JPS62218382A - エレベ−タの端階安全装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はエレベータに用いられる端階安全装置に関し、
特に、減速指令の検出段数を変えずに小形にして軽量な
端階安全装置に関する。

〔従来の技術〕

一般に、エレベータ等の移動体では、有限長の移動路の
両端では安全性を維持するため移動速度に制限をつける
ことが行なわれる。

第３図、第４図により従来のエレベータの端階安全装置
を説明する。

第３図は従来のエレベータの端階安全装置を示す昇降路
断面図で１図中、１はエレベータのかごから成る昇降体
で、２はこの昇降体１が移動する案内レール、３は昇降
体１に装着されたローラガイドシューから成る案内装置
である４は昇降路の両端階付近に各々配置されたカムか
らなる作動体で、案内レール２から突設された複数本支
持腕５に装着され、一端が他端よりも案内レール２に接
近するように配設されている。６は昇降体１に固定され
た端階安全装置で、６ａは一端が軸６ｂに固定された他
端には転輪６Ｃを枢持した腕で、転輪６Ｃのみが作動体
４に当接するようになっている。

第４図は昇降体１に固定された端階安全装置６の斜視構
造図で、昇降体１は案内レール２に案内されて昇降し、
昇降体１が昇降路の中間部を昇降しているときは、端階
安全装置！６の腕６ａは第４図に示すように下型してい
る。今、昇降体ｌが第３図の状態で上昇すると、昇降体
１の上昇に従って端階安全装置６の転輪６Ｃが作動体４
に当接するので腕６ａを介して軸６ｂが時計方向へ回動
される。これによって、軸６ｂと一体の円板７に装着れ
たカム８Ｕが順次１回動してカムスイッチ９Ｕの接点を
順次、開路する。この作動装置６の接点が動作すること
によって、昇降体１の位置が検出されて適宜な減速指令
が発せられて昇降体１が制御される。

第５図、端階安全装置６内のカムスイッチ９の動作を説
明する電気制御回路で、昇降体１の上昇。

あるいは、下降に対応して、端階安全装置６内のカムス
イッチ９の接点群ＳＤＳ　１２〜ＳＤＳ　１（奇数接点
が上昇運転減速用、偶数接点が下降運転減速用）が順次
、開路するのに伴って減速用ノツチリレー２５Ｆ〜２０
Ｆが動作する０例えば。

定格速度毎分９０ｍのエレベータの上昇運転減速であれ
ば、カムスイッチ９の接点５ＤＳ１１が開路して減速用
ノツチリレー２５Ｆを消磁させ、毎分９０ｍから毎分７
５ｍに減速し、以下、減速用ノツチリレー２４Ｆ〜２０
Ｆは各々に対応した減速速度毎分６０，４５，３０．１
５ｍの減速指令が発せられる。

第６図は第５図の動作を説明する特性線図で。

図中、ａ−ｆ点が各々の減速速度に対応した減速指令点
である。従って、端階安全装置６内のカムスイッチ９の
検出段数が多いほど、より確実にして、且つ、滑らかな
減速指令を得られることは言うまでもない。

尚、この種の端階安全装置には、特公昭５８−６６６９
号、同昭５８−１３４６９号、同昭５９−８６２６号公
報が挙げられる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

前述のように１１、検出段数が多いほど、より確実にし
て、且つ、滑らかな減速指令を得られるものの、反面、
このため、端階安全装置６が大形になって製作費がかさ
むという欠点があり、装置の大形化に伴って昇降体１上
の各種の器具配置計画上難儀するという問題もあった。

また、腕６ａに加わる質量が大きくなることによって、
特に、高速エレベータでは１作動体４に転輪６Ｃが当接
する１時の機械的衝突音が大きくなるという欠点もあっ
た。そして、質量の大きい腕６ａを回動させるには作動
体４の強化が必要となり、作動体４の製作及び据付に多
くの資材と労力を要するという欠点もあった。

