JPS62225578A - 中綿式筆記具用水性インキ組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野〕 本発明は筆記具用水性インキに関し、更に詳しくは中綿
式の筆記具に使用可能な２分散安定性に優れ、かつ分散
した着色材が経時的に沈降することがない水性インキ組
成物に関するものである。

（従来の技術） 着色材として顔料を使用した水性顔料インキは、筆跡の
耐水性、耐光性が優れている為近年多く使用されるよう
になった。この水性顔料インキは、顔料として有機顔料
単独もしくは酸化チタンなどを併用し１分散剤としてエ
マルジ目ン樹脂や水溶性樹脂と共に分散したものが主で
あった。

（発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら上記従来の水性顔料インキは■　経時的に
顔料粒子が沈降し易いこと■　有機顔料と酸化チタンの
比重に差があるために１分離し易いこと ■　着色材の有機顔料の色相が限られており。

例えば鮮明な色相の顔料インキが得られないこと などから、筆記具のインキ吸蔵体（例えばポリエステル
繊維集合体）にインキを吸蔵した所謂。

中綿式暗記具に使用した場合、顔料粒子の沈降の為に、
スムースにペン先にインキが供給されないことから簗記
不能になったり、ｃｔ！ｉ、化チタンと有機顔料が分離
する為にインキの色が不均一になったり、更には鮮明な
色相の顔料インキが得られないという問題があった。

（問題点を解決する為の手段） 我々は上述せる問題点を解決すべく鋭意研究した結果粒
径１０μｍ以下の着色したポリアクリル酸誘導体からな
る微小球を着色材として使用すれば、その比重が軽いこ
とより経時的に沈降しない、酸化チタンと併用すること
なく、染色法の改善によって任意の中間色を出せるし。

更に螢光染料の着色によって鮮明な着色材を得ることが
可能となるという知見を得た。

１）ポリアクリル酸誘導体微小球を酸性染料。

塩基性染料などによって着色したものは、有機顔料に比
較して非常に鮮明な色相を示すこと ２）ポリアクリル酸誘導体微小球の染色条件を種々検討
することによって、淡色〜濃色まで任意の色の着色材の
製造が可能であること３）一般に使用している有機顔料
、酸化チタンに比較して、その比重が軽い為に２着色し
たポリアクリル酸誘導体微小球を使用した水性顔料イン
キは、沈降し難く、吸蔵体として。

繊維集合体を使用した場合でも、スムースにインキを供
給すること が可能となったのである。

本発明の水性インキ組成物は１粒径１ｏμｍ以下の着色
したポリアクリル酸誘導体の微小球を着色材として使用
することが特徴である。

先ず、ポリアクリル酸誘導体としては、アクリル酸メチ
ル、アグリ／Ｉ／ｒＲエチル、アクリル酸プロピル、ア
クリル酸ブチル、アクリルアミド。

Ｎ−メチルアクリルアミド、Ｎ、Ｎジメチルアクリルア
ミド、Ｎ−エチルアクリルアミド。

Ｎ、Ｎ−ジエチルアクリルアミド、β−オキシエチル・
アクリルアミド、アクリル酸Ｎ、Ｎジメチルアミノエチ
ルエステル、アクリル酸Ｎ。

Ｎジエチルアミンエチルエステル、アクリル酸の共重合
体が使用できるが、少くとも水に不溶の組成のものが望
ましい。その微小球の作り方は、一般に実施されている
重合法が適用されるが微小球の粒径は１０μｍが望まし
く、それ以上の粒径では、インキ化した場合沈降し易く
。

吸蔵体からペン先へのインキの移行がスムースにいかな
い欠点がある。染色による着色材の製法はポリアクリル
酸誘導体の微小球を水に分散し、常法通り酸性染料又は
塩基性染料で染色することにより容易に着色材を得るこ
とができる。

その染色濃度は、目的とする水性インキ組成物の用途に
より自由に選択できうる。

次に水性インキ組成物の調製であるが、一般の製造に使
用されている分散機器９例えばボールミル、ロールミル
、サンドミル、アトライターなどにより容易に作ること
が出来る。

本発明の水性インキの組成は１着色したポリアクリル酸
誘導体の微小球を水性インキ組成物中１〜５０ｆｉ−１
１１％１分散剤の樹脂エマルションまたは水溶性高分子
を１〜２０重量％、水溶性溶剤を１〜２０重量％、残部
は水を使用するが。

必要に応じて各種の潤滑剤、防錆剤、防カビ剤などを添
加することも出来る。

（実施例） 次に本発明を実施例に従って具体的に説明する。実施例
中「部」とあるのは「重量部」を表わすものとする。

実施例１ 黄色に着色したポリアクリル酸誘 導体の微小球（１μｍ）　　　　　　１０部（アクリル
酸メチル、アクリル酸ブチルに少量のアクリル酸Ｎ、Ｎ
ジエチルアミンエチルエステルを加え共重合しながら２
粒径１μｍの微小球を作る。次にこの微小球を浴比に２
０．染色濃度４％ｏｗｆ　、染料とシテスミノール・フ
ァースト・エロー２０Ｐ（ＣＩアシッド・エロー２９）
住友化学■を使用しｐ　Ｈ５，５〜４．０にて９０〜９
５’Ｃ，３０分間染色したもの。） スチレン−マレイン酸共重合体の ナトリウム塩　　　　　　　　　　　　５部ノニオン活
性剤　　　　　　　　　　　１部エチレン・グリコール
　　　　　　　１０部水　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　７４　部上記成分を小型ボ
ール・ミルに入れ、２４時間分散して螢光がかった鮮明
な黄色の水性インキ組成物を得た。

