JPS62236860A - 吸水性組成物 - Google Patents

吸水性組成物

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JPS62236860A
JPS62236860A JP61080935A JP8093586A JPS62236860A JP S62236860 A JPS62236860 A JP S62236860A JP 61080935 A JP61080935 A JP 61080935A JP 8093586 A JP8093586 A JP 8093586A JP S62236860 A JPS62236860 A JP S62236860A
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大林 重二
Morio Nakamura
守男 中村
Takushi Yamamoto
山本 琢司
Hitoshi Tanaka
均 田中
Yuji Sakamoto
坂元 祐次
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は吸水性組成物に関するものである。さらに詳し
くは、使い捨てオムツ、生理用ナプキン、バンドなどに
適用して人尿、経血、分泌物などから発散する悪臭を効
果的に除去するための吸水性組成物に関するものである
(従来の技術) 近年、使い捨てオムツ、生理ナプキン、パッドなどの吸
水性物品に吸水性樹脂がさかんに使用されるようになっ
た。そのため被吸収液の保液性の向上、液モレの減少、
吸液後の装着感の改善などにより前述の吸水性物品の装
着時間が長くなりつつあり、人尿、経血、分泌液などか
ら発散する悪臭の度合もそれに伴って強くなり、悪臭の
除去が望まれている。
一般に悪臭を除去する方法として活性炭などの吸着剤を
用いて吸着させる方法や、香料などによりマスキングす
る方法があるが、具体的にはパルプやティッシュペーパ
ーなどの吸水性物品素材に活性炭を混合する方法や、香
料を含浸またはスプレーする方法、あるいはゼオライト
などの無機吸着剤に香料を吸着させる方法がとられてい
る。前者は脱臭効果が完全でないばかりか美観を損なう
欠点があり、後者は吸水性物品を製造してから装着する
までに、常に芳香を発散するので周囲に悪影響を及ばす
ばかりか、実際に悪臭が発生した時点において充分満足
のゆく効果が得られない。
(本発明が解決しようとする問題点) 上記従来の欠点を解決するため、本発明者らは香料を必
要最少限の添加量にでき、しかも乾燥状態の粉末で大気
中に放置しても芳香の発散はないが、膨潤溶解して始め
て芳香を発散し、放香が必要とされる時点で効果的に人
尿、経血、分泌液などの悪臭をマスキングする吸水性組
成物について鋭意検討した結果、本発明に到達した。
(問題点を解決するための手段) すなわち本発明は、水溶性樹脂に香料が包含されており
、溶解して始めて発香する粉末と吸水性樹脂の粉末とか
ら成ることを特徴とする吸水性組成物に関するものであ
る。
本発明で使用する香料としては、天然香料、合成香料、
調合香料がある。天然香料としては、ローズ、ジャスミ
ン、オレンジフラワー、バイオレフトなどの花より得ら
れた香料やレモン、ローズマリー、イリス、シナモンな
どの果皮や葉、根、蕾、樹皮、幹材より得られた香料な
ど通常の香料が使用できる。
合成香料としては、β−フェニルエチルアルコールや、
h−ウンデシルアルデヒド、アリルカプロエート等が挙
げられる。上記の天然香料および合成香料は単独で使用
してもよいが、二種以上を調合して希望の香りにしても
よい。調合した香りの例としては、フローラル調、グリ
ーンフローラル調、シトラスグリーンフローラル8周、
シフブレー8周、フゼア調、オリエンタルgTN、メデ
ィカルフゼア8周、フゼアフローラル調等が挙げられる
また、本発明で使用される水溶性樹脂として、アラビア
ゴム、デキストリン、ゼラチン、β−シクロデキストリ
