JPS6221715A - 磁性材料用酸化鉄粉末の製造方法 - Google Patents

磁性材料用酸化鉄粉末の製造方法

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JPS6221715A
JPS6221715A JP15687685A JP15687685A JPS6221715A JP S6221715 A JPS6221715 A JP S6221715A JP 15687685 A JP15687685 A JP 15687685A JP 15687685 A JP15687685 A JP 15687685A JP S6221715 A JPS6221715 A JP S6221715A
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iron
liquid
temperature
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zinc
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JP15687685A
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Hideo Akiyama
秋山 英男
Kinsaku Niizawa
新澤 金作
Tadayoshi Sato
忠良 佐藤
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Dowa Holdings Co Ltd
Akita Seiren KK
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Akita Seiren KK
Dowa Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、湿式亜鉛精錬の副産物である亜鉛浸出残渣を
出発材料として使用、シ、これから1粒子径が0.5〜
1.5μm程度の微粒であって且つ個々が独立した一次
粒子からなるフェライトm性材料用に好適な高品位酸化
鉄粉末を製造する方法に関する。
従来より、湿式亜鉛精錬の副産物である亜鉛浸出残渣を
出発材料としてこれから鉄その他の有価金属を回収する
方法として、ゲーサイト法、ジャロサイト法およびヘマ
タイト法と呼ばれる処法が採用されている。これらの処
法は、その名称が示すように、亜鉛浸出残渣を酸浸出し
た溶液中に含まれる鉄と亜鉛を分離するさいに、ゲーサ
イト法ではゲーサイトを主成分とした鉄化合物を、ジャ
ロサイト法ではジャロサイトを主成分とした鉄化合物を
、そして、ヘマタイト法ではへマタイトを主成分とした
鉄化合物を、それぞれ該溶液から沈澱させて分離しよう
とするものである。
しかし、いずれの方法によっても、浸出液中の不純物濃
度が高いので、得られる鉄化合物も不純物品位が高くな
り、鉄化合物としての価値は低いものであった。そして
、得られた鉄化合物からフェライト磁性材料用の酸化鉄
を得ようとしても。
その精製方法が難しく・工業的に行われた例は殆どなか
った。
同一出願人に係る特開昭56−164018号公報は。
鉄化合物の不純物品位を下げるために浸出液を精製する
処法を開示し、これに°よってフェライト磁性材料用の
高品位酸化鉄を得ようとするものである。ここに提案さ
れた不純物の除去処決は非常に有効な方法であるが、な
お一層の高品位酸化鉄を得ようとする場合には限界があ
る。すなわち、浸出液をpH4,5程度に炭カル中和す
ることによってAIやケイ酸以外の不純物は除去できる
が、 AIやケイ酸の除去に対しては単なるpH8Ji
整だけでは困難である。
この特開昭56−164018号公報で提案された浸出
液の精製法を、従来のゲーサイト法やヘマタイト法に適
用して鉄化合物を製造することもできるがこの場合には
次のような諸問題が付随するα−オキシ水酸化鉄を製造
するには、一般的には1反応液にアルカリを添加してp
iを中性−アルカリ性に保ち、酸化性ガスを吹き込んで
第一鉄を酸化することによってα−オキシ水酸化鉄の沈
澱を生成させる。しかし、亜鉛精錬においてのゲーサイ
ト法では、浸出液中の亜鉛やマンガンなどが中性−アル
カリ性の域で沈澱するので9このα−オキシ水酸化鉄の
