JPS62249945A - ハイドロキノン・モノエステル類の合成方法 - Google Patents

ハイドロキノン・モノエステル類の合成方法

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JPS62249945A
JPS62249945A JP9404186A JP9404186A JPS62249945A JP S62249945 A JPS62249945 A JP S62249945A JP 9404186 A JP9404186 A JP 9404186A JP 9404186 A JP9404186 A JP 9404186A JP S62249945 A JPS62249945 A JP S62249945A
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hydroquinone
carbon atoms
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JP9404186A
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Taiji Katsumata
泰司 勝又
Yasushi Ichijima
市嶋 靖司
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Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Nitrogen- Or Sulfur-Containing Heterocyclic Ring Compounds With Rings Of Six Or More Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ハイドロキノン・モノエステルミk安価に高
収率で合成する方法に関する。
(従来の技術) ハイドロキノン・モノエステル誘導体は医薬品製造用中
間体として広範な用途’lfし、また写真用有機化合物
の中間体としても有用な化合物である。
従来、ハイドロキノン・モノエステル誘導体の製造法と
しては、例えば、塩基の存在下ハイドロキノン類と酸ク
ロリドとを反応させて一段階で得る方法が知られている
。しかしこの方法ではハイドロキノン類の2つのOH基
の反応性を区別してコントロールすることが困難であシ
、結果としてモノエステル類とともに多量のジエステル
類が副生する。ジエステル体の副生を避けるためにはハ
イドロキノン類忙酸クロリドに対して2倍モル以上、好
ましくit倍モル以上用いて確率的にジエステル体の生
灰童忙抑制するのが有効な方法となっている。しかしな
がら、この方法では過剰分の未反応ハイドロキノン類の
除去に繁雑な工程を必要とすること、′d1次、過剰に
用いるハイドロキノン類の分だけ原材料費が高くなるこ
とは言うまでもないことである。やむなくこのような方
法にょ9ハイドロキノンモノ工ステル類ヲ合成している
例としては例えば特開昭zr−isμm07号、同5r
−iorts’y号などの文献が挙げらnる。
別法として、ケミストリー・アンド・インダストリー、
1912年、第1ooo頁(Chem。
Ind、、/ 912.1000 )K、無水酢a!ヲ
用いて触媒の存在下ハイドロキノン忙モノアセチル化す
る方法が記載されている。しかしこの方法でもジアセチ
ル体の副生があ多収率は低い。また酸無水物を用いるた
め汎用性のある安価な方法とは言い難い。
さらに、特開昭47−/17≠!号は、ハイドロキノン
ジエステルとハイドロキノンとを混在すせて、不均化反
応を起こさせハイドロキノンモノエステルr得る方法を
開示している。該特許の実施例では、消費さnたハイド
ロキノンおよびそのジエステルを基にしたハイドロキノ
ンモノアセテートの収率は確かに高い。しかしながらヒ
ドロキノンジアセテートの転化率およびハイドロキノン
の転(tJは低く、このためハイドロキノンモノアセテ
ートの単離を困難にしていることは否めない。
ま次反応温度が高い(実施例ではすべて1oo0c以上
となっている)という欠点があった。
結局、上記の説明から理解できるようにハイドロキノン
類のモノ脂肪族類の合成法は今日でも研究が続けられ、
なお高収率で製造できる汎用性のある合成法が見出さn
ていないのが現状である。
(発明の目的) 工業的に合成中間体として有用なハイドロキノン類のモ
