JPS6225290B2 - - Google Patents

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JPS6225290B2
JPS6225290B2 JP55126452A JP12645280A JPS6225290B2 JP S6225290 B2 JPS6225290 B2 JP S6225290B2 JP 55126452 A JP55126452 A JP 55126452A JP 12645280 A JP12645280 A JP 12645280A JP S6225290 B2 JPS6225290 B2 JP S6225290B2
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JP
Japan
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input
signal
superconducting material
material element
superconducting
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JP55126452A
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JPS5752235A (en
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Michitada Morisue
Yasuo Komamya
Teruaki Katsube
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SAITAMA DAIGAKUCHO
Original Assignee
SAITAMA DAIGAKUCHO
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Publication date
Application filed by SAITAMA DAIGAKUCHO filed Critical SAITAMA DAIGAKUCHO
Priority to JP55126452A priority Critical patent/JPS5752235A/ja
Publication of JPS5752235A publication Critical patent/JPS5752235A/ja
Publication of JPS6225290B2 publication Critical patent/JPS6225290B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K19/00Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits
    • H03K19/02Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits using specified components
    • H03K19/195Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits using specified components using superconductive devices
    • H03K19/1952Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits using specified components using superconductive devices with electro-magnetic coupling of the control current

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Computing Systems (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Logic Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、磁界により臨界電流値を変化せしめ
られることにより超伝導状態と超伝導状態との2
つの状態をとつて2値(「1」と「0」)を表わし
うるジヨセフソン素子のごとき超伝導材料素子を
用いた演算回路装置に関する。
従来のジヨセフソン素子論理演算回路として
