の日本国における家
庭洗濯では一般に用いられうる温度の水である。この様
な冷水で通常の全自動洗濯機を使用する場合、最初に洗
濯物と洗剤を入れ、次に開始スウィフチを入れることに
より、注水からの洗濯サイクルが始まるのが一般的であ
るが、この注水時間内に、洗剤粒子の集団が、物理的な
機械力をあまり受けない状態でゆっくりと水の浸透を受
け、それと共に粒子表面に非常に高濃度の洗剤成分と水
の混じったペースト状の相が形成され、粒子同志の合一
が起こる。そして、このような粒子の集団全体が水和し
た高粘稠なペースト状の相で覆われ、その後の撹拌によ
る機械力では再分散しきれず、通常の洗濯時間内では溶
解しきれなくなることが起こり、消費者にとって非常に
望ましくないものであった。また、このような高粘稠な
ペースト状の相の形成は、組成物中の界面活性剤成分が
陰イオン界面活性剤主体である場合に特に起こり易い。
一方、従来の単なる噴霧乾燥洗剤の様な低密度の洗剤で
は、洗剤粒子が多孔質で多量の空気を含んでおり、水に
浮き易く、浮力で分散し、また仮に水中で粒子同志が合
一しても、その集団自体の密度が低く比較的多量の空気
を含んでいるため、機械力により容易に再分散溶解し、
このような問題は生じ難いのである。
これらの観点から、高密度粒状洗剤において、前述の特
開昭58−13209.3号の例の様に、洗剤組成物中
の界面活性剤、特に陰イオン性界面活性剤に着目し、そ
の高粘稠なペースト状相の形成を抑制すべく、種々の減
粘剤、ハイドロトロープ剤の添加等を試みたが、前述の
如く冬場の日本的な洗濯条件下では、わずかな改良効果
は認められるものの、根本的な解決にはいたらず、従っ
て陰イオン性界面活性剤と水との高粘稠なペースト状相
の形成が高密度粒状洗剤の分散溶解性阻害の一因ではあ
るが主因ではないことが明らかになった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、その主因を探るべくさらに鋭意槍肘を進
めた結果、高密度粒状洗剤が極めて低温の水中に置かれ
た場合、洗剤粒子集団の表面から水の浸透を受け、それ
に伴い界面活性剤の水和が起こり、また水溶性塩類が水
和熱を発しながら水和し、次いで溶出してゆき、塩類を
溶出した水がさらに集団内部へ浸透するにつれて、より
高濃度な塩溶液となり、ついには、周囲の低温の系に熱
を奪われて温度降下し、過飽和状態となって結晶を析出
し、その結晶の存在が界面活性剤の粘稠なペースト状の
相をより硬くし、さらには析出する結晶同志の連結によ
ってその相自体を強固な水和固体状の相へと変化させ、
その後に機械力が加わっても容易に分散溶解し難いもの
にしていることが明らかになった。つまり、水溶性かつ
結晶性の塩類の存在が高密度粒状洗剤の冷水中における
分散溶解性阻害の主因であることが明らかになった。
一方、水溶性かつ結晶性の無機塩類は洗剤の製造適性及
び洗濯性能を向上するために要求される必須成分である
本発明者らは、これらの問題を解決すべく鋭意検討の結
果、高密度粒状洗剤生地中の分散溶解性阻害の主因であ
る水溶性かつ結晶性の無機塩類の含有量を特定量以下に
限定すると共に、その水溶性かつ結晶性の塩類の粒子を
水和を抑制しうる有機物で処理して洗剤生地に乾式混合
することにより、冷水における分散溶解性及び洗浄性能
の優れた高密度粒状洗剤が得られることを見出し、本発
明を完成した。
即ち本発明は、有機界面活性剤及び無機塩類を含有する
高密度粒状洗剤生地において、生地中の有機界面活性剤
の含有量が20〜60重量%、水溶性かつ結晶性の無機
塩類の含有量が15重量%以下、その他の無機ビルダー
及び/又は有機2価金属イオン捕捉剤の含有量が25〜
80重量%である高密度粒状洗剤生地に対し、水和を抑
制しうる有機物を担持した水溶性かつ結晶性無機塩類の
粒子を5重量%以上乾式混合してなることを特徴とする
高密度粒状洗剤組成物を提供するものである。
本発明で高密度とは、嵩密度が0.5ic/e@”以上
、好ましくは0−6g/cm3以上をいう。
本発明の高密度粒状洗剤生地に用いられる有機界面活性
剤としては、以下のものが挙げられる。
陰イオン性界面活性剤としては、直鎖または分岐鎖アル
キルベンゼンスルホン酸塩、アルキルまたはアルケニル
エーテル硫酸塩、アルキルまたはアルケニル硫酸塩、オ
レフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和ま
たは不飽和脂肪酸塩、アルキルまたはアルケニルエーテ
ルカルボン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩またはエステル、
アミノ酸型界面活性剤、N−アシルアミノ酸型界面活性
剤、アルキルまたはアルケニル酸性リン酸エステル、ア
ルキルまたはアルケニルリン酸エステルまたはその塩な
ど、両性界面活性剤としては、カルボキシまたはスルホ
ベタイン型界面活性剤など、 非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシアルキレン
アルキルまたはアルケニルエーテル、ポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテル、高級脂肪酸アルカノール
アミドまたはそのアルキレンオキサイド付加物、蔗糖脂
肪酸エステル、脂肪酸グリセリンモノエステル、アルキ
ルアミンオキサイドなど、 カチオン性界面活性剤としては、第4級アンモニウム塩
などが例示される。
好ましい界面活性剤としては、直鎖または分岐鎖アルキ
ルベンゼンスルホン酸塩、アルキルまたはアルケニルエ
ーテル硫酸塩、アルキルまタハアルケニル硫酸塩、第1
/フインスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和ま
たは不飽和脂肪酸塩、カルボキシまたはスルホベタイン
型界面活性剤、ポリオキシアルキレンアルキルまたはア
ルケニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル、高級脂肪酸アルカノールアミドまたはその
塩が挙げられる。
有機界面活性剤の配合廣は20〜60重量%、好ましく
は25〜60重量%の範囲である。含有量が20重噴筒
未溝の場合は十分な洗濯性能が得られず、また60重量
%を越えると製造適性並びに得られる洗剤の粉末物性が
悪くなり好ましくない。
これらを機界面活性剤のうち、特に陰イオン性活性剤は
、水中で粘稠なベースト状の相を形成し易く、水溶性か
つ結晶性の多量の塩類の存在による悪影響を受は易いた
め、陰イオン性界面活性剤を主体として用いた場合、そ
の冷水中における分散溶解性は特に不十分であった。従
って、用いられる有機界面活性剤中、陰イオン性界面活
性剤含有量が70重量%以上である場合、本発明の効果
は特に顕著である。
本発明の高密度粒状洗剤生地で含有量を限定する水溶性
かつ結晶性の無機塩類、及び生地に乾式混合される粒子
に用いられる水溶性かつ結晶性の無機塩類の例としては
、アルカリ金属又はアンモニウムの塩化物、硫酸塩、硫
酸水素塩、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、炭酸塩、炭酸水素
塩、セスキ炭酸塩、ホウ酸塩、無機リン酸塩(例えば、
トリポリリン酸塩、ピロリン酸塩、約6〜21の重合度
を有する高分子メタリン酸塩、オルトリン酸塩等)及び
SiO2対アルカリ金属酸化物のモル比が1.0以下の
ケイ酸塩、例えばオルトケイ酸塩、メタケイ酸塩等であ
るが、特に前記のもののナトリウム塩が挙げられる。さ
らに限定すれば、前記の塩のうち、炭酸ナトリウム、硫
酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸
ナトリウム、オルトリン酸ナトリウム等が挙げられる。
これらの塩は、その他の塩より比較的温度による溶解度
差が大きいため、水溶液から結晶を析出し易く、しかも
低温で比較的多くの結晶水を取り結晶同志を連結させ易
くその構造が強固であるため、高密度洗剤の分散溶解性
阻害要因が大きい。なかでも、炭酸ナトリウムは同じ理
由に加え、水和による発熱量が大きいため冷水中でも発
熱を伴って高濃度に溶出し、従って周囲の低温の系に熱
を奪われて温度降下すると大きな溶解度差を生じ結晶を
析出し易(、しかも32℃以下ではlO水塩となり、多
量の結晶水を取ることにより、未溶解の結晶自体も水和
結晶となって体積膨張し、水和結晶同志をより連結させ
易く、またその構造もより強固であることから、その含
有量は特に限定されるものである。
本発明の洗剤生地中におけるこれらの水溶性かつ結晶性
