JPS62233241A

JPS62233241A - 加圧加熱殺菌用容器の積層蓋材

Info

Publication number: JPS62233241A
Application number: JP7618886A
Authority: JP
Inventors: 伊藤　荘司; 清隆篠崎
Original assignee: Toyo Seikan Kaisha Ltd
Current assignee: Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Priority date: 1986-04-02
Filing date: 1986-04-02
Publication date: 1987-10-13
Also published as: JPH0414874B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この発明は、加圧加熱殺菌（し１〜ルト殺菌）用容冴の
ｇｔｒａｍ材に関し、より詳細には、レトルト食品を容
器から取り出すために蓋を開封ず葛とき、良好にビール
剥離する蓋材に関１６゜（従来技術およびそめ問題点）加圧加熱殺菌用容器は、紙、合成樹脂、金属などからな
る容器本体と、シール層を有する蓋とからなり、容器本
体のポリオレフィン表面とｃＭシール層表面との間のヒ
ートシールにより密封することができる。このように収
容・密封された容器はしトルト殺菌され、流通ののち消
費者において手によって］Ｊが剥離されるものである。

従って、この容器の器材は、容器本体との密封信頼性と
、開封に際して手によって容易に剥＋＋１することので
きる程度の易開封性を有していなくてはならない。

従来、加熱加圧殺菌用容器の蓋材として、ポリエステル
表面層と、印刷層と、アルミ箔と、ポリエステル補強層
と、ポリオレフィンシール層とがこの順序で積層され、
居間がウレタン系２液硬化型接着剤によって結合された
積層体が用いられている。

しかしながら、従来の蓋材を用いて密封すると、ボスエ
ステル補強層とシール層との間のウレタン系２液硬化型
接着剤層で開封時に破断が生じて、容器本体の口部にシ
ール層の一部が残って膜張り、ケバ立ちなどが生じ、剥
離開封部に外観不良が起るという問題がある。特に、内
容物を再加熱して器を剥＃ｉする場合、ウレタン系２液
硬化型接着剤が軟化してその接着剤層から剥離してシー
ル層全体が容器本体の口部に残留Ｊることもある。

この発明は上記の事情を青田にしてなされたちのであり
、その目的とＪるところはレトルト・殺菌においてち密
ＩＪ性が確保されると共に、膜張りや゛り゛バ立ちなど
の問題がなく良好に手によって藍を容易に剥離すること
のできる加熱加圧殺菌用容器のｎ材を提供することであ
る。

〔問題点を解決するための手段〕

木兄明石らは、上記の目的達成のために種々の試験・研
究を行なった結果、シール層を他層と接合する接着剤と
して無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂を使用すれ
ば、この発明の目的達成に有効であることを見出しこの
発明を完成するに到った。

すなわら、この発明の加圧加熱殺菌用容器の積層蓋材は
、ポリエステル表面層と、補強層と、アルミニウム層と
、ポリオレフィンシール層とからなる積層材であって、
補強層またはアルミニウム層とシール層とが、無水マレ
イン酸変性ポリオレフィン樹脂からなる接石剤によって
積層されていることを特徴とするものである。

この発明の好ましい態様として、補強層をナイロンとす
ることができる。

また、別の態様として、シール層を、ポリプロピレンに
ポリエチレンおよび無機物質の少なくとも一方を５〜５
０重量％添加してなるものとすることができる。

さらに、この発明の一態様として、ポリエステル表面層
が内側にインキで印刷されたものとすることができる。

この発明のりＹましい態様において、無水マレイン酸変
性ポリオレフィン樹脂からなる接着剤層を平均層厚を１
０〜１００μ、好ましくは、２０〜５０μにりることが
できる。

また、別の態様として、補強層を無水マレイン酸変性ポ
リオレフィン樹脂からなる接着剤によってシール層と積
層させることができる。

以下、この発明をより詳細に説明づる。

この発明の積層蓋材は、ポリエステル表面層と、補強層
と、アルミニウム層と、ポリオレフィンシール層とから
なる。表面層のポリエステルとして、好ましくは二軸延
伸成形されたフィルムを用いる。