は、第1図に示すようなものがあり、制御線1に
前段又は各入力端からの制御電流I1(第2図参
照)を流すと、この制御電流I1によつて制御線1
に磁界が生じ、ジヨセフソン素子2の臨界電流値
が第2図に示すように、I2にまで下がるため、予
め流されているバイアス電流の値I3がこの臨界電
流値I2を越え、これによりジヨセフソン素子2は
超伝導状態から電圧状態(常伝導状態)に移行す
る。
したがつて、ジヨセフソン素子2の端子間に電
圧が発生して、伝送線路3を通じて負荷抵抗4に
電流が流れて、信号が次段又は各出力端へ伝送さ
れるようになつている。
なお、第2図中の符号I4は制御電流を流さない
ときの臨界電流値を示しており、これにより制御
電流を流さないときは、臨界電流値がI4まで上が
り、上記バイアス電流の値I3が臨界電流値I4より
も小さくなるため、ジヨセフソン素子2は超伝導
状態に保持される。
しかしながら、従来のこの種のジヨセフソン素
子論理演算回路では、ジヨセフソン素子2からの
信号に方向性をもたせるために、ジヨセフソン素
子2とその制御線1とを分離して設けることが行
なわれており、これにより演算速度が遅く、しか
も動作が不安定であるという問題点がある。
本発明は、これらの問題点を解決しようとする
もので、演算速度が速くしかも安定した動作を得
られるようにした超伝導材料素子を用いた演算回
路装置を提供することを目的とする。
このため、本発明の超伝導材料素子を用いた演
算回路装置は、超伝導状態と電圧状態との2つの
状態をとることにより2値を表しうる第1および
第2の超伝導材料素子をそなえるとともに、基準
端に上記第1の超伝導材料素子を介して接続され
た第1の入出力端を有する第1段と、基準端に上
記第2の超伝導材料素子を介して接続された第2
の入出力端を有する第2段と、上記第1の超伝導
材料素子の電圧状態において上記第1の入出力端
から上記第2の入出力端へ信号を出力すべくこれ
らの入出力端相互を接続する信号線とをそなえ、
上記第2の入出力端からの出力時に上記信号線を
通じて上記第1の入出力端へ逆方向に出力される
信号の上記第1の超伝導材料素子への影響を除去
すべく、上記信号線に、上記第1の超伝導材料素
子に磁界を発生させる磁界形成機構が介挿される
とともに、上記第1および第2の入出力端にそれ
ぞれ上記第1および第2の超伝導材料素子の臨界
電流値以下のバイアス電流を供給するバイアス回
路と、上記第1の入力端子に入力信号を加えるこ
とにより上記第1の超伝導素子を電圧状態にする
入力回路とが設けられて、上記磁界形成機構が、
上記第1の超伝導材料素子の電圧状態を保持しう
るように、上記第1の入出力端から上記第2の入
出力端への順方向の信号を受けて上記第1の超伝
導材料素子の臨界電流値を下げる磁界を発生させ
るように構成されるとともに、同第1の超伝導材
料素子の超伝導状態を保持しうるように、上記第
2の入出力端から上記第1の入出力端への逆方向
の信号を受けて上記第1の超伝導材料素子の臨界
電流値を上げる磁界を発生させるように構成され
て、上記の第1段から第2段への信号伝送の方向
性をもたせるように構成されたことを特徴してい
る。
以下、図面により本発明の実施例について説明
すると、第3図はその第1実施例としての超伝導
材料素子を用いた演算回路装置を示す電気回路図
であり、それぞれ超伝導状態と電圧状態との2つ
の状態をとることにより2値を表わしうる超伝導
材料素子としてのジヨセフソン素子5,6が基準
端Eに接続しており、このジヨセフソン素子5,
6には、それぞれ第1および第2の入出力端
N1,N2およびバイアス電流調整用の抵抗7,8
を介してバイアス電流を供給するための電源9,
10が接続されている。
これらのバイアス電源9と抵抗7とで、バイア
ス回路CBが構成されており、バイアス電源10
と抵抗8とで、バイアス回路CBが構成されてい
て、これらのバイアス回路CBにより、各ジヨセ
フソン素子5,6には、第2図に符号I3で示す値
のバイアス電流が流れていることになる。
ところで、前段からの信号S1を伝送する信号線
11がジヨセフソン素子5の第1の入出力端N1
に直接接続されており、この信号線11は入力回
路CIを構成していて、この信号線11からの信
号S1がジヨセフソン素子5に入力されると、この
ジヨセフソン素子5に流れる電流が第2図に示す
臨界電流値I4を超えるので、ジヨセフソン素子5
は超伝導状態から電圧状態へ移行し、その端子間
から電圧が発生するようになつている。
また、ジヨセフソン素子5には、磁界形成機構
Mを構成する制御線12が直結されており、この
