JPS62217074A - 冷蔵庫の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は貯蔵室内に冷気を供給して冷却する冷蔵庫の室
内に低温室を形成するものの製造方法に関する。

（ロ）従来の技術 従来此種冷蔵庫に於いては冷蔵室内の温度を感知して冷
蔵室への冷気吐出口を自動開閉するダンパーサーモスタ
ットは通常冷蔵室背壁土部に設置される。冷蔵室内はダ
ンパーサーモスタットの制御によって通常約＋３℃乃至
＋５℃程度に冷却維持される。ここで生肉や鮮魚等の０
℃乃至−５℃等の比較的低温度の冷却を必要とする食品
は従来ではダンパーサーモスタット前方に皿状の容器を
設け、この容器の上方開口から容器内にダンパーサーモ
スタットを経た冷気を前方上方に導いて比較的多量に流
入せしめて低温空間を形成し、この容器内で前記食品を
貯蔵する様にしている。

しかし乍ら斯かる構成では食品が直接多量の冷気に晒さ
れる為に乾燥してしまい品質の劣化してしまう危険性が
有る。その為、斯かる乾燥を防ぐ様に例えば実開昭５４
−１６９８６７号公報の如く冷蔵室内に略密閉された空
間を作ってこの外側に冷気通路を形成し、この冷気通路
に冷気を供給して内部を間接冷却するものが考えられて
いる。

（ハ）発明が解決しようとする問題点 上記公報では間接冷却を行う冷気通路への冷気流入量を
制御する開閉ダンパーを後部の通路に設けているが、こ
れでは低温室の奥行寸法が縮少せられてしまう。又、冷
蔵庫の組立て作業も、冷気通路の構成のための板体が複
雑な構成を採り、又、開閉ダンパーも組み込まなければ
ならないため、煩雑となる問題があった。

（ニ）問題点を解決するための手段 本発明は斯かる問題点を解決するために、前方に開口し
た貯蔵室（７）内に冷気を供給して冷却すると共に貯蔵
室（７）の天壁（５）下方に底板（２３）を架設してそ
れと天壁（５）間にケース（２４）を位置せしめてその
内部に低温室（２６）を形成する冷蔵庫（１〉の製造方
法に於いて、ケース（２４）は天壁（５）及び両側壁と
の間に冷気を供給される間隔をそれぞれ構成する上壁（
２８）及び左右壁（２９）（３０＞と、土壁（２８）及
び左右壁＜２９）（３０）前端より外方へ張り出した開
室板（３２）　（３３）（３４）と、土壁（２８）上面
に設けられ前記冷気の供給量を調節するダンパー装置（
５４）とを有し、ケース（２４）を貯蔵室（７）前方開
口より挿入することにより貯蔵室（７）壁面に係合部（
６４）を係合し、開室板（３２）＜３３）＜３４＞を天
壁（５）及び両側壁に当接して固定し、間隔前方を閉室
することによりケース（２４）外側に冷気通路（５ｏ）
を構成する様にしたものである。

（ホ）作用 本発明によれば前方からの挿入作業のみによって低温室
とその周囲の冷気通路が構成される。

又、ダンパー装置はこの作業によって上方の冷気通路内
に位置せしめられる。

（へ）実施例 図面に於いて本発明の詳細な説明する。第１図は此種冷
蔵庫（１）の概略斜視図を示している。

冷蔵庫（１）は鋼板製の外箱（２）と合成樹脂製の内箱
（３）間に後述する断熱材（４）を充填して構成される
。冷蔵庫〈１）の庫内は仕切壁（５〉によって上下に区
画きれ、上方に凍結温度に冷却される冷凍室（６）と下
方に氷点以上に維持される冷蔵室（７〉が形成されてい
る。冷蔵室（７）下部には略密閉された野菜室（８）が
形成され、また、（９）＜１０＞（１１）はそれぞれの
室（６）（７）（８）に対応する冷蔵庫（１）の前方開
口を閉室する扉である。

