JPS62223382A - 擬革 - Google Patents

擬革

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JPS62223382A
JPS62223382A JP6417386A JP6417386A JPS62223382A JP S62223382 A JPS62223382 A JP S62223382A JP 6417386 A JP6417386 A JP 6417386A JP 6417386 A JP6417386 A JP 6417386A JP S62223382 A JPS62223382 A JP S62223382A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、擬革に関し、更に詳しくは、優れた表面性質
を有する擬革に関する。
(従来の技術) 従来、織布または不織布等の基材シートの面に合成樹脂
層を設けた擬革が広く使用されている。
これらの擬革の樹脂層の表面は、優れた耐汚染性、耐水
性、耐摩耗性、耐粘着性等が要求され、また用途によっ
ては、低い表面摩擦係数が要求される。
このような要求に対しては、樹脂層に滑性やハラ本性等
を与えるシルコーンオイル、ワックス、脂肪酸等の添加
剤を添加する方法が行われている。
(発明が解決しようとしている問題点)上記の如く方法
によれば、ある程度の目的は達成されるが、このような
方法では、樹脂層中に添加した添加剤が経時的に樹脂層
の表面にブリードアウトし、逆により激しい汚染、ブロ
ッキング等の種々の問題を生じるため、添加剤はせいぜ
い数%程度の添加量に限定され、従って、所望の性能を
十分には発揮し得ないものである。
本発明者が、上述の如き従来技術の欠点を解決し、上記
の如き要望に応えるべく鋭意研究の結果、特定の変性剤
を使用して樹脂を変性して擬革の樹脂層を形成するとき
は、上述の如き従来技術の欠点が解決され、且つ表面性
質に優れた擬革が提供できることを知見して本発明を完
成した。
(問題点を解決するための手段) すなわち、本発明は、基材シートおよび該基材シートの
少なくとも一方の面に設けた樹脂層からなり、該樹脂層
が、反応性有機官能基を有するシリコーン化合物と有機
イソシアネートとの反応生成物であって、遊離のイソシ
アネート基を有さない変性剤で変性された樹脂からなる
ことを特徴とする擬革である。
本発明を更に詳細に説明すると、本発明で使用し、本発
明を第1に特徴づける樹脂の変性剤とは、反応性有機官
能基を有するシリコーン化合物と有機イソシアネートと
の反応生成物であり、該反応生成物が分子中に遊離のイ
ソシアネート基を有さないものである。
このような変性剤を得るために使用する反応性有機官能
基を有するシリコーン化合物の好ましい例としては、例
えば下記の如き化合物が挙げられる。
(1)アミノ変性シリコーンオイル (m=1〜lO,n−2〜to、R<H3またはOCH
3)(m−1〜10. n=2〜10. R−CH3ま
たはOCH3)(m=0〜200) (n=2〜10) (分岐点−2〜3、R=低級アルキル基、1= 2〜2
00 、 ts−2〜200 、 n−2〜20G )
(n=1〜200 、 R=低級アルキル基)(2)エ
ポキシ変性シリコーンオイル (n=1〜200) (+o−1〜l01n=2〜10) (n=1〜200) (分岐点−2〜3.R−低級アルキル基、1=  2〜
200  、  m−2〜200  、  n−2〜2
00  )(n−1〜10) (m−1〜10、n=2〜10) (3)アルコール変性シリコーンオイル(n=1〜20
0) (m=1〜10、n=2〜10) (n工0〜200) (1=1〜10、m=10〜200 、 n=1〜5)
CH3CH3CH3 (n=1〜200 、 R=低級アルキル)(4)メル
カプト変性シリコーンオイル(a+−1〜10.n=2
〜10) CH3 (n;2〜10) 0[5i(CH3)2011Si(CH3)3HSC3
H6SiO[5i(CH3)20]s+5i(CH3)
3O[5i(CH3)201nSi(CH3)3(分岐
点−2〜3.R−低級アルキル基。
I= 2〜200 、 rs−2〜200 、n= 2
〜200 )(n=1〜200 、 R=低級アルキル
基)(5)カルボキシル変性シリコーンオイル(m=1
−10、n−2〜10) (n=1〜200) 0[5i(CH3)2011si(CH3)3HOOC
C3HeSiO[Si (CH3)201膿5i(CH