制御線12は次段のジヨセフソン素子6に信号を
伝送する信号線13を介して次段のジヨセフソン
素子6にも接続されている。
この信号線13は、ジヨセフソン素子5の出力
回路Cpを構成するとともに、ジヨセフソン素子
6の入力回路CIを構成している。
この制御線12の設け方は次のとおりである。
すなわち、信号線11からの信号S1がジヨセフソ
ン素子5に入力されて、その両端から電圧が発生
することにより、次段のジヨセフソン素子6へ向
けて順方向の電流が流れると、この制御線12を
流れる電流により磁界が発生して、ジヨセフソン
素子5の臨界電流値をバイアス電流値I3よりも小
さい値I2にまで下げて、ジヨセフソン素子5を
益々電圧状態に保持し、又ジヨセフソン素子6が
外部信号等で電圧状態へ移行することによりその
端子間に電圧が発生して、信号S2が信号線13お
よび制御線12を介してジヨセフソン素子5に向
かつて逆方向に流れると、この制御線12を流れ
る電流により、逆の磁界が発生して、ジヨセフソ
ン素子5の臨界電流の値をバイアス電流値I3より
も大きい値(第2図のI4よりも大きい値)にまで
上げて、ジヨセフソン素子5を益々超伝導状態に
保持するように、この制御線12を設けているの
である。
このように、ジヨセフソン素子5に制御線12
を直結しながら、順方向には信号を円滑に伝送す
るが逆方向には信号を伝送しないようにして、信
号伝送に方向性をもたせることができたのであ
る。
なお、符号14はジヨセフソン素子6用の磁界
形成機構Mを構成する制御線を示しており、この
制御線14も前述の制御線12と同じ作用を行な
うようになつていて、出力回路Cpを構成する信
号線13′が接続している。
また、ジヨセフソン素子5よりも前段のジヨセ
フソン素子やジヨセフソン素子6よりも後段のジ
ヨセフソン素子にも、同様の制御線が直結されて
いる。
このように、基準端Eに第1の超伝導材料素子
5を介して接続された第1の入出力端N1を有す
る第1段と、基準端Eに第2の超伝導材料素子6
を介して接続された第2の入出力端N2を有する
第2段と、第1の超伝導材料素子5の電圧状態に
おいて第1の入出力端N1から上記第2の入出力
N2端へ信号を出力すべくこれらの入出力端N1
N2相互を接続する信号線13とが設けられてい
る。
上述の構成により、信号線11から信号S1が入
力されない状態では、ジヨセフソン素子5と6と
は、バイアス電源9と10とにより、超伝導状態
を保つ範囲のバイアス電流が加えられているの
で、超伝導状態にある。
この値を制御電流Icと臨界電流Ipの特性図で
示せば、例えば第2図のI3の点に各ジヨセフソン
素子5,6の動作状態はある。
この状態において前段からの信号S1がジヨセフ
ソン素子5に加えられると、この素子5に流れる
電流は第2図にI4で示す臨界電流値を超えるの
で、このジヨセフソン素子5は超伝導状態から電
圧状態に移行し、これにより素子5の第1の入出
力端N1と基準端Eとの間には電圧が発生する。
この電圧により、次段のジヨセフソン素子6に
向かつて電流が流れるが、この電流は、第2図に
示すごとく、ジヨセフソン素子5の臨界電流値を
I2の値にまで下げる作用をし、益々この素子5を
電圧状態に保持する。
したがつて、信号S1はジヨセフソン素子5によ
つて増幅されて、次段のジヨセフソン素子6に安
定よく伝送される。
ところで、ジヨセフソン素子6が外部信号など
で超伝導状態から電圧状態に推移して、この素子
6の第2の入出力端N2と基準端Eとの間に電圧
が発生し、信号S2がジヨセフソン素子5に向かつ
て逆方向に伝送される場合を考えると、この信号
S2はジヨセフソン素子5の制御線12に逆方向に
流れるので、第2図の特性曲線からわかるように
臨界電流はI4の値より大きな値となる。
したがつて信号電流がジヨセフソン素子5に流
れても、この素子5は超伝導状態を保持し、信号
S2の電流はジヨセフソン素子5に流れて吸収さ
れ、このジヨセフソン素子5の前段に信号は伝送
されない。
また、ジヨセフソン素子6の制御線14も、ジ
ヨセフソン素子5よりも前段のジヨセフソン素子
の制御線やジヨセフソン素子6よりも後段のジヨ
セフソン素子の制御線も前述の制御線12と同様
の作用を行なつて、順方向にのみ安定して信号を
伝送できるようになつている。
このように、信号線13が第1段の第1の入出
力端N1と第2段の第2の入出力端N2とを直結す
る構造で制御線12,14を各素子5,6に設け
ることにより、順方向には信号を安定して伝送さ
せることができるが、逆方向には信号を伝送させ
ることができない、すなわち信号伝送に方向性を
持たせることができるのである。
