JPS62249412A - オイルフリ真空ポンプの選定方法 - Google Patents

オイルフリ真空ポンプの選定方法

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JPS62249412A
JPS62249412A JP9219786A JP9219786A JPS62249412A JP S62249412 A JPS62249412 A JP S62249412A JP 9219786 A JP9219786 A JP 9219786A JP 9219786 A JP9219786 A JP 9219786A JP S62249412 A JPS62249412 A JP S62249412A
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oil
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vacuum pump
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JP9219786A
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English (en)
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Kimio Muramatsu
村松 公夫
Shigeo Tomiyama
富山 滋夫
Hiroaki Sakamoto
坂本 裕彰
Akihiko Sato
昭彦 佐藤
Tadao Kusaka
日下 忠雄
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Hitachi Ltd
Renesas Eastern Japan Semiconductor Inc
Original Assignee
Hitachi Tokyo Electronics Co Ltd
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、真空排気技術、特に、オイルフリ真空ポンプ
を用いて高真空を作り出す技術に関し、例えば、半導体
装置の製造において、ウェハに対して真空雰囲気にて各
種の処理を施す際に利用して有効なものに関する。
〔従来の技術〕
半導体装置の製造において、ウェハ上にポリシリコンを
デポジションする減圧CVD装置として、ウェハが収容
されているプロセスチューブを油回転ポンプを用いて高
真空に排気した後、高温下で多量のモノシラン(S i
 HA )ガスを供給するように構成されているものが
ある。
しかし、このような減圧CVD装置においては、液体窒
素によるコールドトラップを設備することができないた
め、プロセスチューブへの油回転ポンプからのオイル蒸
気のバックディフュージョン現象が起こり、パターンの
微細下に伴って層間耐圧の低下によるディスタープ不良
が発生するという問題点があることが、本発明者によっ
て明らかにされた。
一方、高真空ポンプとして、油を使用しないオイルフリ
真空ポンプが複数種類知られている(例えば、特願昭6
0−88624号明細書、特願昭59−189599号
明細書、特開昭60−21689号公報参照、) そこで、これらのオイルフリ真空ポンプを使用すること
により、オイル蒸気のバックディフュージョン現象の発
生を未然に回避することが、考えられる。
なお、減圧CVD技術を述べである例としては、株式会
社工業調査会発行「電子材料1985年11月号別冊」
昭和60年11月20日発行 P56〜P64、がある
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、単数のオイルフリ真空ポンプにより所望の真空
状態を得るのは不可能であり、また、複数のオイルフリ
真空ポンプを組み合わせて所望の真空状態を作り出すの
は、オイルフリ真空ポンプの特性が多岐にわたるため、
最適の組み合わせを選定するのが困難であるという問題
点があることが、本発明者によって明らかにされた。
本発明の目的は、最適のオイルフリ真空ポンプの組み合
わせを選定することができる選定技術を提供することに
