JPS62220572A - 蓄熱体の製造方法 - Google Patents

蓄熱体の製造方法

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JPS62220572A
JPS62220572A JP61062256A JP6225686A JPS62220572A JP S62220572 A JPS62220572 A JP S62220572A JP 61062256 A JP61062256 A JP 61062256A JP 6225686 A JP6225686 A JP 6225686A JP S62220572 A JPS62220572 A JP S62220572A
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Kazuo Yamashita
山下 和夫
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は身体採暖装置等に用いる可撓性を有する蓄熱体
に関する。
従来の技術 従来より潜熱を利用する潜熱蓄熱材は単位重量当りの蓄
熱量が大きい、一定温度が得られるなどの利点を有する
ため、コードレスの装身採暖装置に用いる試みが行なわ
れてきた。しかし、潜熱蓄熱材は蓄熱時は液体なので可
撓性はあるが、放熱し固体となると可撓性がなくなる。
さらに温度が低下するにしたがい硬さが増加する。装身
用採暖装置として可撓性の喪失は致命的である。これを
解決するために、蓄熱材が放熱し固化する時その固化物
が大きくならないように、すなわち、小さな粒状体の集
合であるような形またはそれに近い形にすることが考え
られる。これを実現するために、下記のような製造方法
が提案されている。すなわち、多孔質体に蓄熱材を含浸
する方法である。
これにより蓄熱材は固化時、孔の部分にできた粒状体と
、孔と孔とを結ぶ微細部分にできた棒状体とよりなる連
結粒状体となる。しかるに、前記連結部分は微細である
ため外力により容易に破損し、蓄熱体全体の可撓性を維
持することができる。
発明が解決しようどする問題点 前記製造方法により製造した蓄熱体には次のような問題
点があった。すなわち、蓄熱時は蓄熱材は液体であるた
め外圧が加わると、蓄熱材が表面に漏出してくる。これ
が固化するとき、蓄熱材はもはや粒状体として固化でき
ず、連続体として固化する。また、多孔質の孔の大きさ
を制御することは困難で、通常多孔質体には相当大きな
孔又はそれに等価な部分が生じ、これに蓄熱材を含浸し
た場合、固化物は相当大きなかたまりとなる。このよう
な大きな蓄熱材固化物が発生すると、外力に対して容易
に破損しないようになる。すなわち、可撓性を喪失する
という問題点があった。
本発明は前記蓄熱材の大きな固化物が発生しないように
したものである。
問題点を解決するための手段 本発明は上記問題点を解決するために、蓄熱材と硬化し
た時前記蓄熱材を担持する担持物質とを混合した混合物
をもうけ、この混合物を成形した後、前記担持物質を硬
化し蓄熱体固化物を製造し、その後、前記蓄熱体固化物
を包皮材で覆い、接着または融着等の手段により、前記
蓄熱体固化物と前記包皮材とを一体化したものである。
作  用 本発明は前記製造方法のため蓄熱材の大きな固形物が発
生しない。すなわち、蓄熱材とその担持物質とを充分攪
拌混合するため、蓄熱材の粒の周辺は担持材料で覆われ
る。この後、担持材料を硬化するため、蓄熱材の粒同志
がかたまり合って大きな蓄熱材固化物をつくることがな
い。また、蓄熱化固化物と包皮材との間は密着し接着ま
たは融着等の手段により一体化するため空隙が生じない
したがって蓄熱材が蓄熱材固化物と包皮材との間に漏出
することがない。
実施例 以下1本発明の製造方法の一実施例について説明する。
第1図は本発明の製造方法に基づいて造られた蓄熱体1
である。この蓄熱体1は蓄熱材2と担持物質3とで構成
された蓄熱体固形物とその周囲を接着層5を介して設け
られた包皮材6とよりなる。以下、各要素毎に詳述する
本発明において、蓄熱材はパラフィンまたは、塩化カル
シウム・6水塩、硫酸ナトリウム・10水塩、酢酸す)
 IJウム・a水塩などの水和塩形潜熱蓄熱材とその核
形成材とからなる組成物である。
また、必要に応じて増粘剤、安定剤または熱伝導性物質
等を添加混合したものである。担持物質3とは、前記蓄
熱材2と非反応性・非相溶性の物質で硬化後に可撓性を
維持できる物質であり、例えば、シリコーンゴム、ポリ
ウレタン、酢酸ビニールまたは可撓性エポキシ配合樹脂
等であり、必要に応じて充填剤、熱伝導物質あるいは補
強材などを加えたものである。
前記蓄熱材2と前記担持物質3との混合は一般に以下に
記述するごとく行うと、蓄熱材2があ、る箇所にかたま
ることなく担持物質a内に均一に分散させることができ
る。すなわち、前記蓄熱材2の固形物を粉砕し粉末とし
、液状の前記担持物質3と混合する方法である。充分に
混合すると液状の担持物質3は蓄熱材2粒子の周囲を一
様に覆う。
したがって、担持物質3が硬化時に蓄熱材2は担持物質
3中に均一に分散していることになる。
このようにして得られた、蓄熱材2と担持物質3との混
合物を金型等に注入成型した後、担持物質3を硬化させ
る。この硬化は室温または加熱して行なう。加熱して行
う場合、その温度は蓄熱材の融点以下であることが好ま
しい。これは蓄熱材2の融点以上で硬化すると、蓄熱材
2が融解し液状となるため、硬化中に蓄熱材2が移動し
、蓄熱材2同志が集まり、大きな塊りをつくる危険性が
あるからである。このような大きな塊ができると蓄熱材
2は一様に分布せず可撓性を損うことになる。