3)31・ Q[5i(CH3)201nSi(CH3)3(分岐点
=2〜3.R−低級アルキル基、・1− 2〜200 
 、  tn−2〜200  、  n−2〜200 
 )(n−1〜200 、 R−低級アルキル基)以上
の如き反応性有機官衡基を有するシリコーン化合物は、
本発明において好ましいシリコーン化合物の例示であっ
て、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、
上述の例示の化合物およびその他のシリコーン化合物は
、現在重版されており、市場から容易に入手し得るもの
であり、いずれも本発明において使用できるものである
本発明において使用し、本発明を第2に特徴づける有機
イソシアネートとは、脂肪族あるいは芳香族化合物中に
少なくとも1個のイソシアネート個を有する化合物であ
って、従来から各種の有機合成やポリウレタン系樹脂の
合成原料として広く使用されている。
これらの公知の有機イソシアネートはいずれも本発明に
おいて有用である。特に好ましい有機イソシアネートを
挙げれば以下の通りである。
フェニルイソシアネート、 0−クロルフェニルイソシアネート、 p−クロルフェニルイソシアネート、 メチルイソシアネート、 エチルイソシアネート、 n−ブチルイソシアネート、 n−プロピルイソシアネート、 トルエン−2,4−ジイソシアネート、4−メトキシ−
1,3−フェニレンジイソシアネート、 4−イソプロピル−1,3−フェニレンジイソシアネー
ト、 4−クロル−1,3−フェニレンジイソシアネート、 4−ブトキシ−1,3−フェニレンジイソシアネート、 2.4−ジイソシアネート−ジフェニルエーテル、 メシチレンジイソシアネート、 4.4−メチレンビス(フェニルイソシアネート)、 シュリレンジイソシアネート、 1.5−ナフタレンジイソシアネート、ベンジジンジイ
ソシアネート、 0−ニトロベンジジンジイソシアネート、4.4−ジイ
ソシアネートジベンジル、1.4−テトラメチレンジイ
ソシアネート、1.6−テトラメチレンジイソシアネー
ト、l、10−デカメチレンジイソシアネート、1.4
−シクロヘキシレンジイソシアネート、キシリレンジイ
ソシアネート、 4.4−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート
)、 1.5−テトラヒドロナフタレンジイソシアネート、 更に、これらの有機イソシアネートと他の化合物との付
加体、例えば、下記構造式のものが挙げられるが、これ
らに限定されない。
x COC)13 本発明で使用する変性剤は、上記の如き反応性有機官能
基を有するシリコーン化合物と上記の如き有機イソシア
ネートとを、遊離のイソシアネート基が残らない官能基
比、すなわち、有機官能基/イソシアネート基の比が1
以上となる官能基比で、有機溶剤および触媒の存在下ま
たは不存在下で、約O〜150℃、好ましくは20〜8
0℃の温度で約10分間〜3時間反応させることによっ
て容易に得ることができる。
上記の変性剤は、その分子量が約5万以下、好ましくは
2万以下のものが好ましく、分子量が約5万を超える高
分子物となると、有機溶剤に対する溶解性が低下したり
、併用する樹脂との相溶性が低下する等の問題が生じる
ので好ましくない。
従ってシリコーン化合物とイソシアネート化合物との両
者が多官部である場合には、いずれか一方または両方の
官能数を予め減じたり、あるいは反応にあたり、両者の
反応当量比をシリコーン化合物が過剰になるように調整
したり、あるいは反応を途中で中断したすして、生成物
の分子量を調整するのが好ましい。
このような変性剤の製造において使用してもよい有機溶
剤は、それぞれの反応原料および生成物に対して不活性
な有機溶剤であればいずれでもよく、例えば、好ましい
有機溶剤としては、メチルエチルケトン、メチル−n−
プロピルケトン、メチルイソブチルケトン、ジエチルケ
トン、ギ酸メチル、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、酢酸メ
チル、酢酸エチル、酢酸ブチル、アセトン、シクロヘキ
サン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、メタノール、
エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、メ
チルセロソルブ、ブチルセロソルブ、セロソルブアセテ