比較例１ 実施例１で使用した着色材の黄色ポリアクリル酸誘導体
の微小球の代勺に同量のサンヨウハンザエロー５０（Ｃ
Ｉピグメント・エロー５．山陽色素■製）を使用した以
外は全く同じ組成と分散により黄色の水性顔料インキ組
成物を得た。

実施例２ 赤色に着色したポリアクリル酸誘 導体の微小球（４μｍ）　　　　　　　８部（実施例１
に使用したアクリル酸メチル−アクリル酸ブチル−アク
リル酸Ｎ、Ｎジエチルアミノエチルエステルの共重合体
を浴比１：３０．染色濃度３％ｏｗｆ、使用染料カヤノ
ール・ミリングレッド几５（ＣＩアシッド・レッド１１
４）（日本化薬＠４）。

ｐ　Ｈ４，０〜４．５．９０〜９５°ＣＳＯ分間染色し
たもの。） アクリル酸エチル−スチレン−酢 酸ビニルの共重合エマルジ冒ン　　２０部グリセリン　
　　　　　　　　　　　８ｓ潤滑剤　　　　　　　　　
　　　　　　１部防カビ剤　　　　　　　　　　　　　
０．５部水　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　６２．５部上記成分をサンド・グラインダ
ーに仕込み３時間分散することにより鮮明な赤色の水性
インキ組成物を得た。

比較例２ 実施例２に使用した着色材の代シに、同量のブリリアン
ト・ファースト・スカーレット（ＣＩピグメント・レッ
ド２２．東京インキ（掬製）を使用した以外は、全く同
じ組成と分散によりくすんだ赤色の水性顔料インキ組成
物を得た。

実施例３ 青色に着色したポリアクリル酸誘 導体の微小球（０，５μｍ）　　　　１５部（アクリル
酸エチル−アクリル酸ブチル−アクリル酸の共重合体の
微小球を浴比１：５０、染色濃度２％ｏｗｆ　、使用染
料メチジ／ブルー（ＣＩベーシック・ブルー９．保土谷
化学■製）、ｐＨ３，５〜４．０．９０〜９５°Ｃ３０
分間染色したもの。） スチレン−アクリル酸共重合体の モノエタノールアミン塩　　　　　１０部エチレン・グ
リコール　　　　　　　１０部防カビ剤　　　　　　　
　　　　　　　０．５部水　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　６４．５部上記成分をロー
ル・ミルにて分散して赤味の鮮明な青色の水性インキ組
成物を得た。

比較例３ 実施例３に使用した着色材の代りに、同量のファースト
ゲンプルーＧＳ（ＯＩピグメントブルー１５．大日本イ
／キ■製）を使用した以外は全く同じ組成と分散により
黄味のやや不鮮明な青色の水性顔料インキ組成物を得た
。

実施例４ 緑色に着色したポリアクリル酸誘 導体の微小球　　　　　　　　　　２５部（実施例３に
使用した共重合体の微小球を浴比１：５０．染色濃度３
％ｏｗｆ、ｐＨ５５〜４．０．９０〜９５”Ｃ，使用染
料マラカイトグリーン（ＣＩベーシックグリーン４、東
京インキ■製）、５０分間染色したもの。） アクリル酸ブチル−アクリル酸共 重合体のアンモニウム塩　　　　　　５部アニオン活性
剤　　　　　　　　　　　１部エチレン、グリコール　
　　　　　　１０部プロピルアルコール　　　　　　　
　　５部尿素　　　　　　　　　　　　　　　　５部防
カビ剤　　　　　　　　　　　　　　１部水　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　４８部
上記成分をアトライターに入れ、３時間分散することに
より鮮明な緑色の水性インキ組成物を得た。

比較例４ 実施例４に使用した着色材の代りに、同量の７りロシア
ニン・グリーン（ＯＩピグメント・グリーン７、日本ピ
グメント■製）を使用した以外は全く同じ組成と分散に
より明度の低い緑色の水性顔料インキ組成物を得た。

（発明の効果） 実施例１〜実施例４の本発明の水性インキ組成物および
比較例１〜比較例４の水性顔料インキ組成物を試験し１
表−１の結果を得た。

１）インキ分散性試験 各インキ２０ｍ／を沈降管に入れ、常温で３ケ月静置し
て着色材の沈降状態を目視観察する。

２）インキ吸蔵体を有する筆記具によるインキ吐出試験 本出願人会社のサインベン８５２０（インキ吸蔵体：ポ
リエステル繊維集束体、ペン先ニアクリル繊維成形体）
に各種インキを充填し９次の各試験を実施する。

■　キャップをしたま＼、ペン先を上向きで５０°Ｃ１
ケ月静置した後、筆記試験を行う。

■　キャップをしたま＼、ペン先を下向けで５０°Ｃ１
ケ月静置した後、筆記試験を行う。

表−１ 以上の如く本発明の水性インキ組成物は９色相が鮮明で
、かつ９着色材の分散が安定で沈降し難い為に、中綿式
筆記具に使用でき、更に筆記具以外の、ジェット印刷用
、印刷用、スタンプ用、ドツトプリンター用にも使用で
きるものである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 粒径１０μｍ以下の着色したポリアクリル酸誘導体の微
   小球を着色材として使用してなることを特徴とする水性
   インキ組成物