ン、プルラン、ポリビニルアルコール、メチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロースのナトリウム塩、ポリ
ビニルピロリドン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルセルロースが挙げられる。
就中、アラビアゴム、デキストリン、ポリビニルアルコ
ール、β−シクロデキストリンが好ましい。
本発明における香料と水溶性樹脂の割合は、水溶性樹脂
100重量部に対し香料が1〜100重量部、好ましく
は5〜50重量部である。香料の割合が1重量部未満で
は、吸水性樹脂に添加する水溶性樹脂の量を多くしなけ
れば悪臭の除去のための充分なマスキング効果が得られ
ないばかりか、吸水性能に悪影響を及ぼすことになる。
100重量部を越えると実質的に水溶性樹脂に包含させ
ることが困難であるので好ましくない。
本発明において香料を水溶性樹脂に包含させる方法を以
下に述べる。
(1)水溶性樹脂の水溶液に香料を添加し、攪拌混合し
たのち乾燥、粉砕する方法。
(2)水溶性樹脂の水溶液に香料を添加し、攪拌部合し
たのち、スプレードライヤーにて直接乾燥粉末化する方
法。
(3)水溶性樹脂の水溶液と香料をニーダ−にて混練し
たのち乾燥、粉砕する方法などがある。
上記の方法によって得られた香料が水溶性樹脂に包含さ
れた粉末の粒子径は、通常10〜500μであり、使用
目的に応じて適宜選択することができる。
本発明で使用される吸水性樹脂としては、アクリル酸塩
重合体架橋物ビニルアルコール−アクリル酸塩共重合体
の架橋物、澱粉−アクリロニトリルグラフト共重合体の
加水分解生成物の架橋物、澱粉−アクリル酸塩グラフト
共重合体の架橋物、無水マレイン酸グラフトポリビニル
アルコール架橋物、カルボキシメチルセルロースのアル
カリ塩架橋物などが挙げられる。
本発明における吸水性樹脂と香料を包含した水溶性樹脂
の割合は、吸水性樹脂100重量部に対し香料を包含し
た水溶性樹脂が0.1〜20重量部、好ましくは0.5
〜10重量部である。香料を包含した水溶性樹脂の割合
が0.1重量部未満では、悪臭除去のための充分なマス
キング効果が得られない。
また香料を包含した水溶性樹脂の割合が20重量部を越
えると、悪臭除去効果は得られるものの人尿、経血、分
泌液などに溶解した水溶性樹脂の粘性のため、吸水性物
品中での人尿、経血、分泌液の吸収を低下させることに
なるので好ましくない。
(実施例) 以下、製造例および実施例により本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれら製造例および実施例に限定
されるものではない。
芳香性材料に関する製造例を以下に示す。
製造例−1 アラビアゴム(試薬級、和光純薬製)100部および水
400部を、攪拌機を備えた1βのビーカーに仕込み室
温下で溶解した。この溶解液にフゼアフローラル調に調
合された香料20部を加え、ホモミキサーにて攪拌混合
して得た液をスプレードライヤーにて150℃で乾燥し
て、香料を包含したアラビアゴムの粉末(1)を得た。
製造例−2 ポリビニルアルコール(商品名ゴーゼノールNL−05
、日本合成化学制)100部および水500部を攪拌機
を備えた1pのフラスコに仕込み、85℃で溶解した後
、室温まで冷却した。この溶解液にフゼアフローラル調
に調合された香料30部を加えホモミキサーにて攪拌混
合した。
この液をスプレードライヤーにて150℃で乾燥し、香
料を包含したポリビニルアルコールの粉末(n)を得た
製造例−3 ポリビニルアルコール(商品名ゴーゼノールGL−05
、日本合成化学制)100部および水500部を攪拌機
を備えた1)のフラスコに仕込み、85°Cで溶解した
後、室温まで冷却した。この溶解液にメディカルフゼア
調に調合された香料20部を加えホモミキサーにて攪拌
混合した。
この液を100°Cで乾燥した後、粉砕して香料を包含
したポリビニルアルコールの粉末(I[l)を得た。