本発明の目的は減速指令の検出段数を変えずに小形にし
て軽量なエレベータの端階安全装置を提供することにあ
る。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、エレベータのかごから成る
昇降体に減速指令用カムスイッチから成る端階安全装置
を配置して、前段、中段、後段域の減速指令を発生させ
、一方、昇降路の両端階付近には、端階安全装置とは別
に減速指令を発生する切換保持形スイッチを各々複数個
配置して、減速指令用カムスイッチから成る端階安全装
置の減速指令の間欠減速指令を切換保持形スイッチで行
ない、交互に減速指令を発生させることにより達成され
る。

〔作用〕

端階安全装置と切換保持形スイッチを用いて、エレベー
タ昇降体の減速指令を、交互に９間欠的に発生させ、結
果的には、減速指令の検出段数を変えずに端階安全装置
の小形・軽量化を目指す。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を第１図により説明する。

第１図は本発明の一実施例を示すエレベータの端階安全
装置の昇降路断面図で１図中、１はエレベータのかごか
ら成る昇降体で、２はこの昇降体１が移動する案内レー
ル、３は昇降体１に装着されたローラガイドシューから
成る案内装置である。

４は昇降路の両端階付近に各々配置されたカムからなる
作動体で、案内ルール２から突設された複数本の支持腕
５に装着され、一端が他端よりも案内レール２に接近す
るように配設されている。６は昇降体ｌに固定された端
階安全装置で、６ａは、一端が軸６ｂに固定され他端に
は転輪６Ｃを枢持した腕で、転輪６Ｃのみが作動体４に
当接することによって腕６ａを介して軸６ｂが回動され
る。

一方、昇降路の両端階付近に各々複数個配置された切換
保持形スイッチ１０は、昇降体ｌに配置した作動体１１
によって動作し、この作動体１１が通過することによっ
て内部の接点状態（図示せず）を保持するものであり、
端階安全装置６とは別に減速指令を発生する。

今、昇降体１が第１図の状態で上昇すると、昇降体１に
配置した作動体１１が昇降路の端階付近に配置された切
換保持形スイッチ１０Ｕ１を通過することによって、内
部の接点を切換保持して第一の減速指令で第５図に示す
減速用ノツチリレー２５Ｆが動作する。更に、昇降体１
の上昇に従って端階安全装置６の転輪６Ｃが作動体４に
当接するので、腕６ａを介して軸６ｂが回動される。こ
れによって軸６ｂと一体の端階安全装置ｉ！！６内の円
板７（以下図示せず。第３図による。）に装着されたカ
ム８Ｕが回動して、カムスイッチ９Ｕの接点を開き、第
二の減速指令で減速用ノツチリレー２４Ｆが動作する。

そして、更に次には昇降路の端階付近に配置された切換
保持形スイッチ１０υ２の接点を切換保持して第三の減
速指令で減速用ノツチリレー２３Ｆが動作する。以降は
、この両者の交互、且つ１間欠的な繰返しによって昇降
体１の位置が検出されて適宜な減速指令が発せられて昇
降体１が制御される。

第２回（ａ）、（ｂ）は本実施例で使用する切換保持形
スイッチ１０の動作説明図で、１２はリードスイッチ、
１３は補助マグネット、１１はかと（第２図では図示省
略）と一体的な作動体マグネットである。切換保持形ス
イッチ１０は、リードスイッチ１２と補助マグネット１
３とを非磁性容器内に封入して構成される。この切換保
持形スイッチ１０に作動体マグネット１１が接近するこ
とによって生じる磁束の変化を利用してリードスイッチ
１２を動作させる。

第２図（ａ）に於いて、作動体マグネット１１が下方よ
り上昇してきた図示位置まで達すると。

補助マグネット１３のＳ極と作動体マグネット１１のＮ
極とが対向する。この場合１図示のように、リードスイ
ッチ１２内を通る磁束はほぼ零に近くなり、リードスイ
ッチ１２は開く０作動体マグネット１１が図示位置より
更に上方に遠ざかると、補助マグネット１３による磁束
がリードスイッチ１２内を通るようになるが、しかし、
補助マグネット１３による磁束のみでは、リードスイッ
チ１２を動作させることができず、リードスイッチ１２
は開放状態を維持する。

