JPS6222491Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はバケツトコンベヤケースの底部及び隅
部に堆積した撒物搬送物を掬い取るバケツトコン
ベヤ用バケツトに関する。

従来のバケツトコンベヤ用バケツトＢは第１図
に示す如くケースＨ内を矢印水平方向に無端循環
する無端帯Ｃに等ピツチで取付けられ、相隣接す
るバケツトＢはその開口前縁Ｌが前位のバケツト
開口後縁に重なつて搬送物投入口Ｓより投入され
る撒物をバケツト間から洩れないように受け、下
方へ反転する位置に開口する排出口Ｔより投下し
たのち、ケース底部Ｐに沿つて移動し、再び上方
へ反転して投入口Ｓに達し、撒物の搬送を行うも
のであるが、投入口Ｓより投下された撒物の一部
及び排出口ＴにおいてバケツトＢに付着しバケツ
ト内に残量として排出投下されなかつた撒物の一
部等がケース底部Ｐ上に堆積物Ａとして堆積し、
該堆積物Ａは進行するバケツトＢの先端によつて
掻き取られ、ケース隅部Ｄに集積され、その一部
はバケツトＢの前壁外表面上に掬い上げられ、該
掬い上げられた撒物はバケツトが水平移動姿勢と
なつたときに前位バケツト後壁面との間に挾圧さ
れて、バケツト前壁面又は後壁面をバケツトB′の
如く変形させて投入物受入れ機能を低下させ、ま
た該挾圧された撒物は再びケース底部Ｐに落下堆
積するため、バケツト先端には該堆積物による大
きな抵抗が負荷され、コンベヤ駆動に過大な動力
を必要とするばかりでなく、該抵抗によりバケツ
ト先端が変形して前記バケツトB′の如くなり、バ
ケツトの容積を減び、搬送効率を低下させること
になる。

本考案は上記従来の欠点を除去したものであつ
て、バケツト開口縁より突出した先端を有する掻
き板をバケツト内に設けたものであり、以下第２
図について本考案の実施例を説明すると、 バケツトコンベヤケース１内には多数のバケツ
ト２を等ピツチで取付けたチエーン３が無端状に
水平移動し、上部搬送側に開口した撒物投入口か
らの撒物を充填されたバケツト２は帰路側反転位
置に開口した排出口５において撒物を投下し、ケ
ース底部６に沿つて矢印方向に前進して搬送側に
反転する。

バケツト２内には第３図に示す掻き板７が取付
けられ、該掻き板７の先端はバケツト開口縁より
外方に突出し、ケース底部６に近接してケース底
部６に堆積した撒物を掻き取り、上昇反転時に該
掻き板上の掻き取り撒物をバケツト内に掬い込む
ものである。

従つて、バケツト２の先端はケース底部６に堆
積した撒物を掻き取ることがないので堆積撒物の
抵抗により変形することなく、またバケツトの上
昇反転後において第１図に示すようなバケツトの
前壁面と前位バケツトの後壁面との間に撒物を挾
圧することもないので、第１図のバケツトB′の如
く変形するおそれがなくなる。

上述の如く、本考案はバケツト内に先端がバケ
ツト開口縁より外方に突出した掻き板を取付ける
ことにより、ケース底部に落下堆積した撒物及び
バケツト間に挾持された撒物によつてバケツトを
変形させるおそれなく、従つてバケツト容量の減
少を防止できるものであり、また、バケツト底部
及びケース隅部に堆積した撒物を該掻き板により
掬い取り、ケース内の撒物残量を減少させること
ができるので、バケツトコンベヤの搬送効率を向
上させると共に堆積撒物による過負荷を防止でき
る等の優れた効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のバケツトを取付けたバケツトコ
ンベヤの正面概略図を示し、第２図は本考案のバ
ケツトを取付けたバケツトコンベヤの正面概略
図、第３図は第２図のＸ−Ｘ線の縦断概略側面図
を示す。 １……コンベヤケース、２……バケツト、７…
…掻き板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. バケツト内に先端がバケツト開口縁より突出し
   た掻き板を設けたバケツトコンベヤ用バケツト。