JPS62232394A - 大腸菌由来外膜蛋白f単量体に対するモノクロ−ナル抗体、およびそれを産生するハイブリド−マ - Google Patents

大腸菌由来外膜蛋白f単量体に対するモノクロ−ナル抗体、およびそれを産生するハイブリド−マ

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JPS62232394A
JPS62232394A JP61075187A JP7518786A JPS62232394A JP S62232394 A JPS62232394 A JP S62232394A JP 61075187 A JP61075187 A JP 61075187A JP 7518786 A JP7518786 A JP 7518786A JP S62232394 A JPS62232394 A JP S62232394A
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JP
Japan
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ompf
monoclonal antibody
coli
outer membrane
hybridoma
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JP61075187A
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Hiroshi Matsui
松井 洋
Hiroshi Noguchi
浩 野口
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ハイブリドーマにより産生される新規なモノ
クローナル抗体に関する。
更に詳しくは、本発明は、ハイブリドーマにより産生さ
れる新規な抗大腸菌外膜蛋白F単量体抗体、該抗体を産
生ずるハイブリドーマおよび該抗体を用いたダラム陰性
桿菌の検出方法に関する。
以下、本明細書において、大腸菌外膜蛋白F単量体をO
mpFと、抗大腸菌外膜蛋白F単量体モノクローナル抗
体を抗OmpFモノクローナル抗体と記す。
OmpFは、大腸菌Escherichia coli
の主要な外膜蛋白で、分子量30〜40にダルトンの単
量体として単離されている(Uemura et、 a
l;Biochim、 Biophys、 Acta、
 413 、163−176、1975 )。
さらにOmpF遺伝子が単離され全DNA塩基配列が決
定されたことにより、OmpFが340ケのアミノ酸か
ら成ること、およびその全アミノ酸−次配列が明らかに
なった(Inokuchi et、al;Nuclei
c Ac1d Res、 10. 6957−6968
 、1982 )。
OmpFは、三量体としてペプチドグリカン層と非共有
結合して細菌表層構造を形成している他、OmpFと組
成・性質の非常によく似た大腸菌外膜蛋白Cとともに外
膜中に親水性低分子物質の透過孔を形成している。 す
なわち、大腸菌の構造維持および機能発現の両面におい
て重要な役割を担っている。
OmpFは、特に低張条件下で増殖した大腸菌の外膜に
存在することが知られている(Kawajiet、al
、 J、 Bacteriol、 140.843−8
47.1979 )。
また、○mpC欠損変異株においてOmpFが主要な外
膜蛋白として機能する。
OmpFを抗原として選択的に認識するモノクローナル
抗体を提供できればこれを使用することによって、食品
や生体試料等の標品に混在するダラム陰性桿菌、特に大
腸菌を検出することができる。
また、該抗体をアフィニティクロマトグラフィーに用い
ることによりワクチン製造等の目的にOmpF抗原を精
製することができるなど、産業上利用価値が高い。
本発明は、大腸菌由来外膜蛋白F単量体(OmpF)と
反応するモノクローナル抗体、該抗体を産生ずるハイブ
リドーマ、および該抗体を利用した細菌の検出法を提供
する。
以下、本発明の詳細な説明する。
抗原としての大腸菌由来外膜蛋白F単量体(OmpF)
とは、大腸菌からTOkunagaらの方法(Eur、
 J、 Biochem、、95 、441−448.