第２図は冷蔵室〈７）上部の拡大断面図を示している。

仕切壁（５）内に充填した断熱材（１２）内部或いは冷
凍室（６）の背面等に形成した図示しない冷却室に設置
した冷凍サイクルに含まれるこれも図示しない冷却器に
よって冷却された空気は図示しない送風機によって加速
され冷蔵室（７）には断熱材（４）内を通過するダクト
（１３）によって案内され、冷蔵室（７）の上部、仕切
壁（５）近傍の内箱（３）背壁に形成した吐出口（１４
〉より導入せられる。（１５）は吐出口（１４〉より少
許下方に位置して形成した凹所（１６）内に収納配設し
たダンパーサーモスタットである・ダンパーサーモスタ
ット（１５）は冷蔵室（７）内の温度を感知する感温部
（１７）と、開放時に斜め上方に傾斜して吐出口（１４
）を開閉するバッフル板（１８）を有しており、冷蔵室
（７）内の設定した上限温度にて吐出口（１４）を開放
し、下限温度にて吐出口（１４）を閉室して冷蔵室（７
〉内を略一定の温度に自動調節する。（１９）はダンパ
ーケースでありダンパーサーモスタット（１５）を覆う
様に冷蔵室（７）上部背壁に取り付けられる。ダンパー
ケース（１９〉はプラスチックケースに成形断熱材を内
蔵しており、内部にダクト（１３）と連通してバッフル
板（１８）の移動する空間（２ｏ）と空間（２ｏ）を両
側方で冷蔵室（７〉と連通せしめる窓孔（２１）と吐出
口（１４）より吐出きれてバッフル板（１８）に衝突し
て斜め上方前方に向う一部の冷気をそのまま誘導する誘
導ダクト（２２）を有している。

ダンパーケース（１９）の前方である冷蔵室（７）向上
部、仕切壁（５）直下には底板（２３）、低温室ケース
（２４）及び該ケース（２４）内に収納せられる載置皿
（２５）等から略密閉されて構成される低温室（２６〉
が形成される。底抜（２３）は内部に断熱材を充填きれ
ており、また複数の透孔（２７）が穿設されている。

上面四隅部には嵌合孔（６６）が形成され、前部には両
側方へ突出した嵌合爪（６７）が形成されており、嵌合
爪（６７）には一体に内方へ延びた手掛は部（６８）が
形成されている。ケース（２４）は上壁（２８〉及び左
右壁（２９）（３０）と缶壁より外側へ突出する部分を
有した背面板（３１）及び前面上部及び両側で前記缶壁
より外側へ突出した閉室板（３２）（３３）（３４）か
ら成り、前方及び下方に開放している。閉室板（３２）
には上方へ突出した係合部としての係止腕（６４）が形
成きれており、また左右壁（２９）（３０）の下縁には
下方へ突出した四本の脚（６５）が形成され、更に下縁
には内側へ折曲したレール（３５）が形成されており、
このレール（３５）に載置皿（２５）が摺動自在に支持
されてケース（２４）内に収納される。載置皿（２５）
は前縁に把手部（３６）、把手部（３６）より少許奥部
より両側部で立上る左右側壁（３７）　（３８＞及び後
辺にて立上る後壁（３９）とを有しており、左右側壁（
３７）（３８）の前端には後方に高くなる如く傾斜した
傾斜部（４０）と、後端に両側方へ突出する係合爪（４
１）を形成している。係合爪（４１）は左右方向に弾性
を有する様に弾性片の先端に形成し、奥方に向って内側
へ傾刺した形状となっている。ケース（２４）の左右面
（２９）Ｃ３０）内側には前方に向って低く傾斜した突
起（４２）が形成されており、載置皿（２５）をケース
く２４）より略引き出した状態で係合爪（４１）が突起
（４２）に当接して引き出し過ぎによる落下を防止する
。

載置皿（２５〉をケース（２４）内に取り付ける作業は
、先ず載置皿（２５）をレール（３５）上に沿って挿入
し、やがて係合爪（４１）が突起（４２）に当接した後
見に押し込む事によって、それぞれの傾斜面を摺動し、
係合爪（４１）が内側へ変位して乗り越える事によって
達成されるから取り付けは非常に容易である。

