JPS6221786Y2 - - Google Patents

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JPS6221786Y2
JPS6221786Y2 JP11164981U JP11164981U JPS6221786Y2 JP S6221786 Y2 JPS6221786 Y2 JP S6221786Y2 JP 11164981 U JP11164981 U JP 11164981U JP 11164981 U JP11164981 U JP 11164981U JP S6221786 Y2 JPS6221786 Y2 JP S6221786Y2
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rust
paper
rotor
disc
rust preventive
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車等車両用のデイスクブレーキに
おけるデイスクロータの防錆装置に関する。
例えば新しく製造された自動車は、ユーザーの
手に渡るまで配車センターや埠頭等にプールさ
れ、また貨車や船等により輸送されるが、その
間、長時間にわたつて実質上運転走行が行なわれ
ない状態に置かれるため、特にデイスクブレーキ
を使用している自動車においてはデイスクロータ
に発錆し、実際の運転走行開始の際に制動作用に
悪影響をおよぼすことがある。デイスクロータは
制動時に摩擦パツドの間に強圧され摩擦作用を受
けるものであるから、その表面には防錆処理をほ
どこし難く、従来はほとんど何の対応もされてい
ないのが実情であつた。
そこで本出願人は実願昭56−81079号におい
て、長期間にわたつて運転走行が行なわれない状
態でもデイスクロータ表面に殆んど発錆させず、
また取外しを極めて簡単に行うことのできる、防
錆紙と可撓性管状カバーとから構成されるデイス
クロータ防錆装置を提供した。
ところで、新しく製造された自動車を例えばモ
ータ・プール内での移動等で走行させた後、そこ
で、再度長期間にわたつて実質上運転走行が行な
われない状態に置く場合もまれにあるが、この場
合、上記デイスクロータ防錆装置においては、か
かる走行中に防錆紙がデイスクロータの熱乃至こ
れとの摩擦熱等により高温となり、これにより場
合によつては焦げたり燃え出す可能性もあること
が判明した。
従つて本考案の目的は長時間にわたつて走行さ
せないままにしておいても殆んど発錆させず、ま
た取外しが極めて簡単であると同時に走行で高温
となつても発火することのないデイスクロータ防
錆装置を提供することにある。
本考案は、気化性防錆剤を塗布した防錆紙をア
クスルシヤフトに取り付けたデイスクロータに対
面して配置するとともに、可撓性管状カバーの両
端開口部を収縮可能に形成し、その可撓性管状カ
バーを前記防錆紙外側からデイスクロータに被せ
ることによつて防錆紙から発せられる気化防錆剤
をカバー内に封じ込めてなる車両用デイスクブレ
ーキのデイスクロータ防錆装置に於て、防錆紙の
少なくともデイスクロータに対面する面に難燃性
層を設けたことを特徴とするものである。
以下添附図面に示されている実施例により本考
案を更に詳細に説明する。
第1図は本考案のデイスクロータ防錆装置を取
り付けたデイスクブレーキの一例を示しており、
図中1はハウジングを示し、このハウジングは懸
架装置(図示せず)を介して車体側部材に結合さ
れている。ハウジング1はアクスルシヤフト2の
先端部を軸受しており、ハブ3にはタイヤ支持用
のデイスクホイール4が一般的な方法により結合
されている。従つてアクスルシヤフト2の回転は
ハブ3に伝達され、更にデイスクホイール4に伝
達されてタイヤの回転駆動をもたらす。
上記のアクスルシヤフト2の先端にはデイスク
ロータ5が固定的に取り付けてあり、このデイス
クロータはキヤリパ6と共にデイスクブレーキを
構成している。キヤリパ6は自動車ハウジング1
に取り付けられており、その摩擦パツド7,8は
デイスクロータ5を挟んで設けてある。
本考案は上記デイスクロータ5の発錆を防止す
るために、まず気化性防錆剤(例えばジシクロヘ
キシルアンモニウムナイトライト、ジイソプロピ
ルアンモニウムナイトライト、ジシクロヘキシル
アンモニウムカーボネート)を塗布してある防錆
紙9を使用するものであつて、かかる防錆紙9は
第1図に示すようにデイスクロータ5の両側面に
対面して設けられるのであるが、その取付、取外
及び保持に便利なように、第2図に示すような形
状になされている。即ち、図示のように、相対向
する半円状の2つの板体部分9a,9bを有して
おり、両部分はその周縁部の1個所においてブリ
ツジ片9cによつて結合されている。両部分9
a,9b共、その中央部に切欠9a′及び9b′をそ
れぞれ有しており、切欠9a′はデイスクロータ5
の右側のハウジング部分に適合する形状を有し、
同様に切欠9b′は左側のハウジング部分に適合す
る形状を有している。その場合、例えば切欠9
b′は半円よりいくぶん大きな形状を有しているの
で左側ハウジング部分に嵌めた際そこに引つ掛か
るように作用し、その結果防錆紙の保持作用がも
たらされるとともにブリツジ片9cは可撓性管状
カバー10を取付けた際カバー10を直接デイス
クロータに接触させずデイスクロータが回転して
もカバー10が破損しない効果をもつている。も
ちろん、両方の切欠をそのように構成して防錆紙
の保持作用もたらすようにしてもよい。また、図
示のように部分9bにはブリツジ片9bの両脇に
取つ手部9bが設けてあり、防錆紙の取り外しが
容易になるようになされている。
この防錆紙9はその少なくともデイスクロータ
に対面する面に難燃性層が設けられており、自動
車の走行・制動時におけるデイスクロータ5と摩
擦パツド7,8との摩擦熱によつてロータが過熱
状態となりさらにこのロータ5と防錆紙9との接
触摩擦によつて焦げ付いたり発火するのを防止す
るようになされている。即ち、例えば第4−1図
に示す防錆紙9は、クラフト紙等の基材層91に
難燃紙等を用いた難燃性層92を積層しこれに気
化性防錆剤93を塗付してなり、難燃性層92を
デイスクロータ5に対面して使用するものであ
る。また同様に第4−2図には基材層91と難燃
性層92との間に防錆剤93を挾んでなる場合、
第4−3図には難燃性層92,92間に防錆剤9