1979 )によって単離・精製されるアミノ酸残基3
40ケからなるMW37,082の外膜蛋白(Inok
uchi et、al; Nucleic Ac1d 
Res、 10. 6957−6968 、1982 
)を意味する。
本発明のハイブリドーマは、Kdhlerら(Natu
re益鉦、 495−497.1975)の方法として
知られている手法によって樹立される。 すなわち、O
mpFでマウスを免疫した後、このマウスの肺臓細胞を
マウス骨髄腫細胞と融合させる。 その後、生合成阻害
剤を含む選択培地を用いた培養において増殖してくる融
合細胞を得る。 その培養上清中に含まれる抗体活性を
、通常の免疫学的測定法、主としてE L I S A
 (Enzyme Linked Immuno−so
rbent As5ay )法によってスクリーニング
し、OmpFと特異的に反応する抗体を産生ずる細胞株
を得る。 次いで、軟寒天(soft agar)法、
限界希釈法(limiting dilution )
法、又はシングルセルマニュピレーション(singl
e cell manipu −1ation)法の手
法によりクローニングを行い、OmpFとのみ反応する
抗体を分泌し、かつモノクローン(単一性クローン)由
来の細胞株、いわゆるハイブリドーマを得る。
本発明の抗体は、該ハイブリドーマを組織培養用プレー
トに接種して、無血清培地や血清を含む通常の動物細胞
用培地で培養することによって、又はプリスタンを前投
与したマウス等の動物に接種し、生体内培養することに
よって得る。 得られた抗体は、通常の蛋白精製に用い
られる生化学的手法、例えば硫酸アンモニウムによる沈
澱法、イオン交換クロマトグラフィー法、ゲル濾過法お
よびアフィニティクロマトグラフィー法によって精製さ
れる。
該抗体を利用したダラム陰性桿菌、特に大腸菌の検出に
は、通常、抗原抗体複合体を検出する時に用いられる一
般的な手法が使用される。 その−例をあげれば、以下
のごとくになる。
大腸菌の汚染が想定される食品や生体試料の適当量を採
取する。  100°Cにて5分間以上加熱処理した試
料に、適宜希釈された該抗体を加え反応させる。 洗浄
後、 試料中の菌体と結合した抗体を放射性同位元素標
識されたブドウ球菌由来プロティンAと反応させ、形成
された複合体をガンマカウンターにて測定することによ
って大腸菌を検出する。 更には、既知数冊の大腸菌を
含む試料を用い検量線を作成し、それと比較することに
よって検体試料中の大腸菌数を定量的に測定できる。
さらに、該抗体はアフィニティクロマトグラフィーへ応
用され、OmpFの精製に利用される。
以下に本発明の実施例を挙げ、さらに詳細に本発明を説
明する。 本発明は、もちろん、以下の実施例のみに限
定されるものではな(、通常、行われる変更、改善を含
むものである。
実施例1゜ 抗OmpFモノクローナル抗体の作成 (1) 抗原の調製 大腸菌 E、colt  K  12の誘導体 MC−
MC−4100(O欠損株;Ozawa  et、 a
l。
J、 Bacteriol、  154.669−67
5.1983 )より、Uemura  et、 al
 (Biochim、 Biophys、 Acta 
413゜163−176、1975)の方法およびTO
kunaga  らEur、 J、 Biochem、
 95 、441−448.1979 )の方法に準じ
て精製OmpF標品を調製した。 マウス免疫およびア
ッセイに抗原として用いたOmpF標品は、ウレア−3
DS・ポリアクリルアミド・スラブゲル電気泳動による
分析で単一バンドを示した。 又該0mpF標品中のリ
ボ多$7!(LPS)の含量は、蛋白比0.5%(W/
W)以下であった。
精製OmpFの調製法を以下に示す。
E、 coli  MC−4100を0.2%グルコー
ス加LB培地(0,2%グルコース、Bacto−tr
yptoneI%、yeast extract 0.