の無機塩類の配合量は15重量%以下であることを要す
る。炭酸ナトリウムの場合は前述の理由により10重世
%未満に抑えることが望ましく、又洗剤生地の粉末物性
面より2重量%以上配合することが望ましい。
また、本発明の洗剤生地は、製造適性及び洗濯性能を増
強するために、水溶性ではあるが非結晶性である無機塩
類、水不溶性無機塩類などのビルダー物質及びその他の
洗剤常用成分を含有する。
これらの無機塩類としては、例えば5iOz対アルカリ
金属酸化物のモル比が1.0より大きいケイ酸塩(1号
、2号、3号ゲイ酸ナトリウムなど)、A型ゼオライト
で代表されるアルミノケイ酸塩などの無機ビルダーが、
その他の成分としては有機2価金属イオン捕捉剤が挙げ
られ、それらの含有量は洗剤生地に対し25〜80重量
%である。
本発明に使用される有機2価金属イオン捕捉剤としては
、エタン−1,1−ジホスホン酸塩等のホスホン酸の塩
、2−ホスホノブタン−1,2−ジカルボン酸等のホス
ホノカルボン酸の塩、アスパラギン酸、グルタミン酸等
のアミノ酸の塩、ニトリロ三酢酸塩、エチレンジアミン
四酢酸塩等のアミノポリ酢酸塩、ポリアクリル酸、ポリ
アコニット酸等の高分子電解質、蓚酸、クエン酸等の有
機酸の塩、特開昭5152196号公報に記載のポリア
セタールカルボン酸重合体またはその塩などが挙げられ
る。
更に本発明の組成物には次の様な成分を必要に応じて適
当量配合し得る。
l) 再汚染防止剤 ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルとロリドン、カルボキシメチルセルロースなど。
2)漂白剤、螢光染料、酵素等 漂白剤として過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム、
硫酸ナトリウム/塩化ナトリウム過酸化水素付加物など
を、又増白剤として市販螢光染料などを、酵素としてプ
ロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、セルラーゼなどを
、その他香料、青味付剤、漂白活性化剤なども必要に応
じて配合することができる。
本発明の高密度粒状洗剤生地の製造方法については特に
限定はないが、例えば前述の特開昭48−61511号
公報に示される方法や、また未中和の陰イオン性界面活
性剤にアルカリ荊及び耐酸性の洗剤成分を加え、中和し
た後、ゼオライトやトリポリリン酸塩などを加えて粉砕
する方法や、噴霧乾燥による粉末洗剤を造粒することに
よって嵩密度を大きくする方法などによって製造するこ
とができる。
高密度粒状洗剤生地の粒径は通常40〜2000μ、特
に125〜2000μの範囲にあることが望ましい。
本発明では、高密度粒状洗剤生地に対し、水溶性かつ結
晶性の無機塩類粒子を水和を抑制しうる有機物、例えば
シリコーン等の疎水性有機物;ポリオキシエチレン系、
多価アルコール系、アルキロールアミド系等の非イオン
界面活性剤;ポリエチレングリコール等の高分子で処理
して洗剤生地に乾式混合することにより、従来の噴霧乾
燥洗剤と同等以上の洗濯性能を達成することができ、し
かも高密度粒状洗剤の冷水中における分散溶解性を阻害
することなく、任意の量の水溶性かつ結晶性の無機塩類
を配合することができる。水和を抑制しうる有機物は単
独で用いることもできるが、水溶性かつ結晶性の無機塩
類に融点が40℃以下の水和を抑制しうる有機物を担持
させ、その表面を融点が40℃を越える(好ましくは5
0℃以上の)水和を抑制しうる有機物で被覆した粒子と
して、即ち併用して用いることが望ましい。なぜなら、
冷水中で洗剤粒子集団が機械力を受けない状態で水の浸
透を受けても、水溶性かつ結晶性の無機塩類が前者の有
機物を担持していることにより、これらの無機塩類の水
和を抑制し、仮に水和が起こっても機械力が加わらない
状態では有機物が塩粒子の周囲の近傍に存在し、塩の溶
出を妨げ、それらの塩の結晶の析出や、水和結晶同志の
連結による固結等といった分散溶解性阻害の主因となる
現象を起こさないからである。また、粒子表面を融点が
40℃を越える(好ましくは50℃以上の)後者の有機
物で被覆することにより、粒子に担持させる前者の有機
物として低融点のものを用いても自由流動性の粒子が得
られ、保存中においても無機塩が担持した前者の有機物