第4図は本発明の第2実施例としての超伝導材
料素子を用いた演算回路装置を示す電気回路図で
ある。
この第2実施例は、本発明を桁上げ演算回路装
置に応用した例を示すもので、いまバイアス回路
Bを構成するバイアス電源15,16,17か
ら抵抗18,19,20を介し、超伝導材料素子
としてのジヨセフソン素子21,22,23にバ
イアス電流を流して、各素子21〜23を超伝導
状態にしておく。
この状態において、最下位の桁(第0桁)用信
号線に2つの信号x0,y0が同時に加えられたとす
ると、その信号電流はジヨセフソン素子21の入
力回路CIを構成する制御線24,25に流れ
る。
このとき、ジヨセフソン素子21は2つの信号
x0,y0が同時に入力されたときのみ、ジヨセフソ
ン素子21の臨界電流の大きさがバイアス電流値
より小さくなるように設定されているので、この
ジヨセフソン素子21は超伝導状態から電圧状態
にスイツチする。
これにより、第1段のジヨセフソン素子21の
第1の入出力端N1と基準端Eとの間には電圧が
生じて、次段(第2段)のジヨセフソン素子22
の第2の入出力端N2に向けて電流が流れる。こ
れは次段への桁上げ信号C1となる。この電流
は、素子21に設けられて信号伝送の方向性を有
する磁界形成機構Mとしての制御線26を流れる
ので、この制御線26からの磁界の作用により、
ますますジヨセフソン素子21の臨界電流の値は
下がり、これにより素子21は安定に電圧状態を
保持する。
ところで、この信号が、ジヨセフソン素子21
の出力回路Cpおよびジヨセフソン素子22の入
力回路CIを構成する信号線54を介して、次の
桁のジヨセフソン素子22の第2の入出力端N2
に到達した場合、その桁(第1桁)の入力信号
x1,y1が共に「0」の場合には、この素子22に
信号電流が流れてもその臨界電流を超すことがで
きないように設定されているので、このジヨセフ
ソン素子22は超伝導状態を依然として保ち、次
の段への桁上げ信号は生じない。
しかしながら、この第1桁の入力回路CIを構
成する制御線27,28に入力信号x1,y1のどち
らか1つの入力信号があれば、ジヨセフソン素子
22の臨界電流値は下がつているので、前段から
の桁上げ信号C1の電流とバイアス電流との和が
臨界電流値を超え、ジヨセフソン素子22は電圧
状態にスイツチして、次の桁への桁上げ信号C2
を生じさせる。
また、前段からの桁上げ信号C1が生じない場
合でも、x1,y1の2つの信号が制御線27,28
へ同時に加えられると、このジヨセフソン素子2
2はジヨセフソン素子21の場合と同様の原理に
より、電圧状態にスイツチして、次段への桁上げ
信号C2を生じさせる。この桁上げ信号は前段か
らの信号を待たず直ちに生ずるので、高速桁上げ
を達成できるのである。
このとき、次段への桁上げ信号を生じさせると
共に、前段にも信号が伝送されるが、この電流は
制御線26に逆方向に電流を流してジヨセフソン
素子21の臨界電流値を磁界によつて大きくし、
これによりその信号による電流がジヨセフソン素
子21に流れても、この素子21は超伝導状態を
保ち、方向性が保たれるのである。
したがつて桁上げ信号C2は次の式であらわさ
れる。
C2=x1y1〜C1Vx1〜y1C1V〜x1y1C1 さらに、第n桁のジヨセフソン素子23におい
ても、同様の動作により次段への桁上げ信号Co+
が生じ、このようにして高速の桁上げ回路が実
現できるのである。
なお、第4図の符号29,30は第n桁の入力
信号xo,yoが入力される入力回路CIを構成す
る制御線、31,32はそれぞれジヨセフソン素
子22,23に設けられて信号伝送の方向性を有
する磁界形成機構Mとしての制御線、55はジヨ
セフソン素子22の出力回路COおよびジヨセフ
ソン素子23の入力回路CIを構成する信号線、
56はジヨセフソン素子23の出力回路COを構
成する信号線、No+1は入出力端を示している。
このように隣接する段の前段側を第1段とし、
後段側を第2段として、第1段および第2段との
間に、磁界形成機構Mをそなえた制御線がそれぞ
れ介挿されている。
第5図は本発明の第3実施例としての超伝導材
料素子を用いた演算回路装置を示す電気回路図で
ある。
この第3実施例は、本発明を全加算器に応用し
た例を示すもので、第5図では、加算器の第n桁
における全加算器の例を示している。
この第3実施例では、予め各ジヨセフソン素子
33,34,35,36に、超伝導状態を保持す
るが、制御線37〜45に適宜制御電流が加えら
れれば、電圧状態にスイツチできるように、バイ
アス回路CBを構成するバイアス電源46および
バイアス電源47,48,49から抵抗50,5