沈澱と分離できない。従ってこのpH域は2〜3として
反応させている。この場゛合、α−オキシ水酸化鉄が生
成すると同時にフリー硫酸が生成するので中和を必要と
する。中和剤は亜鉛精鉱を焙焼して得た焼鉱を通常使用
するが、この焼鉱にはアルミナ、ケイ酸その他亜鉛。
鉄2w4.鉛などの不溶性化合物が多量に含まれている
ので、不純物の高いα−オキシ水酸化鉄となる。従って
、高品位酸化鉄製造用には使用できない。この燐鉱に代
えて、水酸化ナトリウム等の中和剤の使用が考えられる
が、添加した液が亜鉛の。
浸出に再び繰返し使用されるので徐々に系内に濃縮され
るので好ましくない。
一方、ヘマタイト法では、該公報にも記載されているよ
うに、生成した浸出液を直接オートクレーブに給液し、
温度200℃、酸素分圧2 k+r / CIJ G以
上で反応を行い、液中の第一鉄を酸化して直接酸化鉄(
ヘマタイト)を得ている。この場合、得られた酸化鉄は
品位的には満足するものではあるが、鉱石中の品位が変
化することにより浸出液中の亜鉛濃度、マグネシウム濃
度、鉄濃度1反応して生成したフリー硫酸濃度、などが
変化するので生成した酸化鉄はこれらの各種成分濃度の
影響を受けて、安定した形状のものを作ることが困難で
ある。そして、フリー硫酸濃度が高い場合には。
生成する酸化鉄は凝集性が高く、ただちに凝集して2〜
20μ−のミニベレットとなり、粉砕してもこの凝集は
解けず、均一で一次粒子が独立した酸化鉄の粉末とはな
らない、したがって、この点でフェライト磁性材料用と
しては不利となる。
このように、亜鉛浸出残渣中の鉄をフェライト磁性材料
用の酸化鉄粉末にする従来の製造技術には、また解決さ
れねばならない問題が種々存在していた。
本発明はこのような問題の解決を目的としたものであり
、高品位であると共に形状が安定し且つ均一で一次粒子
の独立した微粒子であることが望まれるフェライト磁性
材料用酸化鉄粉末を亜鉛浸出残渣から有利に製造する方
法を提供するものである。すなわち1本発明の磁性材料
用酸化鉄粉末の製造方法は、特許請求の範囲に記載のよ
うに。
湿式亜鉛精錬の副産物である亜鉛浸出残渣を還元性雰囲
気で酸浸出し、得られた浸出液を予備中和し1次いで、
この液に中和剤を添加し且つ酸化性ガスを吹き込んだあ
と固液分離することによって、液中の第一鉄の一部を酸
化すると同時にAl。
Sin、およびAsの一部を鉄と共沈させて液から分離
する第一工程。
沈澱を分離したあとの第一工程の溶液に、銅イオンの存
在下で亜鉛末を添加することによって。
溶液中の砒素を砒化銅の形態で沈澱させ、この沈澱を液
から分離する第二工程。
沈澱を分離した第二工程の溶液をオートクレーブ中で1
00℃以上の温度(好ましくは100〜150℃の温度
)で酸化性ガスと反応させることによって、溶液中の第
一鉄イオンを酸化し且つα−オキシ水酸化鉄(α−Fe
lon )を主成分とする鉄化合物を沈澱させ、この沈
澱を液から分離する第三工程。
第三工程で得られた鉄化合物に水を加えてスラリー化し
、このスラリーをオートクレーブ中で150℃以上の温
度(好ましくは180〜220℃の温度)で水熱分解す
ることによって、この化合物中に介在したHa、  K
+ Zn等の不純物元素を液中に溶解すると同時に鉄を
ヘマタイトとして沈澱させ。
この沈澱を液から分離する第四工程、そして。
第四工程で得られたヘマタイトを脱硫焙焼し解砕する第
五工程。
からなる。
第1図に本発明の製造工程をフローを示した。
また参考のために、前記特開昭56−164018号公
報記載の製造工程のフローを第2図に示した。
第1図と第2図の比較から明らかなように9本発、処法
は、酸化中和を行う点(第一工程)、α−オキシ水酸化
鉄を生成させる点(第三工程)、およびα−オキシ水酸
化鉄を水熱分解する点(第四工程)などにおいて、特開
昭56−164018号公報記載の製造法とは基本的な
相違を有している。
以下に本発明の詳細な説明する。
〔第一工程〕
亜鉛浸出残渣を還元性ガス雰囲気下で酸性溶液で浸出し
た浸出液には1通常は、亜鉛;75〜85 g/l、第
一鉄:30〜40g/1.  フリー硫酸;20〜30
g/l、 その他に多種の不純物が含有されてくる。予
備中和は液中のフリー硫酸を除去することを主目的とし
て、温度60〜70℃で、炭カルを用いてpH2,0に
なるまで中和し9石膏を得る。この予備中和を行った液