次に、第２図（ｂ）に於いて、作動体マグネット１１が
下降してきて図示位置まで来ると、（ａ）の開放状態を
経過した後、補助マグネット１３のＮ極と作動体マグネ
ット１１のＮ極とが対向し、補助マグネット１３によっ
て生じる磁束と作動体マグネット１１によって生じる磁
束とが重畳されて、リードスイッチ１２を通過してＳ極
に入り。

これにより、リードスイッチ１２の接点は閉じる。

作動体マグネット１１が図示位置より更に下方位置へ遠
ざかると、リードスイッチ１２を通る磁束は、補助マグ
ネット１３によって生じる磁束のみとなるが、リードス
イッチ１２を形成している磁性材料の残留保持力特性に
より、リードスイッチ１２を形成している磁性材料の残
留保持力特性により、リードスイッチ１２は閉じた状態
を保持する。

本発明によれば、エレベータの端階安全装置をかご上、
及び、昇降路の両端階付近へ分割配置して相互に間欠的
な減速指令を発生させることにより、減速指令の検出段
数を変えることなく、かご上に配置される端階安全装置
を小形・軽量化することができ、また、昇降路の両端階
付近へ配置される切換保持詩形スイッチの切換・保持は
マグネットの吸引・反発力による非接触であるから機械
的な衝突音は一切なく、殆んど無音化できるという効果
がある。しかも、切換保持形スイッチについては保守・
点検業務も一切必要なくなるという効果もある。

尚、本実施例では、かご上の端階安全装置と昇降路の切
換保持形スイッチの減速指令を相互に間欠的に発生させ
るようにしたが、例えば、減速指令の前段検出を端階安
全装置で、後段検出を切換保持形スイッチで行なっても
或いはこの逆の構成であっても同一の目的及び効果を得
られる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、エレベータのかごから成る昇降体の端
階安全装置を減速指令の検出段数を変えることなく、小
形・軽量化することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例のエレベータの端階安全装置
を示す昇降路断面図、第２図は本発明の切換保持形スイ
ッチの動作説明図、第３図は従来のエレベータの端階安
全装置を示す昇降路断面図、第４図は従来のエレベータ
の端階安全装置の斜視図、第５図は端階安全装置内のカ
ムスイッチの電気制御回路、第６図は第５図の特性線図
である。 ■・・・昇降体。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、非磁性容器内にリードスイッチと補助マグネットを
   封入した切換保持形スイッチと、作動体マグネットとか
   ら成るものにおいて、 前記切換保持形スイッチを昇降路の両端階付近に各々複
   数個配置させ、一方、前記作動体マグネットはエレベー
   タ乗りかごの一部に配置させて、前記作動体マグネット
   が前記切換保持形スイッチと対向して通過することによ
   つて、前記リードスイッチの接点を常開・常閉接点のど
   ちらか一方に保持して減速指令を発生させることを特徴
   とするエレベータの端階安全装置。 ２、特許請求の範囲第１項において、 前記昇降路内の両端階付近に配置した前記切換保持形ス
   イッチとは別に、前記エレベータ乗りかごの一部に取付
   けられて減速指令を発生する減速指令用カムスイッチと
   、これに係合して前記昇降路に取付けられた減速用作動
   体を設け、前記切換保持形スイッチと共に減速指令を発
   生させることを特徴とするエレベータの端階安全装置。 ３、特許請求の範囲第２項において、前記切換保持形ス
   イッチと前記減速指令用カムスイッチとから発生される
   減速指令は、各々のスイッチから交互に且つ間欠的に発
   生させることを特徴とするエレベータの端階安全装置。 ４、特許請求の範囲第２項において、減速指令の前段階
   指令検出を前記切換保持形スイッチで行ない、後段階指
   令検出を前記減速指令用カムスイッチで行なうことを特
   徴とするエレベータの端階安全装置。 ５、特許請求の範囲第２項において、減速指令の前段階
   指令検出を前記減速指令用カムスイッチで行ない、後段
   階指令検出を前記切換保持形スイッチで行なうことを特
   徴とするエレベータの端階安全装置。