JPS62236948A - 補強用複合材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はセメント系モルタル、またはコンクリート等の
水硬性材料の補強用材料、及び樹脂系材料の補強用材料
として使用される補強用複合材に係るものである。

（従来の技術） 近年、セメント系モルタル、またはコンクリート・マト
リックス材の補強材として、繊維を補強材とする複合材
の適用が試みられようとしている。

（発明が解決しようとする問題点） この場合、繊維とセメント材料との付着性が低く、マト
リックスと繊維とが有効に機能することができず、また
繊維自体の特性である低剛性及び擦り揉みに対する耐久
性の低さ等が原因となってセメント系マトリックスの繊
維による十分な複合構造体が得られなかった。

また繊維とセメント系マトリックスとの付着性向上のた
めに、緻密で高強度セメント系マトリックスの適用を図
ろうとすると、緻密で高強度セメント系マトリックスを
構造体の全てに使用するため、大量に使用することとな
り、経済性の面で問題があった。またこの種のマトリッ
クスは従来の一般的セメント系マトリックスに比して、
綿密な品質貴埋及び作業管理が要求される等の問題があ
った。

更に複合構造体の製作に関しても、繊維の取扱性の問題
から、配筋時の作業性の低下、配筋位置確保の困難性、
及びコンクリート打設による繊維の切断等が生起し、施
工時の能率が著しく低下する等の問題があった。

（問題点を解決するだめの手段） 本発明はこのような問題点を解決しようとするもので、
連続する繊維よりなる芯材に高強度セメント系、または
樹脂系モルタルを被覆した複合材の表面に、凹凸部を設
けてなることを特徴とするもので、その目的とする処は
、剛性が大で、施工時における作業性、施工精度が向上
され、セメント系マトリックス等に対する付着性の優れ
た補強用複合材を提供する点にある。

（作用） 本発明に係る補強用複合材は前記したように、連続する
繊維を芯材とし、同芯材に付着力の強い高強度セメント
系、または樹脂系モルタルを被覆することによって同モ
ルタルを前記芯材に一体的に結合せしめ、繊維材を補強
材として使用した場合に比して高い剛性を有する補強用
複合材の本体を構成するものである。

更に本発明においては前記複合材の本体の表面に凹凸部
を設けたものであって、同複合体をセメント系マトリッ
クス等の補強材として使用した場合、前記凹凸部の存在
によってセメント系ｗ）リツクス等の付着性能が向上さ
れるものである。

（実施例） 以下本発明を図示の実施例について説明する。

第１図乃゛至第３図は本発明の一実施例を示し、（１）
は連続する繊維より構成された線状の芯材で、同芯材（
１）に緻密な高強度セメント系、或いは樹脂系モルタル
（２）が被覆され、その表面に凸部（３）が設けられて
いる。

なお両足繊維としては鋼繊維、ステンレス帽繊維等の金
属繊維、その他セラミック繊維、アルミナ繊維、ガラス
繊維、炭素繊維、及びアミミド３繊維、ポリプロピレン
繊維等のプラスチック繊維が使用され、樹脂系モルタル
としてはエポキシ、フェノール、ポリエステル等の熱硬
化樹脂モルタルが使用される。

図示の実施は前記したように、芯材（１）に高強度セメ
ント系、或いは樹脂系モルタル（２）が被覆されて補強
用複合材が構成されているので、繊維材自体を補強材と
して使用する場合に比して高い剛性を有し、作業時の取
扱いが容易になり、補強材としての配置精度が向上され
る。

ま゛た前記芯材（１）が付着力の強い緻密な高強度セメ
ント系または樹脂系モルタル（２）によって被覆されて
いるので、一体性の高い補強用複合体が構成される。

更に前記複合体の芯材（１）を被覆する前記モルタル（
２）の表面に凸部（３）が設けられることによって、前
記複合体の表面が凹凸面に形成されているので、同複合
体をセメント系マトリックス等の補強材として使用し九
場合、同補強材は前記凹凸面によってセメント系マトリ
ックス等との付着性能が確保され、繊維素材自体を単独
に補強材として使用した場合に比して、著しく補強効果
が向上する。