ノエステル荀、温和な反応条件で高収率で合成する万伝
忙提供することが本発明の目的でj− る。
(発明の構成) 前記の目的は、 下記一般式(1)で示さするハイドロキノン類のジエス
テルと塩基と忙反応きせて、下記一般式(I[)で示さ
nる化合物を合成することt特徴とするハイドロキノン
類のモノエステルの合成方法によって達成さlrした。
一般式(1)      一般式(II)式中、R1は
 R3−基、R3−〇−基またはR5−〇−基、R6−
8−基またはハロゲン原子を表わし、n u (’ない
し弘の整数を表わし、nが複数のときR2は同じでも異
なっていても工く、R2が相互に結合して環を形成して
もよい。ここでR3お工びR5は炭素数)ないしioの
脂肪族基を表わし、R4は炭素数l々いしioの脂肪族
基ま7tは炭素数6ないし10の芳香族基を表わし、R
6は炭素数lないし10の脂肪族基、炭素数6ないしi
oの芳香族基または!員もしくは6員の複素環基に表わ
す。
本発明の構成についてさらに詳しく以下に説明する。
本発明において脂肪族基とは、直鎖または分岐、鎖状ま
たは環状、飽和または不飽和、置換または無置換の脂肪
族基である。代表的な例としてはエチル基、(t)ブチ
ル基、メチル基、(i)プロピル基、ベンジル基、シク
ロヘキシル&、(S)’fル基、ヘプチル基、またはλ
−エチルヘキシル基などが挙けられる。脂肪族基は無置
換のものが好ましいが、置換基として例えばアルコキシ
基(例えばメトキシ基)、ハロゲン原子(例えばクロル
原子)、フェニル基またはアルコキシカルボニル基(例
エバメトキシカルボニル基)などr有してもよい。
本発明において芳香族基とは置換もしくは無置換のフェ
ニル基または置換もしくに無置換のナフチル基である。
この中でフェニル基が好ましい例である。フェニル基は
無置換のものが好ましいがt換基として例えば脂肪族基
(例えばメチル基)、アルコキシ基(例えばメトキシ基
)またにハロゲン原子(例えばクロル原子)など?(i
t、でもよい。
本発明において複素環基とは、複素原子として窒素原子
、イオウ原子または酸累原子から選ばれる!員またはt
負の置換または無置換の複素環基である。代表的な複素
環基の例としてはテトラゾリル基、チアジアゾリル基ま
fcはベンズイミダゾリル基が挙げらしろ。複素環基の
置換基としてはフェニル基、脂肪族基(例えばメチル基
)、脂肪族チオ基(例えばメチルチオ基)またはアシル
アミノ基(例えばアセトアミド基)が代表的な例である
一般式(1)および(If)においてれが複数のときR
2が相互に結合して環を形成するときの代表的な例は一
般式(III)および(IV)で表わされるものである
一般式(1))       一般式(IV)式中、R
1、R2およびnにすでに説明したのと同じ意味欠表わ
す。
次に本発明の効果において特に好ましい置換基の範囲に
ついて以下に述べる。
R2について列挙し交置換基のなかで好ましいものはR
5−基、R2O−基、またはR6−8−基である。ここ
でR5は特に好ましくは炭素数lないし夕の脂肪族基で
ある。R6は前に説明したのと同じ意味である。
R1について列挙し友置換基のなかで好ましい一ター ものはR3−基である。ここでR3は特に好ましくは炭
素数コないしIOの脂肪族基であり、最も好ましいもの
は(1)−ブチル基である。
次に本発明によシ合底できる一般式(II)で示される
化合物の具体的例葡以下に示す。但しこれらに限定さn
るわけではない。
+5)           +6) C2)15 (23(財) 〇 一般式(1)で示される化合物から一般式(II)で示
される化合物忙得る反応は、塩基の存在1で行なうのが
一般的である。塩基はモル比で(一般式(1)の化合物
):(塩基>=t’、i、zないし/:3.0好ましく
はl;i、rないしl:2゜!で用いるのが適切である
。ここで2酸塩基はコモルとして計算しである。用いる
塩基の例としては金属水酸化物(例えば水酸化カリウム
、水酸化ナトリウム、水酸化マグネシウム)、金属アル
コラード(例えばソテイウムメチラート、ソテイウムエ
チラート、(t)−ブトキシカリウム)、有機塩基(例
えばグアニジン、エチルアミン、エチレンジアミン)、
アンモニア水、金属炭酸塩(例えばl 3− 炭酸ソーダ、炭酸カリ)、金属アミド(例えばソテイウ
ムアミド)々とが挙げられる。この中で好ましい例は金
属水酸化物、金属アルコラード、まfCHアンモニア水
である。
本発明において用いらnる反応溶媒としてはプロトン性
