JPS6221951Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車のエンジン等の振動を検出する
振動検知器に関するもので、量産性の向上を図る
ことを目的とする。

従来この種の装置を、第１図イ，ロに示す。同
図において、１は外周を角形状とし、エンジンへ
の取付部２を有するケース、３はケース１にカシ
メられて固定されるベース板７と一体化された出
力取り出し部、４は振動検知用の圧電振動子で、
押え板８と基板５で挟持され、ネジ９で固定され
ている。６は導電部、１０はリード線である。こ
の装置は上述したように圧電振動子４を押え板８
と基板５ではさみ込み、ネジ９で固定している。
そして振動子４の共振周波数_０は圧電振動子４
の自由振動端の長さｌで決るが、この長さｌは押
え板８と基板５によつて圧電振動子４の押え方が
不完全であつたり、押え板８の剛性が不均一であ
つたりすると、実質的な自由端の長さが変動する
など量産上の欠点があつた。

本考案はこのような欠点を除去したもので、以
下にその実施例と共に説明する。

第２図〜第５図において、１１は第１図の７に
相当するベース板で圧電振動子１２の固定用孔１
３を有する。この孔１３には係合孔１３１，１３
２を設けている。１４はマイカー等の絶縁板、１
５，１６は振動子１２の電極となる板状金属片
で、金属片１６の両側には係合孔１３１，１３２
に係合する係合片１６１，１６２を設けている。
１７は押え板、１８は固定用ネジである。

このように構成された実施例において、組立て
に際しては圧電振動子１２はあらかじめ接着剤等
によつて上下に（第５図のように）板状金属片１
５，１６を固定する。なお振動子１２の両側には
金属片１６の係合片１６１，１６２が突出し、こ
の係合片１６１，１６２間で同振動子１２は横方
向に移動しないものとする。これにより金属片１
５，１６から突出する部分が、本来の共振周波数
を決定することになる。

次にベース板１１の固定孔１３には絶縁板１
４，金属片１５，１６を一体化した振動子１２の
順で収容し、押え板１７で押えた状態でネジ１８
を締めつけることにより振動子１２はベース板１
１に一体化される。

この時、金属片１６の係合片１６１，１６２は
固定孔１３に設けた係合孔１３１，１３２に係合
するために振動子１２の横方向のずれが防止でき
る。

なお上記実施例においては係合片１６１，１６
２が金属片１６に設けられているが、金属片１５
に設けるようにしてもよい。

以上実施例により説明したが本考案によれば、
金属片により振動子の実効長が規制できる一方、
金属片に設けた係合片でもつて振動子をベース板
に対し強固に固定でき、振動子自身が寄生振動を
おこすことがない。

【図面の簡単な説明】

第１図イは従来の振動検知器の一部を切欠して
示した側面図、同図ロは同要部の平面図、第２図
は本考案の一実施例における振動検知器の要部の
分解斜視図、第３図はその構成部品の斜視図、第
４図は断面図、第５図は要部の拡大斜視図であ
る。 １１……ベース板、１２……圧電振動子、１３
……固定子、１５，１６……板状金属片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 圧電振動子の一端部を挟持する第１，第２の金
   属片と、上記圧電振動子及び上記第１，第２の金
   属片を収容する孔が形成されたベース板と、上記
   第１，第２の金属片の少なくとも一方に設けられ
   た一対の係合片と、上記ベース板の孔の内壁部に
   形成された一対の係合孔とを有し、上記金属片の
   一対の係合片により上記圧電振動子を位置規制す
   るとともに、上記一対の係合片を上記ベース板の
   一対の係合孔に係合させて上記金属片を位置規制
   してなる振動検知器。