JPS6222208Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は棚受け構造に関する。

従来、冷凍、冷蔵シヨーケースにおいては、庫
内に四本の支柱が設けられ、これらの支柱に棚を
支持する受けの穴が加工されており、その穴に棚
受けの部品が挿入され、これに棚を置き、商品を
収容していた。その場合、棚の受けは棚に商品を
載せた状態で商品の外側に４点支持されるのが一
般的である。この４点支持の片側２点が商品より
内側にあつた場合、棚全体に商品が載せられた状
態では問題はないが、支持点の外側にだけ商品が
載せられた状態では棚の商品の無い側がはね上が
り、商品収容上問題となつてしまう。

それ故に本考案の目的は、商品が支持部の外側
に載せられた時にも棚のはね上りを防止する棚受
け構造の提供にある。

以下図面を参照しながら実施例を用いて説明す
る。

第１図は冷凍、冷蔵シヨーケース等における四
本の支柱１に網棚等の棚部品２を支持させた状態
を示している。前部の棚受け構造３は棚部品２の
前端よりも少し後部寄り部分を単に載せ置き支持
するものである。一方、後部の棚受け構造４は棚
部品２の後端部を上下動共に不能なように支持す
るものである。したがつてこの棚部品２は前端部
近傍即ち前部の棚受け構造３よりも前方部分にの
み商品が置かれた場合であつても、後部がはね上
がるというような商品収容上の問題は生じない。

第２図は前部の棚受け構造３の具体例を分解状
態で示している。この前部の棚受け構造３は、支
柱１に形成した多数の穴５のうちの一つにＬ字形
金具６の一端７を、図に二点鎖線で示すように挿
入し、このＬ字形金具６の他端８に、プラスチツ
ク製の棚受け部品９に形成した嵌合溝１１をスラ
イド嵌合させるとともに、その棚受け部品９と一
体の突部１２を穴５にＬ字形金具６の上に重ねて
押し込むことにより、組み立てられる。この結
果、Ｌ字形金具６のガタはなくなる。そして棚受
け部品９の受け面１３に棚部品２を載せ受け支持
する。

一方、第３図は本考案の一実施例である後部の
棚受け構造４を分解状態で示している。この後部
の棚受け構造４を組み立てるには、先ず支柱１に
形成した多数の穴５のうちの一つにＬ字形金具１
４の一端を挿入する。このＬ字形金具１４は、前
部の棚受け構造４におけるＬ字形金具６と同じ形
状・寸法を有したものである。このようなＬ字形
金具１４の他端１６に、プラスチツク製の棚受け
部品１７に形成した嵌合溝１８をスライド嵌合さ
せる。さらにこの棚受け部品１７と一体に形成さ
れた一端の突部２１を穴５にＬ字形金具１４の上
に重ねて嵌入し、その垂直指片２２を支柱１に当
接させる。このとき突部２１はＬ字形金具１４と
ともに、穴５にピツタリと嵌合する寸法に作られ
る。この結果、Ｌ字形金具１４のガタはなくな
る。そしてこの棚受け部品１７に形成した棚受け
溝２３に棚部品２の後部を受け入れる。

この後部の棚受け構造４によると、棚受け部品
１７の垂直指片２２が支柱１に当接することによ
り、棚受け部品１７の上動が阻止されているの
で、棚部品２の後部は棚受け部品１７によつて荷
重を支持される上にはね上がりも阻止される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を使用して棚部品を支持した状
態の斜視図、第２図は前部の棚受け構造の分解斜
視図、第３図は本考案の一実施例としての後部の
棚受け構造の分解斜視図である。 １……支柱、２……棚部品、３……前部の棚受
け構造、４……後部の棚受け構造、５……穴、１
４……Ｌ字形金具、１７……棚受け部品、１８…
…嵌合溝、２１……突部、２３……棚受け溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 支柱に形成した穴にＬ字形金具の一端を挿入
   し、該Ｌ字形金具の他端にプラスチツク製の棚受
   け部品に形成した嵌合溝をスライド嵌合させると
   ともに、該棚受け部品の一部を該支柱の該穴に該
   Ｌ字形金具の上に重ねて嵌入させ、該棚受け部品
   に形成した棚受け溝に棚部品を受け入れるように
   してあることを特徴とする棚受け構造。