ート、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、
ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、オク
タン、ミネラルスピリット、石油エーテル、ガソリン、
ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロホルム、四塩化
炭素、クロルベンゼン、パークロルエチレン、トリクロ
ルエチレン等が挙げられる。
以上の如くして得られる本発明で使用する変性剤は、有
機溶剤を用いて製造した場合は、有機溶剤から分離して
もよいし、有機溶剤の溶液のままでも使用できる。有機
溶剤から分離した本発明で使用する変性剤は、一般に白
色〜褐色の液状または固体状であり、各種の有機溶剤中
に易溶性である。
以上の如き本発明で使用する変性剤は、各種の分析、例
えば、赤外線吸収スペクトル、元素分析、分子量測定等
によれば、有機イソシアネートのイソシアネート基とシ
リコーン化合物の反応性有機官能基とが付加反応し、例
えば、反応性有機官能基がアミン基である場合には、−
NIC0NH−結合によって、両者が結合し、且つ分子
中に遊離のイソシアネート基を有さない化合物であるこ
とが明らかとなった。
本発明者の詳細な研究によれば、本発明で使用する変性
剤は、それ自体でも被膜形成能を有するが、従来公知の
樹脂に添加して被膜を形成すると、該変性剤が元のシリ
コーン化合物よりも分子量が増大しており、且つ極性基
としてウレタン結合、尿素結合等を有しているため、樹
脂と一体化して相分離を生じることなく、樹脂が木来有
する種々の特性、例えば、溶解性や可撓性等を低下させ
ることなく、樹脂が!8脇層を形成した場合に、それら
の樹脂層の耐熱性や加熱時の非粘着性等を著しく向上さ
せることができることを知見した。
本発明において、上記の変性剤で変性される樹脂として
は、従来公知の各種の樹脂であり、これらのものはいず
れも使用でき、例えば、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリ
デン系樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル/ビニルアルコー
ル共重合系樹脂、アルキッド系樹脂、エポキシ系樹脂、
アクリロニトリル−ブタジェン系樹脂、ポリウレタン系
樹脂、ポリウレア系樹脂、ニトロセルロース系樹脂、ポ
リブチラール系樹脂、ポリエステル系樹脂、シリコーン
系樹脂、メラミン系樹脂、尿素系樹脂、アクリル系樹脂
、ポリアミド系樹脂等が挙げられ、特に好ましいものは
、その構造中に、ウレタン結合や尿素結合等と水素結合
を生じる基を有する樹脂である。これらの樹脂は、いず
れも単独で、も混合物としても使用でき、且つ有機溶剤
中の溶液でも分散液でもよい。
変性剤と樹脂との混合は、いずれの時期、例えば、擬革
の樹脂層形成用塗料の調製時、調製後、樹脂層の形成時
、形成後等いずれの時期でもよい。
本発明の擬革の樹脂層の形成は、前記の変性剤で変性し
た樹脂を前記の如き媒体中に溶解または分散させて塗料
の如き形態で使用するのが好ましい。勿論使用形態は塗
料型に限定されない。例えば、塗料形態の場合には、樹
脂の濃度は、約10〜50重量%程度が好適であり、変
性剤はこれらの樹脂100重量部あたり約1〜100重
量部の。
割合で使用できる。
本発明の擬革の基材シートとしては、従来公知の擬革の
基材シートとして使用されている各種織布、不織布等あ
るいはこれらの基材シートに樹脂を含浸したりその表面
に多孔層を形成したもの等いずれも使用できるものであ
り、本発明においては、このような公知の基材シートの
少なくとも一方の面に前記の如き変性剤と樹脂とからな
る樹脂層を形成する。
上記樹脂層は、いずれの方法で形成してもよく、例えば
、上記変性剤および樹脂を必須成分とする塗料を形成し
、これを基材シートの表面に塗!1または含浸し、乾燥
して樹脂層を形成する方法、これらの塗料を離型紙上に
塗布および乾燥してフィルムを形成し、該フィルムを基
材シートに貼り合わせる方法、変性樹脂からカレンダ一
方法等によりフィルムを形成し、樹脂層を形成する方法
、更には、上記の如き方法で変性前の樹脂により樹脂層
を形成し1次いで前記変性剤の溶液を含浸処理して樹脂
層を上記変性剤で変性する方法等が有用である。これら
の樹脂層はいずれの厚さでもよいが、一般的には約0.
