JPS6223531A

JPS6223531A - 小型船舶のエンジン

Info

Publication number: JPS6223531A
Application number: JP60163292A
Authority: JP
Inventors: Ryoichi Nakase; 中瀬　良一; Masayoshi Nanami; 正善名波
Original assignee: Sanshin Kogyo KK
Current assignee: Yamaha Marine Co Ltd
Priority date: 1985-07-24
Filing date: 1985-07-24
Publication date: 1987-01-31
Anticipated expiration: 2009-09-14
Also published as: JPH0672544B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）ジェント推進のレジャーボート等特に波の影響により、
船体の姿勢が変化し易い小型船舶のエンジンに関する。

（従来の技術）従来の小型船舶のエンジンは、小型軽量で性能を確保す
るため２サイクルエンジンが使用されていた。

船体の姿勢が変化し易いためエンジンには、フロート式
気化器の様な、フロート室燃料油面の揺れにより燃料流
量が容易に変化することの無い、フロートレス気化器が
使用され、常に適切な燃料流量をエンジンに供給するよ
うにしていた。

そして、このフロートレス気化器はシリンダに設けられ
た給気口に接続される給気管に取りつけられていた。

（発明が解決しようとする問題点）フロートレス気化器はフロート式気化器に比べ、ベーパ
ーロックを起こし易い。

また一方、小型船舶においては、他のスペースを確保す
るため、エンジン室を小さくしているので、エンジン室
の温度が上がり易い。さらに、上記従来の給気系を持つ
エンジンは、シリンダの熱がフロートレス気化器に伝わ
り易い。

つまり、従来の給気系を持つエンジンは、フロートレス
気化器の温度が気化による冷却があってもなお高くなり
易く、ベーパーロックを起こし、エンジンが停止し易い
という問題があった。

（問題点を解決するための手段）上記問題を解決するため、小型船舶のエンジンを、燃焼
室を構成するシリンダと、燃焼室に新気を供給するため
の掃気ポンプを構成するクランクケースとよりなるシリ
ンダユニットに、給気管を接続し、該給気管にフロート
レス気化器を接続して成る２サイクルエンジンにより形
成される小型船舶のエンジンにおいて、前記給気管をク
ランクケースに接続したことを特徴とする小型船舶のエ
ンジン、とした。

（作　　　用）燃焼室に発生する熱は、シリンダユニット、クランクケ
ースそして給気管を通って気化器に伝えられる。この時
気化器にて気化仕切れなかった燃料が給気管及びクラン
クケース内で気化し、この時気化熱を奪う。また、クラ
ンクケースそのものが放熱面として機能する。

（実　施　例）第１図は本発明のエンジンが搭載された水噴射式小型レ
ジャー船の要部横断面図である。

船体１１の後方下部に水噴射ユニット１２が設置されて
いる。一方、船体１１の中程部寄りに、エンジン１３が
搭載されている。

水噴射ユニット１２は、インペラ１４、プロペラ軸１５
及び操舵ノズル１６を有する。エンジン１３とプロペラ
軸１５の間にはカンプリング１７が配置され、捩じり振
動を軽減しつつエンジン１３の動力をプロペラ軸１５に
伝達する。インペラ１４がプロペラ軸１５により駆動さ
れ水を後方に噴射する。この噴流を、ハンドル装置１８
を回動させ、ハンドル装置１８と連結された操舵ノズル
１６を偏向させて、自由な方向に航行可能としている。

エンジン１３は主に、シリンダ１９、シリンダ１９の上
部に配置されるシリンダヘッド２０、シリンダ１９の下
部に配置されるクランクケース２１、シリンダヘッド２
０上方に配置される排気膨張室２２、シリンダ１９と排
気膨張室２２を結ぶ第１排気通路２３により構成される
。

そして、排気膨張室２２を形成する排気ケーシング２４
には、第２排気通路２５を形成するゴム管２６が脱着可
能に接続され、図示しない排気放出口より、船外に排気
が排出される。