ある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本
明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう
〔問題点を解決するための手段〕
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要
を説明すれば、次の通りである。
被排気室が要求する真空状態を、排気速度と到達真空度
の関係、および必要な真空度の変化範囲到達真空度との
関係、および真空ポンプの適応真空度の範囲に関して求
めて3次元の線図をそれぞれ作成し、各オイルフリ真空
ポンプについての線図のそれぞれを前記被排気室の真空
状態についての線図に順次照合して行き、その被排気室
の真空状態を満足するオイルフリ真空ポンプの組み合わ
せを求めるようにしたものである。
〔作用〕
前記手段によれば、各オイルフリ真空ポンプについての
線図のそれぞれを前記被排気室の真空状態についての線
図に順次照合して行き、その被排気室の真空状態を満足
するオイルフリ真空ポンプの組み合わせを求めるため、
各種処理のそれぞれについて要求される真空状態を実現
し得るオイルフリ真空ポンプを適正かつ容易に選定する
ことができ、清浄な真空状態が必要な処理室の開発を迅
速かつ正確に達成せしめることができる。
〔実施例1〕 第1図は本発明の一実施例であるオイルフリ真空ポンプ
の選定方法により選定されたオイルフリ真空ポンプが使
用されている減圧CVD装置を示す模式図、第2図はそ
れに使用されているオイルフリ真空ポンプの全体構造を
示す縦断面図、第3図(alは第2図の遠心圧縮ポンプ
段の詳細を示す縦断面図、同図(blおよび(C1は第
3図(alのllIb矢視図およびmc矢視図、第4図
(8)は第2図の円周流圧縮ポンプ段の詳細を示す縦断
面図、同図山)およびtelは第4図ta+のII/b
矢視図および[Vc視図、第5図はその作用を説明する
ための線図、第6図は処理室が要求する真空状態を示す
線図、第7図はオイルフリ真空ポンプの特性線図である
本実施例において、減圧CVD装置は石英ガラスを用い
て略円筒形状に形成されているプロセスチューブlを備
えており、このプロセスチューブ1の内部室は処理室2
を実質的に形成している。
プロセスチューブ1の外部にはヒータ3が設備されてお
り、ヒータ3はコントローラに制御されて処理室2を加
熱し得るように構成されている。
プロセスチューブlの一端には炉口4が開設さ  ′れ
ており、炉口4にはキャップ5がこれを開閉し得るよう
に取り付けられている。キャップ5にはガス供給口6が
開設されており、この供給口6にはガス供給装置7が接
続されている。ガス供給装置7は処理ガス源8と、不活
性ガスとしての窒素ガス源9と、その他のガス源10と
、各ガス供給量をそれぞれ調節するための各エアパルプ
8a19a、10aと、各供給系を開閉するための各パ
ルプ8b、9b、10bを備えている。
プロセスナェープ1の他端には排気口12が開設されて
おり、排気口12には真空排気装置13が接続されてい
る。真空排気装置13は後記するオイルフリ真空ポンプ
14と、このポンプ14を回転駆動する手段としてのモ
ータ15と、このモータ15の回転数を制御するための
インバータ16と、ポンプI4へ異物が侵入するのを防
止するためのトランプ17と、真空排気系全体を開閉す
るエアパルプ18とを備えており、この排気装置13に
は処理室2の内圧を測定する手段としての真空計19が
接続されている。
この減圧CVD装置はコンピュータ等からなるコントロ
ーラ20を備えており、コントローラ20は予め設定さ
れたシーケンスおよび真空計19等からの測定データに
基づきインバータ16およびヒータ3等を制御すること
により、後述する作用を実現するように構成されている
前記オイルフリ真空ポンプ14は第2図〜第4図に示さ
れているように構成されている。すなわち、この真空ポ
ンプは、吸気口21′Aおよび排気口21Bを有するハ
ウジング21と、このハウジング21内に軸受25を介
して回転自在に支持された回転軸22と、吸気口21A
側から排気口21B側に至る間のハウジング21内に順
次配設さた遠心圧縮ポンプ段23および円周流圧縮ポン
