JPS622342Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、エアサスペンシヨンの上部ハウジン
グを容易に着脱しうる構造としたエアサスペンシ
ヨンの上部ハウジング構造に関する。

従来のエアサスペンシヨンの上部ハウジング
は、取外し分解を必要とする場合には、上部ハウ
ジングを手で握つておさえ締めナツトをスパナで
外すことによつて行なつていた。しかしながら、
上部ハウジングが比較的大きく、手で十分に握る
ことができず手が滑つて作業がしにくく、そのた
め怪我するおそれがあつた。

本考案者は、上部ハウジングのピストンロツド
を嵌挿する嵌挿孔の周辺部をほぼ垂直に少なくと
も二つの側面をもつて突出させた突出部を設ける
ことによつて目的を達し得ることを認めて本考案
をなしたものである。

本考案の一実施例を添付の図面に基づいて説明
する。第１図は、本考案の一実施例を示す断面図
であり、第２図は、第１図の矢印方向からみた上
部ハウジングの上面図である。

１は、ピストンロツド、２は、ピストンロツド
１が摺動自在に嵌装されるダンパ、３は、エアハ
ウジングであつて、ピストンロツド１の先端部に
嵌挿固定された上部ハウジング４及び底部６の一
端７でダンパ２に溶接で固着されている下部ハウ
ジング５とからなつている。しかして、上部ハウ
ジング４は、有底円筒形状をし、底に相当する平
面部にピストンロツド１の先端部に設けた切欠面
に相当する面８をもつ嵌挿孔９があけられ、その
周辺部１０を、ほぼ垂直な側面１１をもつ、たと
えば、六角形状に突出させた突出部１２とし、嵌
挿孔９をピストンロツド１に嵌挿して締めナツト
１３で締め付け固定されている。１４は、ダイヤ
フラムであつて、一端を上部ハウジング４の下部
に、たとえば金属バンド１５によつて緊締固定さ
れ、他端を下部ハウジング５の上部に、たとえば
金属バンド１６によつて緊締固定されている。

本考案における上部ハウジング４のほぼ垂直な
側面１１をもつた突出部１２の形状は、側面１１
をスパナのような工具で挾持し得ればよいので少
なくとも二つの側面１１，１１′があればよく、
四角形ないし八角形程度の多角形とすることが好
ましい。

本考案の上部ハウジングはこのように構成され
ているので、上部ハウジング４を取外す必要があ
る時には、金属バンド１５を外してダイヤフラム
１４を切放し、上部ハウジング４の突出部１２を
側面１１に沿つて挾み固定し得る、たとえばスパ
ナのような工具によつて挾持固定し、締めナツト
１３をスパナなどによつて取外し、上部ハウジン
グ４をピストンロツド１から引き抜くことによつ
て取外すことができる。取付けは、この逆を行な
えばよい。

なお、本考案は、あらゆるエアサスペンシヨン
の上部ハウジング、たとえば、偏心エアサスペン
シヨンの上部ハウジングなどにも適用可能であ
る。

本考案は、このように上部ハウジングのピスト
ンロツドとの嵌挿孔の周辺部をほぼ垂直な少なく
とも二つの側面をもつた突出部としたので、上部
ハウジングを着脱する場合、上部ハウジングの固
定がしつかりして、手で握つておさえるときの滑
りのようなことがなく、上部ハウジングの着脱を
容易に安全に行ない得るものであり大きな効果が
認められる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を示すエアサスペ
ンシヨンの断面図、第２図は、第１図の矢印方向
からみた上部ハウジングの上面図である。 １……ピストンロツド、２……ダンパ、３……
エアハウジング、４……上部ハウジング、５……
下部ハウジング、９……嵌挿孔、１０……周辺
部、１１，１１′……側面、１２……突出部、１
４……ダイヤフラム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ピストンロツド１、ピストンロツド１が摺動自
   在に嵌装されるダンパ２、ピストンロツド１の先
   端部に嵌挿固定された上部ハウジング４と底部６
   の一端でダンパ２に固着された下部ハウジングと
   よりなるエアハウジング３、上部ハウジング４と
   下部ハウジング５の間に設けられたダイヤフラム
   １４とからなるエアサスペンシヨンにおいて、上
   部ハウジング４のピストンロツド１を嵌挿する嵌
   挿孔９の周辺部１０をほぼ垂直な少なくとも二つ
   の側面１１，１１′をもつて突出させた突出部１
   ２を設けたことを特徴とするエアサスペンシヨン
   の上部ハウジング構造。