5%、NaCl!0.5%、pH7,0)中で培養し、
対数増殖期に集菌した。 超音波によって細菌破砕し、
14,000xg  10分間の遠心分離操作で未破砕
菌体を除去、その上清を100.OOOxg40分間超
遠心分離することによって細菌壁(cell enve
lope)画分を得た。 細菌壁画骨を2%ドデシル硫
酸ナトリウム塩(SDS) 、10%グリセロール(g
lycerol) 、0.01%2−メルカプトエタノ
ール(2−ME)を含む10mM)リス−塩酸緩衝液(
Tr i 5−HCl; pH7,5)に9.fj5し
、50°C130分間加熱処理、続いて100,000
xg  40分間の条件にて遠心分離した。
その沈査を0.05M塩化ナトリウム(NaCjり、1
%SDS、0.01%2−ME含有10mMトリス−塩
酸緩衝液(pH7,5)にて洗浄後、0.5MNaC1
,4%SDS、0.01%2−ME、、10%グリセロ
ール含有10mM1−リス−塩酸緩衝液(pH7,5)
に懸濁して37°030分間振盪することによって抽出
、100.Oooxg  40分間の遠心分離により上
清を得た。
次いで、セファクリルS−300(ファルマシア)を用
いたゲル濾過にて精製した。  0.3MNaC1,0
,05%2−ME、0.25%SDS、5mMEDTA
、3mMNaN、を含む10mMトリス−塩酸緩衝液(
pH7,5)にて溶出されてくる両分を集めた。  1
00’C,5分間加熱処理後、再度、セファクリルS−
300カラムクロマトグラフイーによって精製し、50
mMリン酸ナトリウム緩衝液pH7,0に対して4日間
(1,5Nの緩衝液を4回交換)透析して精製OmpF
を得た。
(2)免疫膵臓細胞の調製 フロイントの完全アジュバント(Freund’ sc
omplete adjuvant; F CA)と混
和した抗原OmpF100μgをBALB/C7ウス(
雌、4週令)へ腹腔内投与した。 その後、2週間隔に
て2度、フロイントの不完全アジュバントド(Freu
nd’s incomplete adjuvant;
  F I A)と混和したOmpF50μgを腹腔内
投与した。
約1カ月後、50mMリン酸緩衝液pH7,0に溶解さ
れたOmpF5Qμgを静脈内投与することによって追
加免疫した。 その3日後に肺臓を摘出、イーグルのM
EM培地(牛丼化学)に懸濁された肺臓細胞を得た。
(3) 細胞融合 マウス骨髄腫細胞P3X63−Ag8・Ul(P3U1
)を10%ウシ胎児血清FC3(Gibco)加RPM
I−1640培地(牛丼化学)中で培養し、対数増殖期
で細胞を集め細胞融合に用いた。 融合方法は、KBh
 lerら(Nature。
」茜、 495−497.1975 )の方法に準じた
。 即ち、肺臓細胞と骨髄腫細胞とを10:1の比率で
血清不合のPPMI−1640培地に懸濁し、7分間1
,000rpm(トミー精工CD−10OR)にて遠心
分離した。 沈査に、37°Cに保温された45%(W
/W)ポリエチレングリコール(PEG”)6000の
溶液1mlを1分間かけて添加し、さらに室温(23±
3°C)にて8分間インキュベートした。 次いで、血
清不含RPMI−1640培地8mlを1 m l /
 m i nの割合で加え懸濁した。  更に血清不含
RPMI−1640培地I Qmlを徐々に加えPEG
を希釈した。
7分間 1.00Orpmで遠心分離し、その後マウス
骨髄腫細胞として6xlO’/mlの細胞濃度が得られ
るように、10%FC3−RPMI−1640培地に再
懸濁し、96六マイクロプレート(住友ベークライトM
S−3096F)に0.2ml/穴あて分注した。 こ
の融合細胞を5%COtにおいて37°Cで培養した。
 細胞融合の1日後に、半分量の培地を新たなHAT培
地(10−’Mヒボキサンチン、4 X 10−’Mア
ミノプテリン、1.6 x 10−5Mチミジンを含む
RPMI−1640培地)と交換した。 以後、2日毎
にHAT培地による半量交換を3回行った。
10日後には、約87%のマイクロプレート穴で、細胞
の増殖が観察された。
(4) 抗OmpF抗体のアッセイ 細胞融合11日後、ハイブリドーマ細胞の培養上清中の
OmpFに対する抗体の存在を酵素免疫定量法、いわゆ
るELISA法にてスクリーニングした。すなわち、0
 、1 M bicarbonatebuffer  
p H9,6に溶解されたOmpF溶液100μβをポ
リ塩化ビニール96六マイクロプレー ト (Falc
on  Microtest   m  flexib
le  assayplate;  Becton−D
ickinson;以下pvcアッセイブレートと略す
)に分注、37”C2時間インキュベーション後溶液を
除去し、次いでPVCアッセイプレートを乾燥させた。
 非特異的結合を防ぐ為に同様の操作により牛血清アル
ブミン(BSA)を吸着させ、抗原プレートとして用い
た。
1%BSA、   0.05% (V/V)  Tw 
e e n 20 (牛丼化学)を含むリン酸緩衝生理
食塩水pH7,2(以下PBSTと略す)にて適宜希釈
した培養上清を1ウエルあたり100μl加えて、2時
間37”Cにて培養した。 その後、PBSTにて3回
洗浄し、次いでカルシウム・マグネシウム不含のリン酸
緩衝生理食塩水pH7,2(以下PBS (−)と略す
)にて103倍希釈されたalkaline phos
phatase標識anti−mouse immun
oglo−bulin antibody (New 
England Nuclear )を1ウエルあたり
100μl加え、2時間37”Cにて培養した。 PB
STにて5回洗浄後、バラニトロフェニル ピロフォス
フエイト(ρaraniLro−phenyl pyr
ophosphate(P N P P ) )を基質
として、15分間37°Cにてインキュベートすること
により発色させ、マルチスキャン(T i terte
ckMultiskan MCC,Flow Lab、
)にて405nrnでの吸光度を測定した。
アッセイの結果、13ウエルで陽性を示した(細胞増殖
ウェルに対して約2%であった)。
代表的な陽性例を表1に記す。
表1 3A3  1.31  0.06  0.113F2 
 1.28  0.08  0.104AI2  1.
