JP3188573B2 - 塩化鉄溶液の精製方法 - Google Patents

塩化鉄溶液の精製方法

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼板等の鋼材の塩酸酸
洗廃液から、Si,Al,P,Na,Ca,B等の不純
物含有量の少ないフェライト原料用酸化鉄を製造するの
に用いる塩化鉄溶液の精製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄鋼板の酸洗廃液として発生する塩化鉄
水溶液は、通常Si,Al,P,Cr,Cu,Ti,N
a,Ca,B等の不純物を含有しており、この廃液を焙
焼して酸化鉄を生成する際、これらの不純物が酸化鉄中
に残存する。そのため、この生成酸化鉄をフェライト原
料用として使用したとき、その残留不純物は磁気特性を
低下させる原因となる。小型化、高性能を要求されるソ
フトフェライト材料に使用する際は、Si,P,Bのよ
うにフェライト粒子の結晶を粗大化させたり、Alのよ
うにフェライト結晶内に固溶したりして電気的・磁気的
特性を著しく低下させるような微量不純物を特に低減し
なければならない。
【0003】従来、鋼材酸洗廃液中の不純物を低減する
ために、主に脱SiO2 を目的(SiはSiO2 として
存在)とした凝集−濾過分離方式が利用されているが、
強酸性条件下での凝集効果は充分でなく、また、SiO
2 以外の不純物の除去率は低いという問題があった。
【0004】凝集効果を高めるため特開昭61−256
925号では、廃酸に鉄あるいは鉄化合物を添加し、p
Hを2〜4に調整し、析出したコロイド状のSiO2
合物を沈降あるいは濾過分離し、廃酸中のSiO2 を低
減する方法が報告されている。この方法では廃酸中の不
純物としてSiO2 に注目しているのみで、他の不純物
については触れられておらず、事実、P,Al等の不純
物の除去効果は低い。また、鉄あるいは鉄化合物添加の
後、アンモニアを添加することで更にSiO2低減の効
果を水酸化鉄の沈澱生成により達成するとしているが、
鉄あるいは鉄化合物添加によるpH調整後では水酸化第
二鉄の生成は少なく、SiO2 、その他P,Al等の除
去効果は充分でないという問題を有している。
【0005】共沈吸着効果を利用する方法として、特開
昭63−49294号では、酸洗廃液中にアルカリを添
加し、pHを3〜4とすることで水酸化第二鉄沈澱を生
成させ、該沈澱にSiO2 を共沈吸着し、液中のSiO
2 を低減させる方法を提案をしている。しかし、水酸化
第二鉄の生成量は第二鉄含有量に依存するしかないた
め、第二鉄の含有量が少ない場合は効果が小さく、逆に
多い場合、鉄ロスも多くなるという制御性に対する問題
がある。
【0006】特開平1−153532号では、廃酸中に
Al,Cr,V,B,Zn金属の一種類あるいは二種類
以上添加した後、アルカリによりpHを3.5〜6に調
整し、SiO2 ほか不純物を金属水酸化物に共沈吸着さ
せ、廃酸の精製を行なうことを提案しているが、上記鉄
ロスの問題、さらには高価な金属を利用するというコス
ト的デメリットを有する。
【0007】また、特開平3−5324号では、鉄、鉄
化合物を廃酸中に添加し、pH調整を行った後、酸素あ
るいは酸素含有気体を吹き込んで含水酸化鉄沈澱を生成
させ、その含水酸化沈澱の吸着効果にて、SiO2 他、
P,Al,Cr等の不純物低減を達成している。
【0008】しかし、含酸素気体の吹き込みによる酸化
でpHが低下し、SiO2 の再溶出が起こり、SiO2
除去効果においてマイナス面となるという問題点があっ
た。このpH低下は含水酸化鉄沈澱の生成の促進に伴い
進行するため、除去効果が相反する。
【0009】また特願平4−120367号では、塩化
鉄水溶液を鉄または鉄化合物で液中の遊離塩酸を中和し
てpHを2〜4に調整した後、酸素もしくは酸素含有気
体と接触させながらpHを2〜5となるようにアルカリ
処理等により調整することで溶液中の鉄(Fe)分の
0.5〜15%を鉄を主成分とする沈澱物として生成さ
せ、該沈澱物を分離し、精製塩化鉄溶液としたのち、高
温焙焼する方法が紹介されている。しかしながら、この
方法では液側に残留しやすい、B,Ca,Na等の不純
物は低減できない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、廃液中