の染み出しが殆どなく、粒子の自由流動性を撰ねたり、
前述のような分散溶解性を損ねたりすることがないもの
が得られる。、この粒子に担持させる融点が40℃以下
の有機物としては、非イオン性界面活性剤が最も好まし
く、粒子表面を被覆する融点が40℃を越える(好まし
くは50℃以上の)有機物としては、平均分子量が20
00以上のポリエチレングリコールが最も好ましい。な
ぜなら、非イオン性界面活性剤は、静置状態で少量の水
と水和することによりゲル化するため、無機塩類の水和
・溶出を抑制する効果が高く、ポリエチレングリコール
は、粒子表面で良好な被膜を形成させ易いからである。
本発明の、融点が40℃以下の有機物を匿持する粒状水
溶性かつ結晶性無機塩類の表面を、融点が40℃を越え
る(好ましくは50℃以上の)を機動で被覆した粒子の
製造方法については特に限定はないが、その好適な例と
しては、特願昭60−195667号記載の方法が挙げ
られ、実質的に50℃以下で結晶水を遊離しない水溶性
かつ結晶性の無機塩類の無水物の粉末と、融点が40℃
以下の有機物とを、その有機物の融点以上の温度で予め
混合した後、融点が40″Cを越える(好ましくは50
℃以上の)有機物の水溶液を混合攪拌する方法などによ
って製造することができる。この方法によれば、後者の
有機物水溶液中の水分が無機塩類の結晶水として奪われ
、粒子表面に後者の有機物の被膜が形成され、流動性及
び保存安定性の良好な粒子が得られるが、さらに、−次
粒子の平均径が5μm以下の微粉末(例えば、A型ゼオ
ライトで代表されるアルミノケイ酸塩の微粉末など)を
、得られた粒子に対して0.2〜10重量%添加、混合
すると一層流動性を良くすることができる。この粒子中
の前者の有機物の含有量は用いられる水溶性かつ結晶性
の無機塩類の粒子形状に左右され、平均粒子径の小さな
ものや、多孔性の粒子を用いることによって、含有量を
多くすることができる。
前者のを種物としては、非イオン性界面活性剤が最も好
ましく、ポリオキシエチレン系、多価アルコール系、ア
ルキロールアミド系の非イオン性界面活性剤のいずれも
が使用できる。水溶性かつ結晶性の無機塩類の粉末に対
する前者の有機物の量は、JIS K 6221、ゴム
用カーボンブラック試験方法の6.1.2.によって求
めた吸油量80%以下が望ましい。また、後者の有機物
としては、ポリエチレングリコールが最も好ましく、平
均分子!12000以上のものが使用できる。これらの
観点から、この粒子中の前者の有機物の含量としては1
〜20重置%、好ましくは3〜lO重量%、後者の有機
物の含量としては2〜20重量%、好ましくは6〜15
重景%であることが望ましい。尚、上記以下の分子量の
ポリエチレングリコールは融点が低いため、保存中に高
温にさらされると融解して固結の原因となることがある
ため好ましくない。ポリエチレングリコールは40〜9
5重景%の水溶液として用いるのが好ましい。また、ポ
リエチレングリコールを水溶液として用いる時は、水溶
液中の水の量が水溶性かつ結晶性の無機塩類が結晶水と
して取り得る水の量の0.1倍以上1゜1倍以下の範囲
内となるようにその添加量を決めることが望ましい。も
し、それ以上に水があると、乾燥操作に余分のエネルギ
ーと時間を必要とするので好ましくない。
前述の水和抑制処理された粒子は、高密度洗剤生地に対
し、通常5重量%以上、好ましくは15重量%以上、よ
り好ましくは15〜35重量%乾式配合される。
前述の水溶性かつ結晶性の無機塩類のうち、例えば炭酸
ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナ
トリウム、オルトリン酸ナトリウム等のアルカリ性のも
のが、洗濯性能面より特に存利に用いられる。
特に、嵩密度0.4〜1.Og/ml テ、平均粒子径
が200〜1000μ僧である多孔性の炭酸ナトリウム
が好ましい。
〔実 施 例〕
以下、本発明を実施例をもって詳述するが、本発明は以
下の実施例によって限定されるものではない。
表1の配合組成の高密度粒状洗剤生地(A)及び粒子(
B)を製造し、(B)を(A)に乾式混合した高密度粒
状洗剤の嵩密度及び分散溶解性について比較検討した結
果を表2に示した。
(a)有機界面活性剤 LAS :直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ソーダ(C