に対し、て1本発明の第一工程では酸化中和を実施し、
液中に含まれている特にAlやSingを除去する。特
開昭56−16401Q号公報のようにpH4,5程度
に中和すると、 AIとSingは大部分は除去できる
が5高い除去率は得られない。
とくにSiOオの除去率は低い、この問題を解決すべく
種々の試験を実施した結果、  pHは従来どおりコン
トロールしながら、同時に酸化性ガスを液中に吹き込む
という処決によって、液中の第一鉄の一部を酸化して水
酸化第二鉄を生成させると、この沈澱と共にA1. S
iOよおよびAsが同時に沈澱し。
AlおよびSiOアの除去が効果的に実施できることが
わかった。すなわちこの酸化中和を行って固液分離する
と、その液からAIおよびSingが高い除去率で除去
できるのである。
この酸化中和の反応温度は60〜80℃の範囲が好まし
く + AI+ 5kisおよびAsの除去率は高温は
ど良い。
酸化性ガスとしては、空気を用いればよい、この場合、
吹き込み空気量が多いほど、また吹き込んだ空気の気泡
が細かいほど2反応時間を短くすることができる。液中
の第一鉄を5g/l程度酸化させると、 AIおよびS
iO□を効率良く除去することができる。
〔第二工程〕
第二工程では第一工程で得られた溶液を使用する、第一
工程の酸化中和で大部分の砒素は除去できるが、更に完
全に除くために、mイオンの存在下での亜鉛末添加を実
施する。この銅イオンと亜鉛末添加による脱砒処決自身
は特開昭56−164018号公報に記載されているが
、前記の第一工程とこの第二工程の2段階脱砒によって
、砒素を1−g/l以下にまで除去が可能となり、この
2段脱砒の全体での砒素の除去率は99%以上にも達す
ることができる。なお、場合によっては、さらに硫化水
素による脱砒も併用してもよい。
(第三工程〕 第三工程は、第二工程で得られた脱砒後の溶液からα−
オキシ水酸化鉄を主成分とする鉄化合物を得る工程であ
り、オートクレーブを用いて酸化性ガスを吹き込み、中
和剤の添加なしで、液中の第一鉄を酸化してα−オキシ
水酸化鉄を主成分とする鉄化合物を生成させることに特
徴がある。
オートクレーブ内の反応温度は100−150℃の範囲
が好ましく、ioo℃未満の温度ではα−オキシ水酸化
鉄の沈澱率が低い、一方、 150 ℃を越える温度で
あると、目的とするα−オキシ水酸化鉄が生成し難くな
る。
使用する酸化性ガスとしては、空気または酸素ガスが好
ましく、その圧力については、空気の場合には3kg/
cdG以上、酸素ガスの場合には1 kg/cjG以上
が好ましい、これより低い圧力では鉄の沈澱率が低くな
る。
生成する化合物はα−オキシ水酸化鉄を主成分とする針
状結晶であるが、ナトリウムやカリウムが液中に存在す
ると、その濃度によっては、これらがα−オキシ水酸化
鉄と共沈する。この場合の結晶をxNs回折したところ
NaFe5(SOa)t(OH)i 、または。
K Pes (SO4) t ((111) hのジャ
ロサイトであった。
〔第四工程〕
第四工程は、前記のα−オキシ水酸化鉄を主成分とする
針状の結晶を水熱分解する工程である。
ナトリウムやカリウムを含む前弐の結晶であっても、こ
の工程で分解し、isナトリウム、硫酸カリウムとなっ
て溶液中に移行することになる。
α−オキシ水酸化鉄の水熱分解に関しては公知の研究報
告があるが、それによると9反応温度は290〜300
℃が必要であるとされている。本発明者らは1種々の条
件で試験を行ったが、第三工程で生成したα−オキシ水
酸化鉄を主成分とする結晶沈澱を水でスラリー化し、ス
ラリー濃度が50〜200g/Il程度になるように調
整してオートクレーブに給液し1反応温度180〜22
0℃で、0.5〜1.5 μ霧の均一で且つ一次粒子が
独立している酸化鉄の粉末を得ることができた。そして
、この水熱分解によってα−オキシ水酸化鉄に含まれて
いた亜鉛、ナトリウム、カリウムが効率よく分解して液
に溶解することがわかった。かくして、この水熱分解で
得られた粉末を水洗すると、不純物元素が極めて少ない
高品位酸化鉄粉(ヘマタイト)が得られる。
〔第五工程〕
第四工程で得られた酸化鉄には、1.0〜2.5%のS
Olが残存する。S04はソフトフェライトを製造する
場合には1M焼段階で揮発してしまうので問題はないが
、そのさいに環境上の対策を必要とするので、S04は
存在しないほうがよい。また。