の不純物除去に関して、従来技術である、特開昭61−
256925号においてはSiO2 のみの除去効果だけ
であり、特開昭63−49294号においては、第二鉄
の量に依存し、制御性に劣る。特開平1−153532
号においては、コスト面の問題があった。また、特開平
3−5324号では空気酸化でのpHの低下でSiO2
除去効果が低下するという問題があった。また、いずれ
もB,Na,Ca等の不純物には効果がないという問題
点があった。
【0011】本発明は、このような廃酸中の不純物除去
技術における、上述の従来技術での不純物除去効果、制
御性といった問題点を一挙に解決することができる塩化
鉄溶液の精製方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、フェライ
ト原料用酸化鉄の製造工程において、特に塩化鉄水溶液
の工業的な精製方法について鋭意研究を重ねた結果、一
段階目にpH効果と沈澱の共沈吸着によりSiO2
P,Al等の不純物を同時に低減し、二段階目には酸化
後のpH調製により、水酸化第二鉄を沈澱生成させ、こ
の沈澱の塩酸再溶解にてB,Na,Caを低減できるこ
とを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0013】すなわち、本発明によれば、鋼材酸洗廃液
より高純度の酸化鉄を製造するための酸洗廃液の精製方
法において、塩化鉄溶液である酸洗廃酸に鉄または鉄化
合物を接触させ遊離塩酸を中和してpHを2〜4に調整
した後、酸素もしくは酸素含有気体と接触させながらp
Hを2〜5となるようにアルカリ処理により調整するこ
とで溶液中の鉄(Fe)分0.5〜15%を鉄を主成分
とする沈澱物として生成させ、該沈澱物を分離し、精製
塩化第一鉄水溶液とし、その後、酸化剤にて塩化第一鉄
を塩化第二鉄に酸化し、さらにアルカリを用いて中和し
て塩化第二鉄沈澱を得、当該沈澱を塩酸にて溶解し精製
塩化鉄溶液を得る塩化鉄溶液の精製方法が提供される。
【0014】
【作用】以下に本発明をさらに詳細に説明する。まず、
本発明が適用される原料は、前述の通り鋼板等の塩酸酸
洗廃液もしくはこれを加熱濃縮した濃縮廃塩酸等の塩化
鉄水溶液である。これらは通常遊離塩酸を含有してお
り、pHが1未満の強酸性状態であることが多い。
【0015】本発明の塩化鉄溶液の精製方法は上記原料
を用いて二段階で処理する。その方法を簡単に説明す
る。一段階目ではスクラップ等による還元ののち含酸素
気体を吹き込むと同時にアルカリを添加し、水溶液のp
Hをコントロールすることで、SiO2 ,P,Al等の
不純物を同時に低減する。二段階目には、酸化剤にて第
一鉄を第二鉄とし、アルカリを添加してpHをコントロ
ールすることで水酸化第二鉄沈澱を生成させた後、この
生成した沈澱を塩酸に再溶解することによりB,Na,
Ca等を低減でき、精製塩化鉄溶液とすることができ
る。
【0016】この方法の第一段階では、鉄あるいは鉄化
合物添加によりpH上昇とFe3++1/2Fe→3/2
Fe2+の反応でのFe3+の完全消費を行う。その後、酸
素もしくは含酸素気体を吹き込みながらアルカリの添加
を行い、含水酸化鉄および水酸化第二鉄沈澱を生成させ
る。その際のpH、処理時間等の変化にて、沈澱生成量
のコントロールが可能であり、SiO2 他、P,Al,
Cr等の不純物除去効果に対する制御性を有する。
【0017】本発明法の第一段階においては、鉄または
鉄化合物を利用して遊離塩酸の中和を行い、pHを2〜
4、好ましくは2.5〜3.5に調整する。中和に利用
する鉄または鉄化合物は、ミルスケール、スクラップ、
鉄粉等製鉄所内に発生する鉄源が利用可能であり、特に
金属鉄であれば液中にある3価の鉄(Fe3+)を迅速に
還元させるためpH上昇に対して有利である。また、反
応速度面より比表面積の大きい形状がのぞましい。pH
を2〜4に調製するのは、pH2未満では実質的に不純
物低減効果が望めず、pH4超ではpH上昇までの時間
が非常に長くなり、実操業上問題があるためである。
【0018】上記の反応は60℃以上、好ましくは80
℃以上において迅速に進行し、処理液の塩化第一鉄濃度
は任意であるが高濃度(40wt%以上)で取り扱うの
が経済的にみて有利である。
【0019】このように調整された塩化第一鉄水溶液は
前述の鉄または鉄化合物と分離して次工程へ送られる。
まず第一段階では、こうして得られた塩化第一鉄水溶液
