JPS62228370A - 数値制御研削盤におけるドレツシング砥石の研削基準位置ずれ補正法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、数値制御研削盤のドレッシングによる砥石
環（以下、単に「砥石」という）あるいはドレッサの減
少に伴なう砥石の研削基準位置ずれ補正法に関する。

〈発明の技術的背景〉 数値制御研削盤は、数値で符号化した一連の命令によっ
て研削動作を自動的に行わせるようにした装置であって
、ワークの位置決め、あるいは研削する砥石のドレッシ
ング等を自動化したものである。

この種の数値制御研削盤において、数値制御研削の基準
原点として、ダイヤモンドドレッサの先端を利用してい
る。これはダイヤモンドドレッサの先端は摩耗しがたい
ので、ドレッシング時の砥石の切込み景は全て、砥石径
の減少量に一致するからである。

〈発明が解決しようとする問題点〉 しかし、現実には、ドレッサーにより砥石が切込まれる
と同時に、ダイヤモンド先端も、ある程度摩耗し減少す
る。したがって、ダイヤモンドドレッサを数値制御研削
の基準位置の原点にすると、その原点はドレッシング毎
に減少し、ずれる不都合が生じ、正確な研削ができなく
なる。

また、近年普及してきた立方晶窒化硼素（以下、ｒｃＢ
Ｎ」で表わす）砥石やダイヤモンド砥石等のドレッシン
グは、ドレッシング時の砥石の切込量に対して、ドレッ
サーおよび砥石　の両方とも、ある程度摩耗するが、従
来の数値制御研削盤においてはドレッサーおよび砥石　
の砥石径などの減少に伴なう研削基準位置ずれに対する
補正についての考慮は全く払われていなかった。

このため、ドレッシング後、手作業でドレッシング砥石
の研削基準位置決めを行い直し、研削開始後、研削終了
までのプロセスを自動化できろという数値制御研削盤の
長所が生かされていなかった。

この発明は、このような従来の数値制御研削盤のドレッ
シング砥石の研削基準位置ずれの不都合を解消するため
になされたものであって、ドレッシング砥石の砥石切込
み量に対して ■　砥石のみが減少し、ドレッサが減少しない場合、 Ｏ砥石およびドレッサの双方に減少が生じた場合、 θ　ドレッサのみが減少し、砥石に減少がなかった場合
のドレッシング後の研削基準位置ずれを数値制御的に正
確に補正できる砥石の研削基準位置ずれ補正法を提供し
ようとするものである。

く問題点を解決するための手段〉 上述の目的を達成するための、この発明の構成は数値制
＠盤において、ドレッシング時の砥石　および／又はド
レッサの減少に基づく砥石の研削基準位置−のずれを、
式 ７式％ にしたがって決定した値を数値制御研削基準位置とする
ことを特徴とするものである。ただし、前記式中の−は
ドレッシング開始前砥石の研削基準位置、Δはドレッサ
および／又は砥石　の切込みＪＬ　ａはドレッサおよび
／又は砥石　の切込み補正係数を表わす。

く作　　　用〉 以上のように、この発明のドレッシングによろ砥石およ
び／又はドレッサの減少に伴なう砥石の研削基準位置ず
れ補正は、ドレッシング時の砥石切込み証に対するドレ
ッサ又は砥石　の減少の割合、つまり切込み補正係数α
（０≦ａ≦１．０）を掛けることによってドレッシング
砥石の数値制御研削基準位置を正確に定めることができ
ろ。

〈実、施　例〉 次に、この発明にかかる数値制御研削盤のドレッシング
時における研削基準位置ずれ補正法の代表的な実施例に
ついて説明する。第１図ないし第３図はこの発明の研削
基準位置ずれ補正法の基本原理の説明図であり、第１図
は砥石のみが減少し、ドレッサが減少しない場合の研削
基準位置ずれ補正法の原理説明図、第２図は砥石が減少
せずドレッサのみが減少する場合の研削基準位置ずれ補
正法の原理説明図、第３図は砥石およびドレッサが共に
減少する場合の研削基準位置ずれ補正法の原理説明図で
ある。