16  0,07  0.115D8  1.24  
0.07  0.115H100,87、0,070,
12 7B12  1.25  0.08  0.137C1
1,550,090,14 7D5  1.21  0.07  0.117F7 
 1.48  0.08  0.128A8  1.1
0  0.07  0.118A9  1.29  0
.0?   0.138C91,110,090,13 0mpFへの結合を示した13ウエルの培養上清は、い
ずれもOmpCおよびBSAに結合しなかった。 この
ことは、特異性の高いことを示している。
(5) 抗OmpF抗体産生ハイプリドーマのクローニ
ング OmpFに対し高い結合能を示す抗体を産生している1
3ケのハイブリドーマをそれぞれ、BALB/Cマウス
の胸腺細胞をフィーダーFil(lx106/ウェル)
として用いた96六マイクロプレートにてGagnon
 et、 al  (J、 Immunologica
1Methodsユ、 267−269.1985 )
方法に準じた単細胞マニュビレーション(single
 cell manipula−Lion)法によりク
ローニングした。
(6)抗OmpF抗体産生ハイブリドーマの培養および
精製 クローニング後、培養にて増殖させたハイブリドーマ5
xlOb細胞を2週間前にブリスタン投与したBALB
/Cマウスの腹腔内へ接種した。
10〜14日後、マウスの腹腔より腹水を採取し、50
%飽和硫酸アンモニウムによる沈澱法で抗OmpFモノ
クローナル抗体を単離した。
15分間10,000xg遠心分離により得た沈澱を4
0mMNaClを含む少量の20mM)リス−塩酸緩衝
液(pH7,8)に溶解、透析チューブを用いて20m
MNaCj!含有20mMトリス−塩酸緩衝液(pH7
,8)に対して4℃にて1晩透析した。 透析内液を1
5分間10,000xg遠心分離した上清を20mMN
aC1含有20mMトリス−塩酸緩衝液(pH7,8)
で平衡化したDEAE−セルロース(DE−52、ワ・
ノドマン・ケミカル・セパレーション)カラムクロマト
グラフィーに負荷した後、NaC1濃度を20mMから
400mMへ連続的に上げて溶出させIgG画分を得た
(7) 腹水の抗体価 クローン化させたハイブリドーマのマウス腹水をPBS
Tで104倍希釈し、(4)項記載のELISA法にて
、OmpFおよびOmpCに対する抗体価を測定した(
表2)。
表2.。
3F2/IA9     1,84   0.008C
9/6D1     1.38   0.015D8/
IC31,110,05 7B12./4E3   1.63   0.047F
715F4     1.77   0.037C1/
3D3     1.76   0.028A8/4D
4     1.18   0.05(8)抗体の免疫
グロブリンクラスの同定ハイブリドーマ培養上清75μ
lを、オフタロニーの二重免疫拡散法に基づくモノクロ
ーナル抗体タイピングキット(生化学工業)に対して、
室温(23±3℃)にて24時間インキュベートし、抗
原抗体沈降物を観察し、サブクラスを同定した。  抗
血清としては、マウス免疫グロブリンγ1、γ21、γ
2bs γ3、αおよびμに対するヒツジボリクローナ
ル抗体(Miles )を用いた。
代表的な抗OmpFモノクローナル抗体のサブクラスを
表3に示す。
表3 抗Om Fモノクローナル抗体 サブクラス7 B 1
2/4E3       1gG+7F7/りF4  
      1gO□8A8/4D4        
1gG。
実施例2 抗OmpFモノクローナル抗体のニブトープ同定 (1)キメラ抗原の調製 OmpFおよびOmpC(OmpFに類似した大腸菌由
来外膜蛋白)遺伝子が単離され、その全DNA塩基配列
が決定された(Inokuchi et、 al。
