JPS622252Y2 - - Google Patents

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JPS622252Y2
JPS622252Y2 JP2614481U JP2614481U JPS622252Y2 JP S622252 Y2 JPS622252 Y2 JP S622252Y2 JP 2614481 U JP2614481 U JP 2614481U JP 2614481 U JP2614481 U JP 2614481U JP S622252 Y2 JPS622252 Y2 JP S622252Y2
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JP
Japan
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oil
passage
temperature
groove
control valve
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JP2614481U
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JPS57139613U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、エンジンの潤滑油還流装置に係わ
り、更に詳しくはエンジンの暖機性能を向上させ
たエンジンの潤滑油還流装置に関するものであ
る。
〔従来技術〕
従来、車内暖房を行う場合、冷却水温の早期上
昇のために一手段として、低温時にオイルクーラ
部において、オイルが暖まりだし冷却水温の熱を
奪うのを防止するため、冷間時のみサーモスタツ
トに設けられた制御弁(感温式制御弁)によりオ
イルをオイルクーラ部をバイパスさせて直接エン
ジンの各潤滑油へ供給するようにした潤滑油還流
装置が提案されている(実開昭55−46712号公
報)。
ところが従来の潤滑油還流装置では、油通路の
切換に用いられている感温式制御弁は油通路を構
成するシリンダブロツクあるいは金属のケース内
に単に挿入されるだけであつたので、制御弁外周
部のシール性が悪く、バイパス路と連通する第1
出口部側よりオイルクーラに連通する第2出口部
側へ洩れが生じ暖機性が余り向上しないという欠
点があつた。
また、反対に高温の油がオイルクーラを経ず、
バイパスを経てオイルギヤラリに導入される場合
は、油の潤滑性が低下するという欠点がある。
〔考案の目的〕
この考案は、かかる従来の問題点に着目して案
出されたもので、その目的とするところは冷間時
にオイルクーラをバイパスさせてオイルを直接エ
ンジンの各潤滑油へ供給させるようにして冷却水
温を速やかに上昇させると共に、冷間時にバイパ
ス通路から主通路側へオイルが洩れる油を有効に
防止してエンジンの暖機性能を向上させるように
したエンジンの潤滑油還流装置を提供するもので
ある。
〔考案の構成〕
この考案は上記目的を達成するため、主通路と
バイパス通路との分岐部に、油路内の油温を感知
して潤滑油をバイパス通路側及び主通路側に切り
替え供給させる感温式制御弁を配設し、この感温
式制御弁の本体外周面と、バイパス通路及び主通
路の仕切壁との当接面の少なくとも一方に、潤滑
油により膨潤するシール部材を嵌装させた溝を形
成し、この溝の深さをシール部材の高さよりも深
く形成し、冷間時に油路内の油温を感温式制御弁
にて検出し、オイルポンプからのオイルクーラを
バイパスさせてオイルを直接エンジンの各潤滑部
へ供給させるようにして冷却水温を速やかに上昇
させると共に、感温式制御弁の本体外周面と、バ
イパス通路及び主通路の仕切壁との当接面からバ
イパス通路内のオイルが主通路側へ洩れる油を有
効に防止したことを要旨とするものである。
〔考案の実施例〕
以下添付図面に基いて、この考案の実施例を説
明する。
1はエンジンのシリンダブロツク内に配設され
た油通路となる金属のケースで、その入口路11
はオイルポンプ2を介してオイルパン3に連結さ
れている。その出口側は仕切壁12によつて第1
出口路13と第2出口路14とに分岐され、第1
出口路13はオイルクーラ6をバイパスするバイ
パス路13aと接続してオイルフイルタ4、オイ
ルギヤラリ5、オイルパン3に連結する。第2出
口路14は主通路14aと接続してオイルクーラ
6を介してからオイルフイルタ4、オイルギヤラ
リ5に連結している。
また、7は感温式制御弁で、本体71の前方中
央部にはエレメント72(バイメタル)がねじ結
合され、そのエレメント72の作動に伴つて前後
方向に変移するロツド73の先端は本体71の内
側に摺動自在に嵌装されたカツプ状の弁部材74
の底面74aに取付けられている。また、本体7
1には第1出口路13と第2出口路14とに夫々
連結する第1出口路,第2出口部75,76が形
成され、且つ、両出口部間の外周壁には第2図に
示すように環状で、深さHを有する溝77が形成
されている。この溝77の部分は、前記仕切壁1
2に当接し、また前記溝77内にはシール部材8
が嵌装されている。このシール部材8は、溝77
の深さよりも小さい高さhを有すると共に、溝7
7の巾とほぼ等しいかそれよりわずかに大きな巾
bを有し、更に潤滑油により膨潤し、その高さh
が溝の深さHよりも大きなる高さh′となるシール
部材8が装着される。
シール部材8の材料としては膨潤する性質を有
するニトリルゴム等が適当である。
なお、溝77は、本体71の外周壁と当接する
仕切壁12の上端に設けることも可能である。
次に71b及び74bは本体71の底部71d
及び弁部材の底面74aに夫々設けられた油導入
用の開口である。
このようにして成る感温式制御弁7は、ケース
1内にその開口端15より挿入し、キヤツプ16
により固定される。前記キヤツプ16はケース1
の端面に対してシール部材17を介して適宜の固
着手段(図示せず)により取付けられる。
尚、9はエレメント72による弁部材74の作