+z〜Cl5) AS :アルキル硫酸ソーダ(CI4〜C+5)AES
 :ポリオキシエチレンアルキル硫酸ソーダ(C+n〜
C+s、EO==1.5)AO3:α−オレフィンスル
ホン酸ソーダ(Cab〜C+a) ノニオン:ポリオキシエチレンアルギルエーテル(C5
2〜CI !+而面10) 粒子(B)に用いたノニオンも同一 のものである。
(b)水溶性かつ結晶性の無機塩類 本1 : JIS K 1201、ソーダ灰に規定され
たもので、嵩密度1.13g/c+m3、平均粒径32
7μのものを使用。
本2:特開昭59−190216号公報に開示された方
法により調製されたもので、嵩密度 0.56g/cm3、平均粒径550μのものを使用。
表1中(a)は有機界面活性剤であり、(b)は本発明
の限定する水溶性かつ結晶性の無機塩類である。尚、ポ
リエチレングリコールは平均分子量約13.000のも
のを用いたが、これは分散剤であり、(a)の有機界面
活性剤には含まれない。
また、ゼオライトは水不溶性であり、ケイ酸ソーダ2号
は非晶質で水溶液から定まった結晶を生成しないため、
いずれも(b)の水溶性かつ結晶性の塩類には含まれな
い。また、粒子(B)中のポリエチレングリコール及び
水は、ポリエチレングリコールの60重量%水溶液とし
て用いた。
以下、高密度粒状洗剤の製造及び嵩密度、分散溶解性の
測定法について説明するが、製法は、本実施例で用いた
高密度粒状洗剤を製造する好適な一例を示したもので、
特に限定されるものではない。
■)洗剤製法 表1中(P)の組成で各々含水骨50重量%のスラリー
を調製し、噴霧乾燥することにより、嵩密度が0.3g
/cn+3前後の洗剤粉末(P)を得た。
次いで、(P)をハイスピードミキザー(撹拌転勤造粒
機、深江工業株式会社製)に投入し、微粉末ゼオライト
を水で湿らせた組成((1)を加えて、解砕造粒し、嵩
密度が0.6g/co+3〜0.8g/cm3の高密度
粒状洗剤を得た。この時、組成(Q)中の水は、解砕さ
れた洗剤粉末(P)の造粒バインダーとして作用し、組
成(Q)中のゼオライト微粉末は、その造粒バインダー
としての水のキャリアーとして、また粗大粒子の生成を
抑制する造粒助剤として作用する。
また、造粒バインダーとしては、組成(P)中のノニオ
ンを液状にして造粒時に洗剤粉末にスプレーしても良い
、このようにして得られた高密度粒状洗剤(P) + 
(Q)に、最後に(R)の微粉末ゼオライト乾式混合し
、流動性、固結防止性の優れた高密炭粒状洗剤生地(A
)を得、次いで粒子(B)を乾式混合することにより、
各組成の高密度粒状洗剤を得た。
組成2.5.6及び7の本発明の粒子(B)は、水溶性
かつ結晶性の無機塩粒子(b)の無水物をVプレンダー
(P−K twin 5hel■aboratoryb
lender、  8QT、  Liquid−sol
id  model+  PATTERSON−Kl!
LLEY CO,、USA)に入れ、次にノニオンをV
ブレンダーの液体添加Iffから加え、3分間混合後、
予め用意したポリエチレングリコール(平均分子量約1
3.000)の60重■%水溶液を添加し、5分間混合
し、最後に微粉末ゼオライトを加えて30秒混合するこ
とにより、流動性、固結防止性の優れたものを得、本実
施例に用いた。
また、熱的に不安定な少量添加物、例えば酵素や漂白剤
等も、この最後の工程で乾式混合することにより好適に
配合される。尚、本実施例では、解砕造粒後、目開き1
開のスクリーンを通過させ、粒径1m+a以上の粗粒子
を除いた。本製法によれば、解砕造粒条件(造粒機の種
類、造粒温度、造粒時間及び造粒バインダーの種類等)
及び造粒後通過させるスクリーンの目開きや、粗大粒子
のリサイクル等により、また乾式混合する水溶性かつ結
晶性の塩粒子(8)の配合量、嵩密度及び粒度の選択に
より所望の嵩密度及び粒度の粒状洗剤を得ることができ
る。
2)洗剤嵩密度(見掛は比重)の測定 JIS K−3362の方法によって測定3)洗剤分散
溶解性の測定 (株)日立製全自動洗濯機2.8kg青空PF−265
0を用い、洗濯槽底部一端に洗剤40gをまとめて置き
、その上に衣料(木綿肌着60重量部とポリエステル/
綿混のワイシャツ40重量部)を2kg投入し、所定の
温度の水道水を毎分82の流速で、洗剤に直接水があた
