JPS62250083A - 平版印刷インキ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「発明の目的」 （産業上の利用分野） 本発明は、湿し水を用いて印刷する平版印刷インキにお
いて、印刷時に、非画線部の感脂化による汚れの発生を
防ぐ事を目的とした印刷インキであり。

かつ酸性度の弱い湿し水を用いても、更には水道水等の
水をそのまま湿し水として用いても汚れない印刷物が得
られる平版印刷インキに関するものである（従来の技術
） 平版印刷版は油脂性のインキを受理する親油性の画線部
と、インキを受けつけない親水性の非画線部から構成さ
れている。従って１通常の平版印刷は。

インキと水の両方を版面に供給し２画線部はインキを、
非画線部は水を選択的に受入れ１画線部上のインキを２
例えば紙などの基質に転写させることによってなされて
いる。

このような印刷の方式においては２版の非画線部が印刷
中に感脂化されるのを防ぐために従来より湿し水の中に
リン酸、リン酸塩、硝酸塩、アラビアゴム等を添加する
ことが行われてきたが、湿し水の酸性度が強くなると印
刷機の保守の上からも好ましくなく、また複雑な組成の
湿し水の管理は実際上印刷業者にとって面倒なことであ
り、印刷業者に多大の労力をかけるものであった。

しかしながら、これまでの印刷インキは、湿し水の種類
や印刷条件の変化によって、湿し水中に溶出したインキ
の一部が、親水性である非画線部に吸着されるという、
いわゆる非画線部の感脂化により印刷物に汚れを発生さ
せることがあるなどの欠点があった。

（発明が解決しようとする問題点） 従って、湿し水として酸性度の弱いものや、さらには水
道水等の水をそのまま用いたりするなどの巾広い種類の
湿し水に対して、安定した印刷適性を有する平版印刷イ
ンキの開発が望まれていた。

「発明の構成」 （問題点を解決するための手段） 本発明者等は前記目的を達成するために鋭意研究を重ね
た結果、セルロースもしくは非水溶性のセルロース誘導
体を０．１〜１５重量％含む平版印刷インキを用いるこ
とによって、湿し水として酸性度の弱いもの、更には水
道水等の水をそのまま用いても。

非画線部の感脂化を起こさず、印刷物に汚れの発生がな
い平版印刷が可能となることを見出した。また本発明の
平版印刷インキは、当然普通の湿し水を使用した場合で
も一般の平版印刷インキを使用するのに比べて汚れにく
いという効果を有するものである本発明に用いられるセ
ルロースまたは非水溶性のセルロース誘導体には次のよ
うなものが使われる。

すなわち、有機溶媒に不溶性のものとして、ｉｌ＆結晶
セルロース（ＭＣＣ）、カルボキシメチルセルロース（
ＣＭＣ）、カルボキシメチルセルロースカルシウム（Ｃ
ＭＣ−Ｃａ）、低置換度のカルボキシメチルセルロース
ナトリウム（Ｌ−ＣＭＣ−Ｎａ）、カルボキシメチルセ
ルロースナトリウムの架橋物（ＣＬ−ＣＭＣ−Ｎａ）、
低置換度のヒドロキシプロピルセルロース（Ｌ−ＨＰＣ
）などが挙げられ、有機溶媒に可溶性のものとしてエチ
ルセルロース（ＥＣ）、ニトロセルロース（ＮＣ）、セ
ルロースアセテート（ＣＡ）、セルロースアセテートブ
チレート（ＣＡＢ）などが挙げられる。なお、セルロー
ス誘導体をグラビアインキやフレキソインキに用いるこ
とは既に知られているが２本発明のセルロースまたは非
水溶性のセルロース誘導体を湿し水を用いて印刷する平
版印刷インキ中に特定量用いることでインキの一部が水
に熔出することが抑制され、非画線部の感脂化を防ぐこ
とができ、酸性度の低い湿し水を用いても更には水道水
等の真水をそのまま湿し水として用いても汚れない印刷
物が得られるということは予想できないことであった。

さらに、非水溶性のセルロース誘導体とは、水に対して
任意には溶解しないものを意味しており、単に吸水して
膨潤するだけのものは非水溶性である。

ここにおいて、水溶性のセルロース誘導体を用いること
は印刷時にインキと水が接触する過程で、そのセルロー
ス誘導体が除々に湿し水中に溶出していくので好ましく
ない。