動を抑制する方向に働く制御ばねであり、18は
適宜に介在されたシール部材を示している。
以上のように構成されたこの考案によるエンジ
ンの潤滑油還流装置では、感温式制御弁の本体7
1の第1出口部75と第2出口部76との間の外
周壁に形成した溝77内に挿入されたシール部材
8が溝内に浸入する潤滑油により膨潤してそのシ
ール面の緊迫度を増大する。
従つて、油温が低温時にはエレメント72が作
動せず、弁部材74が第1図の状態、即ち第1出
口部75を開口し、第2出口部76を閉鎖する状
態にあるので、オイルポンプ2から圧送された潤
滑油はケース1内を通り、開口71b,74b、
第1出口部75、ケース1の第1出口路13、バ
イパス路13aを経てオイルクーラ6をバイパス
してオイルフイルタ4、オイルギヤラリ5に導か
れ、各潤滑部分に供給されるが、この時、第1出
口路13より第2出口路14へ油が流入せんとし
ても、膨潤したシール部材8により確実にシール
される。
それによつて、油の一部がオイルクーラ6に入
り、冷却水の熱を奪うことが防止されるから、エ
ンジンの暖機性が向上する効果がある。
次に、油温が高温に達すると、エレメント72
の膨張により弁部材74はばね9に抗して第1図
で左方に移動し、第1出口部75を閉鎖し、第2
出口部76を開口するので油は第2出口部76よ
りケース1のの第2出口路14を経てオイルクー
ラ6に導入され、冷却された後にオイルフイルタ
4、オイルギヤラリ5に導かれ、オイルギヤラリ
5より各潤滑部分に供給されるが、この時第2出
口路14より第1出口路13へ油が流入せんとし
ても、前述と同様に膨潤したシール部材8により
確実にシールされる。
それによつて高温度の油の一部がオイルクーラ
6を通らず、高温のままでオイルギヤラリ5に導
入されることによる油の潤滑性能低下が避けられ
る。
更に、シール部材8の高さhを溝77の深さH
よりも低くしたから制御弁7のケース1への挿入
時にケース1の内周面にある角部等に当接してシ
ール部材8が損傷したり、破損したりすることも
防止され、シール部材8の耐久性、信頼性が向上
する効果がある。
〔考案の効果〕
この考案は、上記のように主通路とバイパス通
路との分岐部に、油路内の油温を感知して潤滑油
をバイパス通路側及び主通路側に切り替え供給さ
せる感温式制御弁を配設し、この感温式制御弁の
本体外周面と、バイパス通路及び主通路の仕切壁
との当接面の少なくとも一方に、潤滑油により膨
潤するシール部材を嵌装させた溝を形成し、この
溝の深さをシール部材の高さよりも深く形成した
ため、冷間時に油路内の油温を感温式制御弁にて
検出し、オイルポンプからのオイルをオイルクー
ラをバイパスさせてオイルを直接エンジンの各潤
滑部へ供給させるようにして冷却水温を速やかに
上昇させることが出来ると共に、感温式制御弁の
本体外周面と、バイパス通路及び主通路の仕切壁
との当接面に設けたシール部材の潤滑油による膨
潤する性質を有効に利用してバイパス通路内のオ
イルが主通路側へ洩れる油を有効に防止すること
により、エンジンの暖機性能の向上を著しく向上
させることが出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を示す縦断面図、第
2図は同実施例におけるシール部の拡大断面図で
ある。 1……ケース、2……オイルポンプ、3……オ
イルパン、4……オイルフイルタ、5……オイル
ギヤラリ、6……オイルクーラ、7……感温制御
弁、8……シール部材、13a……バイパス路、
14a……主通路、71……本体、77……溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 主通路とバイパス通路との分岐部に、油路内の
    油温を感知して潤滑油をバイパス通路側及び主通
    路側に切り替え供給させる感温式制御弁を配設
    し、この感温式制御弁の本体外周面と、バイパス
    通路及び主通路の仕切壁との当接面の少なくとも
    一方に、潤滑油により膨潤するシール部材を嵌装
    させた溝を形成し、この溝の深さをシール部材の
    高さよりも深く形成したことを特徴とするエンジ
    ンの潤滑油還流装置。
JP2614481U 1981-02-27 1981-02-27 Expired JPS622252Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2614481U JPS622252Y2 (ja) 1981-02-27 1981-02-27

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2614481U JPS622252Y2 (ja) 1981-02-27 1981-02-27

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57139613U JPS57139613U (ja) 1982-09-01
JPS622252Y2 true JPS622252Y2 (ja) 1987-01-20

Family

ID=29823850

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JP2614481U Expired JPS622252Y2 (ja) 1981-02-27 1981-02-27

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11325117A (ja) * 1998-05-11 1999-11-26 Mazda Motor Corp 自動変速機の摩擦締結装置に備えられた遠心バランス室への油圧供給装置

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JPS57139613U (ja) 1982-09-01

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