Nucleic Ac1ds Res、 10+ 69
57−6968.1982およびMizuno et、
al、 J、 Biol、Ches+、、258 、6
932−6940゜1983 )。
両遺伝子は、69%のDNA塩基相同性を示した。 水
島らは、この高いDNA塩基相同性に基づいた細胞内組
み換え(江 vivo homologousreco
mbination )現象を利用してOmpl;’−
OmpCキメラ遺伝子を作製し、OmpF−OmpCキ
メラ蛋白として大腸菌で発現することに成功した(No
gami et、 al、 J、 Bacteriol
、、 164.797−801、1985 )。 また
、水島らは、同様の原理および手法により、OmpC−
OmpFキメラ遺伝子およびキメラ蛋白も作製した。
キメラ遺伝子の構築、キメラ遺伝子の発現に関するデー
タは、Nogam i  らの前述の論文に詳しい。
OmpF−OmpCキメラ蛋白およびOmpC−Omp
Fキメラ蛋白抗原の調製は、実施例1−(1)に記述し
たごとく行われた。
実施例1にて得られた抗OmpFモノクローナル抗体の
ニブトープを同定する目的で表4に記載されるキメラ蛋
白が抗原として使用われた。
実験に用いたキメラ蛍白の性状及び対応するキメラ遺伝
子の組み換え部位を図4−7に示す。
表4 ニブトープの同定に用いられたO m p Cお
よびOmpFのキメラ蛋白抗原 OmpF−QmpCキメラ蛍白 #410#403 #462 #451 OmpC−OmpFキメラ蛋白 # 5# 1 # 6 #14 #10 # 3 #17 #26 # 7 #11 # 2 (2)キメラ抗原を用いたELISA 実施例1−(4)に記載した方法にて、抗原プレートの
作製および酵素免疫学的測定(ELISA)を行った。
 抗原として、OmpFやOmpc精製標品、それに加
えて実施例2− (1)のごと(調製されたOmpF−
OmpCキメラ蛋白およびOmpC−OmpFキメラ蛋
白を用いた。
ELISAの実験結果を表5に示す。
(3) キメラ抗原を用いたイムノブロッテング分析 OmpF、OmpCおよびこれらのキメラ蛋白5μgを
、それぞれ0.1%SDS、8M尿素、8%ポリアクリ
ルアミドから成る通常の尿素−3DSポリアクリルアミ
ド・スラブ。ゲルにて、0.19Mグリシン、0.1%
SDSを含む0.025M)リス溶液の泳動用緩衝液を
用い、最初の一時間10mAmp s、次いで4時間2
0TIAmp sの電流で電気泳動した。 この条件下
、OmpF、キメラ蛋白、OmpCの順の易動性で陽極
側へ移動、分離された。 その後、ゲルをトランスファ
ーバッファー(25mM)リス・192mMグリシンp
 H8,3,20% (V/V)メタノール)に4″C
−夜浸漬した。 次いで、ニトロセ/L10−ス膜(B
iorad)へ電気的(30V。
4.5 h r)に、室温にてトランスファーし、2%
BSA含有0.9%Na Cj!加50mM)リス−塩
酸緩衝液pH8,0(TBSと略す)で室温、1時間イ
ンキュベートすることによりブロッキングした。 更に
、0.1%BSA、10%FC8含有TBSで室温、1
時間インキュベートすることによりブロッキングされた
ニトロセルロース膜を103倍希釈された各抗OmpC
モノクローナル抗体(マウス腹水)の水溶液において3
7°C1時間、続いて4”C−夜インキユベートした。
0.05%Tween20含有TBS (pH8,0)
でニトロセルロース膜を5回洗浄した後、第2抗体(1
%BSA、0.05%Twesn20含有PBSにて3
,000倍希釈されたペルオキシダーゼ標識抗マウスイ
ムノグロブリン抗体)と37601時間インキュベート
した。 同様に、0.05%’l’ween20含有T
BS (pH8,0)で5回洗浄後、発色試薬(0,5
mg/mfクロロナフトール、20%メタノール、  