1〜100g、m程度の厚みである。
尚、本発明においては、上記の樹脂層中に従来公知の添
加剤、例えば、着色剤、可塑剤、帯電防止剤、界面活性
剤、老化防止剤、架橋剤等の任意の添加剤が添加できる
のは当然である。
(作用・効果) 以上の如き本発明の擬革は、その樹脂層が、特定の変性
剤で変性されるため、樹脂層の形成は、特定の樹脂に限
定されず、種々の樹脂によって形成可能であり、被変性
樹脂の種類に従って、それらの被変性樹脂の木来有して
いる種々の特性、例えば、強度、可撓性、電気的、化学
的、物理的特性を保持したまま、該樹脂から形成される
樹脂層の表面特性、例えば、耐汚染性、耐水性、耐摩耗
性、耐粘着性、耐熱性等を著しく向上させ、また樹脂層
の摩擦係数を著しく低下させることができる。
また、本発明で使用する変性剤は、その構造中にウレタ
ン結合や尿素結合等の多数の極性基を有しているため、
樹脂層中において変性剤が変性剤同士で、または樹脂と
水素結合等の分子間結合により一体化されているため、
従来技術の添加剤の如く、経時的に添加剤が樹脂層の表
面にブリードし、種々の問題を生じるという欠点が解決
されており、そのため樹脂層中に変性剤を多量に包含さ
せることができ、その結果、より樹脂層の表面性質を改
良することができる。
次に、実施例、使用例および比較例を挙げて本発明を更
に具体的に説明する。尚、文中、部または%とあるのは
重量基準である。
参考例1(変性剤の製造例) トリメチロールプロパン1モルとトリレンジイソシアネ
ート(TDI)3モルとの付加体(コロネートL、日本
ポリウレタン製、N00%12゜5、固形分75%)1
75部を50℃でよくかきまぜながら、この中に下記の
構造を有する末端アミノプロピルポリジメチルシロキサ
ン(分子量2.200)1,320部を徐々に滴下し反
応させる。
■ H3 (nは分子量が2,200になる値である)反応終了後
、酢酸エチルを蒸発させると透明液体状の変性剤(Ml
)1.440部が得られた。
この変性剤の赤外吸収スペクトルによれば、22707
cmの遊離イソシアネート基による吸収は見られず、1
090/amに5i−0−C基による吸収帯を示してい
た。
従って、上記の変性剤の主たる構造は、下記式と推定さ
れる。
参考例2(変性剤の製造例) 下記の構造を有する末端ヒドロキシプロピルポリジメチ
ルシロキサン(分子量980)196部に、フェニルイ
ソシアネート24部を加え60”Cでよくかきまぜて反
応させ透明液状の反応生成物(A)213部が得られた
(nは分子量が980になる値である)次に、ヘキサメ
チレンジイソシアネートと水の付加体(シュラネー)2
4A−100、脂化成製、NC0%23.5)52部を
60℃でよくかきまぜながら、この中に上記の反応生成
物(A)330部を徐々に滴下し反応させ、無色透明の
液状の変性剤(M2)376部が得られた。
この変性剤の赤外吸収スペクトルによれば、2270 
/ c mのTLfaイソシアネート基による吸収は残
っておらず、1090 / c mに5i−0−C基に
よる吸収帯を示していた。
従って、上記の変性剤の主たる構造は、下記式と推定さ
れる。
C0NH(CH2)6NHCO−X 参考例3(変性剤の製造例) 下記の構造を有する末端アミノプロピルポリジメチルシ
ロキサン(分子量1.150)230部に、n−ブチル
アルデヒド15部を加え、80℃でよくかきまぜて反応
させ、生成した水を減圧下に系外に除去しながら3時間
反応させて、透明液状の反応生成物(B)238部が得
られた。
C)130H30H3 I   1 (nは分子量が1,150になる値である)次に、トリ
メチロールプロパン1モルとキシリレンジイソシアネー
ト3モルとの付加体(ターケネートDIION、武田薬
品製、NC0%11゜5、固形分75%)186部を室
温でよくかきまぜながら、この中に上記反応生成物(B
)735部を徐々に滴下し、60℃で反応させた0反応
終了後、酢酸エチルを蒸発させると透明液体状の変性剤
(M3)905部が得られた。
この変性剤の赤外吸収スペクトルによれば、2270 
/ c mの遊離イソシアネート基による吸収は残って
おらず、1090 / c mに5i−0−C基による
吸収帯を示していた。
従って、上記の変性剤の主たる構造は、下記式と推定さ
れる。
参考例4(変性剤の製造例) 2.6−トリレンジイソシアネート35部と酢酸エチル
110部を60℃でよくかきまぜながら、この中に下記
の構造を有する末端メルカプトプロピルポリジメチルシ
ロキサン(分子量1,580)632部を徐々に滴下し
反応させる。