ケース（２４）の下方開口は載置皿（２５）を収納する
事によって閉室されるが、前方開口は回転蓋（４３）に
よって閉室される。回転蓋（４３）は透明な樹脂製であ
り、略扇型の左右側面（４４）と断面略円弧状の前面（
４５）から成る。左右側面（４４）の扇の中心には外方
へ突出した突起（４６）が形成され、この突起（４６）
を突起（４２）前方のケース（２４）左右壁（２９）（
３０）に形成した孔（４７）に回動自在に係合される。

この時前面（４５）はケース（２４）の前面開口部に位
置して該開口を閉室しており、また、左右側面（４４）
には内方に突出して載置皿（２５）の傾斜部（４０）前
方に位置する突起（４８）が形成されている。従って載
置皿く２５）を手前に引き出す事によって傾斜部（４０
）が突起（４８）に当接し、皿に突起（４８）が傾斜部
（４０）に沿って上昇する事によって回転蓋（４３）は
第２図中時計回りに回転して前面（４５）が上方へ移動
し、載置皿（２５）が引き出されると同時にケース（２
４）の前方開口を開放され、物品の給出が楽に行なえる
。ここで回転蓋（４３）の重心は常に突起（４６〉より
前方に位置せしめているから載置皿（２５）を再びケー
ス（２４）内に挿入すれば突起（４８）は傾斜部（４０
）に沿って降下するので回転蓋（４３）は第２図中反時
計回りに回転してケース（２４）の前方開口を閉じる。

従って低温室（２６）内への物品の給出は載置皿（２５
）を手前に引く事によって奥部に載置した物も楽に取り
出せ、また、回転蓋（４３）は載置皿（２５〉に連動し
て開閉する為に開閉の手間が省ける。ケース（２４）の
上壁（２８）前部には回転蓋（４３）の前面（４５〉が
上方に移動した際に支えないよう上方に膨らんだ曲面部
（２８ａ）が形成される。回転蓋（４３〉の前面（４５
）は開放時、曲面部（２８ａ）下側に格納されて食品の
給出の邪魔にならない。

仕切壁（５）下方に所定の間隔を存して内箱（３）の両
側壁には前後に凹状の溝（６９）が形成され、溝（６９
）の前部と連続して上方に閉室板（３３）（３４）の断
面形状に合致した凹部（７０）が形成されている。溝（
６９）前部の下方には凹陥部（７１）が形成され、また
仕切壁（５）下面の前部には前方に突出した略し字状°
の係止爪（７２）が突設されている。ケース（２４）の
脚（５Ｓ）を底板（２３）の嵌合孔（６６〉に上方より
挿入嵌合して両者を結合した状態で底板（２３）の左右
端を内箱（３〉の両側壁に形成した前後に延在する凹状
の溝（６９）に前方より挿入係合し、内箱（３〉両側壁
の凹陥部（７１）に嵌合爪（６７）を嵌合して冷蔵室（
７）内に取り付ける。この時ケース（２４〉の背面板（
３１）はダンパーケース（１９）の直前に位置して底板
（２３）より上方の空間を前後に仕切る様に仕切壁（５
〉下面及び内箱（３）両側壁内面に当接している。また
閉室板（３２）は仕切壁（５）下面に当接して係止腕（
６４）が仕切壁（５〉下面の係止爪（７２）に前方より
係合して固定され、閉塞板（３３）（３４）は内箱（３
）両側壁内面の凹部（７０）前面に当接してケース（２
４）の前面開口以外で底板（２３〉上方の空間が前後に
仕切られる。また、ケース（２４）の左右壁（２９）（
３０）の下縁は脚（６５）によって底板（２３）より離
間しており、土壁（２８）も仕切壁り５）より敵間して
いる為、ケース（２４）の上壁（２８）、左右壁（２９
）（３０）及び載置皿（２５）下面周囲で仕切壁（５）
、内箱（３）及び底板（２３）との間に冷気通路（５０
）が形成される。上壁（２８）後方に位置する背面板（
３１〉の略中央部のダンパーケース（１９）の誘導ダク
）（２２）前方に対応した部分には導入口（５１）が形
成きれており、これによって誘導ダクト＜２２＞より吐
出された冷気は冷気通路（５０）内に流入し、土壁（２
８）を前方に流れた後左右に分流し、左右壁（２９）（
３０）を伝って一部は載置皿（２５）下面に回り込み透
孔（２７）より冷蔵室（７〉内に流下する。