ハードフェライトでは、このS04はバリウム、ストロ
ンチウムと化合して硫酸バリウム、硫酸ストロンチウム
を生成するので好ましくはない。第五工程は、脱硫焙焼
を実施することによって、このSOaを除去するもので
ある。従って、焙焼はSO。
が除去できるような条件で行えばよく、実施例では空気
中で900℃×4時間の焙焼により304品位は0.1
5%にまで低下した。そして、焙焼品は簡単に解砕する
ことができ、この解砕によって、均一で独立した一次粒
子からなるフェライト磁性材料用に好適な酸化鉄粉末が
得られる。
第3図は2本発明法によって得られた酸化鉄粉末製品の
積算粒度分布の例を市販のフエライ)m性材料用の酸化
鉄粉末のそれと比較したものである0本発明によると、
この第3図の例に見られるように2粒子径のバラツキが
少なくて粒径が整ったものが得られ且つその粒径もより
細かいものが得られることがわかる。なお、第3図の積
算粒度分布の測定はミクロンフォートサイザー(セイシ
ン企業製)によった。
以下に実施例により2本発明法をより具体的に説明しよ
う。
■、第一工程(酸化中和よる不純物除去)亜鉛浸出残渣
を還元性雰囲気で酸性溶液で浸出して得た溶液を予備中
和し2表1に示す組成の溶液(予備中和濾液)を得た。
この溶液のpHは2.0であった。この予備中和濾液を
51ビーカーに採り1反応点度70℃に保持しながら、
中和剤を添加してp)l 4.0.4.5または5.0
にそれぞれ保持しつつ、攪拌しながら酸化性ガスとして
の空気を毎分21の量で供給した。この酸化中和の反応
時間は各2時間とした。この反応後に固液分離し、濾液
中の各成分値を分析した。その結果を表2に示した。
表2の結果より明らかなように、 pH4,0ではアル
ミニウムやケイ酸の除去は不十分であったが。
p)14.5およびpH5,oでは、アルミニウムは9
8.0%および99.3%、ケイ酸は共に88.4%、
砒素は85.5および89.1の高い除去率のもとで、
これらを極めて効率よく除去できた。
表1 (予備中和濾液の分析値) 表2 (酸化中和dε液の分析値?Haおよび除去率)
■、第二工程(酸化中和濾液からの脱砒)第一工程で得
られたのと同様の組成を有する表3の組成の酸化中和濾
液を51ビーカーに採り。
反応温度60℃、 pH4,5に保持しながら、銅イオ
ンを0.2g/lになるように添加したうえ、亜鉛末を
、  1.5 g/ 1. 1.0 g/ It、  
0.5 g/ IIの量でそれぞれ添加した0反応時間
をそれぞれ2時間として固液分離した。濾液中の各成分
の分析値を表4に示す。
表4の結果から明らかなように、該酸化中和濾液中の砒
素は、この銅イオンの存在下での亜鉛末添加によって、
lag、/Il以下にまで高い除去率で除去できた。
表3(供試酸化中和濾液の分析値) 表4(脱砒濾液の分析値および^S除去率)■、第三工
程(α−オキシ水酸化鉄の生成)表5に示す組成の脱砒
濾液(pH−4,5) 15zを容量が201のオート
クレーブに入れ、!%!拌しながら酸素ガスを吹き込ん
で酸素分圧3kg/cdGにした。酸素分圧をこの3 
kg / cdGに保ちながら加熱し、100℃、12
0℃および150℃にそれぞれ昇温しで各温度でそれぞ
れ3時間反応させた後、排出弁を開いて反応生成物を排
出し濾過した。ついで濾別された反応生成物をその湿重
量の10倍の水で水洗し、さらに濾過し乾燥してα−オ
キシ水酸化鉄を得た。得られたα−オキシ水酸化鉄の分
析結果を表6に示した。またその顕微鏡写真(倍率×2
0000倍)を第3図に示した。
表6の分析値に見られるように、得られたα−オキシ水
酸化鉄はNa、 K、  SO#の品位は高いが。
その他の不純物は低く、また第3図の写真に見られるよ
うにいずれも針状の結晶であった。
表5(供試脱砒濾液の分析値) 表6(α−オキシ水酸化鉄の分析値) ■、第四工程(α−オキシ水酸化鉄の水熱分解)供試し
たα−オキシ水酸化鉄の組成を表7に示す。これは1反
応温度を140℃とした以外は前記第三工程を実施して
得たものである。
この供試α−オキシ水酸化鉄に水を加えてスラリー濃度
が200 g/ lとなるように調整し、容量が201
のオートクレーブにこのスラリーを151給液した。そ
して、攪拌しながら加熱し、180℃。
200℃および220℃にそれぞれ6時間保持する水熱
分解を行った0反応後は排出弁を開いて内容物を排出し