したがって、硬化を蓄熱材2の固形状態で行なうと蓄熱
材2の移動がなく混合したま\の均一分布状態で担持さ
れる。また、この担持物質3の硬化に先だって真空脱胞
を行なうと空隙の少ない硬化物を得ることができる。こ
のように担持材料3を固化することにより、蓄熱体固化
物4を得る。この蓄熱体固化物の周囲を、あらかじめ担
持物質3と接着または化学反応を行なう物質を塗布した
接着層5を有する包皮材6で覆い、蓄熱体固化物4と包
皮材6との間に空隙が生じないようにして両者を一体化
する。この包皮材6は次の如き働らきをする。すなわち
、蓄熱時に蓄熱材2は融解し液体状態になっているので
移動しやすい。もし包皮材がないか、あるいは包皮材6
の一部が穴あき等の損傷をしていると、蓄熱材≦は容易
に外部に流出する。流出した部分には内部より蓄熱材2
が移動してきてさらに同様に外部に流していく。包皮材
6はこのような蓄熱材の外部漏出を防止するものである
。さらに、本実施例では包皮材6に担持物質3と接着ま
たは化学反応する物質が一様に塗布されているためピン
ホール等の欠かんがなく、この部分から蓄熱材2が流出
することがない。したがって蓄熱材2の漏出に伴なうや
けどや周囲物品の汚損という問題がない。また包皮材6
として、可撓性付与繊維質材料を用いれば、引張り強度
、折シ曲げ強度および衝撃強度などの機械的強度の強い
包皮材を得ることができる。また、担持物質3としてエ
ラストマーを用いれば、可撓性に富み採暖時に異和感の
ない蓄熱体1を得ることができる。
また、前記説明における蓄熱体固化物4と接着または化
学反応する物質として、担持物質3の半硬化状態の物質
を用いると、硬化後指持物質3と包皮材6との結合は一
段と強いものになる。さらに、包皮材6が繊維状物質の
場合は、担持物質3と接着または化学反応する物質を繊
維材料に含浸し一体となし、前記接着層5を兼ね合わせ
たものとしてもよい。
また接着層5は、蓄熱体固化物4側に設けてもよい。
この蓄熱体1を加熱し、蓄熱する方法としては、蓄熱体
1を外部より加熱するか、内部にヒータを挿入しておき
内部、より加熱すればよい。
以下に具体的な一実施例を示す。
I蓄熱材2として粒径l mm以下の酢酸すl−IJウ
ム3水塩(融点58℃)と核形成材とよシなる組成物1
20部と担持物質としてシリコーンゴム5゜部とを室温
で混合攪拌後、金型に注型する。この後、I Torr
で真空脱気した後、45℃で加熱硬化を行なう。このよ
うにして、蓄熱体固化物を得る。また、伸縮性を有する
可撓性ナイロン織布にシリコーンゴムを含浸硬化させ包
皮材を作成する。
この包皮材に接着剤として、前記と同種のシリコ “−
ンゴムを塗布し、これで前記蓄熱体固化物を覆い、シリ
コーンゴムを加熱硬化させる。これにより蓄熱体が得ら
れる。
発明の効果 以上のように本発明の蓄熱体によれば次の効果が得られ
る。すなわち、本発明の蓄熱体は蓄熱材と硬化した時前
記蓄熱材を担持する可撓性担持物質とを混合し、担持物
質を硬化させるため、蓄熱材が担持物質中に一様に分布
しており、一箇所にかたまることがない。したがって上
記方法で得られた蓄熱体は可撓性がある。また、外周に
包皮材が用いられているので引張り、折り曲げあるいは
衝撃等の機械的応力に対して強く、また溶融時に蓄熱材
が外部に漏出することがない。また、担持物質と包皮材
とが結合しているため、両者間に間隙が生じ、そこに蓄
熱材がたまり、蓄熱材の大きな塊が発生し可撓性を損う
ことがない。また、担持材料中に熱伝導物質を加えるこ
とにより熱出力を任意のものとすることが容易にできる
すなわち、本発明の方法で製造された蓄熱体は、熱出力
を任意のものとすることができるとともに、信頼性の高
い可撓性を有する蓄熱体とすることができ、この蓄熱体
を採暖に用いた場合、可撓性を有するので異和感のない
採暖装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の蓄熱体の一実施例の製造方法により製造さ
れた蓄熱体の断面図である。 1・・・・・・蓄熱体、2・・・・・・會熱材、3・・
・・・・担持物質、4・・・・・・蓄熱体固化物、5・
・・・・・接着層、6・・・・・・包皮材。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)蓄熱材と、この蓄熱材を担持する担持物質とから
    なる混合物を成形し、前記担持物質を硬化させ蓄熱体固
    化物を製造する工程と前記蓄熱体硬化物の周囲を包皮材
    で覆い、前記蓄熱体固化物と包皮材とを一体化する工程
    とを含む蓄熱体の製造方法。
  2. (2)担持物質を蓄熱材の融点よりも低い温度で硬化す
    る特許請求の範囲第1項記載の蓄熱体の製造方法。
  3. (3)担持物質として、シリコーンゴム等のエラストマ
    ーを用いる特許請求の範囲第1項記載の蓄熱体の製造方
    法。
  4. (4)包皮材料が伸縮性材料からなる特許請求の範囲第
    1項記載の蓄熱体の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006045492A (ja) * 2004-02-04 2006-02-16 Sk Kaken Co Ltd 蓄熱断熱体

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JP2006045492A (ja) * 2004-02-04 2006-02-16 Sk Kaken Co Ltd 蓄熱断熱体

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