この冷気の流れによって低温室（２６）内は上壁（２８
〉及び左右壁（２９）　＜３０）と載置皿（２５）の底
面より間接冷却される。これによって内部に収納した物
品の乾燥が防止される。ここで冷気通路（５０〉へ導入
する冷気はダンパーサーモスタット（１５）を通過した
ものであるのでこれを冷蔵室＜７）内に帰還せしめても
冷蔵室（７〉内が過冷却される事は無い。また冷蔵室（
７）内の冷気は吸入口（５２）より図示しない冷却室に
帰還される。

ケース（２４）の上面（２８）にはシャフト＜５３）が
突設され、このシャフト（５３）にはダンパー装置とし
ての手動ダンパー（５４）が冷気通路（５０）内で水平
方向に回動自在に枢支されている。手動ダンパー（５４
）は略中央部を枢支されており一端に導入口（５１〉前
方に位置して開閉自在とするダンパ板（５５）と他端に
閉室板（３２〉を貫通して前方に臨む操作部（５６）を
有している。この手動ダンパー（５４）を任意に操作す
る事によって冷気通路（５０）内に流入する冷気量を適
宜変化させる事が出来る。即ち生肉や鮮魚等の比較的低
温度（例えば−５°Ｃ程度）で貯蔵する必要のある物品
を収納した時にはダンパ板（５５）にて導入口（５１）
を開放すれば良い。また、前記以外の物品例えば０°Ｃ
程度で貯蔵する物品の場合は導入口（５１）を半開放或
いは閉室する事によって低温室（２６）内を適温に冷却
する事が出来る。また、底板（２３）内には断熱材が存
在する為、低温室（２６）内は冷蔵室（７）温度（例え
ば＋３°Ｃ程度）に影響され難く、独立した温度制御が
可能である。

ケース（２４）の土壁（２８）の曲面部＜２８ａ）の奥
端部には仕切壁（５）下面に至る様上方に突出して左右
に延在する突壁（６０）が形成され、また、上壁（２８
）自体は全体として前方に向って上方に傾斜している。

従って導入口（５１）より前方に吐出きれた冷気は低温
室（２６）の前部に片寄る事が無く左右に分配されるの
で前部のみが過冷却されない。また曲面部（２８ｇ）に
冷気は至らないので曲面部（２８ａ）下面に氷柱等が発
生せず、従って回転蓋（４３）が支える等の事故が防止
され円滑に動作される。更に導入口（５１）を出た直後
から冷気は左右に分流される様になるから略均−に左右
壁（２９）（３０）を流下する事になり、内部は斑なく
冷却される様になる。

突壁（６０）のシャフト（５３）近傍には手動ダンパー
〈５４）の動作を許す開口部（６３）が形成きれ、この
間口部（６３）によって手動ダンパー（５４）のシャフ
ト（５３〉よりダンパ板（５５）側の部分は常時上方に
押し上げられている。導入口（５１）の上級には上壁（
２８〉と間隔を存して前方に延在する当接板（６１〉が
一体に形成されておりダンパ板（５５）はこの当接板（
６１）下方に係合位置せられ、その下面にダンパ板（５
５〉の上面を常時摺動自在に圧接している。ここでダン
パ板（５５）は回転する円と略同様の円弧状を成してお
り、導入口（５１）も略同形状である。また導入口（５
１〉の下縁にはダンパ板（５５）の直後に位置して上方
に突出した突出壁（６２）が形成きれている。これによ
り、ダンパ板（５５）上方は当接板（６１）への圧接に
よってシールされ、下方は突出壁（６２）によってシー
ルされるので、冷気漏れが防止きれ導入口（５１）から
の冷気量は確実に制御される様になる。