その層厚は、例えば、１０μｍ〜５０μｍである。

このポリエステルフィルムの表面および／または表面に
、必要に応じてインキによる印刷をｉｔことができる。

補強層は、開封時に蓋材が途中で破れないように蓋材を
補強りる役割を果す。したがって、補強層として、好ま
しくは二軸延伸成形されたナイロンフィルムを用いる。

ナイロンの種類としてはナイロン−６およびナイロン−
６，６がある。ナイロンフィルムの厚さは、例えば、１
０μ〜３０μである。中間層であるアルミニウムとして
は、例えば、５μ〜５０μ厚のアルミ箔を用いることが
できる。容器本体の口部のフランジと接合しで、６器内
容物を密上りする鉄材のシール層は主にポリオレフィン
からなる。このポリオレフィンとしては、ポリエチレン
、ポリプロピレン、ポリブタンなど、およびこれらの変
性ポリマー、ならびにブレンドポリマ、−がある。また
、このポリオレノインに種々の添加剤を加えることがで
きる。例えば、充填剤、可塑剤、酸化防止剤、熱安定剤
、軟化剤、粘結剤などがある。ポリオレフィン層の調製
に際して、密封信頼性ならびに剥離容易性を考慮して、
ポリオレフィンの選択、組成、添加剤の選択を行なう必
要がある。

上記の各層のうちの、補強層またはアルミニウム層とシ
ール層とは、無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂か
らなる接着剤によって積層される。

通常、共押出し法、サンドウィッチラミネート法、押出
しコーティング法などによって実施することができる。

ここで用いられる無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹
脂は、ポリオレフィンに無水マレイン酸を加圧加熱下に
反応させて得ることができる。無水マレイン酸に由来す
るカルボキシル基がアルミ箔表面またはナイロンフィル
ム表面との接着性を高める。無水マレイン酸によって変
性されるポリオレフィンとしては、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリブテンなど、およびこれらのブレンド
ポリマーがある。ポリオレフィンとしてポリプロピレン
を用いたとき、この中にポリエチレンおよび無機物質（
タルクなと）の少なくと１１＞７１を５〜５Ｑｗｔ％添
加することが好ましい。これは、添加によって易剥離性
を付与するためである。

上記の無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂からなる
接着剤による１１層以外は、従来の積層方法によって各
層を積層してもよい。例えば、ドライラミネーションに
よって貼り合せてｇｉ層することができる。ドライラミ
ネーション用の接着剤とし−ｔＵ、一般的に耐熱性およ
び耐水性を右Ｊるウレタン系２液硬化型接着剤、エポキ
シ系接着剤、ポリエステル系接着剤、共重合ナイロン系
接着剤などがある。

接着性が損なわれない限りにおいて、上記接着剤の層の
厚さを薄（することが望ましい。

この発明において、無水マレイン酸変性ポリオレフィン
樹脂接着剤の平均層厚は、１０μ〜１００μにすること
が好ましい。この上限を超えると、カップより蓋材を剥
すとき開封が強くなったり、カップフランジ部にシール
材が部分的に残るおそれがある。

また、上記の下限未満では、シール材をラミネート加工
する時にフィルムが切れたり、穴があいたり、またシー
ルする時シールが弱すぎることがある。

この発明の蓋材の積層例を、図面を参照して説明する。

第１図は、この発明の積層例を概略的に示す断面図であ
る。この蓋材例１では、２軸延伸ポリエステル表面層２
（厚さ１０μ〜５０μ）、ナイロン補強層３（厚さ１０
μ〜３０μ）、アルミニウム層４（厚さ５μ〜５０μ）
、およびポリオレフィンシール層５（厚さ２０μ〜２０
０μ）からなり、表面層の内側表面に印刷層６が設けら
れている。表面層２とナイロン補強ＪｉＷ３とはウレタ
ン系２液硬化型接着剤ＦｒＪ７を介してｆｉ４層され、
ナイロン補強層３とアルミニウム層４との積層も同様で
ある。アルミニウム層４とシール層５との積層は、無水
マレイン酸変性ポリオレフィン接着剤層９を介して行な
われる。

第２図は、別の積層例を概略的に示す断面図である。こ
の例では、蓋材１は、２軸ポリエステルフイルムの表面
層２、印刷層６、ウレタン系接着剤層８、アルミニウム
層４、共重合ナイロン系接着剤層１０、ナイロン補強層
３、無水マレイン酸変性ポリオレフィン接着剤層９、お
よびポリオレフィン層５がこの順序で積層されたもので
ある。