プ段24とを備えている0回転軸22はこれに連結した
モータ15により駆動されるようになっており、モータ
15はインバータ16によりその回転数を制御されるよ
うに構成されている。
前記遠心圧縮ポンプ段23は、第3図tal (blに
示されているように、表面に回転方向に対して内向きの
羽根26が複数突設されているとともに、回転軸22に
取付けられているオーブン羽根車23Aと、第3図(a
l (C1に示されているように、ハウジング21の内
壁に取付られているとともに、前記羽根車23Aの裏面
(羽根26が設けられていない面)と対向する面に回転
方向に対して内向きの羽根27を複数個突設されている
固定円板23Bとを交互に並列に配置されて構成されて
いる。
前記円周流圧縮ポンプ段24は、第4図(alおよび(
blに示されているように、回転軸22に取付けられて
いるとともに、外周面に複数個の羽根28を放射状に形
成されている羽根車24Aと、第3図(alおよび(C
1に示されているように、ハウジング21の内壁に砲付
けられ、かつ前記羽根車24Aの表面(羽根28が設け
られている面)と対向する面にU字伏の溝29を有する
固定円板24Bとを交互に並列に配置して構成されてい
るとともに、第4図talおよびTCIに示されている
ように前記溝29の終端部に孔29aを穿設されて通風
路30を形成されている。
ここで、前記構成にかかるオイルフリ真空ポンプの作用
について説明する。
ポンプ運転初期の過度状態においては、ポンプ内部は全
体が大気圧に近い高い圧力下にあり、気体の流れは粘性
流となるため、遠心圧縮ポンプ段23は遠心圧縮機とし
て作用する。すなわち、遠心圧縮ポンプ段羽根車23A
は圧縮機羽根車として働き、羽根車23Aと固定円@2
3Bの間の羽根27止はさまれて形成される流路は、流
れを外径から内径側に案内するリターンチャンネルとし
て働く、また、羽根車23Aが圧縮作用をするので、遠
心圧縮ポンプ段23Aとしては、圧力損失部としてより
は圧縮機として大流量を流す作用を実行することになる
円周流圧縮ポンプ段24の圧縮比が大きくなって、円周
流圧縮ポンプ段の入口の圧力が充分に低くなった定常状
態、すなわち、この圧力が数T。
「r以下になった定常状態においては、遠心圧縮ポンプ
段23の入口、すなわち、真空ポンプの吸気口21Aの
付近の気体の流れは、中間流ないしは分子流となり、遠
心圧縮ポンプ段23はジーグバーン分子ポンプとして作
用する。すなわち、羽根26を有する羽根車23Aは、
螺旋溝を加工した回転円板として作用し、固定円板23
Bの裏面(羽根27が設けられていない面)との組み合
わせで、内径側から外径側に向けて圧縮作用をするジー
グバーン分子ポンプとして働<、また、複数個の羽根2
7が設けられた固定円板23Bは、螺旋溝を加工した固
定円板として作用し、羽根車23Aの裏面(羽根車26
が設けられていない面)との組み合わせで、外径側から
内径側に向けて圧縮作用をするジーグバーン分子ポンプ
として働く。
同じく定常状態においては、円周流圧縮ポンプ段24に
流入する気体は遠心圧縮ポンプ段23において充分に圧
縮されているため、体積流量は殆ど零に近い。すなわち
、円周流圧縮ポンプ段24は、締切状態に近い状態で運
転されることになるが、円周流圧縮ポンプは締切状態で
高い圧縮比が得られるという特性があるため、少ない段
数で充分低い到達圧力に達する。
遠心圧縮ポンプ段23、並びに円周流圧縮ポンプ段24
の段数およびポンプ回転数は、定常運転状態において、
両段の境の圧力が粘性流と中間流との切替わり点、すな
わち、数Torrになるように設定される。通常、遠心
圧縮ポンプ段を1〜3段、円周流圧縮ポンプ段を6〜1
0段組み合わせることにより、ポンプの吸気口21Aの
圧力は、後記するCVD処理を実現可能な10−3〜1
0−’Torrに達する。
前述により明らかなように、この真空ポンプによれば、
吸気口側に設けられた遠心圧縮段ポンプ段が、過度状態
においては遠心圧縮機として、定常状態においてはジー
グバーン分子ポンプとして働くという二重の作用をする
ので、排気口圧力を大気圧付近に保て、ポンプ運転初期
の過度状態において大きな排気速度が得られる。
ここで、第7図はこのオイルフリ真空ポンプを選定する
に際して求めた特性線図であり、Z軸に到達真空度(T