0.03%H,O□を含むTBS、pH7,5)を添加
し発色させた。 一部のOmpF−OmpC遺伝子、特
に中央部にてDNA組み換えの生じている同キメラ遺伝
子は大腸菌において発現しているものの、そのキメラ蛍
白は外膜画分に回収されなかった。 新生キメラ蛋白(
nascent chimeric protein)
の細胞内安定性、移動(transport )および
外膜への集合(assembly)の過程のいずれかに
異常がある為と考えられた。 この場合には、大腸菌内
で3SS−メチオニン標識された新生キメラ蛋白を抗原
として用い、抗OmpCモノクローナル抗体によって形
成される抗原抗体複合体を免疫沈降させた後、5DS−
ポリアクリルアミドゲル電気泳動およびフルオログラフ
ィーすることによって結合性を判定した。
イムノブロッティングまたはフルオログラフィー法によ
り判定された抗OmpFモノクローナル抗体の、各キメ
ラ蛋白抗原への結合性の結果を表6に示す。
表7 表6 抗OmpFモノクローナル抗体7B12/4E3
のOmpF、OmpCおよびそれらのキメラ蛋白抗原へ
の結合性 抗原        7B12/4E30mpC− OmpF−OmpCキメラ蛋白 #410     − #403     − #462     − #451      + OmF             + +:結合性あり、 −:結合性なし く4)ニブトープの同定 実施例2− (2)および(3)の結果より、各抗Om
pFモノクローナル抗体の抗原認識部位(ニブトープ)
は、表7のどと(同定される。
地でL字管を用いて37°06時間振盪培養した。
モノクロ−OmpF ナル    アミノ       配置7B12/4E
3   # 81−118   ペプチド17F715
F4   # 299−340  ペプチド■8A8/
4D4   # 299−340  ペプチド■なお、
本発明のハイブリドーマ7B12/4E3.8 A 8
/4 D 4および7 F 715 F 4について、
工業技術院微生物技術研究所へ寄託申請を行ったが、受
託を拒否された。
実施例3 抗OmpFモノクローナル抗体の大腸菌検出への応用 (1) 大腸菌の調製 大腸菌E、 colt  K −12誘導体MC410
0(OmpC欠損株)をプレイン・ハート・インフュー
ジョン・ブロース<BHIB、田水製薬)培この前培養
液を坂ロフラスコ中の新しいA培地(11あたりnut
rient broth 7g 、 yeast ex
tractIg、グリセロール2g、KzHPO43,
7g、およびK HzP 041 、 3 gを含む)
に接種し379C18時間振盪培養後、遠心分離(4,
000Xg、15分間)することによって菌を集めた。
  1%BSA加リン酸緩衝液(pH7,2)(KzH
POa3.7gおよびK H!P 0゜1.3g/j2
)で−回洗浄、次いで1%BSA加リン酸緩衝液(pH
7,2)(KzHPo、3.7g、オヨびKHzPO4
1,3g/j’)に懸濁し、クレット光電光度計(富士
工業)を用いてクレット単位(Klett const
ant)が750(約4×1010CFU/rrj2)
になるように菌懸濁液を調製した。 5分間100℃加
熱処理して以後の実験に用いた。
(2)大腸菌の検出法 (1)において調製された菌懸濁液0.9mjl!へあ
らかじめ1%BSA加ハンクス液pH7,4にて10−
10’倍希釈された各抗OmpFモノクローナル抗体7
B12/4E3  (マウス腹水)0.1mlを加え3
7°C% 1 h rインキュベートした。 遠心分離
(3,OOOXg、10分間)によって同ハンクス液で
3回洗浄後、0.2mlの同ハンクス液に懸濁し、次い
でIZJ−プロティンA (Amersham)  0
 、01 m lを加え37℃、1 h rインキュベ
ートした。 次いで3回洗浄後、抗原抗体複合体の1.