0[5i(CH3)20]n5i(CH3)3(1,m
、nは分子量が1.580になる値である) 反応終了後、酢酸エチルを蒸発させると透明液体状の変
性剤(M4)661部が得られた。
この変性剤の赤外吸収スペクトルによれば、2270 
/ c mの遊離イソシアネート基による吸収は残ッテ
おらず、1090/Cmに5i−0−C基による吸収帯
を示していた。
従って、上記の変性剤の主たる構造は、下記式と推定さ
れる。
(1,m、nは分子量が1.580になる値である) 0[5i(CH3)2011si(CH3)3Y=NH
CO−!9C3HISiO[Si (CH3)201履
5i(CH3)3■ O[5i(CH3)20]n5i(CH3)3参考例5
(変性剤の製造例) フェニルイソシアネート24部と酢酸エチル160部を
、60℃でよくかきまぜながら、この中に下記の構造を
有する末端ヒドロキシプロピルポリジメチルシロキサン
(分子ff12,250)450部を徐々に滴下し反応
させる。
(nは分子量が1.580になる値である)反応終了後
、酢酸エチルを蒸発させると透明液体状の変性剤(M5
)467部が得られた。
この変性剤の赤外吸収スペクトルによれば、2270/
cmの遊離イソシアネート基による吸収は残っておらず
、1090/cmに5i−0−C基による吸収帯を示し
ていた。
従って、上記の変性剤の主たる構造は、下記式と推定さ
れる。
CH30H3CH3 参考例6(樹脂の変性) 末端に水酸基を有する分子量2,000のポリブチレン
アジペー)150部、1,3−ブチレングリコール20
部、トリレンジイソシアネート52部をメチルエチルケ
トン412部中で付加反応させ、粘度200ポイズ/2
0℃のポリウレタン樹脂溶液(固形分35%)を得た。
このポリウレタン樹脂溶液100部に、変性剤(Ml)
5部を加え、変性剤とポリウレタン樹脂とが一体化した
変性樹脂溶液(URI−1)を得た。
参考例7(樹脂の変性) 参考例6における変性剤(Ml)に代えて、変性剤(M
2)を使用し、他は参考例6と同様にして変性樹脂溶液
(URL −2)を得た。
参考例8(樹脂の変性) 参考例6における変性剤(Ml)に代えて、変性剤(M
3)を使用し、他は参考例6と同様にして変性樹脂溶液
(URL −3)を得た。
参考例9(樹脂の変性) 参考例6における変性剤(Ml)に代えて、変性剤(M
4)を使用し、他は参考例6と同様にして変性樹脂溶液
(URI−4)を得た。
参考例10(樹脂の変性) 参考例6における変性剤(Ml)に代えて、変性剤(M
5)を使用し、他は参考例6と同様にして変性樹脂溶液
(URI−5)を得た。
実施例1 織布上に、ポリウレタン系接着剤溶液(レザミンVD−
8025、大日精化工業製)を乾燥時の塗布量がLO/
rrfとなるように塗布および乾燥して擬革用基材シー
トとした。
一方前記変性樹脂溶液UR1−1〜URI−5の夫々を
離型紙上に塗布および乾燥させて夫々5種の約157z
mの厚さのフィルムを形成し、これを上記基材シートに
貼り合わせて本発明の5種の擬革を得た。尚、比較例1
として、上記変性樹脂に変えて、変性前の樹脂溶液を使
用し、また比較例2として、擬革用ポリウレタン樹脂溶
液(固形分30%、レザミンME−88N、大日精化工
業製)を使用し、且つ比較例3としてレザミンME−8
8Nにシリコーンオイル(SH−200、東しシリコー
ン製)5部を添加して同様に擬革を調製した。
上記で得られた擬革の摩擦係数(A)、ハラ水性(B)
、耐ブロッキング性(C)および表面状態(D)は下記
第1表の通りであった。
−11」−ノに− ”    A    B    CD U R1−10,2295°  o   。
U R1−20,1595°  O0 URI−30,1895°  O。
URI−40,2595@  O0 URI−50,23!95@  OO 比較例1  0.62  85°  ×   。
比較例2  0.58  85”   X    O比
較例3  0.23  95”   OX尚、摩擦係数
(gk)は鉄に対する摩擦係数であり、ハラ本性は、 
0接触角であり、耐ブロッキング性は130℃で1時間
エージング後の剥離であり、0は剥離なしを、×は剥離
有りを示す。
表面状態は製造3日後の変化であり、Oは変化なしを、
×は添加物のブリードが有ることを示す。
以上の如く本発明によれば、樹脂層の摩擦係数を著しく
低下させ、かつ良好なハラ水性、耐ブロッキング性1表
面状態を保持することができる。
参考例11(樹脂の変性) 末端に水酸基を有する分子量2,000のポリブチレン
アジペート150部、1,4−ブタンジオール20部、
