JPS6222895Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は変速機におけるインタロツクプレー
トにかかり、詳しくは、トランスミツシヨンケー
スに内蔵される複数本のフオークシヤフトのう
ち、１つのフオークシヤフトがシフトレバーシヤ
フトのシフトインナレバーに選択的に係合されて
連動されるときに他のフオークシヤフトの動きを
止めるために前記シフトレバーシヤフトに介装さ
れるインタロツクプレートの構造に関するもので
ある。

従来、インタロツクプレートは、トランスミツ
シヨンケースの内壁面に対向しかつ同内壁面の一
部に突設されるロツクボルトに対し回り止めされ
て嵌合する基板部を有する。そして、インタロツ
クプレートの基板部は平坦に形成されるため、こ
の基板部がトランスミツシヨンケースの内壁面に
当たることがないように、トランスミツシヨンケ
ースの一部にはインタロツクプレートに対応する
大きい収納スペースを形成しなければならず、ト
ランスミツシヨンケースが大型化する不具合が生
じる。

この考案の目的は、上記の理由に鑑み、トラン
スミツシヨンケースにおけるインタロツクプレー
トの収納スペースを可及的に小さくし得、トラン
スミツシヨンケースの小型化を図り得るインタロ
ツクプレートの構造を提供することである。

以下、この考案の一実施例を図面にしたがつて
説明する。

トランスミツシヨンケース１にはシフト操作レ
バー（図示しない）によつてセレクト及びシフト
方向に連動されるシフトレバーシヤフト２が内蔵
されており、このシフトレバーシヤフト２にはシ
フトインナレバー４がセレーシヨン嵌合とピン３
によつて固定されている。なお、シフトインナレ
バー４はトランスミツシヨンケース１の内壁面の
一部に突設されたロツクボルト５によつて３つの
ボジシヨンに切換保持される。

トランスミツシヨンケース１に内蔵される複数
本（第２図では３本）のフオークシヤフト６，
７，８、にはシフトヘツド９，１０，１１がそれ
ぞれ取りつけられている。そして、これらフオー
クシヤフト６，７，８のうち、１つのフオークシ
ヤフト７のシフトヘツド１０がシフトインナレバ
ー４に選択的に係合されてシフト方向に連動され
るときに、他のフオークシヤフト６，８のシフト
方向の動きを止めるインタロツクプレート１２が
上記シフトレバーシヤフト２に介装されている。

上記インタロツクプレート１２は、トランスミ
ツシヨンケース１の内壁面に対向しかつロツクボ
ルト５に回り止めされて嵌合する長孔１３を有す
る基板部１４と、シフトインナレバー４の両端面
に相対向して基板部１４の両端に形成されかつシ
フトレバーシヤフト２に嵌挿される孔１５，１６
を有する両側板部１７，１８と、これら側板部１
７，１８の先端に形成されてフオークシヤフト
６，７，８の各シフトヘツド９，１０，１１に対
し選択的に係合してフオークシヤフトのシフト方
向の動きを止める係止爪１９，２０とから構成さ
れている。（第３図参照）さらに、インタロツク
プレート１２の基板部１４はシフトレバーシヤフ
ト２の軸心を中心とする部分円弧状に形成されて
いる。

上記の構成において、シフト操作レバー（図示
しない）によつてシフトレバーシヤフト２がセレ
クト方向（シフトレバーシヤフト２の軸方向）に
連動されると、このシフトレバーシヤフト２と一
体状をなしてシフトインナレバー４及びインタロ
ツクプレート１２がセレクト方向へ移動され、シ
フトインナレバー４が１つのフオークシヤフト７
のシフトヘツド１０に係合したときに、インタロ
ツクプレート１２の係止爪１９，２０が他のフオ
ークシヤフト６，８のシフトヘツド９，１１にそ
れぞれ係合する。次に、シフトレバーシヤフト２
がシフト方向（シフトレバーシヤフト２の軸心を
中心とする回転方向）に連動されると、このシヤ
フト２と一体状に回動されるシフトインナレバー
４によつて１つのフオークシヤフト７がシフト方
向へ連動される。このとき、インタロツクプレー
ト１２はロツクボルト５によつて回り止めされる
ため、インタロツクプレート１２の係止爪１９，
２０とシフトヘツド９，１１との係合によつてフ
オークシヤフト６，８のシフト方向の動きが止め
られる。

さて、上記インタロツクプレート１２の基板部
１４はシフトレバーシヤフト２の軸心を中心とす
る部分円弧状に形成されるため、トランスミツシ
ヨンケース１において、インタロツクプレート１
２の収納部１ａをシフトレバーシヤフト２の軸心
を中心としかつインタロツクプレート１２の基板
部１４よりは若干大きい円弧状に形成することで
トランスミツシヨンケース１の小型化が図られ
る。

以上述べたように、この考案は、トランスミツ
シヨンケースに内蔵される複数本のフオークシヤ
フトのうち、１つのフオークシヤフトがシフトレ
バーシヤフトのシフトインナレバーに選択的に係
合されて連動されるときに他のフオークシヤフト
の動きを止めるために前記シフトレバーシヤフト
に介装されるインタロツクプレートであつて、こ
のインタロツクプレートは、トランスミツシヨン
ケースに形成された収納部の内壁面に対向しかつ
同内壁面の一部に突設されるロツクボルトに回り
止めされて嵌合する基板部を有し、この基板部は
前記シフトレバーシヤフトの軸心を中心として部
分円弧状に形成される一方、前記収納部は前記基
板部と略同一中心でかつ基板部よりは若干大きい
円弧状に形成された変速機におけるインタロツク
プレートの構造である。

したがつてこの考案によれば、従来と異なり、
トランスミツシヨンケースにおけるインタロツク
プレートの収納部を、インタロツクプレートの基
板部と略同心でかつ該基板部よりは若干大きい円
弧状に形成することで、トランスミツシヨンケー
スにおけるインタロツクプレートの収納スペース
を可及的に小さくすることができて、トランスミ
ツシヨンケースの小型化を良好に図ることができ
るという効果がある。

しかも、インタロツクプレートの基板部を部分
円弧状に形成することで、基板部が平坦なものと
異なり、インタロツクプレート自体の強度を増大
させることができる効果もある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１
図はトランスミツシヨンケースのシフトレバーシ
ヤフトにインタロツクプレートを組付けた状態を
示す正断面図、第２図は同じく側断面図、第３図
はインタロツクプレートを示す斜視図である。 １……トランスミツシヨンケース、２……シフ
トレバーシヤフト、４……シフトインナレバー、
５……ロツクボルト、６，７，８……フオークシ
ヤフト、１２……インタロツクプレート、１４…
…基板部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. トランスミツシヨンケースに内蔵される複数本
   のフオークシヤフトのうち、１つのフオークシヤ
   フトがシフトレバーシヤフトのシフトインナレバ
   ーに選択的に係合されて連動されるときに他のフ
   オークシヤフトの動きを止めるために前記シフト
   レバーシヤフトに介装されるインタロツクプレー
   トであつて、このインタロツクプレートは、トラ
   ンスミツシヨンケースに形成された収納部の内壁
   面に対向しかつ同内壁面の一部に突設されるロツ
   クボルトに回り止めされて嵌合する基板部を有
   し、この基板部は前記シフトレバーシヤフトの軸
   心を中心として部分円弧状に形成される一方、前
   記収納部は前記基板部と略同一中心でかつ基板部
   よりは若干大きい円弧状に形成されたことを特徴
   とする変速機におけるインタロツクプレートの構
   造。