次いで、この発明の蓋材の使用法について説明する。こ
の蓋材は、所定の形状にＱ断し、第３図に示ずように、
容器本体１５の口部のフランジ２０の表面とヒートシー
ルされる。この場合、容器本体１５のフランジ部２０は
、蓋材１のシール層と共通のポリオレフィンから成るも
のとすることが好ましい。開封する場合、蓋材１の端部
を手でつかみ、蓋を容器本体から剥離する。

〔発明の効果〕

この発明の蓋材によって次のような効果を得ることがで
きる。

（ａ）　　従来の蓋材の多くは、多層Ｍ材のシール層全
体が開１４時に容器本体に残留する膜張り（デラミネー
ション）、Ｍ＋Ｊの一部が開１４時に破断して容器本体
に残留することなどがあった。この発明によって、シー
ル層とそれと隣接する層との接着は、無水マレイン酸変
性ポリオレフィン接着剤を介して行なわれているので、
膜張りを無くすことができる。

（ｂ）　　表面層のポリエステル層とは別に、中間層と
して補強層を設けて、蓋材に強靭性を付与するので蓋の
ビール剥離による蓋開封部、容器本体の口部に益の破断
片が残留することなく蓋全体を剥離することができる。

〔実施例〕

この発明を、以下の例によって具体的に説明する。

例　　１１２μ厚の２軸延伸ポリエステルの表面に所望の模様ま
たは記号等を反応型グラビアインキで印刷した。

ポリエステル層の印刷面をウレタン系２液硬化型接着剤
層によって１５μ厚のナイロンフィルムと積層し、さら
に同じウレタン系接着剤で９μ厚のアルミ芯と積層した
。得られた積層体を−、無水マレイン酸変性ポリオレフ
ィン樹脂を用いた！ナンドウイッチラミネー１・法にＪ
：って、下記組成のポリプロピレン樹脂フィルムと接名
した。

重ｉｉ％ポリプロピレン　　　７０ポリエチレン　　　　２５タルク　　　　　　　　５得られた多層蓋材の無水マレイン酸変性ポリプロピレン
接着剤層の厚さは、１０μであった。

伊Ｌ２．（比較例）１２μ厚の２軸延伸ポリエステルの裏面に所望の模様等
を反応型グラビアインキで印刷し、この印刷面をウレタ
ン系２液硬化型接着剤で９μのアルミニウム箔と、５０
μのポリプロピレン系フィルムとで順次積層させた。

［（試験例）例１および例２で得られた蓋材を用いて、ポリプロピレ
ンからなる容器を密封し、し１〜ルト殺菌した。

次いで、開封時の温度を変えて、開封時に不良が発生す
るかどうか観察した。各々サンプル数３００個に対して
その結果を第１表に示す。

第１表、第１表から明らかなように、この発明の蓋材では不良
発生が全くなく、従来の蓋材（例２）に比べて飛躍的に
剥離性が改善されたことがわかる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はこの発明の多層蓋材の例を概略的
に示ケ断面図であり、第３図は器材で密封された容器を
示づ断面図である。１・・・器材、２・・・表面層、３・・・補強層、４・
・・アルミニウム層、５・・・シール層、６・・・印刷
層、７・・１フレクン系接着剤層、８・・・ウレタン系
接Ａ剤層、９・・・無水マレイン酸変性ポリオレフィン
接着剤層、１０・・・共重合ノ°イロン系接着剤層、１
０・・・容器本体、２０・・・フランジ部。

Claims

【特許請求の範囲】１、ポリエステル表面層と、補強層と、アルミニウム層
と、ポリオレフィンシール層とからなる積層材であって
、補強層またはアルミニウム層とシール層とが、無水マ
レイン酸変性ポリオレフィン樹脂からなる接着剤によっ
て積層されてることを特徴とする加圧加熱殺菌用容器の
積層蓋材。２、補強層がナイロンである特許請求の範囲第１項記載
の積層蓄材。３、シール層がポリプロピレンにポリエチレンおよび無
機物質の少なくとも一方を５〜５０重量％添加してなる
、特許請求の範囲第１項記載の積層蓄材。４、ポリエステル表面層が内側にインキで印刷されたも
のである、特許請求の範囲第１項記載の積層蓄材。５、無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂からなる接
着剤層が平均層厚１０μ〜１００μを有する、特許請求
の範囲第１項記載の積層蓋材。６、補強層が無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂か
らなる接着剤によってシール層と積層されている、特許
請求の範囲第１項記載の積層蓋材。