JPS62218620A - 排気タ−ボ過給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、エンジンの排気ガスによってタービンを駆動
し、このタービン出力でブロアを駆動して吸気を加圧す
るようにした排気ターボ過給装置、とりイつけ、左、右
バンクを備えたＶ型エンジンの排気ターボ過給装置に関
するものである。

［従来技術］ 従来より、左、右バンクで一つの排気ターボ過給機を共
用した排気ターボ過給機付Ｖ型エンジンは公知である（
特開昭５８−２２２９５９号公報参照）。

また、多気筒エンジンにおいて、点火順序の連続しない
気筒の排気通路を集合させ、各気筒から排出される排気
ガスの脈動を干渉させることなしに、排気ターボ過給機
のタービンのスクロールに独立させて流入させ、可及的
にタービン出力の向上を図るようにした排気ターボ過給
装置ら従来公知である。

かかる考え方は、上記の如き排気ターボ過給機付Ｖ型エ
ンジンにも適用することができる。

即ち、よく知られているように、Ｖ型エンジンでは、奇
数気筒が一つのバンクに、偶数気筒がいま一つのバンク
に振り分けられ、また点火順序は、第１気筒、第２気筒
といったように、左、右バンクが交互となっているため
、各バンクごとに各気筒の排気通路を集合させ、各排気
集合通路を独立させたままタービンの各分割スクロール
に連結すれば、各気筒の排気ガスの脈動を相殺させるこ
とになしにタービンを駆動することができ、それだけ高
いタービン出力を得ることができる。

しかして、左、右バンクで一つの排気ターボ過給機を共
用する場合に、左、右バンクから等距離の位置に排気タ
ーボ過給機を配置することは、エンジンの出力軸やこれ
によって駆動される補機等の干渉があってレイアウト上
きわめて困難であり、いずれか一方のバンクに片寄せて
配置したいという要求がある。しかしながら、かかる片
側配置では、左、右バンクでタービンに至る排気通路長
が大きく異なってしまい、その結果タービン迄の所謂排
気ボリュームに大きな差が生じ、左、右バンク間で排圧
差が生じて、充填効率、掃気性等でアンバランスを生じ
、滑らかな出力が得られなくなるといった問題を惹起す
る。

［発明の目的］ 本発明の目的は、Ｖ型エンジンにおいて、共用すべき排
気ターボ過給機を一方のバンク側に片寄せて配置した場
合に問題となる左、右バンクでの排圧アンバランスを解
消することができる排気ターボ過給装置を提供すること
である。

［発明の構成］ このため、本発明は、■型エンジンを構成する左、右バ
ンクの各気筒の通路を各バンクごとに集合させ、集合さ
せた各排気通路は相互に独立を保って排気ターボ過給機
のタービンに連結したエンジンの排気装置において、上
記排気ターボ過給機を一方のバンク側に片寄せて配置す
るとともに、他方のバンクの集合排気通路に対して設け
るウェストゲート通路の上流端は、上記一方のバンクの
集合排気通路に対して設けるウェストゲート通路の上流
端より排気ターボ過給機に関してより上流側に設けたこ
とを特徴としている。

［発明の効果コ 本発明によれば、最高過給圧を制御するために設けられ
るウェストゲート通路を有効に利用することによって、
左、右バンク間での排圧のアンバランスを可及的に解消
することができ、したがって、エンジン性能を悪化させ
ることなしに、共用する排気ターボ過給機を一方のバン
ク側に配置することができるので、エンジン廻りのレイ
アウトの自由度を大幅に向上することができる。

［実施例］ 以下、本発明の実施例について具体的に説明する。

図面に示すように、Ｖ型エンジンＶＥは、奇数気筒＃Ｉ
、＃３．＃５よりなる右バンクＲＢと、偶数気筒＃２．
＃４．＃６よりなる左バンクＬＢからなるＶ型６気筒エ
ンジンとして構成されており、点火順序は、気筒番号順
＃１．＃２．・・・、＃６に設定されている。

かかる点火順序の設定の結果、右バンクＲＢ。

左バンクＬＢは、夫々点火順序の連続しない気筒で構成
されることになり、右バンクＲＢの各気筒＃１．＃３．
＃５の各排気通路１，３．５はこれらを順次に集合させ
て第１集合排気通路７とし、左バンクＬＢの各気筒＃２
．＃４．＃６の各排気通路２，４．６はこれらを順次に
集合させて第２集合排気通路８として構成する。