製造例−4 デキストリン(試薬級、和光純薬製)100部、水40
0部およびポリオキシエチレンソルビタンモノラウレー
ト(商品名:ノニオンLT−221、日本油脂製)2部
を攪拌機を備えた1βのビーカーに仕込み室温下で溶解
した。この溶解液にジャスミン香料20部を加え、ホモ
ミキサーにて乳化分散した乳液をスプレードライヤーに
て150℃で乾燥し、香料を包含したデキストリンの粉
末(IV)を得た。
製造例−5 プルラン(商品名ニブルランPF−10、林原生物化学
研究所製)100部および水400部を攪拌機を備えた
1βビーカーに仕込み、室温下に溶解した。
この溶解液にローズ香料10部を加え、ホモミキサーに
て攪拌混合した。この液をスプレードライヤーにて15
0’cで乾燥し、香料を包含したプルランの粉末(V)
を得た。
製造例−6 β−シクロデキストリン(商品名;リングデックスBL
、三楽製)100部および水200部を攪拌機を備えた
1)フラスコに仕込み室温下で混合した。
この液にフゼアフローラル調に調合された香料20部を
加え、室温下に1時間攪拌を行なった。この液を60〜
65℃の温度で減圧下に乾燥し、香料を包含したβ−シ
クロデキストリンの粉末(Vl)を得た。
製造例−7 ゼラチン(試薬級、和光純薬製)100部および水40
0部を攪拌機を備えた17!のフラスコに仕込み、60
℃で溶解した後、室温まで冷却した。この溶解液にフゼ
アフローラル調に調合された香料10部を加えホモミキ
サーにて攪拌混合した。この液をスプレードライヤーに
て150℃で乾燥し、香料を包含したゼラチンの粉末(
■)を得た。
製造例−8 メチルセルロース(商品名:メトローズ65SH−50
信越化学製)100部および水900部を攪拌機を備え
たII2のビーカーに仕込み、室温下で溶解した。
この溶解液にフゼアフローラル調に調合された香料10
部を加えホモミキサーにて攪拌混合した。この液を10
0℃で乾燥した後、粉砕して香料を包含したメチルセル
ロースの粉末(■)を得た。
製造例−9 カルボキシメチルセルロースのナトリウム塩(商品名:
 Ce1lulose gum 7L+バーキユレス製
)100部、水300部およびポリオキシエチレンソル
ビタンモノラウレート(商品名二ノニオンLT−221
、日本油脂製)2部をニーグーに仕込み室温下で混練し
た。この混練物にフゼアフローラル調に調合された香料
20部を加え混線をm続した。この混練物を100°C
で乾燥した後、粉砕して香料を包含したカルボキシメチ
ルセルロースのナトリウム塩の粉末(IX)を得た。
製造例−10 ポリビニルピロリドン(商品名: PVP K−15、
G、A、F、 Corporation製)100部お
よび水400部を攪拌機を備えた1βのビーカーに仕込
み室温下で溶解した。この液にメディカルフゼア調に調
合された香料20部を加え、ホモミキサーにて攪拌混合
したこの液をスプレードライヤーにて150℃で乾燥し
、香料を包含したポリビニルピロリドンの粉末(X)を
得た。
製造例−1) ヒドロキシエチルセルロース(商品名: llECAL
−15、フジケミカル製)100部、水300部および
ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(商品名
:ノニオンLT−221、日本油脂製)2部をニーグー
に仕込み室温下で混練した。この混練物にメディカルフ
ゼア調に調合された香料20部を加え、混練を継続した
。この混練物を100℃で、乾燥した後、粉砕して香料
を包含したヒドロキシエチルセルロースの粉末(XI)
を得た。
製造例−12 ヒドロキシプロピルセルロース(m品名: HPC−5
L、日本曹達製)100部、水400部を攪拌機を備え
たII!のビーカーに仕込み室温下で溶解した。
この溶解液にフローラル調に調合された香料20部を加
え、ホモミキサーにて攪拌混合したこの液をスプレード
ライヤーにて150°Cで乾燥した後香料を包含したヒ
ドロキシプロピルセルロースの粉末(XII)を得た。
製造例−13 アラビアゴム100部および水400部を攪拌機を備え
