JPS62223952A - 陰極線管装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は漂遊磁界を低減させる方法に関するものである
。さらに本発明は陰極線管付近の漂遊磁界を低減させる
装置にも関するものである。

例えば、陰極線管の偏向コイルのような磁界発生用コイ
ル、又は例えば給電装置には不所望な漂遊磁界が発生す
る。これらの漂遊磁界は付近の電気的又は電子的器具の
作動に悪影響を及ぼすことがある。例えば給電ユニット
から出る磁界がディスクステーションにおける隣接する
記録キャリヤディスクの作動を損ねることは立証されて
いる。

磁界が人間や動物に及ぼす影響についての研究から、例
えば陰極線管からの磁界もを害であるとされている。

本発明の目的は磁界発生手段から或る距離の個所におけ
る漂遊磁界を低減させることにある。

本発明による漂遊磁界低減方法は、漂遊磁界発生手段に
供給される電流の時間関数とほぼ同じ時間関数を呈する
電流を前記漂遊磁界発生手段から或る距離の個所に設け
た電流導線に供給して、該電流導線が発生する磁界が少
なくとも該電流導線を越した個所における漂遊磁界発生
領域に関連する漂遊磁界を中和せしめるようにすること
を特徴とする。

さらに本発明は漂遊磁界が陰極線管付近に発生し、該漂
遊磁界が偏向ユニットの偏向コイルから生ずる場合に、
該漂遊磁界を低減させる装置において、前記陰極線管の
近傍に電流導線を配置し、゛該電流導線に漂遊磁界発生
電流の時間関数にほぼ対応する時間関数を呈する電流を
供給するようにしたことを特徴とする漂遊磁界低減用装
置。

本発明の好適例では、前記電流導線を前記陰極線管のフ
ェースプレート正面の上側縁部付近に水平方向に配置す
ると共に前記陰極線管のフェースプレート正面の下側縁
部にも水平方向に配置する。

このようにすると、陰極線管の前方における磁界が高度
に低減された。また、このようにすることの他の特徴は
電流導線を簡単に配置することができると言うことにあ
る。

以下図面につき本発明を説明する。

第１図に示す陰極線管１は慣例のタイプのものである。

この陰極線管１のネック２には偏向ユニット３が設けら
れている。陰極線管１のフェースプレート５の近傍には
漂遊磁界低減用装置導％’ｉ　４を配置する。この電流
導線４はフェースプレート５に取付けるか、又はこのフ
ェースプレートによって支承させることができる。電流
導線４は偏向ユニット３に結合させて、この偏向ユニッ
トのコイル６ａ〜６ｄ　（第３ａ〜３ｄ図）に供給され
る電流とほぼ同じ時間的変化（以後このことを時間関数
と称する）を呈する電流が斯かる電流導線４に供給され
るようにする。電流導線４への給電は随意中間結合器を
介して行なうことができる。第１図に示すように、電流
導線４の区分４ａは陰極線管のフェースプレートの前面
における上側縁部に直接又は極めて近接させて取付け、
また他の区分４ｂは陰極線管のフェースプレートの前面
における下側縁部に直接、又は極めて近接させて取付け
る。電流導線４は第１図に示すように陰極線管のまわり
に１回転させるか、又はループ状に取付けることができ
る。しかし、電流導線４は例えば陰極線管の高い漂遊磁
界又は陰極線管の電気的特性からして所要に応じ管のま
わりに多数回巻くか、又は多数ループで設けることもで
きる。第１図に示すように電流導線ループを設けること
によって、ライン偏向中に偏向ユニットの偏向コイルに
発生する漂遊磁界を極めて有効に低減させることができ
る。

偏向コイルによって偏向ユニ７トに発生される漂遊磁界
及び陰極線管の前面縁部に対し直角の垂直面内に電流導
線によって発生される低減磁界の存在の様子を第２図に
磁力線によって示しである。

ここにＨｄ（ｔ）は偏向磁界を示し、Ｈａ（ｔ）は漂遊
磁界低減用磁界を示す。第２図から明らかなように、偏
向ユニットによって発生される漂遊磁界の強度は偏向コ
イル６ａ、６ｂに最も近い個所で最高となる。