1,52,53を介してバイアス電流が加えられ
ている。
ところで、第5図中の符号xo,yoは第n桁に
入る入力信号、Co-1は前段からの桁上げ信号、
oは、出力回路Cpを構成する信号線57を通じ
て次段(n+1桁)への桁上げ信号を示してい
る。また符号Soは第n桁の和信号を示してい
る。
ジヨセフソン素子33は、超伝導状態と電圧状
態との2つの状態をとることにより次段への桁上
げ信号Coを出力しうる超伝導材料素子で、第1
の入出力端Noと基準端Eとの間に介装されてお
り、このジヨセフソン素子33には、次段への桁
上げ信号Coが伝送された場合には臨界電流値を
磁界によつて下げることによりジヨセフソン素子
33を電圧状態に保持し、逆に次段からの桁上げ
信号が伝送された場合には臨界電流値を磁界によ
つて上げることによりジヨセフソン素子33を超
伝導状態に保持して、桁上げ信号伝送の方向性を
もたせるように、磁界形成機構Mを構成する制御
線38が直結されている。
また、他の超電導材料素子としてのジヨセフソ
ン素子34は、超伝導状態と電圧状態との2つの
状態をとることによりジヨセフソン素子33から
の桁上げ信号Coの発生を制御しうるもので、こ
のジヨセフソン素子34には、これに近接して他
の一対の制御線40,41が並設されている。
ところで、制御線40にハイレベル信号又はロ
ーレベル信号を入力するとともに、制御線41に
ローレベル信号又はハイレベル信号を入力した場
合、即ちこれらの一対の制御線40,41に異な
つたレベルの制御信号を流した場合には、ジヨセ
フソン素子34の臨界電流値を磁界によつて下げ
ることにより、この素子34を電圧状態に移行さ
せ、更に両制御線40,41にハイレベル信号又
はローレベル信号が同時に入力した場合、即ちこ
れら一対の制御線40,41に同レベルの制御信
号を流した場合には、各制御信号の作る磁界が相
殺されて、ジヨセフソン素子34を超伝導状態に
保持できるようになつており、これにより排他論
理和(Exclusively OR)動作を行なわせること
ができるようになつている。
また、ジヨセフソン素子35には、制御線4
2,43の両方に電流が流れた場合にのみ、この
素子35が超伝導状態から電圧状態へ移行して
AND動作を行なうようにバイアス電流が流され
ており、このジヨセフソン素子35が電圧状態に
移行すると、入力回路CIを構成する制御線39
に電流が流れて、ジヨセフソン素子33が電圧状
態に移行して次段への桁上げ信号Coを発生する
ようになつている。
さらに、ジヨセフソン素子36には制御線4
4,45が近接して並設されており、制御線44
は制御線37を介してジヨセフソン素子34に接
続されていて、制御線45は前段からの信号No-
をジヨセフソン素子33へ伝送すべく素子33
の第1の入出力端Noに接続されている。
そして、制御線44,45のいずれか一方に
「1」信号即ちハイレベル信号が流れると、信号
oが生じるようになつている。
なお、ジヨセフソン素子33に信号Co-1が、
入力回路CIを構成する信号線58を通じて加わ
つていない状態では、制御線37に電流が流れて
も、ジヨセフソン素子33は電圧状態に移行しな
いが、信号Co-1が加わつている状態で、制御線
37に電流が流れると、ジヨセフソン素子33が
電圧状態に移行し、更に信号Co-1の有無にかか
わりなく、制御線39に電流が流れると、ジヨセ
フソン素子33が電圧状態に移行するようにジヨ
セフソン素子33のバイアス電流が設定されてい
る。
ところで、信号Co-1がない場合において、信
号xoおよびyoが共に「1」となるハイレベル信
号が加えられた場合を考えると、この場合、ジヨ
セフソン素子34の制御線40と41とには逆方
向の電流が流れるので、これらの電流の作る磁界
が相殺され、素子34は超伝導状態のままであ
り、制御線37,44には電流は流れない。
しかしながら、入力信号xo,yoが共に「1」
であると、制御線42,43に同方向の電流が流
れ、ジヨセフソン素子35は、前述のごとく、2
つの制御線42,43に共に電流が流れた場合
に、超伝導状態から電圧状態になるAND動作を
行なうようにバイアス電流が設定されているか
ら、この素子35は電圧状態となつて、その出力
電流が制御線39に流れる。
この制御線39を流れる電流は、ジヨセフソン
素子33を超伝導状態から電圧状態にスイツチさ
せ、次段への桁上げ信号Coを生じさせる。
このように信号Coによる電流は制御線38に
流れるが、この電流による磁界は、ジヨセフソン
素子33を更に電圧状態に保持させるように作用
し、信号Coは安定よく次段へ伝送される。