なお、シリンダ１つ、シリンダヘッド２０及びクランク
ケース２１は、一つのシリンダユニット２７を構成する
。

クランクケース２１には吸気管２８が、吸気管２８には
フロートレス気化器２９がそれぞれ配置される。クラン
クケース２１にはさらに、防振ダンパー３０が配設され
、エンジン１３の振動を船体１１に伝えないように、エ
ンジン１３を船体１１に保持可能としている。

シリンダヘッド２０には点火プラグ３１が脱着可能に配
設されている。

船体１１前部には燃料タンク３２が配置されている。燃
料タンク３２上方の船体１１に燃料注入口３３が設けら
れ、燃料を燃料タンク３２に注入可能としている。さら
に燃料は、エンジン１３に配設された燃料フィルター３
４及び第２図にて示す燃料ポンプ３５を経て、フロート
レス気化器２９に送られる。

第２図は、第１図のｎ−■線に沿って矢印の方向に見た
エンジン１３の要部断面図である。

図中−１１２は船底、ｌｌｂは船舷であり、船腹の幅Ｗ
を狭くし、船体の横断面積を減らし、推進性能を上げる
ようにしている。

３６はピストン、３７はコンロッド、３８はクランク、
３９は掃気通路、４０は排気孔、４１はシリンダ１９に
形成された排気出口である。４２は、複数の気筒の排気
孔４０を連結するとともに、排気を排気出口４１に轟く
べく、シリンダ１９に形成された排気通路である。

４３は第１排気通路２３を内部に形成するとともに、排
気ケーシング２４を支持するブラケットである。なお、
排気出口４１と排気膨張室２２は、第１排気通路２３に
よって連通される。

排気膨張室２２は、シリンダヘッド２０の上面において
は、点火プラグ３１を避けるとともに、シリンダヘッド
２０さらにはシリンダ１９の側面に伸びた形状をしてい
る。

そして、クランク３８中心を通り、シリンダスリーブ４
４の中心を通る鉛直面を境として、片側にフロートレス
気化器２９等の吸気系部品を配置し、反対側に排気系部
品を配置している。

このため、排気熱がフロートレス気化器２９に伝わりに
り＜、燃料のベーパーが起こりにくい。

また、吸気温が排気の影響を受けにいのでエンジン性能
向上に資している。

（発明の効果）小型船舶のエンジンにおいて、フロートレス気化器を配
設した給気管を、クランクケースに接続したので、フロ
ートレス気化器がペーパーロックを起こし易いにも拘ら
ず、また一方、小型船舶のためエンジン室を小さくして
いるので、エンジン室の温度が上がり易いにも拘らず、
フロートレス気化器はペーパーロックを起こしにくくす
ることができる。

また吸気温度が下がることによりエンジン性能を高める
ことができるという効果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のエンジンが搭載された水噴射式小型レ
ジャー船の要部横断面図である。第２図は、第１図のＨ−■線に沿って矢印の方向に見た
エンジン１３の要部断面図である。船体・・・・・・１１　　吸気管・・・・・２８船底・
・・・・・ｌｌａ　　フロートレス船舷・・・・・・ｌ
ｌｂ　　　気化器・・・・２９水噴射ユニツト・１２　
　燃料タンク・・・３２エンジン・・・・１３　　燃料
注入口・・・３３シリンダ・　・　・　・１９　　　＠
料フィルター・３４シリンダへ・メト・２０　　燃料ポ
ンプ・・・３５クランクケース・２１　　船腹の幅・・
・・・Ｗ排気膨張室・・・２２　　クランク・・・・３
８シリンダユニツト２７

Claims

【特許請求の範囲】

燃焼室を構成するシリンダと、燃焼室に新気を供給する
ための掃気ポンプを構成するクランクケースとよりなる
シリンダユニットに、給気管を接続し、該給気管にフロ
ートレス気化器を接続してなる２サイクルエンジンによ
り形成される小型船舶のエンジンにおいて、前記給気管
をクランクケースに接続したことを特徴とする小型船舶
のエンジン。