電流導線の水平区分４ａ、４ｂによって発生される磁界
の強度は陰極線管１の正面縁部に隣接する個所にて最高
となる。低減磁界の強度は、陰極線管の前方における垂
直方向の或る距離の個所の低減磁界強度が、その個所に
おける漂遊磁界の大きさとほぼ同程度、即ちＨａ（ｔ）
　＝　−Ｈｄ（ｔ）となるようにする。なお、上述した
個所における漂遊磁界は偏向磁界によるものである。電
流導′！ｆｆＡ４を上述したように配置することによっ
て、低減磁界の強度は偏向ユニットに隣接する個所にお
ける偏向磁界の強度よりも遥かに低く、即ちｌ　Ｈａ（
ｔ）　ｌ　＜　ｌ　Ｈｄ（ｔ）　１とすることができる
。このことは陰極線管の作動にとって極めて重要なこと
であり、これは低減磁界を導入しても偏向磁界には殆ど
悪影響を及ぼさず、陰極線管の通常の作動に低減磁界が
及ぼす影響を全く無視できると言うことを意味する。

第３ａ〜３ｄ図は電流導線４を偏向ユニットに電気的に
結合せると共に電流導線を陰極線管のフェースプレート
５に配置させる例をそれぞれ示したものである。端子７
ａ、　７ｂ、　７ｃ及び７ｄは偏向ユニットの通常の接
続端子を示す。

第３ａ図の例では電流導線４を偏向コイル６ａ、６ｂに
直列に接続すると共にこの電流導線の２つの水平方向の
導線区分４ａ、４ｂをフェースプレート５の上側及び下
側縁部にそれぞれ直接取付けるか、又は極めて接近させ
て取付ける。

第３ｂ図の例では個々の偏向コイルの漂遊磁界を補償す
るために、偏向コイル６ａを上側の水平方向の電流導線
区分４ａに直列に結合させ、かつ偏向コイル６ｂを下側
の水平方向の電流導線区分４ｂに直列に結合させる。

第３ｃ図の例では水平方向の電流導線区分４ａ、４ｂ並
びに垂直方向の電流導線区分４ｃ、４ｄを設け、これら
の導線区分のすべてを陰極線管のフェースプレート５の
縁部に直接、又は極めて接近させて取付ける。この際、
電流導線区分４ａ、４ｂは偏向コイル６ａ、６ｂに直列
に結合させるも、電流導線区分４ａ。

４ｂは偏向コイル６ｃ及び６ｄに直列に結合させる。

第３ｄ図は偏向コイル６ａ、６ｂと電流導線区分４ａ＋
４ｂとの間に制御電流Ｒ８を配置する例を示す。この場
合には電流導線区分４ａ、４ｂをフェースプレート５の
上側及び下側縁部の個所にて複数回、即ち複数ループに
巻回させる。

電流導線４を第３ａ〜３ｄ図につき上述したように配置
することによって、斯かる電流導線には偏向コイル６ａ
、６ｂに流れる電流の時間関数とほぼ一致する時間関数
を呈する電流を供給することができる。

第４図は漂遊磁界低減用電流導線を用いた場合と、用い
ない場合における陰極線管の正面における磁界強度を測
定した特性図である。この特性図における水平軸（横軸
）は陰極線管からの距離（メートル）を示し、また垂直
軸（縦軸）は測定磁界の強度ｎＴ（ナノテスラ）を示す
。上側の特性曲線１０は、漂遊磁界低減用電流導線４を
設けないで陰極線管の正面における垂直方向の磁界強度
をその陰極線管から様々の距離の個所にて測定したもの
であり、下側の特性曲線１２は、漂遊磁界低減用電流導
線４を設けて同じように磁界強度を測定したものである
。

第４図の特性図から明らかなように、漂遊磁界低減用電
流導線４を設けることによって漂遊磁界は十分に低減さ
れる。例えば陰極線管の正面から０．４　ｍ離れた個所
では、従来の陰極線管と電流導線４を設けた陰極線管と
では約１００ｎＴの差がある。なお、本発明による方法
によって測定磁界の強度は前記０．４ｍの距離の個所に
て元の磁界の約１７１０になる。

上述したように、第４図に示した測定値は垂直方向の磁
界（第１図のＹ方向の磁界）強度を測定したものである
。Ｘ方向及びＺ方向（第１図参照）における磁界の低減
も測定した所、これらの方向においても顕著ではないが
、測定磁界の或る程度の低減が観察された。