また、制御線40,41に入力信号xo,yo
うちいずれか一方が「1」である信号が加わる
と、この入力信号の作る磁界によつてジヨセフソ
ン素子34の臨海電流値が下がつて、ジヨセフソ
ン素子34は超伝導状態から電圧状態にスイツチ
し、その出力電流は制御線37,44に流れる。
いま信号Co-1の電流は「0」であるから、ジ
ヨセフソン素子33には、制御線37による磁界
が生じても、その素子33の臨界電流値を超える
ことができず、これによつてジヨセフソン素子3
3は超伝導状態のままであり、桁上げ信号Co
生じない。
また信号Co-1がないので、制御線44による
磁界はジヨセフソン素子36を超伝導状態から電
圧状態にスイツチさせて、和信号Soを生じさせ
ている。
またxoかyoのいずれか1つの入力信号が加わ
つている場合は、ジヨセフソン素子35を電圧状
態にスイツチさせることができないため、制御線
39には、電流が流れず、ジヨセフソン素子33
は超伝導状態のままであり、したがつて桁上げ信
号Coは生じない。
ついで前段からの桁上げ信号Co-1がある場合
について考える。ハイレベル入力信号xoおよび
oのいずれか一方が加われば、ジヨセフソン素
子34は電圧状態にスイツチして制御線37,4
4に電流を流す。
このとき、ジヨセフソン素子33には、信号C
o-1の電流が流れているので、さらに制御線37
の磁界によりその臨界値を下げて、この素子33
を超伝導状態から電圧状態にスイツチして、次段
への桁上げ信号Coを生じさせる。
他方、制御線44に流れる電流と、信号Co-1
による電流とは逆方向であるから、ジヨセフソン
素子36には磁界が加わらず、素子36は超伝導
状態のままであり、和信号Soは生じない。
なお次段への桁上げ信号Coが生じた場合、そ
の電流は入出力端Noから制御線38に流れて、
この電流はジヨセフソン素子33には逆方向の電
流となり、この素子33の臨界電流を磁界によつ
て上げるため、ジヨセフソン素子33は電圧状態
を確実に保持する。
このようにして、演算速度の向上と安定動作の
保持とをはかりながら、排他論理和回路を少ない
素子で簡単に構成することができ、したがつて、
少ない素子数で、次に示す全加算器の論理動作を
行なうことができるのである。
o=xoo+xo o o-1o oo-1o=xo o o-1 o o o-1 o o o-1+xooo-1 以上詳述したように、本発明の超伝導材料素子
を用いた演算回路装置によれば、超伝導状態と電
圧状態との2つの状態をとることにより2値を表
しうる第1および第2の超伝導材料素子をそなえ
るとともに、基準端に上記第1の超伝導材料素子
を介して接続された第1の入出力端を有する第1
段と、基準端に上記第2の超伝導材料素子を介し
て接続された第2の入出力端を有する第2段と、
上記第1の超伝導材料素子の電圧状態において上
記第1の入出力端から上記第2の入出力端へ信号
を出力すべくこれらの入出力端相互を接続する信
号線とをそなえ、上記第2の入出力端からの出力
時に上記信号線を通じて上記第1の入出力端へ逆
方向に出力される信号の上記第1の超伝導材料素
子への影響を除去すべく、上記信号線に、上記第
1の超伝導材料素子に磁界を発生させる磁界形成
機構が介挿されるとともに、上記第1および第2
の入出力端にそれぞれ上記第1および第2の超伝
導材料素子の臨界電流値以下のバイアス電流を供
給するバイアス回路と、上記第1の入力端子に入
力信号を加えることにより上記第1の超伝導素子
を電圧状態にする入力回路とが設けられて、上記
磁界形成機構が、上記第1の超伝導材料素子の電
圧状態を保持しうるように、上記第1の入出力端
から上記第2の入出力端への順方向の信号を受け
て上記第1の超伝導材料素子の臨界電流値を下げ
る磁界を発生させるように構成されるとともに、
同第1の超伝導材料素子の超伝導状態を保持しう
るように、上記第2の入出力端から上記第1の入
出力端への逆方向の信号を受けて上記第1の超伝
導材料素子の臨界電流値を上げる磁界を発生させ
るように構成されて、上記の第1段から第2段へ
の信号伝送の方向性をもたせるように構成される
という簡素な構成で、信号伝送の方向性をもたせ
ながら、制御線を超伝導材料素子に直結すること
ができるので、演算速度のスピードアツプ化をも
たらすことができるほか、順方向にだけ信号を安
定して伝送することができ、動作の安定性および
信頼性が大幅に向上する利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のジヨセフソン素子論理演算回路
を示す等価電気回路図であり、第2図はジヨセフ