orr)、Y軸に排気速度、(m/h)、Z軸に適応真
空度の範囲がとられている0選定前にポンプ特性を求め
る方法としては、コンピュータを使用したシュミレーシ
ランの解析による手法等を使用することが望ましい。
他方、第6図はそのオイルフリ真空ポンプを選定するに
際して求めた前記減圧CVD装置における処理室が要求
する真空状態を示す線図であり、Z軸に到達真空度、Y
軸に排気速度、Z軸に必要な真空度の変化範囲がそれぞ
れとられている。この真空状態は不測の事態の発生や安
全性を含めて若干広めに設定することが望ましい。
そして、本発明の一実施例である前記減圧CVD装置に
最適なオイルフリ真空ポンプの選定に際して、第6図の
真空状態を示す線図に、第7図のポンプ特性線図が照合
され、前者が後者の範囲内に納まったため、前記オイル
フリ真空ポンプが選定された。両線図の照合はコンピュ
ータグラフインク等を用いて線図同士を実際に重ね合わ
せる場合に限らず、コンピュータ等によりデータ同士を
照合して仮想的に重ね合わせる手法等を用いてもよい。
次に、第5図を参考にして、前記構成にかかる減圧CV
D装置を使用した場合の処理方法の一実施例を説明する
ここで、第5図は前記構成にかかる減圧CVD装置によ
る処理方法の一実施例であるポリシリコン成膜プロセス
を示すシーケンスフロー図であり、falは窒素ガスの
供給、中)はモノシランの供給、FC+は前記オイルフ
リ真空ポンプの回転数、+diは処理室の圧力推移をそ
れぞれ示す線図である。
ポリシリコンを成膜すべき被処理物としてのウェハ31
は複数枚がボート32上に立てて整列保持された状態で
、炉口からプロセスチューブ1の処理室2内に収容され
る。ウェハ31が収容されテ炉口4がキャンプ5により
閉塞されると、コントローラ20により、ガス供給装面
7のメインバルブ11が閉止されるとともに、真空排気
装置13のバルブ18が全開され、第5図+dlに示さ
れているように、処理室2内が急速に真空排気される。
同時に、処理室2内のウェハ31はヒータ3によって所
定温度まで加熱される。
このとき、第5図(dlに示されているように、処理室
2は大気圧になっているが、前述したように、オイルフ
リ真空ポンプ14は真空排気初期の過渡期には遠心圧縮
ポンプ段23が粘性流領域において作用するため、メカ
ニカルブースタポンプやロータリーポンプ等のような粘
性流領域で有効な補助ポンプを必要とせずに、処理室2
を直接的に真空排気することができる。
そして、コントローラ20に予め設定されている値、す
なわち、粘性流が中間流ないしは分子流領域に切替わり
オイルフリ真空ポンプ14における遠心圧縮段ポンプ段
23がジーグバーン分子ポンプとして作用する圧力値(
数To r r)が、真空計19によって測定されると
、第5図Telに示されているように、コントローラ2
0はインバータ16を介してモータ15の回転数を一定
に制御し、真空ポンプI4を定常状態に移行せしめこれ
を維持させる。この制御により、第5図(dlに示され
ているように、処理室2の内圧は所定の圧力、約3XI
O−3Torrに維持される。
所定のリークチェックが実施された後、コントローラ2
0により供給装置7の窒素ガス源9の窒素ガスバルブ9
bが開けられるとともに、バルブ9aが適当量開けられ
、第5図fa+に示されているように、所定量の窒素ガ
スが処理室2に供給される。処理室2に供給された窒素
ガスは処理室2内の汚染物質と共に、排気装置13によ
り排気されて行く、シたがって、処理室2の内圧は、第
5図+d)に示されているように、予め設定された圧力
に上昇された後、一定に維持されることになる。この設
定圧力は前記オイルフリ真空ポンプ14がジーグバーン
分子ポンプとして作用するために必要な圧力(数Tor
r)以下とされる。
コントローラ20に予め設定されている所定時間が経過
すると、コントローラ20により供給装置7の窒素ガス
パルプ9bは閉止される。これにより、第5図(d)に
示されているように、処理室2内の窒素ガスが完全に排
気されると、処理ガス源8の処理ガスバルブ8bが開け
られるとともに、バルブ8aが適当量開けられ、第5図
(blに示されているように、ポリシリコン膜デボジシ
ッン処理用の処理ガスとしてのモノシランガスが所定量