は酸素もしくは酸素含有気体(空気が好適である)と接
触しながら、アルカリを添加することで、酸素酸化によ
るpH低下を防止する、あるいはpHをコントロールし
て2〜5にする。これにより、溶液中のFe分の0.2
〜5%を含水酸化第二鉄(FeOOH)に酸化し沈澱さ
せると同時に、Fe3+を水酸化物沈澱として生成させ、
凝集後、濾過あるいは沈降分離等でSi,Al,P等の
不純物を共沈・吸着分離する(沈澱となるFeは液中の
鉄分の内0.5〜15%)。
【0020】ここで、pHを2〜5に調製するのは、p
H5超では水酸化第一鉄の沈澱生成があり、Feロスが
はげしいためである。また、沈澱となるFeは液中の鉄
分の内0.5〜15%とするのは、0.5%未満では共
沈による不純物除去効果が十分得られず15%を超える
とFeロスが多くなり、歩止りが低下するためである。
【0021】第二段階では、第一段階処理後の塩化第一
鉄溶液に酸化剤を添加し、塩化第二鉄溶液とする。酸化
剤としては、過酸化水素、サラシ粉等などを用いること
ができる。当該溶液にアルカリを添加し、pHを好まし
くは3〜4に制御し、液中のFe分を水酸化第二鉄沈澱
とする。pHが3より低い場合はFe分が全て水酸化第
二鉄沈澱として析出しない恐れがある。また、pHが4
より大きいと添加するアルカリをロスする量がふえる。
さらに精製した沈澱物を濾過脱水あるいは遠心脱水等に
より、水酸化第二鉄沈澱物を取り出し、次に塩酸を加
え、塩化鉄溶液とする。溶液のFe濃度は任意である
が、焙焼の効率のため20〜30g/100ml程度に
するのが望ましい。また、Fe濃度については結晶化を
させないよう、同時に温度管理も重要となる。60℃以
上となるようにするのがよい。
【0022】以上の工程で用いるアルカリとしては、ア
ンモニア水、NaOHなどを用いるのがよい。
【0023】本発明での不純物除去機構を以下に簡単に
説明する。SiはSiO2 (シリカ)として存在し、強
酸性域では主に珪酸イオンとして存在するが、pH2〜
5に中和すると、コロイド重合化が進行し、負帯電のコ
ロイダルシリカとして不溶化する。
【0024】Alは強酸性域で塩化物として存在する
が、pH上昇にともない水酸化物として析出する。C
r,Cu,Ti等も同様の挙動を示す。
【0025】Pに関しては、強酸性域で主にリン酸イオ
ン(PO4 3- ) として解離しており、金属類とは第一塩
(Me+ 2 PO4 ;Meは金属)として溶存する。p
Hを2〜5の範囲に上昇させると、金属類と第二塩(M
2+2 PO4 )、さらに第3塩(Me3+2 PO4
を形成し、特に第三塩は難溶性であり、沈澱として析出
する。
【0026】一方、湿式酸化により生成する含水酸化鉄
FeOOHと水酸化第二鉄Fe(OH)3 は構造上多孔
質で表面積が大きい、液中で正帯電し、コロイダルシリ
カ等の負帯電物質のゼータ電位を下げ電荷的に中和凝集
させる、アニオン性の凝集剤で容易に凝集し、沈降分離
性および濾過特性に優れている等の特性を有する。
【0027】Na,Ca,B等の不純物は、特に吸着効
果が低く、上記の様な手法では液側に必ず残留する。第
二段階では、その特性を利用し精製を行う。
【0028】以上の点より、本発明者らはpH調整によ
るSi,Al,P等の不溶化効果と、含水酸化鉄、水酸
化第二鉄を担体とする共沈・吸着効果を同時に利用する
こと、さらにNa,Ca,B等は液側へ残留させる方法
により、効率よく、塩化鉄溶液中のSi,Al,P,
B,Na,Ca等の不純物を高除去率で取り除くことが
できる。
【0029】以下に本発明のフローの一例を図1に基づ
いて説明する。原料塩化第一鉄水溶液を還元(pH調
整)装置1に導入し、鉄あるいは鉄化合物(例としてス
クラップ片)を加えて、遊離塩酸を中和してpH2〜4
とした後、溶液のみをバッファータンク2を経由して酸
化装置3に送液する。
【0030】次に酸化装置3において酸素または酸素含
有気体(例として空気)を液中に分散させることに並行
して、アルカリによりpHを2〜5の範囲で維持あるい
はコントロールすることで含水酸化鉄および水酸化第二
鉄の沈降を生成させる。Si,Al,P等の不純物を共
沈・吸着した含水酸化鉄および水酸化第二鉄の沈澱はア
ニオン性高分子凝集剤(片山化学製、ミラクルフロフラ
ン EA−50)で凝集させ、シックナー4で濃縮後、
脱水分離してケーキとして系外へ排出する。一方、シッ