、濾、過分離した。濾別された酸化鉄は。
その湿重量の10倍の水を使用してスラリー化し。
60分の撹拌洗浄して濾過分離し乾燥した。
得られた酸化鉄の粒径をフィンシャーサブシープサイザ
ーで測定すると共に成分を分析し1表8の結果を得た。
また得られた酸化鉄の顕微鏡写真を第4図に示した。
表8の結果より明らかなように、得られた酸化鉄の酸化
鉄品位は95%以上であり、 AI、 SiO□、 N
a。
K+ As、 Ca等は10099M以下であって極め
て不純物の少ない酸化鉄であった。また第4図に見られ
るように1生成した酸化鉄は粒状が均一で独立した一次
粒子からなる酸化鉄粉末であり、その粒径も表8のよう
に0.89〜1.02μ鶴であった。
表8(水熱分解後の酸化鉄の分析値と粒子径)■、第五
工程(脱硫焙焼) 供試した酸化鉄の分析値を表9に示す、これは水熱分解
の温度を200℃とした以外は前記の第四工程を実施し
て得たものである。
この水熱分解で生成した酸化鉄10 gを磁製ポートに
入れ、マツフル炉を用いて、空気中で800℃。
850℃および900℃の各温度で4時間の焙焼を実施
した。得られた焙焼品はアトマイザ−よって簡単に解砕
でき、均一で独立した一次粒子からなる酸化鉄粉末を得
ることができた。得られた酸化鉄の分析値を表1Oに示
した。
表10の結果から明らかなように、304品位は焙焼温
度900℃のもので0.15%となり、脱硫がよく進行
し、フェライト磁性材料用に通した高純度の酸化鉄粉末
が得られた。
表9〔供試した酸化鉄(水熱分解品)の分析値)表10
(脱硫酸化鉄の分析値)
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の製造方法の工程例を示すフロー図、第
2図は従来の製造方法の工程例を示すフロー図、第3図
は本発明法で得られた酸化鉄粉末の積算粒度分布の一例
を市販の酸化鉄粉末のそれと比較した図、第4図は本発
明の実施例における第三工程で得られた各反応温度での
α−オキシ水酸化鉄の顕微鏡写真(倍率X 20000
倍)、第5図は本発明の実施例における第四工程の水熱
分解によって得られた各分解温度での酸化鉄の顕微鏡写
真である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)、湿式亜鉛精錬の副産物である亜鉛浸出残渣を還
    元性雰囲気で酸浸出し、得られた浸出液を予備中和し、
    次いでこの液に中和剤を添加し且つ酸化性ガスを吹き込
    んだあと固液分離することによって、液中の第一鉄の一
    部を酸化すると同時にAl、SiO_2およびAsの一
    部を鉄と共沈させて液から分離する第一工程、 沈澱を分離したあとの第一工程の溶液に、銅イオンの存
    在下で亜鉛末を添加することによって、溶液中の砒素を
    砒化銅の形態で沈澱させ、この沈澱を液から分離する第
    二工程、 沈澱を分離した第二工程の溶液をオートクレーブ中で1
    00℃以上の温度で酸化性ガスと反応させることによっ
    て、溶液中の第一鉄イオンを酸化し且つα−オキシ水酸
    化鉄(α−FeOOH)を主成分とする鉄化合物を沈澱
    させ、この沈澱を液から分離する第三工程、 第三工程で得られた鉄化合物に水を加えてスラリー化し
    、このスラリーをオートクレーブ中で少なくとも150
    ℃以上の温度で水熱分解することによって、この化合物
    中に介在したNa、K、Zn等の不純物元素を液中に溶
    解すると同時に鉄をヘマタイトとして沈澱させ、この沈
    澱を液から分離する第四工程、そして、 第四工程で得られたヘマタイトを脱硫焙焼し解砕する第
    五工程、 からなる磁性材料用酸化鉄粉末の製造方法。
  2. (2)、第三工程のオートクレーブ中の温度は100〜
    150℃である特許請求の範囲第1項記載の製造方法。
  3. (3)、第四工程のオートクレーブ中の温度は180〜
    220℃である特許請求の範囲第1項または第2項記載
    の製造方法。
  4. (4)、第三工程において沈澱したヘマタイトは水洗さ
    れる特許請求の範囲第1項、第2項または第3項記載の
    製造方法。
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