3を挾んでなる場合、及び第4−4図には基材層
91に防錆剤93を塗付しさらにこれに難燃性層
92を積層しその上に又防錆剤93を塗付してな
る防錆紙9が示されている。このように防錆紙9
は多種多様の構成をとり得るが、いずれもその難
燃性層92をデイスクロータに対面して使用す
る。この場合、もちろん基材層91に難燃化剤を
含浸せしめて難燃性層92とすることもできる。
尚、付言すればデイスクロータ5と防錆紙9と
の摩擦熱の発生を防止する意味で、両者間に四弗
化エチレンシート等の滑性効果の優れたシートを
挾持せしめてもよく、或は防錆紙9自体をこの種
の性質を有するシートから構成することも有利で
ある。
また本考案による防錆装置は可撓性筒状カバー
10を有しており、このカバーは例えばポリエチ
レンシートにて製作され、第3図に示すようにそ
の両端開口は例えば輪ゴム10a,10bを入れ
ることによつて収縮可能になされている。カバー
10には使用の際に下側となる部分に水抜き穴1
0cが設けてあり浸入水を排除するようになされ
ている。
上記の構成を有する本考案のデイスクロータ防
錆装置は、デイスクホイール4をハブ3に取り付
ける前に、まず防錆紙9がキヤリパ6に対して反
対方向からデイスクロータ5を挾んで差し込ま
れ、その際取つ手部9dは、例えば右側のハウジ
ング部分に装着されたダストカバー11方向へ折
り曲げられ、更にダストカバーの縁部を巻いて折
り曲げられる。次いで、可撓性筒状カバー10が
被せられる。このカバーは両端開口が収縮可能と
なされているため、被着時にカバーシートが引つ
張られて防錆紙の取つ手部9dをダストカバー1
1に押し付け防錆紙9を所定位置に保持するよう
に作用すると共に、カバーの開口縁部はそれぞれ
に対向する部材に密接してデイスクロータ5の周
囲にほぼ密閉した空間を作る。このように密閉し
た空間内には防錆紙9から出る気化防錆剤の雰囲
気が形成されデイスクロータ5の発錆を防止す
る。
上記の防錆装置は実用的運転走行を行うに際し
ては取り外される。取り外しは、デイスクホイー
ルの内側から手を入れ、まず可撓性筒状カバー1
0を引きちぎつて外し、次いで露呈した取つ手9
dを引つ張つて防錆紙9の取り外しを行う。
試験結果によれば、本考案の防錆装置を取り付
けた場合、長時間の放置にもかかわらず、デイス
クロータの発錆は見られないと同時にモータ・プ
ール内移動等の走行にもかかわらず防錆紙が発火
する等の障害は発生しなかつた。
本考案の防錆装置は新車のみならず、長期間運
転されない中古車センター等の自動車に取り付け
てもよいことは勿論である。
上記のように、本考案によれば、難燃性を付与
した防錆紙と可撓性管状カバーのみによつて極め
て効果的に且つ安価にデイスクロータの防錆がで
きるものであり、且つ装着したままで移動が可能
であり、またデイスホイール等を外すことなく簡
単な作業にて容易に取り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の防錆装置を取り付けたデイス
クブレーキ部分の説明図、第2図は上記防錆装置
を構成する防錆紙の一実施例を示す説明図、第3
図は同じく構成部材としての可撓性筒状カバーの
一実施例を示す説明図、第4図−1〜4図は難燃
性層を設けた防錆紙の実施例を示す説明図であ
る。尚、図示された主要部と符号との対応関係は
以下の通りである。 2……アクスルシヤフト、5……デイスクロー
タ、9……防錆紙、10……可撓性筒状カバー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 気化性防錆剤を塗布した防錆紙をアクスルシヤ
    フトに取り付けたデイスクロータに対面して配置
    するとともに、可撓性管状カバーの両端開口を収
    縮可能に形成し、その可撓性管状カバーを前記防
    錆紙外側からデイスクロータに被せることによつ
    て防錆紙から発せられる気化防錆剤をカバー内に
    封じ込めてなる車両用デイスクブレーキのデイス
    クロータ防錆装置に於て、防錆紙の少なくともデ
    イスクロータに対面する面に難燃性層を設けたこ
    とを特徴とする装置。
JP11164981U 1981-07-29 1981-07-29 車両用ディスクブレ−キのディスクロ−タ防錆装置 Granted JPS5819134U (ja)

Priority Applications (1)

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JP11164981U JPS5819134U (ja) 1981-07-29 1981-07-29 車両用ディスクブレ−キのディスクロ−タ防錆装置

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JP11164981U JPS5819134U (ja) 1981-07-29 1981-07-29 車両用ディスクブレ−キのディスクロ−タ防錆装置

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Publication Number Publication Date
JPS5819134U JPS5819134U (ja) 1983-02-05
JPS6221786Y2 true JPS6221786Y2 (ja) 1987-06-03

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ID=29905991

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JP11164981U Granted JPS5819134U (ja) 1981-07-29 1981-07-29 車両用ディスクブレ−キのディスクロ−タ防錆装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63158915U (ja) * 1987-04-07 1988-10-18

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JPS5819134U (ja) 1983-02-05

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