砥石　１がドレッシングにより砥石径が減少し、ドレッ
サ３に減少がないときは、減少後の砥石１ａの砥石軸０
はたとえば砥石径（半径）の減少量Δだけ低下するが、
砥石の底面高さ、つまり研削基準位ｉ！−はドレッシン
グ前と同じ値Ｙである。

このときの砥石　の研削基準位置の切込補正係数α、つ
まり砥石切込み量に対する砥石径の減少の割合は、ａ　
＝　１となり、砥石切込み量の全てがすべて、砥石の減
少となるから、Ｙ、　＝η−（１−α）Δ、　α＝１．
０したがって、 一＝η また、ドレッサ（ブレーキドレッサ）のみが減少し、砥
石ｌが減少しないとき（このときのドレッシングした後
の減少ドレッサを４ａとする）は、第２図に示すように
ドレッシング後の研削基準位置、つまり砥石底面高さＹ
。

は、ドレッシング前の研削基準位ＭＹよりも、ドレッサ
の減少量Δだけ低くなっている。

したがって、第２図に示すドレッサおよび砥石の関係に
おける研削基準位置は、切込み補正係数αを用いて表わ
すと、 Ｙ、　＝　Ｙ、　−（１−α）Δ、 α＝０１ したがって、 ＹＢ＝−一Δ となる。

一方、ドレッシング時にドレッサ４　（ブレーキドレッ
サ４について例示）および砥石１の両者が共に減少する
場合の研削基準位置ずれ補正は、第３図に示されるよう
に、砥石１が減少せずドレッサ４がΔだけ減少したとき
（４ａの状態になったとき）の研削基準位置と、ドレッ
シング前の研削基準位置Ｙの中間位置（ＹＢ）になる。

第１図、第２図は、それぞれドレッシング時にドレッサ
が減少せず、（すなわち切込補正係数α＝１．０１砥石
　が減少し、あるいは、−砥石　が減少せず（すなわち
切込補正係数α＝０．０１　　ドレッサが減少した（４
ｇ）場合であるが、実際には、ドレッサおよび砥石が共
に減少することが多い。したがって、第３図に示すよう
にドレッシング後（ドレッサは４ｂに減少）の基準位置
ＹＢは、切込補正係数αを用いると、 Ｙ、　＝η−（１−α）Δ、０くα＜１．０で表される
。

すなわち、第１図ないし第３図に示す全ての場合に対し
、ドレッシング後の研削基準位置Ｙ６は ｙ、＝　ｙ、　−（１−ａ　）Δ、０≦α≦１．０とし
て表わすことができろ。

さらに、切込み補正係数は、数値制御装置の操作パネル
から使用者が直接インプットすることができろ。また、
超砥粒砥石（ＣＢＮホイール、ダイヤモンドホイール）
等による研削のノウハウが蓄積された段階では、数値制
御装置が、研削データの一つとして持つこともできろ。

〈発明の効果〉 以上の説明から明らかなように、ドレッシング後の砥石
の研削基準位置決めに、ドレッシング時における研削基
準位置決めにドレッサ切込み量に対する砥石の砥石径の
減少の割合、つまり切込み補正係数を導入することによ
って、ドレッシング後のドレッサおよび／又は砥石径の
減少による研削基準位置ずれの補正を行い、常に正確な
数値制御研削を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図はいずれもこの発明の数値制御研削
盤におけるドレッシング時の研削基準位置ずれ補正法の
原理説明図を示す。 図　　　　　中、 １・・・砥石、 １ｂ・・・ドレッシングによる減少砥石、３・・ドレッ
サ、 ４・・−ブレーキドレッサ、 ４ａ、４ｂ・・・ドレッシングによる減少ドレッサ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 数値制御盤において、ドレッシング時の砥石車および／
   又はドレッサの減少に基づく砥石の研削基準位置Ｙ＿Ｂ
   のずれを、式 Ｙ＿Ｂ＝Ｙ＿Ａ−（１−α）Δおよび０≦α≦１にした
   がって決定した値を数値制御研削基準位置とすることを
   特徴とする数値制御研削盤におけるドレッシング砥石の
   研削基準位置ずれ補正法。ただし、前記式中のＹ＿Ａは
   ドレッシング開始前砥石の研削基準位置、Δはドレッサ
   および／又は砥石車の切込み量、αはドレッサおよび／
   又は砥石車の切込み補正係数を表わす。