溶媒または非プロトン性溶媒の高極性ないし低極性のい
ずれの溶媒も適宜選択してまたは混合して用いることが
できる。例えばアルコール類(例えばメタノール、エタ
ノール、メチルセロソルブ、エチレングリコール)、ア
ミド類(例えばN、N−ジメチルホルムアミド、N、N
−ジメチルアセトアミド)、ホルムアミド、N−メチル
ピロリドン)、ニトリル類(例えばアセトニトリル、フ
ロピオニ) IJル、ベンゾニトリル)、エーテル類(
例えばテトラヒドロフラン、ジオキサンジメトキシエタ
ン)、芳香族類(例えばベンゼン、トルエン)、ハロゲ
ン系溶媒類(例えばクロロホルム、ジクロロメタン)、
エステル類(例えば酢酸エチル、酢酸ブチル)、ジメチ
ルスルホキシド、スルホランまたは水が挙げらnる。こ
れらの中で−7μm 特に好ましい溶媒は、アルコール類、了ミド類、または
アセトニトリルである。
本発明において、反応温度は一3o0cないしtoo’
c、好ましくは−、200Cないしょθ0Cである。反
応温度は化合物の種類によって適宜選択されるが、概ね
室温以下で充分であった。
(実施例) 以下に不発明により実施したハイドロキノンモノエステ
ル誘導体の代表的合底例について具体的に示す。
例tll  ハイドロキノンモノピパリン酸エステルの
合成(例示化合物(1)の合成) ハイドロキノン、μμ9(O1参モル)およびトリエチ
ルアミン、10.りf(0,1モル)1にアセトニトリ
ル3oowに加えた。1o0C1kいし、zo 0Cに
てピバリン酸クロリド、りt、jf(o、rモル)fJ
O分かけて滴下した。そのままの温度で3?分攪拌した
抜水約100M15加え友。析出した結晶を口利するこ
とによυハイドロキノンビスピノぐリン酸エステルt 
o 99 k得fc。
収率は2?係であった。(この一部をとジメタツールよ
り再結晶したものの融点[/μ/−/弘コ0Cであつ几
。) 次に、水酸化カリウム(純度rts)、+り。
I?(0,7Aモk)fメタン −A// 70081
に溶解し次。この溶媒に水冷下(!〜100C)、前記
で得た未nI製のハイドロキノンビスピノ9リン酸エス
テル、10に?(0,3gモル)を粉末のまま添加した
。この温度でl!分間反応させた後(均一溶液となる)
水に注加し塩酸で中和後酢酸エチルによp抽出した。無
水硫酸ナトリウムで乾燥後酢酸エチルヶ減圧で留去し残
渣を氷冷すると固化した。水忙加えよ〈洗浄後口利する
ことにより目的とするハイドロキノンモノピパリン酸エ
ステル忙gt、sB@た。収率り≠チ、融点は?!。
5〜27°Cであった。
例(2)  メトキシハイドロキノン−l−ピパリン酸
エステルの合成(例示化合物(2)の合成)メトキシハ
イドロキノンi3r、It(0,2?モル)、およびト
リエチルアミン2009(/。
り1モル)忙アセトニトリルμ!0−に溶解した。
室温ないし氷冷下(10−、−コO’c)でピバリン酸
クロリド、23g、7f(/、り6モル)?l?30分
間で滴下した。30分攪拌後、例(1)と同様に後処理
勿行なった。再結晶1?n−ヘキサンIrO0wLlと
エタノールjOdの混合溶媒よシ行なった。収量a4t
xt(収率lrlチ)、融点はりr〜タタ0Cであった
ここで得次メトキシハイドロキノンビスピパリン酸エス
テル2uOf(0,7?モル)?、水酸化カリウム10
4tf(/、6モル)をメタノール1700−に溶解さ
せた溶液にj〜100Cで加えた。30分間攪拌し友後
均−溶液となつ友。水および塩酸を加え中和後酢駿エチ
ルを用いて抽出した。分液後溶媒勿減圧で留去すること
によシ油状のメトキシハイドロキノン−7−ピバリン酸
エステルl’!、2f(収率りj憾)を得九。高速液体
クロマトグラフィーによる分析の結果、ピーク面積強度
で26係の純度であった。
高速液体クロマトグラフィー測定条件 l 7− カラム :/θ(zX(1)、4cIrtφのODSカ
ラム溶離液 :メタノール/水/酢酸/トリエチルアミ
ン−40/3010.210..2(VOI%)流  
量 : / 、 Om/min 検出波長 ;コj$nm 例(3)  よ−メトキシーコ−(l−フェニル−よ−
テトラゾリルチオ)−≠−ピパロイルオキシフェノール
の合g(例示化合物(3)の合成)λ−メトキシー3−
(/−フェニル−よ−テトラゾリルチオ)  ’+≠−
ベンゼンジオール、/r、39(θ、θま7?モル)お
よびトリエチルアミン/7t(θ、/4ξモル)をN、
N−ジメチルアセトアミド/!Odlに溶解した。10
0Cないし2o 0Cにてピバリン酸クロリド、20.