s H量をγ−カウンター(アロ力KK)にて測定した
抗Omp Fモノクローナル抗体7B 12/4E3お
よび骨髄腫細胞P3U1のE、 coli  MC41
00菌体への結合性を表8に示す。
表8 腹水      希釈      ′。合抗OmpFモ
ノ  10    23%クローナル抗体  10” 
     21%7B12/4E3 10’     
 17%P3U1     10     5%(陰性
対照)     10”      3%104   
 3%
【図面の簡単な説明】
図1は、ペプチド■のアミノ酸配列を示す図である。 図2は、ペプチド■のアミノ酸配列を示す図である。 図3は、OmpF−OmpCキメラ遺伝子の組み換え部
位を示す図である。 図4は、OmpC−OmpFキメラ遺伝子の組み換え部
位を示す図である。 図5は、OmpF−OmpCキメラ遺伝子およびOmp
C−OmpFキメラ遺伝子の組み換え部位および制限酵
素による切断個所を示す図である。 図中、線で囲んだ部分は組み換え部位を表す。 図6は、OmpFのDNA塩基配列およびそれに対応す
るアミノ酸配列を表す図である。 完 図1 へ1aThrTyrTyrPheAsnLysAsnM
etSerThrTyrVal八5pTyr11e11
eAsnG1nlle八5pSerAspAsnLys
LeuG1yValGlySer八5pAsp丁hrV
alハ1aValG1yIleValTyr1nPhe 図3  各OmpF−OmpCキメラ遺伝子の組み換え
部位Mlui        Pvuロ ロ=コOmpC由来  ■OmrIF由来 ?乏コ組換
え部位図5  (その2) NruI 1nc11 1’ l’ CTA T CA に TT A TG 
A TTA CG AcRI TTA己二Δ凸TGGCGTAACTAACAACae
I A (j (j ’l”l” l’ に Gけl’ A
 I−CG G T G G T G CG A図5 
 (その4) C1aI

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)大腸菌由来外膜蛋白F単量体と反応するモノクロ
    ーナル抗体
  2. (2)図1に示される大腸菌由来外膜蛋白F単量体のア
    ミノ酸配列第81−118から成るペプチドを特異的に
    認識するモノクローナル抗体7B12/4E3である特
    許請求の範囲第1項記載のモノクローナル抗体
  3. (3)図2に示される大腸菌由来外膜蛋白F単量体のア
    ミノ酸配列第299−340から成るペプチドを特異的
    に認識する特許請求の範囲第1項記載のモノクローナル
    抗体
  4. (4)モノクローナル抗体7F7/5F4として特定さ
    れる特許請求の範囲第3項記載のモノクローナル抗体
  5. (5)モノクローナル抗体8A8/4D4として特定さ
    れる特許請求の範囲第3項記載のモノクローナル抗体
  6. (6)大腸菌由来外膜蛋白F単量体と反応するモノクロ
    ーナル抗体を産生するハイブリドーマ
  7. (7)図1に示される大腸菌由来外膜蛋白F単量体のア
    ミノ酸配列第81−118から成るペプチドを特異的に
    認識するモノクローナル抗体7B12/4E3を産生す
    るハイブリドーマ7B12/4E3である特許請求の範
    囲第6項記載のハイブリドーマ
  8. (8)図2に示される大腸菌由来外膜蛋白F単量体のア
    ミノ酸配列第299−340から成るペプチドを特異的
    に認識するモノクローナル抗体を産生する特許請求の範
    囲第6項記載のハイブリドーマ
  9. (9)モノクローナル抗体7F7/5F4を産生するハ
    イブリドーマ7F7/5F4として特定される特許請求
    の範囲第8項記載のハイブリドーマ
  10. (10)モノクローナル抗体8A8/4D4を産生する
    ハイブリドーマ8A8/4D4として特定される特許請
    求の範囲第8項記載のハイブリドーマ
  11. (11)大腸菌由来外膜蛋白F単量体と反応するモノク
    ローナル抗体を用いることを特徴とする大腸菌の検出方
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05322896A (ja) * 1992-04-14 1993-12-07 Yakult Honsha Co Ltd 活性汚泥の管理方法及び管理用抗体

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