本発明のインキ組成物を調整するにあたっては。

有機溶媒不溶性のセルロースまたはセルロース誘導体は
インキ用ビヒクルおよび必要に応じてその他の添加剤と
共に３例えば、ロールミル法、ボールミル法、アトライ
ター法などの通常の方法により均一に混和ないし混練す
ればよい。また有機溶媒可溶性のセルロース誘導体は、
前記方法により混和ないし混練する方法以外にも、該セ
ルロース誘導体が熔解または膨潤するインキ用溶剤と共
に加熱してワニス化したものを通常のインキ組成物や一
般の平版印刷インキに添加するか、もしくは該セルロー
ス誘導体が溶解または膨潤するインキ組成物用ワニスと
共に加熱してワニスに組みこめばよい。

さらに本発明のインキ組成物に含有されるセルロースも
しくは非水溶性のセルロース誘導体の量は０゜１〜１５
重量％であればよい。この量が０．１重量％に満たない
ときは前記目的を果たすことができず。

１５重量％を超えるときは印刷時にインキの着肉不良や
流動性が悪いためのツボ逃げを起こすことがあるので好
ましくない。

本発明に係わる平版印刷インキとしては、ロジン変性フ
ェノール樹脂１石油樹脂、アルキッド樹脂。

またはこれらの乾性油変性樹脂等の樹脂２０〜５０重量
％、アマニ油、桐油、大豆油等の乾性油０〜３０重量％
、ノルマルパラフィン、イソパラフィン。

ナフテン、アロマティック、α−オレフィンまたはこれ
らの混合物等の溶剤１０〜６０重量％、有機顔料、無機
顔料９体質顔料、ドライヤー、乾燥抑制剤等の添加剤０
〜６０重量％からなる。

本発明の印刷インキは、湿し水を使用する枚葉または輪
転のオフセントまたは平版で、また被印刷体はコート紙
や上・中質等の印刷紙、セロファン、プラスチック、金
属板、繊維類、その他の被印刷体に対し、使用できる。

以下に本発明を実施例および比較例をもって説明するが
、この実施例のみに本発明が制限されるものではない。

なお２例中に「部」、「％」とあるのは全て重量部１重
量％のことであり、インキ化および＝６一 ワニス化は各々常法に従って行った。

比較例１ 下記配合にてインキを製造し、インキＡとした。

〔インキＡ〕

リオノールプルーＳＭ（東洋インキ製造■製フタロシア
ニンブルー）　　　　　　　　　　　　　１８部ロジン
変性フェノール樹脂ワワニス〔注〕　　６６部ワックス
コンパウンド　　　　　　　　　　　４部ナフテン酸マ
ンガン　　　　　　　　　　　　１部５号ソルベント（
日本石油＠製）　　　　　　１１部（合計１００部） 〔注〕ロジン変性フェノール樹脂ワニスＡの処方ロジン
変性フェノール樹脂（タラノール３６用；川化学工業■
製）　　　　　　　　　　　　　４５部アマニ油　　　
　　　　　　　　　　　　　２５部５号ソルベント　　
　　　　　　　　　　　２８８部アルミニウムオフテー
ト　　　　　　　　　２部（合計１００部） このインキを後記表−１に列記したような性能比較のた
めの標準インキとして，以下に示す実施例で作製したイ
ンキと共に，ハイデルベルグＷＯＲＤオフセット印刷機
（単色機）で２８版を用い神崎製紙■製トップコート紙
に各２０００枚ずつ印刷速度４０００枚／時で印刷した
。湿し水は全ての実施例を通じて水道水を使用した。

実施例１ 比較例１のインキを製造中に，微結晶セルロースパウダ
ー（ＫＣフロックＷ−４００．重陽国策パルプ■製）を
インキに対して０．１％添加した。

実施例２ 比較例１のインキを製造中に，微結晶セルロースパウダ
ー（ＫＣフロックＷ−３００．重陽国策パルプ■製）を
インキに対して１．０％添加した。

実施例３ 比較例１のインキを製造中に．エチルセルロース（エチ
ルセルロースに−１００，エトキシ基含有率４６、１〜
４７．２％．トルエン／エタノール−８／２熔液に５％
溶解した時の粘度８０〜１０５ｃｐｓＨバーキユレス■
製）をインキに対して２．０％添加した実施例４ 比較例１のインキを製造中に，エチルセルロース（エチ
ルセルロースＮ−１　０　０，エトキシ基含有率　　　
。