クナーからは塩化第一鉄水溶液を得る。酸化槽5にて酸
化剤を加え、塩化第二鉄溶液とする。中和槽6にて、そ
の塩化鉄溶液にアルカリを加えて中和(pH3〜4)
し、水酸化鉄の沈澱を生成させる。水酸化鉄を分離機7
にて分離し、Ca,Na,B等の残留した中和液は排水
する。分離した後の水酸化鉄を、溶解槽8にて塩酸で溶
解し、精製塩化鉄溶液とする。
【0031】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づき具体的に説明
する。
【0032】(実施例)鋼板酸洗廃液を原料として、ス
クラップ(製鉄所内発生の冷延鋼板スクラップ片)を論
理消費量の5倍以上を充填したバッチ式の溶解槽内で温
度90℃、2.5時間攪拌して、原料中の遊離塩酸を中
和するとともに、Fe3+をFe2+に還元してpHを2.
7に調整した。
【0033】次に液をスクラップ材と分離した後、酸化
槽内で液温を70〜80℃に保ちながら1時間の間、1
分間に液体積と同量の空気を液中に分散させた。同時に
アンモニア水を添加し、空気酸化によるpH低下を防止
あるいは任意のpH値にコントロールして溶液中のFe
分の2〜4%を沈澱として析出するようにした。
【0034】さらにアニオン性高分子凝集剤(片山化学
製、ミラクルフロフラン EA−50)を攪拌添加後、
静置・沈降分離し、塩化第一鉄溶液を得た。その溶液に
酸化剤(過酸化水素)を添加し、Fe全量をFe3+に酸
化した。その溶液にアンモニア水をpH4になるまで添
加し、水酸化鉄沈澱を生成させた。沈澱を濾過分離後、
塩酸に溶解し塩化鉄溶液を得た。表1に結果として、そ
の液処理条件と処理後の不純物濃度(代表してSi
2 ,P,Al,Ca,Na,B)を示す(不純物濃度
は酸化鉄中濃度に換算してある)。 発明例1 エア酸化時pH2.5、中和時pH4 発明例2 エア酸化時pH3.5、中和時pH4
【0035】表中の比較例としては、鋼板酸洗の塩化鉄
溶液(元試料)および、スクラップpH調整の後、pH
保持酸化を行った例(すなわち、強制酸化+中和工程の
第2段階のない例)を示す。 比較例1 元試料 比較例2 エア酸化時pH2.5、後処理なし 比較例3 エア酸化時pH3.5、後処理なし
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】本発明では2段階で廃酸液を処理するこ
とにより、同液の処理の制御が可能となり、また同液中
の不純物(Si,Al,Cr,Cu,Ti,Na,C
a,B等)を除去でき、フェライト製造用の高度に精製
された塩化鉄溶液を調製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明方法のフローチャートを示す図であ
る。
【符号の説明】
1 還元装置 2 バッファー 3 酸化装置 4 シックナー 5 酸化槽 6 中和槽 7 脱水分離機 8 溶解槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−315522(JP,A) 特開 昭61−256925(JP,A) 特開 平1−153532(JP,A) 特開 平3−5324(JP,A) 特開 平5−310430(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C01G 49/10 C01G 49/02 CA(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼材酸洗廃液より高純度の酸化鉄を製造す
    るための酸洗廃液の精製方法において、塩化鉄溶液であ
    る酸洗廃酸に鉄または鉄化合物を接触させ遊離塩酸を中
    和してpHを2〜4に調整した後、酸素もしくは酸素含
    有気体と接触させながらpHを2〜5となるようにアル
    カリ処理により調整することで溶液中の鉄(Fe)分
    0.5〜15%を鉄を主成分とする沈澱物として生成さ
    せ、該沈澱物を分離し、精製塩化第一鉄水溶液とし、そ
    の後、酸化剤にて塩化第一鉄を塩化第二鉄に酸化し、さ
    らにアルカリを用いて中和して塩化第二鉄沈澱を得、当
    該沈澱を塩酸にて溶解し精製塩化鉄溶液を得る塩化鉄溶
    液の精製方法。
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