セメント系マトリックス材等を繊維によって補強した複
合体として使用する場合、繊維の性能を有効に機能させ
るには、両者の付着力を増大する念め、マ）　１７ツク
ス材は高強度で且つ緻密であることが要求され、従って
繊維を単独で補強材として使用する場合には、絨密な高
強度セメント系マトリックスを複合体全域に亘って使用
することになるが、このようなマトリックスはその性能
が特殊であるため、大量に使用することは品質確保、及
び生産性において多くの困難な問題を生じ、経済性にお
いて問題が生じるが、前記実施例においては補強材自体
を複合体とすることによって繊維（１１の性能を十分く
発揮することができ、前記の問題点を解決しうるもので
ある。

第４図は本発明の他の実施例を示し、連続する繊維をメ
ツシュ状に編組して芯体（１）を構成し、同芯体（１１
の外周に高強度セメント系、或いは樹脂系モルタル（２
）を被覆し、その表面に凸部（３）を設けてＸ、Ｙ両方
向に亘る補強効果を有する補強用複合材を構成したもの
である。

第５図及び第６図は本発明の他の実施例を示し、連続す
る繊維がメツシュ状に編組された芯体（１）を高強度セ
メント系、或いは樹脂系モルタル（２）に埋設した板状
の複合体の表面に凸部（３）を設けて、板状の補強用複
合体を構成したものである。

第７図は本発明の他の実施例を示し、第５図及び第６図
に示す実施例におけるメツシュ状繊維の代りに連続する
繊維を織成、若しくは編組した布状繊維を芯体（１１と
したものである。

図中前記実施例と均等部分には同一符号が附されている
。

第８図及び第９図は本発明の他の実施例を示し、第５図
及び第６図に示す実施例において、凸部（３）の代りに
板状体に多数の透孔（４）を穿設し、補強用複合体の表
面に凹凸を附したものである。

図中、前記実施例と均等部分には同一符号が附されてい
る。

第１０図は本発明の他の実施例を示し、第８図及び第９
図に示す実施例において、芯体（１１を連続した繊維を
織成または編組した布より構成したものである。

図中前記実施例と均等部分には同一符号が附されている
。

第１１図は本発明の更に他の実施例を示し、連続した繊
維よりなる芯体（１）を高強度セメント系、或いは樹脂
系モルタル（２）で被覆し丸板状の複合体に凸部（３）
及び透孔（４）の双方を設けたものである。

以上本発明を実施例について説明したが、本発明は勿論
このような実施例にだけ局限されるものではなく、本発
明の精神を逸脱しない範囲内で種々の設計の改変を施し
うるものである。

（発明の効果） 本発明に係る補強用複合材は前記したように、繊維より
構成された芯材に高強度セメント系、または樹脂系モル
タルを被覆して複合材の本体が形成されているので、繊
維自体を補強材として使用する場合に比して高い剛性を
有し、作業時の取扱いが容易になり、配置精度を向上し
うるものであり、且つ前記芯材を構成する欅維が付着力
の強い高強度セメント系、または樹脂系モルタルによっ
て被覆されていることによって、前記両者の複合体とし
ての一体性が増大されるものである。

更に本発明に係る補強用複合材は表面に凹凸部が設けら
れているので、同複合材をセメント系マトリックス等の
補強材として使用した場合、同セメント系マトリックス
等と補強用複合材との付着性能が確保され、繊維自体を
単独に補強材とじて使用した場合に比して著しく補強効
果が増大する。

更にまた本発明に係る補強用複合材をセメント系マトリ
ックス等の補強材として使用する場合、補強材自体が、
繊維よシなる芯材と同芯材を被覆する高強度セメント系
または樹脂系モルタルとの複合材とされているので、セ
メント系マトリックス材を繊維によって補強した複合体
として使用する場合のように、高強度セメント系マトリ
ックスを複合体全域に亘って使用するために経済性、生
産性に問題を生起するようなことがなくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る補強用複合材の一実施例を示す斜
面図、第２図及び第３図は夫々第１図の矢視■−■図、
並に矢視■−■図、第４図は本発明の他の実施例を示す
斜面図、第５図は本発明の更に他の実施例を示す平面図
、第６図は第５図の矢視■−■図、第７図は本発明の他
の実施例を示す縦断側面図、第８図は本発明の更に他の
実施例を示す平面図、第９図は第８図の矢視ＩＸ−ＩＸ
図、第１０図は本発明の他の実施例を示す縦断側面図、
第１１図は本発明の更に他の実施例を示す斜面図である
。 （１）・・・芯材

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 連続する繊維よりなる芯材に高強度セメント系、または
   樹脂系モルタルを被覆した複合材の表面に、凹凸部を設
   けてなることを特徴とする補強用複合材。