コf(0,141モル)を滴下した。1時間攪拌した抜
水に注加し酢酸エチルで抽出した。油層をとり減圧で酢
酸エチルr留去した(残渣は固化したのでそのまま次工
程に使用した)。残渣に、水酸化カリウム7.6?(0
,1)1モル)を溶解したメタ/−ル溶液/!Odl忙
j〜io 0Cに冷却ir− して加え次。その温度で7時間攪拌後(途中で均一溶液
と彦る)、水および塩酸を加え中和した。
酢酸エチルで抽出し油層をとシ減圧で溶媒を留去し残渣
勿エタノールj01とヘキサン!0WLlの混合溶媒、
r:、6再結晶し目的の!−メトキシーU −(/−フ
ェニル−j−テトラゾリルチオ)−p−ピパロイルオキ
シフェノ−kll、tf(0,01目モル)を得た(収
率tO係)。融点は7≠7°Cであった。
例(4)  4!−ベンジルオキシカルボニルオキシフ
ェノールの合成(例示化合物(5)の合成)ピバリン酸
クロリドの代シにベンジルクロロホルメートを当モル量
置き換えた他は例(2)と同様にして合成した。収率お
よび融点は以下の通シである。
0714A−ビスベンジルオキシカルボニルオキシベン
ゼン(中間体) 収率りA qb% rnp  / tり〜lλ0 °C
再結晶溶媒: rots含水エタノールO1),−ベン
ジルオキシカルボニルフェノール(目的物) 収率タコ係、mp/≠λ〜l≠3°C 再結晶溶媒:エタノール 例(5+  4cmプロパノイルオキシフェノールの合
成(例示化合物0αの合成) ピバリン酸クロリドの代りにプロノ野ノイルクロリド會
当モル装置き換え几他は例(3)と同様にして合成した
。ハイドロキノンからの収率はr3チであった。沸点1
tto 〜ia3°C/ j ttan Hg。
rnp&J’ 〜7J °C0 例(6)弘−オクタノイルオキシフェノールの合成(例
示化合物αBの合成) テトラヒドロフラン300*lI/C/、≠ビスオクク
ノイルベンゼン/り、jf’i溶解した。この溶液に一
7θ0Cないし−j0Cで、ナトリウムλ。
jf茫溶解し友メタノール溶液2/rd510分間で滴
下した。73分間、−z ’Cで反応させた後7−の酢
酸ケ加えた。前例と同様に後処理を行ない含水エタノー
ルよシ結晶化することによF)//。
22(収率trtrs )の≠−オクタノイルオキシフ
ェノールを得た。
例(7)例示化合物Qυの合成 /9μmビスピパロイルオキシベンゼノルボルネンt/
、/l(0,177モル)をメタノール700−に混合
し友。この溶液に水酸化カリウム23、≠2をメタノー
ル1OO−に溶解した溶液をjoC−lOoCで滴下し
次。1時間その温度で反応させた後前例と同様に後処理
勿行なつ几。
油状の例示化合物(21)に≠!、コt?!た。収率は
りt、I14であった。高速液体クロマトグラフィーに
よる純度測定の結果り7./チの純度であつ次。
測定条件は溶離液をメタノール/水/酢酸/トリエチル
アミン=70/、3010 、コ10.コに代えた他は
例(2)と同様にして行なつ友。
例(8)〜例α荀 例示化合物(1)の合成ハイドロキ
ノンビスピパリン酸エステル10゜!Irf(0,03
1モル)るメタノールxoo−に添加した。この溶液に
水酸化カリウム19(0゜076モル)を含む水溶液1
0−勿!〜ノo ’Cで滴下し友。/j分間反応させ次
後酢酸jld’l(加えた。反応液を高速液体クロマト
グラフィーによシ分析し目的とする例示化合物(1)の
収率を求めた(例(8))。
上記と同様の操作によシ、反応溶媒、塩基および反応温
度を下表のように変化させそれぞれ収率を求め1例(9
)〜例(I4)。結果荀下表に示す。
−λ コー 例a9  例示化合物r24)の合成 ハイドロキノンビスピパリン酸エステルのかわシにり、
jfのテトラメチルハイドロキノンビスアセテ−)f用
いて例(8)と同様にして行なった。
収率は73係であった。但し高速液体クロマトグラフィ
ーに用いた溶離液は メタノール/水/酢酸/トリエチルアミン=70/30
10..210.λ(vol比)である。
比較実験例 (特開昭4/−1)7441号に記載の方
法) 下記のように仕込み、/jO0Cに加熱し70時間攪拌
した。
ハイドロキノンビス ピパリン酸エステル 2009  (0,71モル)ジ
イソプロピルエーテ ル             コ0θdトリエチルアミ
ン    i、xt  (o、oi、2モル)ハイドロ
キノン    26.≠?  (0,24I−モル)次
に、溶剤およびアミンを減圧で留去した。残−24’− 渣は、221.、♂tであつに0次の生成物が高速液体