上述したように、低減磁界はライン偏向磁界から出てい
る漂遊磁界を低減させるのに利用することができる。し
かし、本発明による方法は例えば画像走査から出る他の
漂遊磁界を低減させるのに用いることもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は陰極線管の一例を示す斜視図；第２図は陰極線
管の垂直面における環Ｔ１磁界及び低減磁界の磁力線を
示す説明図； 第３ａ〜３ｄ図は電流導線を陰極線管の偏向コイルに接
続する種々の接続例を示す説明図；第４図は漂遊磁界低
減用電流導線を用いる場合と、用いない場合における陰
極線管の前方における測定磁界強度の特性図である。 １・・・陰極線管　　　　　　２・・・ネック３・・・
偏向ユニット ４・・・漂遊磁界低減用電流導線 ５・・・フェースプレート ６ａ、６ｂ、６ｃ、６ｄ　・・・偏向コイル７ａ、　７
ｂ、　７ｃ、　７ｄ・・・偏向ユニット接続端子８・・
・制御電流源 Ｈａ（ｔ）・・・漂遊磁界低減用磁界 Ｈｄ（ｔ）・・・偏向磁界

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、漂遊磁界発生手段に供給される電流の時間関数とほ
   ぼ同じ時間関数を呈する電流を前記漂遊磁界発生手段か
   ら或る距離の個所に設けた電流導線に供給して、該電流
   導線が発生する磁界が少なくとも該電流導線を越した個
   所における漂遊磁界発生領域に関連する漂遊磁界を中和
   せしめるようにすることを特徴とする漂遊磁界低減方法
   。 ２、漂遊磁界が陰極線管付近に発生し、該漂遊磁界が偏
   向ユニットの偏向コイルから生ずる場合に、該漂遊磁界
   を低減させる装置において、前記陰極線管の近傍に電流
   導線を配置し該電流導線に漂遊磁界発生電流の時間関数
   にほぼ対応する時間関数を呈する電流を供給するように
   したことを特徴とする漂遊磁界低減用装置。 ３、前記電流導線を前記陰極線管のフェースプレート正
   面の上側縁部付近に水平方向に配置すると共に前記陰極
   線管のフェースプレート正面の下側縁部にも水平方向に
   配置したことを特徴とする特許請求の範囲第２項に記載
   の漂遊磁界低減用装置。 ４、前記電流導線を前記陰極線管のフェースプレート正
   面の左側縁部付近に垂直方向に配置すると共に前記陰極
   線管のフェースプレート正面の右側縁部付近にも垂直方
   向に配置したことを特徴とする特許請求の範囲第２又は
   ３項のいずれか一項に記載の漂遊磁界低減用装置。 ５、前記電流導線を前記陰極線管のフェースプレートの
   縁部付近にて１回転させて取付けるようにしたことを特
   徴とする特許請求の範囲第２又は４項のいずれか一項に
   記載の漂遊磁界低減用装置。 ６、前記電流導線を前記陰極線管のフェースプレートの
   縁部付近にて多数巻回して取付けるようにしたことを特
   徴とする特許請求の範囲第２又は４項のいずれか一項に
   記載の漂遊磁界低減用装置。 ７、前記電流導線を前記偏向ユニットの偏向コイルに直
   列に結合させるようにしたことを特徴とする特許請求の
   範囲第２〜６項のいずれか一項に記載の漂遊磁界低減用
   装置。 ８、前記電流導線を電流源に結合させ、該電流源を前記
   偏向ユニットの電流によって制御するようにしたことを
   特徴とする特許請求の範囲第２〜６項のいずれか一項に
   記載の漂遊磁界低減用装置。 ９、フェースプレートに連結されるネックを含む容器を
   具えており、該容器に偏向磁気ヨークを取付けた陰極線
   管において、前記フェースプレートの少なくとも２つの
   対向する縁部に沿って通す導線を設け、該導線を前記陰
   極線管から所定の距離の所における前記偏向ヨークの漂
   遊磁界を低減させる時間関数及び強度を呈する電流で附
   勢し得るようにしたことを特徴とする陰極線管。 １０、前記導線を前記偏向ヨークに電気的に結合させる
   ようにしたことを特徴とする特許請求の範囲第９項に記
   載の陰極線管。