JPS6222981Y2

JPS6222981Y2 -

Info

Publication number: JPS6222981Y2
Application number: JP1978160447U
Authority: JP
Priority date: 1978-11-20
Filing date: 1978-11-20
Publication date: 1987-06-11
Also published as: JPS5575926U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は組立工数、部品点数が少なくて済み、
またがたつきのない良好な操作感が得られるよう
にした押釦装置に関するものである。

第１図、第２図は従来の押釦装置を示すもので
あり、１は機器の前面を覆うパネル、１ａはその
透孔、２は上記透孔１ａに嵌入した状態でパネル
１に固着されたガイド筒、３はガイド筒２内に摺
動自在に挿入された押釦、４はガイド筒２と押釦
３の先端に設けた突起３ａの間に設けられ、押釦
３を常時パネル１の内側へ押し込むように付勢す
ることにより押釦３とガイド筒２とを結合するス
プリング、５はパネル１の内面に配置されたシヤ
ーシ、６はシヤーシ５に取付けられたプリント基
板、７はプリント基板６に取付けられたプツシユ
スイツチ、７ａはスイツチの操作軸であり、この
操作軸７ａはスイツチ７の内部に設けられた上記
スプリング４より付勢力の大きいばね（図示せ
ず）により常時パネル１に向けて付勢されてお
り、その結果押釦３は上記操作軸７ａの付勢力に
より常時パネル１から飛び出す方向に付勢されて
いる。

このように構成されているから、押釦３の後端
部をパネル１の前面から押圧すれば、スイツチ７
の操作軸７ａが押圧され、スイツチ７がオン，オ
フ操作される。

ところが、このような押釦装置においては、ガ
イド筒２と押釦３とスプリング４とが別々の部品
として構成されており、しかもそれらを一つの装
置として組み立てるためには非常に複雑な作業を
しなければならないという問題がある。またガイ
ド筒２の内径と押釦３の外径を正確に一致させる
ことは殆んど不可能であるから、その分だけ押釦
３の操作時にがたつきが生じるという問題もあ
る。

本考案はこのような従来の問題を解決するよう
にした押釦装置を提供するものである。

以下本考案の一実施例について第３図〜第５図
とともに説明する。第３図〜第５図において第１
図、第２図と同一符号の部分は同一機能を有して
いる。そして８は樹脂で一体に形成された複合部
品であり、パネル１の透孔１ａに嵌入されるガイ
ド筒部８ａと、パネル１の内面に固着されるスリ
ーブ部８ｂと、上記ガイド筒部８ａの内部に配置
される押釦８ｃと、上記スリーブ部８ｂと押釦８
ｃの一部を連結する可撓性連結片８ｄと、この可
撓性連絡片８ｄの撓みを十分にするための凹部８
ｅと、押釦８ｃの先端に設けられた操作片８ｆと
が一体に形成されている。この実施例では第３図
に示すように２つのスイツチ７，７を操作するた
め、上述の複合部品８を２つ並べて一体に形成
し、押釦８ｃの上面２箇所を可撓性連結片８ｄで
スリーブ部８ｂに結合するようにしているが、本
考案は特にこれらの形状に限定されるものではな
い。

上記構成において、第４図に示すように複合部
品８をパネル１に取り付け、押釦８ｃの後端部を
パネル１の前面から第４図矢印方向に押圧する
と、可撓性連結片８ｄが第４図右方に撓み、それ
に応じて押釦８ｃが押し込まれ、その結果スイツ
チ７がオンオフ操作される。そして押釦８ｃから
手を離すと、スイツチ７の内部にあるばねの力と
可撓性連結片８ｄのもつ弾性復帰力により押釦８
ｃは自動的に第４図の位置まで復帰する。

このとき、押釦８ｃはガイド筒部８ａと一体に
形成されているため、がたつくことがなく、また
常に押釦８ｃとガイド筒部８ａとの隙間寸法を設
計時の値に保つことができるため外観を損うこと
がない。

なお、実施例では複合部品８をパネル１から完
全に分離した状態で一体成形したが、複合部品８
の形状によつては、パネル１と一体に形成するこ
とも可能である。

このように本考案は透孔を有するパネルと、前
記透孔に挿入されるガイド筒部を有しこのガイド
筒部の周囲の一部に可撓性連結片を介して一体に
形成した押釦と、上記パネルの内側に配置された
スイツチとを備え、前記押釦のガイド筒部を前記
パネルの透孔に挿入固定することにより前記可撓
性連結片の一端を上記パネルの内面に結合して上
記押釦を上記パネルの透孔内に移動自在に配置
し、この押釦の後端部を上記パネルの前面から押
圧することによりこの押釦の先端部で上記スイツ
チを操作するようにしたものであるので、部品点
数と組立工数の大幅な削減を図ることができるだ
けでなく、押釦とガイド筒部の隙間を一定に保つ
ことができるので外観を向上させることができ、
また押釦のがたつきも皆無にすることができると
いう優れた効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は従来の押釦装置を示す斜視図
および断面図、第３図、第４図は本考案の一実施
例を示す分解斜視図および断面図、第５図は同実
施例に用いる複合部品の断面図である。１……パネル、１ａ……透孔、５……シヤー
シ、６……プリント基板、７……プツシユスイツ
チ、８……複合部品、８ｃ……押釦、８ｄ……可
撓性連結片。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

透孔を有するパネルと、前記透孔に挿入される
ガイド筒部を有しこのガイド筒部の周囲の一部に
可撓性連結片を介して一体に形成した押釦と、上
記パネルの内側に配置されたスイツチとを備え、
前記押釦のガイド筒部を前記パネルの透孔に挿入
固定することにより前記可撓性連結片の一端を上
記パネルの内面に結合して上記押釦を上記パネル
の透孔内に移動自在に配置し、この押釦の後端部
を上記パネルの前面から押圧することによりこの
押釦の先端部で上記スイツチを操作するようにし
た押釦装置。