ソン素子における制御電流と臨界電流との一般的
な関係を示す特性図であり、第3図は本発明の第
1実施例としての超伝導材料素子を用いた演算回
路装置を示す電気回路図であり、第4図は本発明
の第2実施例としての超伝導材料素子を用いた演
算回路装置を示す電気回路図であり、第5図は本
発明の第3実施例としての超伝導材料素子を用い
た演算回路装置を示す電気回路図である。 5,6……第1および第2の超伝導材料素子と
してのジヨセフソン素子、7,8……抵抗、9,
10……バイアス電源、11……信号線、12…
…信号伝送の方向性を有する制御線、13,1
3′……信号線、14……信号伝送の方向性を有
する制御線、15〜17……バイアス電源、18
〜20……抵抗、21〜23……超伝導材料素子
としてのジヨセフソン素子、24,25……第0
桁用制御線、26……信号伝送の方向性を有する
制御線、27,28……第1桁用制御線、29,
30……第n桁用制御線、31,32……信号伝
送の方向性を有する制御線、33〜36……第1
および第2の超伝導材料素子としてのジヨセフソ
ン素子、37……制御線、38……信号伝送の方
向性を有する制御線、39……制御線、40,4
1……排他論理和動作を行なわせうる一対の制御
線、42〜45……制御線、46,49……バイ
アス電源、50〜53……抵抗、54〜58……
信号線、CB……バイアス回路、CI……入力回
路、Cp……出力回路、E……基準端、M……磁
界形成機構、S1,S2……信号、So……和信号、
C1,C2,Co-1,Co,Co+1……桁上げ信号、
N1,N2,No,No+1……第1および第2の入出力
端。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 超伝導状態と電圧状態との2つの状態をとる
    ことにより2値を表しうる第1および第2の超伝
    導材料素子をそなえるとともに、基準端に上記第
    1の超伝導材料素子を介して接続された第1の入
    出力端を有する第1段と、基準端に上記第2の超
    伝導材料素子を介して接続された第2の入出力端
    を有する第2段と、上記第1の超伝導材料素子の
    電圧状態において上記第1の入出力端から上記第
    2の入出力端へ信号を出力すべくこれらの入出力
    端相互を接続する信号線とをそなえ、上記第2の
    入出力端からの出力時に上記信号線を通じて上記
    第1の入出力端へ逆方向に出力される信号の上記
    第1の超伝導材料素子への影響を除去すべく、上
    記信号線に、上記第1の超伝導材料素子に磁界を
    発生させる磁界形成機構が介挿されるとともに、
    上記第1および第2の入出力端にそれぞれ上記第
    1および第2の超伝導材料素子の臨界電流値以下
    のバイアス電流を供給するバイアス回路と、上記
    第1の入力端子に入力信号を加えることにより上
    記第1の超伝導素子を電圧状態にする入力回路と
    が設けられて、上記磁界形成機構が、上記第1の
    超伝導材料素子の電圧状態を保持しうるように、
    上記第1の入出力端から上記第2の入出力端への
    順方向の信号を受けて上記第1の超伝導材料素子
    の臨界電流値を下げる磁界を発生させるように構
    成されるとともに、同第1の超伝導材料素子の超
    伝導状態を保持しうるように、上記第2の入出力
    端から上記第1の入出力端への逆方向の信号を受
    けて上記第1の超伝導材料素子の臨界電流値を上
    げる磁界を発生させるように構成されて、上記の
    第1段から第2段への信号伝送の方向性をもたせ
    るように構成されたことを特徴とする、超伝導材
    料素子を用いた演算回路装置。 2 上記第1および第2の入力回路が、上記第1
    および第2の入出力端にそれぞれ直接接続され
    た、特許請求の範囲第1項に記載の超伝導材料素
    子を用いた演算回路装置。 3 上記第1および第2の入力回路が、上記第1
    および第2の超伝導材料素子における臨界電流値
    をそれぞれ小さくしうる、特許請求の範囲第1項
    に記載の超伝導材料素子を用いた演算回路装置。
JP55126452A 1980-09-11 1980-09-11 Operating circuit device using superconductive material element Granted JPS5752235A (en)

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