4.4’−メチレンビス(フェニルイソシアネート)7
5部を、ジメチルホルムアミド286部およびメチルエ
チルケトン286部中で付加反応させ、粘度560ボイ
ズ/20’C!(7)ポリウレタン樹脂溶液(固形分3
5%)を得た。
このポリウレタン樹脂溶液100部に、変性剤(Ml)
5部を加え、変性剤とポリウレタン樹脂とが一体化した
変性樹脂溶液(UR2−1)を得た。
参考例12(樹脂の変性) 参考例11における変性剤(Ml)に代えて、変性剤(
M2)を使用し、他は参考例11と同様にして変性樹脂
溶液(UR2−2)を得た。
参考例13(樹脂の変性) 参考例11における変性剤(Ml)に代えて、変性剤(
M3)を使用し、他は参考例11と同様にして変性樹脂
溶液(UR2−3)を得た。
参考例14(樹脂の変性) 参考例11における変性剤(Ml)に代えて、変性剤(
M4)を使用し、他は参考例11と同様にして変性樹脂
溶液(UR2−4)を得た。
参考例15(樹脂の変性) 参考例11における変性剤(Ml)に代えて、変性剤(
M5)を使用し、他は参考例11と同様にして変性樹脂
溶液(UR2−5)を得た。
実施例2 前記変性樹脂溶液(URI−1−URL−5)(固形分
30%)   、        ioo部コロネート
L (NC0%12.5、固形分75% 日本ポリウレ
タン製)        2部メチルエチルケトン  
      120部上記組成物をナイロンタフタ上に
70〜80g/ゴの割合で塗布し、直ちに乾燥機で乾燥
させて夫々5種の本発明の擬革を得た。尚、比較例とし
て、下記組成物を使用し、他は上記と同様にして比較例
の擬革を調製した。
熱可塑性ウレタンエラストマー溶液(固形分30%、レ
ザミンME−88N、大日精化工業製)100部 コロネートL (N00%12 、5.固形分75% 
日本ポリウレタン製)        2部シリコーン
オイル(SH−200、東しシリコーン)1部 メチルエチルケトン        120部上記で得
られた擬革の耐水圧およびハラ水性を、ドライクリーニ
ングテストの前後で比較したところ、下記第2表の通り
であった。
−mはU藍− ”       A      B      CDU
 R2−113501001210100U R2−2
+320   100    1100   100U
 R2−313301001250100U R2−4
13801001150100U R2−513501
001180100比較例   1380  100 
  850 40〜50上記AおよびBはドライクリー
ニングテスト前の耐水圧(mm)およびハラ水性であり
、上記CおよびDはドライクリーニングテスト3回実施
後の耐水圧(mm)およびハラ水性である。
ドライクリーニングテストは、パークロロエチレン30
0cc中に試験片および鋼球(直径6.4mm)10個
を入れ、125回/min。
の振とう機に15分間かけて行った。
ハラ水性は、試験片に水滴を落とし、完全に水をはじい
ているものをハラ水産100とし、水が完全にしみ込み
んでいるのを0として評価した。
以上の通り本発明によれば、耐久性のある耐水圧とハラ
水性を有する擬革が提供される。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基材シートおよび該基材シートの少なくとも一方
    の面に設けた樹脂層からなり、該樹脂層が、反応性有機
    官能基を有するシリコーン化合物と有機イソシアネート
    との反応生成物であって、遊離のイソシアネート基を有
    さない変性剤で変性された樹脂からなることを特徴とす
    る擬革。
  2. (2)変性剤と樹脂との重量比が1〜100:100で
    ある特許請求の範囲第(1)項に記載の擬革。
  3. (3)変性剤の分子量が5万以下である特許請求の範囲
    第(1)項に記載の擬革。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6905762B1 (en) * 2001-02-13 2005-06-14 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Army Non-aqueous electrolyte solutions comprising additives and non-aqueous electrolyte cells comprising the same

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