た1)のビーカーに仕込み溶解した。この液にフゼアフ
ローラル調に調合された香料50部を加えホモミキサー
にて攪拌混合した乳液をスプレードライヤーにて150
℃で乾燥した後、香料を包含したアラビアゴムの粉末(
X■)を得た。
実施例−1〜13 製造例1〜13で得られた芳香性材料(1)〜(X D
I)と市販の吸水性樹脂を表−1に示す割合に入れた。
その一方には0.9%生理食塩水50m1を加え、吸水
状態とした。他方は粉末状態のままとし、それぞれ香り
の強度を官能評価した。香りの強度の評価は6名のパネ
ラ−で、次の5段階により判定し、その平均値を表−1
に示した。
香りの強度 0・・・・・・無臭 I・・・・・・わずかに感じる香り =13− 2・・・・・・弱い香り 3・・・・・・強い香り 4・・・・・・香料単独と同等の香り 比較例−1〜6 製造例1〜13で使用した同種、同量の香料を表=2に
示した吸水性樹脂に含浸、吸着させたものを実施例1〜
13と同様に官能評価した。その結果を表−2に示した
実施例〜14〜26 200g/%の坪量を有する15X15cmの大きさに
裁断したバルブシートの上に1gの吸水性組成物を均一
に散布したのち、上述と同じバルブシートを重ね合せる
上層に不織布を重ね合わせた後、Ikg/cJの圧力で
プレスすることにより吸収性物品を作製した。
この吸収性物品に人尿50m1を吸収させて、各々37
℃の密封容器内に保存し、1時間後に悪臭発生の有無を
6名のパネラ−で官能試験した。
結果は表−3に示T0 比較例〜7〜12 作成し、同様の方法で官能試験をした。結果は表−4に
示す。
比較例−13 芳香性材料を使用しなかったこと以外は、実施例14〜
26と同様にして吸水性物品を作成し、同様の方法で官
能試験をした。結果は表−4に示f。
比較例−14 吸水性組成物を使用しなかったこと以外は、実施例14
〜26と同様にして吸水性物品を作成し、同様の方法で
官能試験をした。結果は表−4に示す。
表−1 (発明の効果) 従来、吸水性物品を使用する際に人尿、経血などから発
散する悪臭を除去する方法としては、吸水性物品素材に
活性炭などの吸着剤を混入する方法や、素材に香料を含
浸させる方法などが用いられていた。
前者は、充分に除臭効果が発揮されず、かつ黒色の物質
が混合されるため、美観を損ねる欠点があり、後者は使
用前に常に芳香を発散し、周囲に悪影響を及ぼすばかり
か、実際の使用時には香料が逸散して充分なマスキング
効果は得られなかった。これに反し、本発明の吸水性組
成物は、水溶性樹脂に香料を包含させているため、使用
前には香気が無く、吸水時に始めて香料が発散して充分
なマスキング効果を発揮することはこれまでに見られな
かった画期的な効果であり、当業界の発展に寄与する所
、大なるものがある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アラビアゴム、デキストリン、ゼラチン、プルラ
    ン、β−シクロデキストリン、ポリビニルアルコール、
    メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースのナト
    リウム塩、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシエチルセ
    ルロース、ヒドロキシプロピルセルロースよりなる群、
    から選ばれた少なくとも一種の水溶性樹脂に香料を包含
    させた粉末と吸水性樹脂の粉末とから成る吸水性組成物
  2. (2)上記水溶性樹脂100重量部に対する香料の割合
    が1〜100重量部である特許請求の範囲(1)記載の
    吸水性組成物。
  3. (3)吸水性樹脂100重量部に対する香料を包含した
    上記水溶性樹脂の割合が0.1〜20重量部である特許
    請求の範囲(1)記載の吸水性組成物。
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