JPS6222466Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、オートバイのメーターフードに関
する。

オートバイでは、前ホークの上部にヘツドラン
プを前方に向けて装着すると共に前ホークの上部
にスピードメーターや回転計等のメーターが装着
される。このメーターは、直射日光が反射する位
置になると見難くなり、また夜間にヘツドランプ
を点灯して走行しているとき、ヘツドランプの光
が邪魔になつて見難いことがある。さらに、悪路
を走行するような場合、前方の車が跳上げた泥水
がメーターにかかることもあり、この場合も見難
くなる。そして雨水の場合には、ヘツドランプに
雨水が付着すると、ヘツドランプの光が乱反射し
て光度が低下し、前方の視認性が低下することも
ある。

この考案は、かかる問題を解決するように改善
したもので、以下図面に示す本考案の実施例につ
いて説明する。

上方から見て車体前部側に膨出するよう山形状
にカーブして形成された立壁１から、なだらかに
前方に伸びる庇２を設けたフード３を、合成樹脂
等で成形して設ける。このフード３は、メーター
４のブラケツト５にビスで締着するか、第１図に
二点鎖線で示すように、左右に脚片６を設けて、
ヘツドランプ７のホルダー８に連結することによ
り取着される。こうして、フード３の立壁１部分
でメーター４の前面を覆い、庇２部分でヘツドラ
ンプ７の上方を覆う。

つぎに作用について説明する。

フード３の立壁１は、メーター４の前面を覆
い、メーター４より上方まで伸びているので、特
に太陽に向つて走るような場合、メーター４に日
光が当るのを防ぎ、反射によつて、メーター４が
見難くなることを防ぐことができ、また泥水等が
メーター４にかかることも防ぐことができる。フ
ード３の庇２は、ヘツドランプ７の上方から前方
まで伸びているので、夜間においてヘツドランプ
７の点灯時に、運転者にヘツドランプ７の光が入
るのを防ぐことができ、メーター４が見易くな
る。また雨水は庇２に遮ぎられてヘツドランプ７
のレンズへ当ることを少くできるので、光の乱反
射による前方照射光の低下を防ぐことができ、視
認性が悪くなるのを防止することができる。フー
ド３は、全体に、後部が斜め上方になるように反
つているので、走行風が上方に向けて変向される
ことにより、運転者の顔に当る風圧を少くするこ
ともできる。

以上説明したように、この考案は、上方よりみ
て車体前部側に膨出するよう山形状に屈曲した立
壁からなだらかに前方に伸びる庇を有するフード
を設け、該フードの立壁でメーターの前方を覆
い、庇でヘツドランプの上部を覆うようにしたの
で、立壁でメーターに入る日光や泥水を防ぐこと
ができ、したがつてメーターが見易くなると共
に、庇でヘツドランプの光が運転者に入ることが
防がれ、夜間でもメーターが見易くなる。そし
て、ヘツドランプのレンズにかかる雨水も少くで
きるので、光の乱反射が防がれ、前方照度が確保
できて視認性の低下を防ぐことができる。またフ
ードは、全体として、斜め後上方に反つているの
で、走行風を上方に変向でき、運転者の顔に当る
風圧を少くできて疲労を著しく軽減することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示し、第１図は側面図、
第２図は正面図、第３図は分解斜視図である。 １……立壁、２……庇、３……フード、４……
メーター、７……ヘツドランプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上方よりみて車体前部側に膨出するよう山形状
   に屈曲した立壁から前方になだらかに伸びる庇を
   有するフードを設け、該フードの立壁でメーター
   の前方を覆い、庇でヘツドランプの上部を覆うよ
   うにしたことを特徴とするオートバイのメーター
   フード。