一方、図示の例では、上記Ｖ型エンジンＶＥの左バンク
ＬＢ側に排気ターボ過給機９を配置する。

排気ターボ過給機９は、よく知られているように、排気
ガスによって駆動されるタービンｌＯと、このタービン
１０の出力軸１１を介してタービン１０により駆動され
るブロア１２とからなり、ブロア１２により吸入空気を
加圧して各気筒に供給する。

上記タービンｌＯの排気ガスの流入側は、隔壁１０ａに
よって相互に仕切られた第１．第２のスクロールｌｏｂ
、１０ｃとして形成され、これら第１、第２スクロール
ｊｏｂ、ＩＯｃには、前記第１゜第２集合排気通路７．
８を夫々相互に独立を保持したまま連結する。

この場合、図面に示すように、第１集合排気通路７の通
路径φｄ１は第２集合排気通路８の通路径φＤに比して
絞り込み、通路長としては相当に長くなる第１集合排気
通路７の排気ボリューム（タービン１０に至る）と通路
長の短い第２集合排気通路８の排気ボリュームとが、排
気温度や排圧低下等の面でみて実質的に等しくなるよう
に設定する。

そのうえ、右バンクＲＢの各気筒＃１．＃３゜＃５の各
排気通路１，３．５の上流からは、各々分岐通路１３，
１４．１５を分岐させて設け、これら３つの分岐通路１
３，１４．１５を共通に集合させて右バンク用の第１ウ
ェストゲート通路１６を形成し、この第１ウェストゲー
ト通路１６の最上流部には、排圧が予め定めた設定圧に
達したときに開く第１ウエストゲートバルブ１７を設定
している。この第１ウェストゲート通路１６の通路径φ
ｄ、は、第２集合排気通路８と第１集合排気通路７との
通路径差（φＤ−φｄ、）にほぼ等しく設定し、第１ウ
ェストゲート通路１６の下流端はいうまでもなくタービ
ンＩＯ下流の共通排気通路Ｉ８に連通させる。

一方、第２集合排気通路８に対して設けるウェストゲー
ト通路１９（以下、第２ウェストゲート通路１９という
）は、タービンＩＯを迂回するようにタービンハウジン
グ２０内に設けられており、第２ウェストゲート通路１
９の最上流部には、第２のウェストゲートバルブ２１を
設置している。

この第２のウェストゲートバルブ２１の開弁圧は、第１
ウエストゲートバルブ１７の開弁圧にほぼ等しく設定す
る。上記のように、第１１第２ウエストゲートバルブ１
７．２１の開弁圧を等しく設定しておけば、少なくとも
、これら第１．第２ウェストゲートバルブ１７．２１が
開かれた以降は、設定開弁圧で第１．第２集合排気通路
７．８の排圧が安定することになる。

上記の排気系構造とすれば、排気ターボ過給機９を一方
のバンク側に片寄せて配置した場合にも、この配置に伴
う左、右バンクの排気ボリューム差を実質的に解消する
ことができ、左、右バンク間の排圧差を実質的に無視す
ることができる。

なお、上記の実施例によれば、右バンクＲＢの各気筒の
排気通路から分岐通路をいきなり分岐させて形成して、
これら分岐通路を集合させて第１ウェストゲート通路Ｉ
６を形成したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、タービン１０に関して第２ウェストゲート通路Ｉ９
の上流端（具体的には、第２ウエストゲートバルブ２！
の位置）より十分上流に第１ウェストゲート通路１６の
上流端（具体的には、第１ウエストゲートバルブ１７の
位置）を設定するようにすれば、第１．第２集合排気通
路７．８の排圧をほぼ同等に維持することが可能となる
。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例にかかる排気ターボ過給装置の全
体概略説明図である。 ＬＢ、ＲＢ・・・左、右バンク、　＃ｌ〜＃６・・・気
筒、　７．訃・・第１．第２集合排気通路、　９・・・
排気ターボ過給機、　　１０・・・タービン、　　１６
・・・第１ウェストゲート通路、　　１９・・・第２ウ
ェストゲート通路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）Ｖ型エンジンを構成する左、右バンクの各気筒の
   通路を各バンクごとに集合させ、集合させた各排気通路
   は相互に独立を保って排気ターボ過給機のタービンに連
   結したエンジンの排気装置において、 上記排気ターボ過給機を一方のバンク側に片寄せて配置
   するとともに、他方のバンクの集合排気通路に対して設
   けるウェストゲート通路の上流端は、上記一方のバンク
   の集合排気通路に対して設けるウェストゲート通路の上
   流端より排気ターボ過給機に関してより上流側に設けた
   ことを特徴とする排気ターボ過給装置。