４８、０〜４９．５％，トルエン／エタノール−８／２
溶液に５％溶解した時の粘度８０〜１０５ｃｐｓ；パー
キュレス＠製）をインキに対して３．０％添加した実施
例５ 比較例１のインキを製造中に，エチルセルロース（エチ
ルセルロースＴ−　１　０　０，エトキシ基含有率４９
、６％．トルエン／エタノール−８／２溶液に５％熔解
した時の粘度８０〜１０５ｃｐｓ；パーキュレス■製）
をインキに対して４．０％添加した。

実施例６ 比較例１のインキを製造中に．エチルセルロース（エチ
ルセルロースＮ−５０，エトキシ基含有率４８、０〜４
９．５％．トルエン／エタノール−８／２溶液に５％溶
解した時の粘度４０〜５２ＣＩｌＩＳ；パーキュレス■
製）をインキに対して６．０％添加した。

実施例７ 比較例１のインキを製造中に下記処方のワニスＢをイン
キに対して５．０％添加した。

〔ワニスＢ〕

エチルセルロース（エチルセルロースＮ−　１　０　０
）５０部 ジブチルセバケート　　　　　　　　　　　５０部（合
計１００部） 実施例８ 比較例１のインキを製造中に，実施例７で用いたワニス
Ｂをインキに対して１０．０％添加した。

実施例９ 比較例１のインキを製造中に，下記処方のワニスＣをイ
ンキに対して１．０％添加した。

〔ワニスＣ〕

セルロースアセテートブチレート（ＣＡＢ３８１−０、
５；長潮産業■）　　　　　　　　　　　　５０部ジブ
チルセバケート　　　　　　　　　　　　５０部（合計
１００部） 実施例１０ 比較例１のインキを製造中に，実施例９で用いたワニス
Ｃをインキに対して１０．０％添加した。

実施例１１ 下記配合にてインキを製造し，インキＢとした。

〔インキＢ〕

リオノールブルーＳＭ　　　　　　　　　　　１８部ワ
ニスＤ〔注〕　　　　　　　　　　　　　６０部ワック
スコンパウンド　　　　　　　　　　　４部ナフテン酸
マンガン　　　　　　　　　　　　１部５号ソルベント
　　　　　　　　　　　　　　１７部（合計１００部） 〔注〕ワニスＤの処方 ロジン変性フェノール樹脂（タマノール３６１）４０部 エチルセルロース（エチルセルロースＮ−１００）５部 アマニ油　　　　　　　　　　　　　　　　２５部５号
ソルベント　　　　　　　　　　　　　２８８部アルミ
ニウムオフテート　　　　　　　　　２部（合計１００
部） 実施例１２ 実施例１１の処方でインキを製造する時に、ワニスＤの
代わりに次のワニスＥを用いてインキ化した〔ワニスＥ
〕 ロジン変性フェノール樹脂（タマノール３６１）２０部 エチルセルロース（エチルセルロースＮ−１００）２０
部 アマニ油　　　　　　　　　　　　　　　　２５部５号
ソルベント　　　　　　　　　　　　　３３３部アルミ
ニウムオフテート　　　　　　　　　２部（合計１００
部） 実施例１３ 実施例１１の処方でインキを製造する時に、ワニスＤの
代わりに次のワニスＦを用いてインキ化した〔ワニスＦ
〕 ロジン変性フェノール樹脂（タマノール３６１）３０部 セルロースアセテートブチレート（ＣＡＢ３８１−０．
５）　　　　　　　　　　　　　　　　１２部アマニ油
　　　　　　　　　　　　　　　　２５部５号ソルベン
ト　　　　　　　　　　　　　３１１部アルミニウムオ
フテート　　　　　　　　　２部（合計１００部） 以上、比較例１および実施例１〜１３で作製したインキ
を用いて前記印刷条件で印刷テストを行った結果を表−
１に示す。

表中汚れの発生した枚数とは２００００枚連続印刷時に
何枚口から汚れが発生したかを示し、この枚数の多い方
が汚れにくいインキであり、２００００枚印刷終了時ま
で汚れの出ないものはＯＫとした。

さらに、印刷物へのインキの着肉性についても評価した
。

なお３表中の添加量とは、セルロースもしくはセルロー
ス誘導体のインキに対する添加重量％である（以下余白
） ＝１３−

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 湿し水を用いて印刷する平版印刷インキにおいて、セル
   ロースまたは非水溶性のセルロース誘導体を０．１〜１
   ５重量％含むことを特徴とする平版印刷インキ。