所定時間供給される。このモノシランガスとヒータ3の
加熱とによりCVD反応が起こり、ウェハ31上にポリ
シリコンが成膜処理されて行く。
このCVD反応による成膜処理中、オイルフリ真空ポン
プ14は真空排気を持続するが、第5図fdlに示され
ているように、コントローラ20によりフィードバック
制御されるため、第5図(dlに示されているように、
処理室2の真空状態は処理が最適に実行される所定の圧
力(例えば、0.3Torr”)に維持される。
所定の成膜処理が終了すると、処理ガス源8のバルブ8
aが閉止されて第5図(C1に示されているように、モ
ノシランガスの供給が停止されるとともに、第5図(C
1に示されているように、オイルフリ真空ポンプ14は
元の排気能力まで増強される。
これにより、第5図(dlに示されているようにアフク
真空排気が実施される。
所定のアフタ真空排気時間が経過すると、コントローラ
20により窒素ガス源9のバルブ9a。
9bが開けられ、第5図(alに示されているように、
窒素ガスが所定量供給される。同時に、コントローラ2
0により真空排気装置13におけるバルブ18が閉じら
れるとともに、第5図(C1に示されているように、オ
イルフリ真空ポンプ14の回転数は次第に減速されて行
き、その途中においてそれまでの中間流ないしは分子流
領域の真空排気作用から粘性流領域の真空排気作用に切
り替わり、続いて、初期回転速度に維持されて、次回の
処理に待機させられる。
その後、キャップ5が取り外されてウェハ31が炉口4
から引き出され、所定のCVD処理が終了する。
ところで、ポリシリコンのデポジシランに使用されるモ
ノシランガスの沸点温度は液体窒素の温度よりも高いた
め、減圧CVD装置の真空排気装置には液体窒素が使用
されているコールドトラップを適用することができない
。けだし、コールドトラップにおいてモノシランガスが
トラップされることにより、排気系が急速に詰まってし
まうためである。
このように、真空排気装置にコールドトラップが介設さ
れていないと、第5図fd+に示されているように、処
理室がCVD反応による成膜処理の前後において真空に
排気された時、真空ポンプとして油回転ポンプが使用さ
れている場合、オイルが処理室にバックディフュージョ
ンしてしまう、その結果、処理室内がオイルにより汚染
され、環々の二次的障害が発生する。二次的障害として
は、オイルのウェハへの付着による製品の特性不良の発
生や、処理ガスがオイルと接触することにより、腐食性
の液体になりプロセスチューブを腐食させたり、ポンプ
のオイルを劣化させて蒸気圧を低下させたりする等の障
害がある。
しかし、本実施例においては、前述したように、吸引媒
体が全く使用されないオイルフリ真空ポンプ14により
処理室2が直接真空排気されるため、オイルが処理室2
にバックデイフユージツンする現象は当然起こり得ず、
その二次的障害も未然に回避されることになる。
〔実施例2〕 第8図は本発明の他の実施例を示すもので、ドライエツ
チング処理室が要求する真空状態を示す線図、第9図は
2段型スクリュー真空ポンプについて求めた特性線図、
第10図はスクロール真空ポンプについて求めた特性線
図、第11図はスクリュー真空ポンプの一実施例を示す
縦断面図、第12図はスクロール真空ポンプの原理を示
す縦断面図である。
第11図に示されているスクリュー真空ポンプは特開昭
60−216089号公報に記載されているものと同等
のものであり、このポンプ40はケーシング41を備え
ている。ケーシング41には吸入ボート42と吐出ポー
ト43とが左右両端部に開設されており、ケーシング4
1内には第1、第2雄ロータ44A、44Bと第1、第
2雌ロータ45A、45Bとが互いに平行に配されて回
転自在に軸架されている。雄ロータと雌ロータとには複
数の螺旋状の陵部と溝部とが互いに噛合するようにそれ
ぞれ形成されており、1本の溝部につき、一対の作動室
46A、46B、47A、47Bが形成されるようにな
っている。そして、雄のロータの回転に伴い気体は吸入
ポート42からロータ歯溝とケーシング41とによって
形成される各作動室に吸い込まれ、吐出ポート43から
吐出される。
第12図に示されているように、スクロール真空ポンプ
50は蚊取線香のような渦巻状のスクロール部材51.