らないように、401になるまで5分間かげてゆっくり
注水する。その後、攪拌を開始し、3分間撹拌した後、
攪拌を止め、排水し、3分間脱水後、衣料及び洗濯槽に
残留する洗剤を目視判定する。判定基準を以下に示す。
○:残留洗剤なし ■=僅かに小粒状の残留洗剤あり △:多数の小粒状残留洗剤または僅かに塊状残留洗剤あ
り ×:塊状の残留洗剤がかなり残る 本測定法においては、洗剤粒子集団が、注水時の5分間
、殆ど物理的な機械力を受けない状態で水中にさらされ
、水の浸j3を受けた後、攪拌による機械力を受けるこ
とになる。
以上の結果より、組成l、組成2は最終洗剤組成におけ
る水溶性かつ結晶性の無機塩類(b)の含有量を同一と
するものであるが、組成1では、高密度粒状洗剤生地(
A)中の水溶性かつ結晶性の無機塩類(b)の含有層が
多すぎるため、所望の分散溶解性が得られない。
一方、組成2は、洗剤生地(A)中の水溶性かつ結晶性
の無機塩類(b)の含有量を特定量以下にし、残りを本
発明の水和抑制処理粒子(B) として、乾式混合して
なることにより、優れた分散溶解性が得られた。
また、組成3.4.5.6及び7も、最終洗剤組成にお
ける水溶性かつ結晶性の無機塩rJ(b)の含有量を同
〜とするものであるが、組成3及び5は、洗剤生地(A
)中の水溶性かつ結晶性の無機塩粒子(b)の含有量が
多すぎるため、分散溶解性は悪い。
一方、組成4.6及び7は、洗剤生地(A)中の水溶性
かつ結晶性の無機塩1 (b)の含有量は特定量以下で
あるが、その残りを組成4では、単に無処理の塩粒子(
B)として大量に乾式混合しているため、その分散溶解
性は悪い。これに対し、組成6及び7は本発明の水和抑
制処理粒子(B)として乾式混合しているため、水溶性
かつ結晶性の無機塩1 (b)を大量に配合しても、優
れた分散溶解性が得られた。また組成6と7の比較で、
組成7の方が水和抑制処理粒子(B)中の水溶性かつ結
晶性の無機塩粒子として、多孔性のものを用いることに
より、低融点の有機物をより多く安定に担持させること
ができ、より水和抑制効果の高い粒子(B)が得られた
。従って、組成6より組成7の方がさらに優れた分散溶
解性を示した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 有機界面活性剤及び無機塩類を含有する高密度粒状
    洗剤生地において、生地中の有機界面活性剤の含有量が
    20〜60重量%、水溶性かつ結晶性の無機塩類の含有
    量が15重量%以下、その他の無機ビルダー及び/又は
    有機2価金属イオン捕捉剤の含有量が25〜80重量%
    である高密度粒状洗剤生地に対し、水和を抑制しうる有
    機物を担持した水溶性かつ結晶性無機塩類の粒子を5重
    量%以上乾式混合してなることを特徴とする高密度粒状
    洗剤組成物。 2 乾式混合される該粒子が、融点が40℃以下の水和
    を抑制しうる有機物を担持する粒状水溶性かつ結晶性無
    機塩類の表面を、融点が40℃を越える水和を抑制しう
    る有機物で被覆した粒子である特許請求の範囲第1項記
    載の高密度粒状洗剤組成物。 3 乾式混合される該粒子が、非イオン性界面活性剤を
    担持する水溶性かつ結晶性無機塩類の表面をポリエチレ
    ングリコールで被覆した粒子である特許請求の範囲第1
    項又は第2項記載の高密度粒状洗剤組成物。 4 有機界面活性剤中の陰イオン性界面活性剤の含量が
    70重量%以上である特許請求の範囲第1〜3項のいず
    れか1項に記載の高密度粒状洗剤組成物。 5 水溶性かつ結晶性の無機塩類が、炭酸ナトリウム、
    硫酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、ピロリン
    酸ナトリウム及びオルトリン酸ナトリウムからなる群よ
    り選ばれた1種または2種以上のものである特許請求の
    範囲第1〜4項のいずれか1項に記載の高密度粒状洗剤
    組成物。 6 乾式混合される該粒子の配合量が15〜35重量%
    である特許請求の範囲第1〜5項のいずれか1項に記載
    の高密度粒状洗剤組成物。
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