クロマトグラフィー(測定条件は例(2)と同様)によ
り測定された。
−,2j− 亀     も     ) 消費されたハイドロキノンおよびそのジエステルを基に
したハイドロキノン・モノアセテートの収率は約100
チであるが、上記のようにハイドロキノン・ジエステル
またはハイドロキノンからの転化率は、本発明の方法に
比べて極めて低い。
(発明の効果) 以上のように本発明の合成法では、緩和な反応条件でか
つ簡便な反応操作にxp高収率でハイドロキノンモノエ
ステル誘導体忙合成できることが明らかである。比較例
では長時間の反応時間全必要とししかも反応温度が高い
という製造上致命的な欠陥がある。未反応の原料欠差し
引いた反応量にもとづく収率は確かに高い値となるが、
高温で長時間の反応条件にもかかわらず転化率は低い。
さらに目的物忙効率的に単離するのに極めて困難な操作
を必要とすることが明らかである。
2つのエステル結合のうち一つが選択的に開裂するとい
う、本発明によって示さnた事実は全く予想外のことで
あった。これについて以下のように考察することが可能
である。すなわち−倍モル前後の塩基忙使用するとき収
率が高くなることから、次のことが示唆される。一つの
エステル結合が開裂した後生成するフェノール性水酸基
がアニオンとなることが選択的開裂忙可能にしていると
考えらfる。つまシ、アニオンが生成することによシ同
−分子にある第二のエステルの開裂が抑制されるのであ
る。第二のエステルはアニオン種の/ξう位にあシ、ア
ニオン種の強い電子供与性効果がエステル基に強く影響
を及はし、その結果、エステル結合のカルボニルは、塩
基の求核攻撃を受けにくくなると推定できる。もし塩基
の求核反応が起こシ第二のエステル結合の切断が起こる
友めにはアニオンとして離脱する必要があるが、このと
き既にパラ位にアニオンがあるので結局ジ了ニオンとし
て離脱することになる。これは電子論的に極めて起こり
にくいと推定でき、この場合には逆反応が起こシ、求核
攻撃した塩基が離脱しもとのエステル荀生成する。
以上の説明は推定の域欠出々いが、本発明の合成法が一
群の広い範囲の化合物に汎用的に適用で−2を− きる理由が理解されよう。
一2タ−

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記一般式( I )で示されるハイドロキノン・
    ジエステル類と、塩基とを反応させて、下記一般式(I
    I)で示される化合物を合成することを特徴とするハイ
    ドロキノン・モノエステル類の合成方法。 一般式( I )▲数式、化学式、表等があります▼一般
    式(II)▲数式、化学式、表等があります▼ 式中、R_1は R_3−基、R_3−O−基、または
    ▲数式、化学式、表等があります▼基を表わし、R_2
    はR_5−基、R_5−O−基、R_6−S−基または
    ハロゲン原子を表わし、nは0ないし4の整数を表わし
    、nが複数のときR_2は同じでも異なっていてもよく
    、R_2が相互に結合して環を形成してもよい。ここで
    R_3およびR_5は炭素数1ないし10の脂肪族基を
    表わし、R_4は炭素数1ないし10の脂肪族基または
    炭素数6ないし10の芳香族基を表わし、R_6は炭素
    数1ないし10の脂肪族基、炭素数6ないし10の芳香
    族基または5員もしくは6員の複素環基を表わす。
  2. (2)上記塩基が、一般式( I )で示される化合物に
    対して1.5〜3.0倍モルであることを特徴とする、
    特許請求の範囲第(1)項記載のハイドロキノン・モノ
    エステルの合成方法。
  3. (3)上記塩基が、金属水酸化物、金属アルコラードも
    しくはアンモニア水であることを特徴とする、特許請求
    の範囲第(1)項記載のハイドロキノン・モノエステル
    の合成方法。
  4. (4)上記反応の反応温度が、−20℃〜+50℃であ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載のハ
    イドロキノン・モノエステル類の合成方法。
  5. (5)上記R_1が炭素数2〜10の脂肪族基であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載のハイド
    ロキノン・モノエステル類の合成方法。
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