52を一対備えており、一方のスクロール部材51は固
定され、他方のスクロール部材52が自転させることな
く、一定の半径で、固定スクロール部材51の中央部を
中心にして旋回されるように構成されている。そして、
外周部分の吸入ボート53で閉じ込まれた三カ月状の作
動室55が固定スクロール部材51の中心を旋回しなが
ら徐々に内周部に移動し、中央部の吐出ポート54から
吐出される。
本実施例2においては、ドライエツチング装置に最適な
オイルフリ真空ポンプの選定に際して、第8図が示す真
空状態の線図に、第9図が示す前記スクリュー真空ポン
プの線図が照合される。そして、両線図が重なり合った
場合には、このスクリュー真空ポンプの使用が検討され
る。
また、不適合の場合には、前記実施例1において示され
たターボ型のオイルフリ真空ポンプや前記スクロール真
空ポンプ等が照合される。それでも、所望の適合が得ら
れない場合には、第8図の線図に前記オイルフリ真空ポ
ンプのそれぞれについての第7図、第9図および第10
図にそれぞれ示されている線図を2重、3重に照合し、
複数種類のオイルフリ真空ポンプ同士の併用が検討され
る。
〔実施例3〕 第13図は本発明の別の他の実施例を示すもので、高真
空処理室が要求する真空状態を示す線図、第14図はジ
ーグバーン分子ポンプと前記ターボ型真空ポンプとを組
み合わせたポンプについて求めた特性線図である。
本実施例3のように、高真空が要求される処理室として
は、スパッタリング処理室、芸着処理室、イオン打ち込
み処理室等がある。
このような高真空が要求される場合のオイルフリ真空ポ
ンプとしては、ジーグバーン分子ポンプの使用が考えら
れるが、このポンプは粘性流領域での作用が得られない
ため、その領域で作用するオイルフリ真空ポンプの併用
が必要になる0本実施例3においては、流体連結および
機構連結の容易性等の観点から、前記ターボ型のオイル
フリ真空ポンプとの併用が採用されている。しかし、前
記スクロ−ルポンプやスクロール真空ポンプとの併用も
可能であることはいうまでもない。
前記実施例によれば次の効果が得られる。
TI)  被排気室が要求する真空状態を、排気速度と
到達真空度の関係、および必要な真空度の変化範囲に関
して求めて3次元の線図を作成し、他方、複数のオイル
フリ真空ポンプの特性を、排気速度と到達真空度との関
係、および真空ポンプの適応真空度の範囲に関して求め
て3次元の線図をそれぞれ作成し、各オイルフリ真空ポ
ンプについての線図のそれぞれを前記被排気室の真空状
態についての線図に順次照合して行き、その被排気室の
真空状態を満足するオイルフリ真空ポンプの組み合わせ
を求めることにより、各種処理のそれぞれについて要求
される真空状態を実現し得るオイルフリ真空ポンプを適
正かつ容易に選定することができるため、清浄な真空状
態が必要な処理室の開発を迅速かつ正確に達成せしめる
ことができる。
(2)オイルや水銀等のような拡散する吸引媒体が全く
使用されないオイルフリ真空ポンプを用いることにより
、高真空時における吸引媒体の処理室へのバックディフ
ェージッン現象の危険を必然的に回避することができる
ため、当該現象に伴って派生する二次的障害を完全に防
止することができるとともに、処理並びに製品の品質お
よび信頼性を高めることができる。
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具
体的に説明したが、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能
であることはいうまでもない。
例えば、オイルフリ真空ポンプは前記各ポンプやそれら
の組み合わせにより構成するに躍らず、遠心圧縮ポンプ
と、メカニカルブースタポンプ、ロータリーポンプ、ス
クリューポンプ、スクロールポンプとの組み合わせや、
スクロールポンプ同士の組み合わせ、スクロールポンプ
とメカニカルブースタポンプ等の組み合わせ等によって
構成してもよい。
真空ポンプはモータにより回転駆動するように構成する
に限らないし、インバータにより回転数を制御するよう
に構成するに限らない。
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明
をその背景となった利用分野である半導体装置の製造分
野に通用した場合について説明したが、それに限定され
るものではなく、高真空排気される処理室において処理
を行う場合全般に通用することができる。
〔発明の効果〕
本願において開示される発明のうち代表的なものによっ
て得られる効果を簡単に説明すれば、次の通りである。
被排気室が要求する真空状態を、排気速度と到達真空度
の関係、および必要な真空度の変化範囲に関して求めて
3次元の線図を作成し、他方、複数のオイルフリ真空ポ
ンプの特性を、排気速度と到達真空度との関係、および
真空ポンプの適応真空度の範囲に関して求めて3次元の
線図をそれぞれ作成し、各オイルフリ真空ポンプについ
ての線図のそれぞれを前記被排気室の真空状態について
の線図に順次照合して行き、その被排気室の真空状態を