ダクト（１３）の吐出口（１４）より吐出された冷気の
一部は左右の窓孔（２１〉より流出し、ケース〈２４）
の背面板（３１）後方の空間を流下して冷蔵室（７）内
を循環し該室内を冷却する。ダンパーサーモスタット（
１５）からはダンパーケース（１９）を貫通して調節用
シャフト（５７）が前方に延びており、このシャフト＜
５７）先端のダンパーケース（１９）外面に位置した部
分に摘み（５８）が取り付けられる。ここで底板（２３
〉或いは背面板（３１）はダンパーケース（１９）の直
前即ち、摘み（５８）を前方より隠す形となっており、
このままではダンパーサーモスタット（１５）の設定温
度の調節が不可能である。その為摘み（５８〉には底板
（２３）より下方に延びた操作部（５８ａ）を一体に形
成して操作性を良好としている。

ここで第３図の如くケース（２４〉と底板（２３）及び
手動ダンパー（５４）等を組み立てたものを冷蔵室り７
）内に組み込む時には、底板（２３）を溝（６９）に挿
入して手掛は部（６８）を持って押し込む事により容易
に達成される。逆に冷蔵室（７）内より取り外す際にも
手掛は部（６８）を持って手前に引き各係合を外す事に
よって取り外せる。

（ト）発明の効果 本発明の製造方法によればケースを貯蔵室前方より挿入
するだけで内部に低温室を構成し、更にその外周に間接
冷却用の冷気通路を構成することができると共に、ダン
パー装置もケース上方の冷気通路内に配置せしめる事が
可能となるので組立て作業が著しく簡素化されることに
なり、製造コストの削減を達成できる。特にダンパー装
置はケース上壁と貯蔵室の天壁との間隔を利用してそこ
に収納されるので低温室容積の減少を極力抑える事がで
きる。

【図面の簡単な説明】

各図は本発明の実施例を示すもので、第１図は冷蔵庫の
斜視図、第２図は低温室部分の断面図、第３図は低温室
の斜視図、第４図は同分解斜視図、第５図は冷蔵室上部
の斜視図、第６図は第３図のＡ−Ａ線断面図、第７図は
同Ｃ−Ｃ線断面図、第８図は同Ｃ−Ｃ線断面図である。 （３）・・・内箱、　（５）・・・仕切壁、　（７）・
・・冷蔵室、（２３）・・・底板、　（２４）・・・ケ
ース、　（２５）・・・載置皿、（２６）・・・低温室
、　り２８）・・・土壁、　（２９）（３０）・・・左
右壁、　（３２）（３３）（３４）・・・閉室板、　（
５０）・・・冷気通路、　り５４）・・・手動ダンパー
、　（６４）・・・係止腕。 Ｍ４図 鎮５図 １ｓ６図 第７図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、前方に開口した貯蔵室内に冷気を供給して冷却する
   と共に、前記貯蔵室の天壁下方に底板を架設して該底板
   と天壁間にケースを位置せしめてその内部に低温室を形
   成して成る冷蔵庫に於いて、前記ケースは前記貯蔵室の
   天壁及び両側壁との間に冷気を供給される間隔をそれぞ
   れ構成する上壁及び左右壁と、該上壁及び左右壁前端よ
   り外方へ張り出した閉塞板と、前記上壁上面に設けられ
   た前記冷気の供給量を調節するダンパー装置とを有して
   おり、前記ケースを前記貯蔵室前方開口より挿入するこ
   とにより前記閉塞板を前記天壁及び両側壁に当接して固
   定し前記閉塞板が前記間隔前方を閉塞する事により前記
   ケース外側に冷気通路を構成する事を特徴とする冷蔵庫
   の製造方法。