満足するオイルフリ真空ポンプの組み合わせを求めるこ
とにより、各種処理のそれぞれに2いて要求される真空
状態を実現し得るオイルフリ真空ポンプを適正かつ容易
に選定することができるため、清浄な真空状態が必要な
処理室の開発を迅速かつ正確に達成せしめることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例であるポリシリコンのデポジ
ション処理方法に使用される減圧CVD装置を示す模式
図、 第2図はそれに使用されるオイルフリ真空ポンプの全体
構造を示す縦断面図、 第3図(8)は第2図の遠心圧縮ポンプ段の詳細を示す
縦断面図、 同図(blおよび(clは第3図(alのl[Ib矢視
図および[[1c矢視図、 第4図(a)は第2図の円周流圧縮ポンプ段の詳細を示
す縦断面図、 同図(blおよび(elは第4図(alのrVb矢視図
およびrVc視図、 成した半導体装置の製造工程を示す断面図、第8図は本
発明の他の実施例を示すもので、ドライエツチング処理
室が要求する真空状態を示す線図、 第9図は2段型スクリュー真空ポンプについて求めた特
性線図、 第10図はスクロール真空ポンプについて求めた特性線
図、 第11図はスクリュー真空ポンプの一実施例を示す縦断
面図、 第12図はスクロール真空ポンプの原理を示す縦断面図
である。 第13図は本発明の別の他の実施例を示すもので、高真
空処理室が要求する真空状態を示す線図、第14図はジ
ーグバーン分子ポンプと前記ターボ型真空ポンプとを組
み合わせたポンプについて求めた特性線図である。 1・・・プロセスチューブ(処理室)、2・・・処理室
、3・・・ヒータ、4・・・炉口、5・・・キャップ、
6・・・ガス供給口、7・・・ガス供給装面、8・・・
処理ガス源、9・・・窒素ガス(不活性ガス)源、12
・・・排気口、13・・・真空排気装置、I4・・・オ
イルフリ真空ポンプ、15・・・モータ、16・・・イ
ンバータ、17・・・トラップ、18・・・エアパルプ
、19・・・真空計、20・・・コントローラ、21・
・・ハウジング、21A・・・吸気口、21B・・・排
気口、22・・・回転軸、23・・・遠心圧縮ポンプ段
、23A・・・オーブン形羽根車、23B・・・固定円
板、24・・・円周流圧縮ポンプ段、24A・・・羽根
車、24B・・・固定円板、2G、27.28・・・羽
根、31・・・ウェハ(被処理物)、32・・・ポート
、40・・・スクリュー真空ポンプ、41・・・ケーシ
ング、42・・・吸入ポート、43・・・吐出ボート、
44・ ・ ・雄ロータ、45・ ・ ・雌ロータ、4
G、47・・・作動室、50・・・スクロール真空ポン
プ、51・・・固定スクロール部材、52・・・可動ス
クロール部材、53・・・吸入ボート、54・・・吐出
ボート、55・・・作動室。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、被排気室について所望の真空状態を複数台のオイル
    フリ真空ポンプを組み合わせて作り出す場合におけるオ
    イルフリ真空ポンプの選定方法であって、被排気室が要
    求する真空状態を、排気速度と到達真空度との関係、お
    よび必要な真空度の変化範囲に関して求めて3次元の線
    図を作成し、他方、複数のオイルフリ真空ポンプの特性
    を、排気速度と到達真空度との関係、および真空ポンプ
    の適応真空度の範囲に関して求めて3次元の線図をそれ
    ぞれ作成し、各オイルフリ真空ポンプについての線図の
    それぞれを前記被排気室の真空状態についての線図に順
    次照合して行き、その被排気室の真空状態を満足するオ
    イルフリ真空ポンプの組み合わせを求めることを特徴と
    するオイルフリ真空ポンプの選定方法。 2、複数台のオイルフリ真空ポンプが、相異なる種類の
    オイルフリ真空ポンプであることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載のオイルフリ真空ポンプ選定方法。
JP9219786A 1986-02-19 1986-04-23 オイルフリ真空ポンプの選定方法 Pending JPS62249412A (ja)

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US07/016,567 US4835114A (en) 1986-02-19 1987-02-19 Method for LPCVD of semiconductors using oil free vacuum pumps
US07/325,910 US5062771A (en) 1986-02-19 1989-03-20 Vacuum system with a secondary gas also connected to the roughing pump for a semiconductor processing chamber

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